2018年4月27日金曜日

アベマTVの番組についてを、ここに清算する!!




どうもです〜。

春ですねぇ。う〜ん、気持ちのいい季節!



宿は22日から昨日26日まで、五日間のお休みをいただき、本日から再開しています。

ちなみに前回、僕は「今月は235泊78%ほどになりそう」と書きましたが、思ったよりも予約に伸びがあり、250泊83%には充分に届きそうです。休み過ぎずにマトモに経営した月の稼働が、80%を越えるのは、一昨年の9月以来ですね。ザ・ハイシーズン! 皆さま、どうもありがとうございます!!


さてさて、僕のこの五日間の休みはといいますと、相変わらず基本は映画鑑賞を楽しんでいたわけですが(レディ・プレイヤー1、最高でした!)、業界内友人との呑みの場も二度ほど
ありました。

その内の一件のお相手は、前々回の記事に書いた、Littele Japan 代表の柚木理雄氏です。その記事でお伝えした通り、先日のアベマTVの番組についての、話をしてきました。それ以外の話題の方が、大半でしたけどね。


ここで、そもそも僕がこの番組から受けたインタビューで、どんな話をしたのかを書きます。以前にfacebookに書いたので、もうお伝えしたつもりでいましたが、このブログではまだでしたね。というわけで、facebookのコピペを(手抜きですみません!笑)。


僕の話は、要約すると


①宿不足なんて、していない。政府発表の数字でも、そう出ている。しかしいまだに、そのおかしな先入観がこびりついたままの日本人が多すぎる。

②何も考えずに分析も市場調査もせずに、参入する者が後を絶たない。その結果、この業界は今やすさまじい飽和状態で、ほとんどの宿が経営難に落ち入っている。

③どこの宿でも、宿主やスタッフは一生懸命に働いている。素晴らしい接客をしているし、どうすればいいのかを、必死に考えている。しかしもはや、努力や工夫でどうにかなるレベルではない。

④何をやってもゲストは来ないので、完全にダンピング合戦になってしまっている。ついに、800円の宿まで出た(都内に)。

⑤2年後のオリンピックまではおそらく、この波は止まらない。このままだと、オリンピック期間ですら激安価格にしないと集客できない、なんてことにもなるだろう。

⑥オリンピックが終われば、一気に淘汰され、バブル期のペンションブームの終焉のようになる可能性を、俺は危惧している。

⑦明日のメシを食うことに精一杯の宿ばかりだってのにさぁ、「ゲストハウスの未来の可能性を・・・」とか、「地域における役割は・・・」とか、そんなんはどうでもいいんだわ。アホくさ。

⑧ゲストハウスとホステル(ドミトリーホテル)は全く違う宿泊のスタイルであると、きっちり分けたい。周知させたい。

です。(コピペ、ここまで)


これは、番組の放送の前、というかウチに撮影が来たその日の内に、柚木くんにも「こんな話をしたぞ〜」的に報告しています。この映像を元に、一方的に論評されるのは気持ちが悪いと思ったので、これらに対する意見を、僕はこの時点で彼から聞いています。

彼とは上記の①〜⑥、つまりは僕の意見というよりも、この業界の現状の客観的な認識については、一致しておりまして。③については、彼は多くの従業員を抱える立場だからか、「努力次第で、まだまだどうにかなるはず!」のスタンスでしたが。

というわけで彼とは、この①〜⑥について、シンプルに言うと「宿は不足していない! しかしガンガン増えまくっていて超ヤバい!!」を番組で強く訴えるという、密約みたいなものを交わしていたわけです。しかしながら僕のこのインタビュー映像は、すでに報告の通り、全カットでした。よってもちろん、これらについてを彼が語るタイミングもなければ、そもそも話題にすら上がらなかったわけです。


まぁ、インタビューの内容が話題に上がらないだけだったならば、僕の怒りはたいしたことはなく。番組では、話の展開が

司会 「ゲストハウスが増えているそうですね」(日本全国で1000軒、10年前の3倍、というフリップ)
柚木氏「いえ、2500〜3000はある、と言われています」
司会 「なぜそんなに増えたのですか?」
柚木氏「資産の運用先にと、建設を促す人たちがいるのです」

司会 「しかし、それでも利益が出ているわけですよね」

・・・で、おしまい。あっさりと次の話題に突入!


