2016年10月28日金曜日

出口戦略についてを、考える!!



急に寒くなりましたね。日本の春と秋は、ホント短いなぁ。体感的には、合わせて三ヵ月くらいなのではと思います。

最近の宿泊客は皆、穏やか&フレンドリーでいい人ばかりなのですが、なぜだかちょっとおかしなトラブルが多いです。荷物を置いてアウトしたゲストが、約束の期日を破り、置きっぱなしでずっと帰って来ないとか。今朝にはついに、初の無銭宿泊が発生(涙)。これの詳細は、話が長くなるので割愛しますが。ウチは元々、後払いでの宿泊は受け付けていないんですけどね。今回は、どうしようもなさそうなケースだったので受け入れ(そして逃げられ)ましたが、これを教訓に、今後はこのルールをさらに徹底します。ゲストがどんな状況であろうと、前払いができないのであれば、宿泊はきっぱりとお断りします。



さてさて、上記のトラブル報告なんかもそうなのですが、僕のこのブログが最近「経営が厳しいぜ〜」という内容が多いのを見て、先日、友人から「素直すぎない?」「そんなことを発信してもメリットなくない?」と言われてしまいました。う〜ん、それはその通りかもですね・・・。


改めて考えると、僕はどこかで、業界を俯瞰で見ているのです。「厳しいぜ〜」と発信してはいるものの、実はそんなに切羽詰まっていない。ウチは賃貸ではなく持ちビルですし、借金もたいした額ではない。さらにウチはまだhostelworldにしか載せていないし、僕の収入源は他にもあるしで、他の宿オーナーさんたちよりは、確実に余裕がある。

そしてウチは、値段も設備も、オープン以来何も変えていない。僕の熱意や仕事っぷりも、良くも悪くも全く変わっていない。基本的には、改良も改悪も一切ない。


宿業界を海に例えると、ウチは今、そこにプカプカ浮いているだけの状態なのです。業界の大波に、ただ無抵抗に流されるだけなので、その波がどう動いているのかを知るのは、ウチを見ればわかりやすいと思うのです。

要は僕は、ウチの宿をただ浮かばせることで、業界の波を俯瞰で見て、この、どこに流されるのかわからない状況を、ある意味では楽しんでいるのです。だから、ヒマさえあれば分析ばかりしているのだと思います。シミュレーションゲーム感覚、とでも言いましょうか。なので、経営状況がいい時も悪い時も、それを素直に発信しているわけです。

僕はゲーマーではないのですが、シム・シティとか、ああいった頭を使うゲームは大好きなのです。そして今は、シム・ホステルというオリジナルゲームを、現実世界でやっているような気分です。


ビジネスを舐めすぎですかねぇ・・・? 経営がもっとヤバくなって、赤字続きになったりしたら、そんな呑気なスタンスではいられないかもしれませんね。



そこで、この際ブッチャケついでに今回は、僕が、僕自身と我がYAWP! backpackersの未来をどう考えているのか、についてを書こうと思います。事業って、永遠に続くものではないです。起業家は、ある程度の出口戦略は常に頭の中にあるのが普通です。僕の起業家仲間の多くも、「とりあえずは10年やる」とか、そういったことをよく口にします。


僕は今、37歳です。12月に、38になります。このブログを読んでいる、僕と面識のない方々が、僕がどれくらいの年齢だと予想していたのかはわかりませんが。実はそこそこに、年を食っています。

僕はこの仕事は、“長くても50歳まで”と考えております。それまでは、およそ12年です。ホステル or ゲストハウスというものは、結局のところ若者向けのビジネスです。もちろん、年配の方のご利用は業界全体で着実に増えていますし、それ自体は大歓迎で嬉しいことです。しかし現状、ゲストの80%超は10〜20代。30代のゲストで、10%ほど。40代以上のゲストは、ほとんどいません。


