2014年10月6日月曜日

生涯、旅人宣言!!


今日は、おらが街・佐倉に新しく出来た、レンタルスペース・レンタルオフィス・ゲストハウス複合施設 “おもてなしラボ” にて開催された、“佐倉ミライ会議” とやらに、参加してきました。佐倉にゲストハウスができるなんて、かなりの驚きです。住んでいる(現状では)というのに、僕は全く、検討すらしていませんでしたよ・・。





会議は、大学教授や、会社経営者や、自治体の方などが集まり、なんだか全体的にアタマの良さそうな人ばかりで・・。たっぷり6時間、いろいろな形でのディスカッションがあり、とても有意義な時間を過ごせました。ただ、とっても日本人的というか、誰かの意見に「そうですよね〜」、違う誰かの意見に「そうですよね〜」のやりとりがほとんどで。バッチバチのぶつかり合いディベートを好む僕としては、やや消化不良。ジャーナリストの山際澄夫のように、強烈にアクの強い人がいれば、朝ナマみたいにケンカ(いい意味で)ができたのかもしれませんが。

僕はというと、この会議の場で新たに50人ほどの方と顔を合わせまして、直接会話をしたのも、10人以上。よって今日は、人との出会いという意味でも、とても貴重な場でした。そこではもちろん皆、「ご職業は?」のやりとりがあるわけですが、それには僕は基本的には、「旅人です」と答えていました。


なんだかカッコつけているみたいですが、そういうわけでもないです。今は正式には「無職」なので、正直ちょっとそれはあるかもしれませんが(笑)。起業をした後でも、僕は「経営者です」とは、自ら率先して名乗る気はありません。僕はあくまでも、「旅人」です。


いきなり何の話かというと、今日の会議にも関わるのですが、僕には経営者としての、「日本をより豊かな国に〜」や「国家の成長を〜」といった、理念がないということです。「地域の活性化に貢献しよう」という考えも、ぶっちゃけ、ありません。結果的に、そうなればいいなとは思いますが、少なくともそれは、目標ではないです。税金はもちろん、ちゃんと払いますけどね。



僕が5年前に世界一周の放浪旅に出たのは、単純に “楽しそうだった” からです。“自分探し” なんて、全くしていません(そのおかげか、何の成長もしていません)。自分探しクンとは、旅の間にそれなりの数に出会いましたが、価値観が全く合わず、ハッキリ言って、距離を置いていました。逆に、単純に旅を満喫していた旅バカの皆とは、帰国後のいまでも、仲良くしています。


僕がホステルを始めるのも、単純に “楽しそう” だからです。僕が海外に行った際の、最もエンジョイといえるものは、現地人や旅人達と仲良くなって、バカ話して大笑いする、その瞬間でした。この日本でも、外国人バックパッカー達とたくさん語り、飲み、気持ちよく寝たい。日本の魅力を伝えまくって、海外の話も聞きまくって、世界を肌で感じていたい。彼らとは、宿のオーナーとしてではなく、一人の旅仲間として接したい。その結果、彼らが「日本人って、おもしれぇ!」「日本に来て、よかった!」となってくれたら、最高にうれしい。経営理念もなければ、金儲けに走る気もない。単純に僕は、自分が楽しいと思う事を、したいだけなのです。


宿のスタッフがいつも楽しそうにしている宿と、つまらなそうに働いている宿。絶対に前者の方が、魅力的じゃないですか? 外国人バックパッカーにもいろんなタイプがいますから、何でもかんでも僕のフィールドに巻き込もうとしているわけではないですよ。なんだか自己満足主体のビジネスという印象を受けられるかもしれませんが、僕には「楽しいこととは、求めるのではなく、自ら生み出すものだ」という、揺るぎない哲学があるので。僕が宿を経営するにあたって、それを一番楽しむのは、誰が何と言おうと、僕自身だということです。


だから僕は、自身を “経営者” ではなく、“旅人” と宣言すると決めています。