番組調べの全国のゲストハウス数が、1000軒!!?
しかも、10年前と比べて3倍だって!!???

こいつら、何にもわかってねぇ!! まともな調査すら、できてねぇ!! 正しくは、3年前と比べて5倍だ!! ベッド数で言えば、10倍超だ!! 爆発的に増え始めたのは、ここ2〜3年の話だ!! この程度の事実認識レベルという時点で、この番組のセンスのなさ、スタッフの無能さが、よくわかります。


それに、柚木氏が発した資産の運用先にと、宿の建設を促す人たちがいる」。これは一連の流れの中で、唯一と言っていいほどの素晴らしく価値のある発信だったにもかかわらず、司会者をはじめ、周りの出演者たちは完全にスルー。そういうディープな部分には、全く切り込まない! なんちゅうショボイ、ジャーナリズム精神だ!!

で、なぜか最後には「それでも利益が出ているから増える」という事実誤認でサラリとマトメ。もはや、呆れを通り越して爆笑のレベルですよ。ほんと、バカばっかり。



・・・というわけで、話を戻しまして。


僕は柚木くんと呑み、いろいろと彼から聞きました。彼の名誉に関わるので、詳細はここには書きませんが。簡潔にまとめると、

・彼も当日、番組の内容を知って、驚いた。こんなん聞いていた話と違う、と憤った。
他の宿々や、彼が企画した業界関連イベントなど、それら全ての取材映像が、カットされていた。
・出演していた女(タコ部屋女)の、一連の無礼な発言はスタッフ曰く、打ち合わせにはないスタンドプレーだったとのこと。
・そもそもは、一週間前に放送の予定だった。しかし延期になり、その間に内容が変えられたようだ。
・なんでそうなってしまったのかは、彼にもわからない。

とのことで。番組スタッフが他にもいろいろ取材に行っていたことや、放送が一週間延期されたことは、もちろん僕も知っていましたけどね。


よって、この番組についてを僕なりにちょっと陰謀論っぽく(笑)まとめると、

①スタッフ(一部のみ?)が長期に渡り取材を重ね、この業界の皆が苦しんでいる現実を知り、それを番組に取り上げようと試みた。
②しかし、それは何者かによって撥ね除けられた。それどころか事実を湾曲し、“宿は不足なんてしていない!飽和している!!”の発信は、隠蔽された。
③その結果、極めて薄っぺらく、業界へのリスペクトの欠片もない、無意味で残念な内容に成り下がった。

ということです。



ここで、再び話は少し戻ります(行ったり来たりで、すみませんです)。実は件のインタビュー撮影にて、僕が唯一、答えに迷った質問がありまして。それは、上記②の「何も考えずに分析も市場調査もせずに、参入する者が後を絶たない」の後に聞かれた、「それは、なぜですか?」です。

少し考えた後、僕は「たった17日間のオリンピックをビジネスチャンスと捉える、バカがいるから」「ゲストハウス業を営むことが、まるでカッコいいことだと勘違いしている、ドリーマーが多いから」と答えました。

この二つの答えは、絞り出すのに難しいものではありませんし、問題の核心でもありません。実は僕は、「ゲストハウスやホステルを“作らせる”ことで、金儲けを企む連中がいるから」・・・と答えようかと迷って、思いとどまったのです。これはまさに、柚木くんの番組内での発信「資産の運用先にと、宿の建設を促す人たちがいる」と一致するわけです。柚木くんには、これには本当に「よく言ってくれた!」と思いましたよ!!



ドリーマーたちは、妄想だけ膨らんでいるがしかし自己資金はゼロ、みたいな人が多いですから(笑)、彼らが実際に開業に至っているケースは、そんなには多くない。そして、自ら能動的にこのビジネスに興味を持ち、「ゲストハウス or ホステルの経営は儲かるはずだ! 儲けよう!!」となった人も、実はそんなに多くないと僕は捉えているのです。


「今は、ホステルが来ていますよ! 」「絶対に儲かります!」「個室なら一室1万円、しかしドミトリーにすればそこに3000円で10人入れて、3万円! 利益が3倍ですよ!!」「 ほらほら、優良な投資先でしょ!?」・・・と、そそのかす連中がいるのです。そして、そんなペラッペラの口車に乗ってしまう、何も考えていない、自分で事実を調べようとしない、愚か者がいるのです。