年齢は決して重要ではないのですが、基本は若者の集う場だ、というのは現実として受け入れる必要があると、僕は考えます。僕はゲストからは、たいていで若く見られる(20台後半?とよく言われる)ので、今のところは彼らとフラットな関係を築けております。しかし、50歳にもなる頃には、確実に世代間ギャップが発生すると思います。要は、今でこそ僕とゲストたちは友達に近い関係を構築できていますが、いずれこれは、難しくなるだろうということです。


そもそも50歳になる12年後まで、YAWP!が存続できているのか?という問題はありますが(笑)。まぁ、経営が行き詰まったら、テキトウにどうにかします。これまでの人生も、なんだかんだでテキトウに乗り越えて来ましたので。なので、12年後もYAWP!は存続している、という前提で話を進めます。

というか以前に何度も書いていますが、厳しいのはおそらく、東京オリンピックまでです。それが終われば、一気に淘汰が始まります。宿業界のバブルは、そこで一気に弾けます。バブルと言っても、開業がバブルなだけで、ビジネス的には総崩れ状態(すでにそうなっています)。“オリンピック後に儲からなくなって一気に辞める”のではなく、“赤字続きだけれどオリンピックまで耐えていたところが一気に辞める”のです。オリンピックから二ヵ月経った、今のリオデジャネイロの宿業界の惨状を見るにつけ、これは確実に起こるであろう事象です。



よって、僕の今後をなんとなくザックリとまとめますと、

2017年(38歳):経営は厳しいがガマン。
2018年(39歳):経営は厳しいがガマン。年末に借金完済。
2019年(40歳):借金が無くなり、余裕がうまれる。しかしまだガマン。
2020年(41歳):まだガマン。東京オリンピック開催。業界の淘汰が始まる。
2021年(42歳):ガマンから解き放たれる。本格的な貯金を開始。
2022年(43歳)〜2028年(49歳):ほどよく順調。ガンガン貯金する。
2029年(50歳):業界から引退

で、2029年から年金受給開始の2044年までの15年間は、それまでの貯金が充分に貯まっていれば、それを資金に生活します。また、しばらく世界を放浪しようと思います(特にアフリカを周りたい!)。42歳〜50歳の8年間で、15年分の貯金なんて出来るのかよ?と思われちゃうかもしれませんが。

12年後の2028年の時点で、YAWP! の経営が順調なようでしたら、僕は経営権を誰かに売ります。もしくは誰かを雇って完全に運営を任せ、オーナーとして利益の一部を毎月、搾取します(笑)。経営が順調でないようなら、そこできっぱりと辞めてビルを売ります。どちらにせよ、8年間の貯金+上記の収入で、15年分の生活費にはなると計算しております。貯金は、今もしていますしね。


思いっきりテキトウで、フワッとしたビジョンですけどね。僕は独り身ですし、年に200万もあれば余裕で生活できるので、×15で3000万。8年間で3000万円、いい目標額だと思います。引退後は、世界放浪だけではなく、なんならば居心地のいい国に移住してもいいかな、と考えております。全部“順調にうまく行けば”の話なのですが、僕なりに現実的な目線で目標設定しています。

というか、ゴールを設定しておかないとキツいです、この仕事。楽しいのですが、一生やり続けるような仕事ではないです。これは多分、宿のオーナーさんの多くが考えていることだと思います。それに、僕が前回、世界を一周したのは8年前。12年後には、それから20年になるわけです。20年も経てば、世界の様相はだいぶ変わっていることでしょう。世界を、もう一周するのにいい頃合いでしょう。


これから僕とYAWP!に何が起きるのかは、もちろんわかりませんけどね。テロ等の、とんでもない事件が起きて観光客が激減し、あっという間に潰れてしまうかもしれないし。誰かをとんでもなく好きになって、やっぱり結婚しようという気になるかもしれないし。12年後までずっとこの考えを維持できるほど意志が強いとは、僕自身で思えませんし(笑)。


なので、これはあくまで現段階での目安設定です。これこそが「発信してもメリットないじゃん」な気もしますが。僕は、いわゆる世間でいうところの“真面目な生き方”を、する気はない。事業拡大とか、多店舗展開とか、そういう野心や向上心もない。ただただ、僕らしく自由で、ユルくのんびりとした人生を、今後も送ろうと思うだけです。

これからも僕は、シム・ホステルを楽しみますよ〜!!