実は僕にも以前、そのようなケースがありました。全ては開業一年目、ウチがかなり儲かっていた時代の話ですが、「2軒目、やりましょうよ!」「この物件、次の宿にどうでしょう?」といった連絡が、数件来ました(当然、すぐに断りました)。



最近、いろいろな報道番組等で、シェアハウスビジネスの裏側が、まさにこれと似たような実情だった、と暴露されています。とある個人に、億単位の借金を背負わせて、シェアハウス物件を作らせる。契約の際には「毎月〜円の支払いを補償します!」と謳い、「これは絶対に損をしない投資先だ」と刷り込みまくる。しかし全く儲からず、補償されていたはずのリース料もあっさりとストップ。しまいには、契約者(物件オーナー)は莫大な借金だけを背負わされ、放置される。

このシェアハウスの問題は、被害を受けた物件オーナーたちが全国で結託し、現在、集団訴訟になっています。その数800人、計1500億円の被害額だそうです。契約における説得材料だった「今、いかにシェアハウスビジネスが儲かっているか」の資料のデータが、ウソだらけのものだったそうで。さて、訴訟はどうなるか。



シェアハウスにしろ、ホステル or ゲストハウスにしろ、“経営する”のではなく、“作る”ことで儲かる者、儲かる団体や業界がどこであるのかは、これを読む皆さんは言わなくてもわかると思いますので、あえてここには書きません。とにかく、「今は宿不足!」とか「オリンピックはビジネスチャンス!」とか、そんなウソまみれの、ある意味では洗脳のような刷り込みが今でもしぶとく尽きないのは、

「それによって、儲かる者がいるから」

です!!!



もしかしたら件の番組も、これらの団体や業界から怒られないように、忖度しちゃったんですかねぇ(笑)? さすがはキャッチコピーが、「オトナの事情をスルーする」「真実をお伝えします」なだけは、ありますね(皮肉たっぷりに)!!


(※この記事における、アベマTVの番組への発信や見解は、あくまで僕の個人的なものであり、柚木理雄氏は関係ありません。)





2018年4月15日日曜日

いただいた質問に、答えるパターンにしてみる!




4月! ハイシーズン!!

おかげさまで、混んでいます!!!


特に3月29日から昨日、4月14日までの二週間強は、ブッ続けでのフルでした。相変わらず直前キャンセルはそれなりに発生しましたが、延泊希望者が多かったので、彼らがその穴を埋めるような形になりました。

すでに総泊数も150を大きく越えておりますので、赤字の回避は確定いたしました。赤字 or トントンが続いていましたから、「今月は黒字です!」と気持ちよく言えるのは、昨年の10月以来です。実に半年ぶり・・・長い、沼だった・・・。


しかしながら、今週の予約状況は毎日6人前後で、相変わらず4月は波が大きいです。よって、最終的には計235泊くらいになりそうです。 それだと、稼働はだいたい78%ですが、まぁ、そんなもんでしょうね。昨年は計238泊79%なので、ほぼ同じとなり、よく健闘できていると思います。皆さま、どうもありがとうございます。


一件、とあるゲストがチェックイン当日の昼にキャンセルを入れ、僕は呆れてしまったものの、実は延泊希望者がベッドの空き待ち状態だったもので、すぐに予約受付の残りベッド数をゼロに戻しまして。しかしその、当日キャンセルをした女性から、「今日に着けなくなったので、一旦キャンセルして、明日からの予約を再度入れようとしたのに予約できなくされたんですけど!ムキーーーッッッ!!」との、お怒りのメールが。

いや、あのぉ・・・それってそもそも、「予約を明日からにして入れ直せば、今日の分の代金は支払わなくてもいいよね! ウフフ♡」という思惑の上での、行動ですよね・・。仮にあなたの再予約が成立し翌日にチェックインしたとしても、僕はきっちり、ドタキャンされた初日の代金も請求するのですが・・・。ノーショウや直前キャンセルを、リスク無しでタダでできると思っている & それが相手にとってどれだけ迷惑なことか想像できない、そんな残念な輩が、相変わらずいるんですよ〜・・という話です。




さてさて、今回は(というか今回も)、軸のない話題をけっこうテキトウに。


まず、いきなりですが先日、このブログの総閲覧数が、20万を突破しました。僕の理解する限りでは、同じ人が同じ記事を何度も読んでも、カウントは“1”です。僕が更新後すぐに確認・修正のために何度も開いた記事のデータを見ても、カウントは増えていませんのでね。

前回までのこのブログの全記事数は、122。20万強を122で割ると≒1650ですので、このブログは一記事あたりで平均すると、1650人の方に読んでいただいている、ということになります。僕はだいたい、月3本ペースで更新しておりますので、1記事あたり10日間でして、その間に1650人なので、一日の平均閲覧数は165人です。もっと簡単な計算でも、このブログはスタートから3年半なので、20万を1200日で割ると、あっさり165になります。これを月にすると、だいたいジャスト5000ですね。

もちろん、いくつかの記事は1650を大きく越える閲覧数ですし、逆に200にも満たない寂しい記事もありますし。映画やサッカー、政治の話などは、あまり伸びないですね。こないだのサッカー・ロシアW杯の妄想の話とか、けっこう面白いと思うんだけどなぁ(書き上げるのに、過去最長に時間がかかったし)。伸びるのは、“どうやったら開業出来る?”系と、“業界がヤバい!”系ばかりです(笑)。


1記事あたり1650人、とはいえその半分以上は“たまたま辿り着いただけ”でしょうから、定期的に開いていただいているのは、500人とか、そんなもんじゃないでしょうか? こればっかりはよくわかりませんが、ウチに宿泊する日本人ゲストからも、それなりの頻度で「ブログ、読んでます!」と言われますので、もっと多いのかもしれません。



ここで、「他の人がやっているブログって、閲覧数はどんなもんやろかいな?」と思い立ち、チョロっと検索してみまして。その結果は、

一日アクセス数
1  〜100:86.9%
100〜200: 6.7%
200〜   : 6.4%

とのことで。おっ、いちおう上位13%に入っているのか!


さらに、更新頻度はというと、こちらは少々ややこしいので画像を拝借しちゃいますが、





というわけでして、まぁ要するに一日のアクセス数が100を越えるブログの内、77%は毎日 or 週に複数回の、高頻度な更新だということで。一方でこのブログのように、たまにしか更新していないが一日100アクセスを越えているのは、計23%。

全体の13%の内の、さらに23%! 0.13×0.23=0.03!!


というわけでこのブログは、日本のブログ界全体の、3%しかいないエリアに入っておりました!!!


(※参考みんなのブログアクセス数の平均は?50PV以上で上位3割だと!?


こう書くと自慢しているみたいに聞こえるかもですが(笑)、いぇいぇ、僕は別に誰かと競争しているわけでもアフィリエイトをしているわけではなく、よって承認欲や利益もないので、あくまでもこれは自己満足の話です。自慢できるほどの立派な数だとは、全く思わないですし。単純に、「たいして気負わずにテキトウ・マイペースに業界話を中心に発信していたら、いつの間にか読んでくれている人がけっこう多くなっていたぜ! ありがたい!!」という話です。間違いなく、やりがいになっております。


調子に乗って、あえて過去最低の閲覧数を狙い(笑)、僕の三大オタク要素の内の、まだ一度も書いたことのない“ファッション”についてを、今度書こうかな〜。他の二つは、もちろん“映画”と“サッカー観戦”ですが、この話題はその二つをはるかに越える、読者を置いてけぼりな記事になること、必至です。「お前、服にこだわりある系だったんかい!」と、この時点で笑われているかもですが(笑)




さてさて、話題は変わりまして。

先日、前回の記事のコメント欄にて、質問を受けました。


このブログは、せっかく読んでいただいている方がたくさんおりますし、僕は読者からのコメントも質問もいつでもウェルカムなスタンスですので、今回は彼の質問に、ストレートに回答しようかなと。この双方向な感じは、もっと発生したら面白いと思いますし。