シム・シティがこんなに進化してるとは知らんかった・・



2016年10月21日金曜日

業界がハチャメチャだぁ〜!!


10月! ズバリ、厳しいです!! 何がって、経営状況がです!!


昨年10月は、稼働が94%だったんですけどねぇ。今年は、さすがに50を切ることはなさそうですが、60%とか、その程度になりそうです。なんせ、7日に再開してからの二週間で、フルになった日が二日しかないので・・・。

近頃はウチは、ゲスト数5〜8人くらいの間を彷徨っているのですが、3人しかいなかった日も三日あり。なので、稼働は60%程度になると予想されるわけでして。そんな感じで余裕はないのですが、まぁ、ボーダーラインの50%を下回るほどではなさそうなので、とりあえずはOKですかね。先月は好調でしたし。



ところで先日、秋休みの最中に一度、実家へ帰ったのですが、ヒマだったので母親のipadを借りて、ネットサーフィンをしまして。たまにはhostelworld以外のブッキングサイトを掘り下げてみようかと、久しぶりに業界最大手のbooking.comに潜ってみまして。

すると、あらビックリ。知らない宿がいきなり大量に増えている!! 前回見たのは多分、7月の上旬でしたから、このたった三ヵ月の間に、10軒以上増えている!!(先ほど改めて開いて数えたら、14軒でした)


その多くが、最近の流れとは逆行する、比較的小さめの宿です。昨年末頃から、都内には100床以上の巨大ホステルばかりオープンしていましたので、それ自体はとても嬉しいことです。東京には小さい宿がもっと増えて欲しい、と僕は以前から言い続けております。


しかし、失礼を承知でハッキリ言いますが、それら最近オープンした宿の中には、見るからに残念なところが数軒ありました。残念な宿とは、いたって普通の何の変哲もない一般住居で、部屋にただベッドを並べただけ、という類いの物です。もちろんベッドはパイプベッド。立地もよくない。しかし値段は、3000円とかに設定しちゃっている・・・。


この業界の、どれだけ多くの宿が、開業までにどれだけの資金を投入し、内装や設備等にこだわりぬき、にもかかわらず今どれだけ集客に苦労しているのか、全く研究をされていないのでしょうか? これって例えば、ラーメン激戦区のとある街で、多くの優良店がギリギリの経営状況で、他店との価格競争の結果480円とかで売るようになった頃に、近くにインスタントラーメンを800円で売る店がオープンしたような・・・まさに「なんでやねん!」な状態。正直、突っ込まずにはいられません。


きっとすぐに現実を知るだろうと思われますので、完全に余計なお世話なのですが。それにしても、わかっていない人が多過ぎます! 前回の記事でも似たような事を書きましたが、今は、カッコよくて快適・立地もよく・スタッフの質も高く・文句無しで素晴らしい!・・・でオープンした宿でも、経営が全く成り立っていません。理由は単純です。市場が完全に飽和しているからです。

せめて、そういう残念なところは1000円台に設定するのならば、まだ理解が出来るのですが。それならば、とにかく質は度外視、価格のみで勝負!でわかりやすい。しかし今は、安けりゃ入る、というわけでもないのです。都内のホステル・ゲストハウス業界は今、すさまじい値下げ合戦中です。平均価格が、一年前ならば2800円くらいだったのが、今は2600円ほどに落ちています。


ブッキングサイトhostelworldでは、日付を入れずに“Tokyo”だけで検索すると、登録のある都内の全宿の、最低価格が表示されます。ここに、そのデータをまとめてみます。


hostelworldに登録中の ホステル or ゲストハウス
(ホテル、カプセルホテルは除く)
10月21日現在 最低価格まとめ
(100円未満の端数は四捨五入)

価格(円)  軒数
1600  2
1800  1 
2000  7 
2100  4 
2200  3 
2300  2 
2400  3 
2500  6 (←YAWP!)
2600  4 
2700  2  
2800  3  
2900  2  
3000  7 
3200  2 
3300  3 
3500  1 
3900  1
4000  1
4500  1

価格平均値:2614円
価格中央値:2500円
最頻値:2000円、3000円(7軒)


はい。ご覧のとおりです。平均値は2614円ですが、これは一部の宿が4000円以上のビックリ価格を継続しているせいもあり。中央値にいたっては、すでに2500円です。一年前には、3000円台の宿もかなり多く存在していたのですが、それらのほとんどはこの一年の間に軒並み2000円台に値下げされました。さすがに1000円台に突入した宿はまださほど多くありませんが、ギリギリの2000円で踏ん張っている宿がたくさんあります。

特に、大きな会社がバックについている巨大ホステルは、たいていは3200〜4800円でオープン。それがたった一年ほどの間に、2000〜3000円にまで値を落としている。何度も目にした、どこもかしこも「またそれかよぉ〜」のパターンです。


みなさんそれぞれで、素晴らしい宿を経営している上での、この価格設定状況です。1000円台の宿々には、さすがに値段勝負な一面も見受けられますが、2000円台の宿には、驚くほどのクオリティの宿がたくさんあります。2000円を出せば、けっこうな良宿の選択肢がたくさんあります。



これを読むと、僕が最近オープンした残念な宿々にケンカを売っていると思われるかもしれませんが、そういうつもりはありません。

僕はあくまで、今後のゲストハウスの起業を夢見ている方々に向けて、書いています。

ウチには、そういう方が今だに月に2〜3人はいらっしゃいますが、この業界の現状を、彼らにはもっともっと知って欲しいと思います。あなたのそのお金を、大切にしてください。この業界に参入するのであれば、業界の現状をとことんまでに研究し、綿密な事業計画と成功戦略を練り、完璧なオペレーションを組み、その上で挑んでください。何も調べず考えず、何も努力せずに、「ブームだから」「外国人が増えてるから」「楽しそうだから」といった安易な理由で参入するのは、もはや資金をドブに捨てるのと等しい、愚かな行為です。

ゲストハウス開業セミナー、ゲストハウス起業コンサルタント、といったものとも、距離を置いてください。それは巷に溢れる、“ひっかかっちゃう人”向けの商売の一種です。彼らは開業に至るまでがビジネスなわけですから、基本的にはポジティブなことしか言いません。キラキラした理想、机上の空論ばかりで、具体的な市場分析、経営における厳しい数字等は出してきません。そんなものには、騙されないでください。そんな無責任で胡散臭い連中に、あなたの大事なお金を落とさないでください。



僕は7月上旬に、都内のホステル&ゲストハウス数は、今年いっぱいで85軒ほどになる、と予想しました。それは、悪い意味でハズレました。開業のピークは、去年ではありませんでした。開業予定の宿で、僕の知らないところがこんなにあったとは。完全に調査不足でした。


都内ゲストハウス数(おおよそ)

〜2013年末まで   35軒
 2014年     +15軒
 2015年     +20軒
 2016年     +25軒
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 2016年末予想  計95軒


稼働率平均も、来年は60%ほどになると僕は予想しておりましたが、このすさまじい増えっぷりに合わせて、50%に下方修正します。

稼働率は、スタッフの努力次第でどうにかなる、とお考えの方もいるかもしれませんが、それは確実に間違いです。東京都内の宿々のレベルの高さは、世界でも有数です。レビュー評価は、90%を越えるのが当たり前になってきています。どこの宿も、スタッフは最大限の努力をしています。ウチは、努力をしているかは何とも言えませんが、レビュー評価は90〜92%の間にずっと居続けています。よってこの稼働率の低下は確実に、供給があまりに増え過ぎたから、なのです。もはや、努力でどうにかなるレベルではないのです。