というわけで、その彼、ヨシケイさんのご質問のコピペをします。んでもって、彼の文脈に沿う形で、回答します。


Q:
>旅館業法・建築基準法の改正により、状況はもっと悪化するのではないでしょうか?今までは戸建てを簡易宿所にする際に、用途変更・耐火建築物化を避けるために2階建て100㎡以下しか使えなかったものが、3階建て200㎡まで使えるようになるとの話がありますよね。スケールが取れれば採算性がUPしますので、現状の基準で開業された小規模ハウスの方々は不利な戦いになるのでしょうか。


A:
僕は個人的には、業界は今後、二極化すると考えております。ベッド数80を越える大型のホステル(ドミトリーホテル)か、ベッド数20以下の、小規模ゲストハウスか。ベッド数が30〜60といった、中途半端なところは、一番潰れて行く可能性が高いと予測します。

ベッド20以下の宿の場合は、なんならウチのように一年中ワンオペでも成立しますし、リスクが低いのです。ハイシーズンには、大型宿に比べれば大儲けはもちろんできませんが、この低リスク経営は、ローシーズンには強いのです。まとまると、

【ベッド数15の宿】
ハイシーズン:一日ゲスト12人、稼働80%
ローシーズン:一日ゲスト  6人、稼働40%
年平均稼働:60%

【ベッド数50の宿】
ハイシーズン:一日ゲスト40人、稼働80%
ローシーズン:一日ゲスト15人、稼働30%
年平均稼働:55%

【ベッド数100の宿】
ハイシーズン:一日ゲスト80人、稼働80%
ローシーズン:一日ゲスト20人、稼働20%
年平均稼働:50%

・・・といった感じで(比較的うまく行っている宿で)。

上記の【ベッド数50の宿】の一番の問題点は、ハイシーズン(ゲスト40人)にはそれなりの数のスタッフがいないと経営が成り立たないが、ローシーズン(ゲスト15人)にはワンオペで成り立つほどヒマ!!というのがあります。しかしスタッフをホイホイとクビにするわけにはいかず、けれども給料を払えるほどの利益はない。

もちろん、ベッド数100の宿でも同じ問題を抱えていますが、これほどの巨大宿を個人で経営している人はいないでしょうから、親会社がスタッフの給料を払うわけで、それは別の話です。

とにかく、個人で宿を経営する上では、ベッド数30〜60という中途半端なゾーンが、一番危険です。というかブッチャケ言うと、僕の業界ネットワーク(小規模ゲストハウスのオーナー仲間)内では、最近は全体的に「ベッドを減らしたいなぁ」欲が強くなっております。僕も、できることなら減らしたいのですが、ガッツリ固定で作ってしまった以上は、どうしようもなく。もちろん「より楽をしたい」からではなく、「ゲストによりよい滞在をしてもらいたい」からですよ。

ご質問には「採算性がUP」といった記載がありますから、ヨシケイさんは、利益のうんぬんも踏まえての参入の検討だと思いますが。僕はこのブログに以前から書いておりますが、儲けを求めるタイプの方は、ゲストハウスの個人経営には、確実に向いていません。この仕事は、とにかく儲かりません。「全然儲からないけど、毎日が楽しければいいさ〜」というお気楽スタンスの者でしか、おそらく持ちません。



Q:

>とはいえ、民泊新法のように地域条例で骨抜きになる可能性も捨てきれず、動きが取れない状況です。業界当事者の方々の中では、このあたりどう見込んでいるのでしょうか?どこかで記事にして頂けると大変参考になります。

個人的には・・激戦区のゲストハウスよりも、6月15日以降に大量発生するであろうAirbnb民泊難民の受け皿を狙って、「まるまる貸し切り」タイプのホテル開業の方が生き残れる確率が高いように感じています。それとも、ゲストハウスも民泊難民の受け皿になれるのでしょうか?