よって、価格は2500円、稼働率は50%。都内でゲストウス起業を目指す方は、まずはこれをベースに事業計画の利回りオペレーションを組んでください。都内には今や、20〜30%しか埋まらない宿がザラにあり、70%で回せれば大成功です。宿のオーナーさんたちは、みんな、苦しんでいます。その中には、現状を素直に伝えるこのブログを、応援してくれている方もいます。それが、正真正銘の、業界に浸かっている人間(僕)が訴える、紛れもない現実です。


さらにブッチャケると、ここに気軽に書けないほどの、極めて景気の悪い話&噂が最近、多発しています。それも僕が「もうヤバいぜ、この業界」と捉える、一因です。タイトルの“業界がハチャメチャ”を見て、この業界の現状に詳しい方は「えっ、あの話を書いちゃうの?」と思ったかもしれませんね(笑)。そういう意味では、この記事は期待ハズレ?だったかもしれません。



ウチはオープン以来、ハイもローも平日も週末も一律で、値段を2400円(hostelworldでは2500円)に固定し続けて来ましたが、都内の平均価格が落ち続けているわけですし、そろそろ値下げを検討しなければいけないのかもしれません。いろいろ面倒なので、たぶん結局、しないと思いますが(笑)。


前回のカラオケは、みんな歌ウマだった



2016年10月8日土曜日

さぁ、ネクストステップだ!!


12日間の秋休みが終わりました! 基本はノンビリ過ごしていたので、特に語れることはないです(笑)!!

というわけで、いつのまにかの10月。まずは月初めのいつものやつです!!

 

【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1137
)】

 ①アメリカ     187名(+10)

↑②イギリス     128 (+8)
↓③オーストラリア  126 (+4)
 日本       125 (+12)
 ⑤カナダ      102 (+5)
 ⑥ドイツ       54 (+4)
 ⑦台湾        43 (+1)
↑⑧フランス      31 (+2)
↓⑨ニュージーランド  30
 ⑩インドネシア    27 (+1) 
 


【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

【2015】
4月:22(81 :3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11(60 :5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26(72 :2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)

計:1137(3632:3.19:78%)
※稼働率のみ、直前一年間の平均


8月後半の寂しい入りはどこへやら、9月はなかなか順調でした。総泊数だけを見ると8月より少ないのですが、8月は31日間で、9月は24日間です。何よりも、すごくゲスト数が安定していた印象なので、どんな感じだったのかをまとめてみたところ、やはり8月とは全然違いました。


ゲスト人数【8月】【9月】
  1  :1回  0回
  2  :1回  0回
  3  :3回  0回
  4  :4回  0回
  5  :3回  0回
  6  :3回  4
  7  :0回  5
  8  :1回  3
  9  :2回  3
  10 :0回  ①
  11 :2回  2
  12 :⑥回  5
  13 :4回  1
  14 :1回  0回

( ◯囲みはフル設定 )


8月は、フル&フルオーバー(12人以上)が計11回。しかし、稼働50%以下(6人以下)の日が15回もあったわけです。対して9月は、フル&フルオーバー(10人以上)が計9回。稼働50%以下(5人以下)は、ゼロでした。8月が、どれだけアップダウンが激しかったのかが、よくわかります。

そしてこの表からは、先月はとにかく滞在延長希望者が多かった、というのもわかります。なんせ、フル設定の10人ちょうどになった回数が、1回しかなかったという珍現象!逆にフルオーバーの日が8回もありまして、要は予約が10人フルの日に泊まっていた、延長滞在者の泊数は、合計で15泊もあったわけです。もちろん、フルじゃない日にも延長滞在はありますので、この9月の合計215泊の内、30泊ほどは延泊分だったと思われます。希望者はたしか、8人くらい。最長は、なんと11泊の延長。本当に、ありがたいことです・・・。