A:
都内のほとんどの区が、民泊新法の施行に先駆けて、すでに条例を制定しております。これは完全に区ごとで違いますので、一括りにして語れるようなものではありません。ほとんどの区が、“平日禁止”や“住宅専用地では禁止”と決定し、国よりも厳しく対処しようとしていることには、たいへん喜ばしく思っております。

また、6月15日以降に民泊難民が大量発生する、とのことですが、僕は全くそのようには考えておりません。民泊は、これまで個人で闇でやっていた者は淘汰される方向に向かうでしょうし、すでにAirbnbの登録件数も減少傾向にありますが、これからは企業主導のビジネスになり変わる、というだけのことです。企業とはもちろん、不動産業者のことでして、すでに大手不動産企業のいくつかは、大量の物件の民泊への登録を、発表しておりますよ。

アパマン、民泊5,000室を供給へ


また、Airbnbは違法(許可無し)民泊の追放を宣言していますが、同時に、取得した番号の照合まではしない、とも言っています。よって6月15日に向けて、闇民泊の連中は今後、

・真面目な者は、役所に行き正式に許可を得るべく努力をする。
・利口な者は、ここが身の引き所だと理解し、清く撤退。
・不真面目な者は、テキトウなウソの番号で登録して、バレるまで闇のままで継続。
・バカな者は、登録も何もせずに継続。もちろんAirbnbからは追放される上に、それで宿無し難民を生んだ場合には、ペナルティが課せられる。

の、どれかになります。そして6月15日以降は、企業が新たに登録したものだらけの、すさまじい数の民泊宿が、Airbnbのラインナップに並ぶことでしょう。僕はそれは、撤退の数を越えると予測しますので、結果、民泊難民などは発生しない、という結論になります。

僕は、ゲストハウスと民泊の顧客層はさほど被っていない、という認識ですし、ホステル&ゲストハウス業界が今、危機的状況なのは、あくまで“ホステル&ゲストハウスが増え過ぎているから”です。先日のアベマTVの番組内でも、ホステルに泊まったとある外国人バックパッカーが「退屈すぎるから、民泊になんて泊まりたくないよ!」と言っていましたね。あれは、“ホステル&ゲストハウスを選ぶ旅行客”の、一般的な感覚です。

なのでまぁ、僕にとっては民泊業の連中が儲かっているのかどうかなんてのは、けっこうどうでもいいことでして。都内だけで現状、1万9千軒も競合がいるビジネスの、どこに旨味があるのか、さっぱりわからないですし。不動産業者がそこのシェアを狙って来るのは、そりゃ当然そうなるわな、といったレベルで腑に落ちますが。

以前の記事(ついに成立した民泊新法! 得をするのは誰だ!?)にも書きましたが、民泊新法が、完全に企業優位の法律なのは間違いないのです。管理委託が義務ですし。180日の制限がありますし。個人には、勝ち目がないようにできているのです。


まぁ、そんなわけで、なんだかズレ気味だった気もしないでもないのですが、これが僕からの回答です!! ヨシケイさん、ご質問コメントを、どうもありがとうございました!!!




2018年4月4日水曜日

期待をした自分が、バカだった・・・




怒っています。

・・・そして、それ以上に、失望しています。



前回の記事から、たったの三日。あっという間の更新です。

昨夜、アベマTVの報道番組“Abema Prime”にて、ゲストハウスについての特集が組まれました。地上波の番組ではなく、ネットですので、生放送を見られた方はあまりいなかったのでは、と思います。しかしこちらは、放送後一週間までは、見逃した方もいつでも見られるとのことです(ネットの利点ですね)。よって、まだの方には、ぜひご覧になっていただきたいと思います。アベマTVのサイトに入って、Abema Primeと検索すれば、過去の放送のリストがすぐに出てきます(この記事を読んだ後に見ることを、お薦めします)。




前回の記事にも書きましたが僕は、この企画に向けて、先日、番組スタッフから取材を申し込まれました。インタビューの撮影の依頼も、これはいきなりでしたが、受けました。

最初に受けた電話の時点で、「タクロウさんのブログを読みまして〜」「ゲストハウス業界が今、どれだけ厳しい状況なのかの、話を伺いたい」とのことでして。なので、僕は取材を受け入れました。僕は正直、嬉しかったんですよ! 「やった、テレビに出れる!」という喜び、では全くないです。僕は地上波の、全国区のテレビ番組に出演した経験が、過去に何度かありますし。

それは、

「今、日本のゲストハウス業界は爆発的に飽和しており、共倒れ状態で、ヤバいことになっている」という真実に辿り着き、それを報じてくれる電波メディアがついに現れた! 