フル設定が10人だというのに、それをオーバーした日が8回もあったわけですから、なんだか毎月、僕が律儀に出している“稼働率”の、意味があまり無くなってきましたね。8月の稼働率66%は、キャパ12での計算なので、仮に9月も12として算出すると、75%になります。キャパ10での90%と、キャパ12での75%は、利益は同じだというのにイメージが全然違いますよね。まぁなんにしても、7〜8月に受けたガッカリが、9月はいちおう解消されたわけで、とりあえずはよかったです。



さてさて、ここから全然話は変わります。前回は、ウチがオープンから一年半だ、という内容の記事を書きました。そしてその半年前、3月23日の一周年の記事では、僕は最後にこう書いています。


【僕は、ゲストハウス経営を夢見る方々に対して、今まではその芽を摘んでしまってばかりいたわけなのですが、今後はその夢を叶えるサポート体制も、整えて行きたいと考えているということです】

と。

これは、“ゲストハウスの起業を本気で考えているが、資金はあるけど頼れる人脈がない、イケてる宿のイメージが湧かない、業界の知識や経験がない。今後はそんな方々の、受け皿になれるサポートチームのようなものを結成する”、という意図のものでした。実際に、具体的に数人のメンバーと共に、動き始めておりました。


しかし、それは一旦やめました。理由は、ズバリ言いまして「この業界にはもう、余裕がないから」です。以前は僕には、「日本に魅力的な宿がたくさん増えて、業界全体が盛り上がれば嬉しい」という気持ちがありましたが、もはやそんな時代ではない。これからこの業界に参入しようという方の、起業の手助けだけをする、しかしその方が経営に行き詰まり、破綻してしまう。・・・そんな無責任なことは、僕にはできません。手伝うからには、もちろん成功して欲しいのです。しかし今は、その可能性が、限りなく低いのです。

なんだか諦めちゃったみたいで、我ながら寂しいですけどね。とにかく、これからこの業界に参入する方は、十中八九失敗すると、僕は思っています。宿の質にかかわらず、です。この夏、新規でオープンしたホステル&ゲストハウスは、しっかりとお金をかけた、カッコよく魅力的なところばかりです。スタッフさんたちもがんばっているようで、評判もすごくいいです。しかし僕の知る限りでは、どこも驚くほど成功していません。全く儲かっていません。


しかし今後もオリンピックの前までに、都内にはホステルがガンガン増え続けます。僕はそれなりにアンテナを立てていますので、これからどの企業がどこに、どの規模のものをオープンする予定なのか、ある程度は知っています。特にインパクトが大きいのが、都心の人気街の超一等地(駅前)に、某・超有名企業が立てる、超巨大なタワーホステルです。もちろん僕がかかわっている事業ではないので、ここでは詳細は伏せておきますが。それが完成した暁には、業界全体のシェアを、確実にごっそりと持って行かれます。toco や nui を運営するバックパッカーズジャパンさんも今、都内に巨大なホステルを建設中ですね。彼らは公称済みですので、ここに書いちゃいます。


残念ながら、それが現実です。これから個人で小さなゲストハウスを開業しても、勝ち目は限りなく薄いという環境が、着実に整いつつあります。僕の中でこの業界は、以前は「そろそろヤバいかもなぁ〜」程度の認識だったのが、この半年の間に「こいつぁ確実にヤバい!」に変わってしまったのです。



というわけで、僕は今後はおそらく、自分の宿を生き残らせるのに精一杯です。もはや他の方のゲストハウス起業の、手伝いなんてしている余裕はない。ブッチャケ言うと、僕は今後はオリンピックまでは、オペレーションが回る稼働率50%以上をなんとか維持できさえすればいい、とすら思っています。おそらく、「オリンピックまではがんばろう」と考えている宿オーナーは多いでしょうから、それが終われば撤退が大量発生し、以降はそれなりに安定するでしょう。



ただ、前述の“受け皿チームの結成”は、僕にとっても刺激になる、というか刺激にしたい、そういう要素もあったんですよね。オープンから一年半が経って、運営には完全に慣れきっており、細かく見ればいろいろなゲストが来て紆余曲折ありますが、大きく見れば似たような毎日が続いておりまして。簡潔に、正直に言ってしまうと、「こりゃあ、飽きちゃうなぁ〜」な状況でして。そしてそれはもちろん、今も変わっておりませんでして。


僕は受け身な性格では全くありませんので、思考は常に「なんか面白いことが起きないかな」ではなく「どんな面白いことをしようかな」です。なので、この慣れきった日常を打開するためには、自分で何かをしようと思うのです。



・・・と、かなり回りくどくなりましたが、というわけで僕は今後は、

YAWP! backpackersの日常を綴った、エッセイ漫画を描こうと思います。




・・・はい、宣言しました。


そもそも僕は、絵描きです。プロの漫画家を志し、10〜20代の頃にはずっと描き続けていた者です。ただ、本気で漫画を描くとなると、それはそれで疲れてしまう。僕はどちらかというと、ペン先に魂をブチ込むタイプでしたので、なんというか、本気の漫画では筆圧が強すぎる。そこで、僕のホステルオーナーという立場と、漫画を描くスキル、この二つを掛け合わせる形で、日常のエッセイ漫画をユル〜い感じで描くのがベストだと判断いたしました。


ブッチャケ言うと、これはストレス発散も兼ねます。というか、それが主意かもしれない(笑)。今、僕の環境の何がキツいのかと言うと、レギュラーの話し相手がいないのです。今は僕には、恋人はいません。友人は皆、結婚し、子供がいます。僕は、外国人ゲストとは毎日くだらない会話で盛り上がっていますが、英語ですし、グチったりすることも基本はないですし、ストレス発散的なおしゃべりではなく。要は楽しい会話は毎日していますが、グチりまくってスッキリ出来る、そんな環境が今は、僕の元にはないのです。


なので僕は、漫画を描いてスッキリすることにします(笑)。たまにいる、トラブルメーカーなゲストの滞在中は、これまでは僕はストレスを溜める一方でしたが、今後は「いいネタになるぞコリャ」と思うようにします。ただしもちろん、個人攻撃はしません。トラブルメーカーとはいえ、ちゃんと料金をいただいた正式なゲストなのですから、それが誰か特定できるような形で揶揄するようなことは、絶対にしません。

そして、国籍攻撃もしません。例えば、イギリス人にはこういう人が多い、とかの傾向はある程度は確実に存在しますけどね。これを解禁すれば、ネタは尽きないほど山ほどありますが。しかし、いい気がしない方が多く発生する可能性があるため、これもやりません。


しかし、“欧米人はこうだが、アジア人はこう”的なことは、じゃんじゃんネタにしようと思います。というか、それすら制限してしまうと、ただのお利口さんな爽やか漫画になってしまいます。ネタや切り口も一気に狭まります。なので、「ギリギリこのラインは許して頂戴な、ゲストさんたち!」ということです。僕なりのバランス感覚で、これはギリOKでしょ皆さん? ということです。


ストレス発散を兼ねるといっても、毒をまき散らしたいわけではないです。この仕事の日常を、僕の素直な喜怒哀楽を交えながら、ハッピーなノリで書こうと思っています。ムカついたりガッカリしたりな出来事も、笑いに変えてぶちまけてしまおう、ということです。



しいては、この漫画を機に、ホステル&ゲストハウス文化に興味を持つ日本人がもっと増えればいいな、と僕は思っています(日本語で描くので、基本は日本人向けです)。前述の通り、僕は魅力的な宿を増やす活動を通して、業界の発展に貢献する、という方針はやめました。しかし僕は僕なりに、業界を盛り上げるためにできそうなことは、独りで勝手にやってやろうじゃないか、ということです。あえてカッコつけてみますと(笑)。


とりあえず、月に1話、1話は4ページ、これを3年間継続することを目標にします。4(ページ)×12(ヵ月)×3(年)で、計144ページです。この数字が何を意味するのかは、今は言わないことにします(笑)。初稿は、今月末頃〜11月のどこかになるかと思います。

さぁさぁ、楽しみますよ〜!!