という喜びです。



・・・しかしながら、あんなにも長く撮った僕のインタビューは、全てカットでした。それどころか、番組では「宿泊施設が全国的に増えまくっている」という発信はしていたものの、「それでも商売として成り立っているから増えるのだ」という展開で。しかもその話題は、チョロっと触れただけで、あっさりと終了。出演した柚木理雄氏(ゲストハウス Little Japan 経営者)と僕が、裏で結託していた「少なくとも、“宿不足なんてしていない!”を、強く訴える」は、全く果たされず・・・。

あれ? 番組スタッフは、この業界の現状を充分に理解した上で、僕に取材を申し込んで来たのではなかったんですか? 撮影に来た彼は、「業界を取材する間に、今はどこの宿も経営難で苦しんでいる、という現実を知った」とか言っていませんでしたっけ? なんなんですか、この着地点は!??





さらには残念ながら、この番組には視聴者に「ゲストハウスって面白そう!」「泊まってみたい!!」と思わせるようなポジティブ要素も、全くありませんでした。むしろ、出演者陣が揃いも揃って、軽いノリで、「さらりとナンパ」やら「ギターを弾き始めてみんなで歌うんですよ〜」やら「全部、英語じゃないですか」やら「宿主が部屋のドアを開けて〜」やら、もうムチャクチャ。“何にもわかってねぇ!”感が凄すぎまして。他にも、「安さが最優先」とか「寝られれば充分」とか・・・。こいつら、俺らのビジネスを、バカにしてんのかな?

その中でも特に、左端の女(名前を書く気にすらならない)が、不愉快すぎました。あの女は最初から、ゲストハウスそのものへの嫌悪感が丸出しで。ドミトリー部屋のことは常に、「タコ部屋」と表現。「全くノれない」「ムリです、私」「一緒におにぎりとか、全然作りたくないし」等々、極めて失礼な発言のオンパレードで。これは例えるならば、ラーメン屋の亭主に、素人が直接「あんたの作った、なんたら麺?はマズそうだから、食べる気にならない」と言っているようなもんですよ。この女の隣り(両端でしたが)にいた柚木氏は、よくもまぁこれらの度重なる侮辱を、沈黙でスルーできましたね。僕だったら、生放送だとかはオカマイ無しで、確実にブチ切れていましたよコレ。


・・・・・ ハァ・・・・

とにかくこの番組は、業界にとって何一つプラスのない、最悪!としか言いようのない内容でした。前述の「ぜひご覧になって〜」とは矛盾しますが、はっきり言いまして、見るのは時間のムダです。今さら、民泊とゲストハウスの違いを説明? 政府が作成した、広報VTRの出来についての感想? ・・・柚木氏も、よくこんなのに付き合いましたね。



実は僕は、業界ネットワーク内の者々のみに、放送の時間等の詳細を伝えておりました。そして昨晩、番組が放送を終えると、僕からだったり向こうからだったりするのですが、すさまじい数の“怒りのメール”が僕に届きました。

その内、何人かが同じことを言っていておもしろかったのが、「番組に期待した、自分がバカだった・・・」でした。僕も、完全に同じ思いです。ホステル&ゲストハウス業界にいる人間で、あの放送内容に気を良くした者は、おそらく皆無でしょうね。


(※)ここで僕は、この後もまだまだクソミソに、取材の内情をブチまけまくりの、番組と番組スタッフを罵倒しまくる文を書いていたのですが、読み返してみてやや、冷静になりました。僕もいい歳ですし。ケンカを売ってばかりでは、いけませんよね(とっくに売っているけど)。というわけで、それは保留に。削除ではなく(笑)。


少なくとも、番組スタッフの皆さんは、この業界の真実、暗部に気付き、一度は注目し、それを報じる一歩手前までは辿り着いてくれたのです。これには、素直に感謝いたします。


番組のスタッフは、少なくとも誰かしらはこのブログ記事を読むでしょうから、僕はご連絡をお待ちしております。業界の、この深刻な問題を報じる志を、あなた方はまだお持ちなのか。それとも、“臭い物に蓋”を選ぶのか。ぜひ、お聞かせ願いたいですね。僕も、あなた方の依頼に対して、それなりの時間を無駄に犠牲にしましたのでね(柚木くんほどではありませんが)。そのくらいの注文は、する権利はあるでしょう。



番組のキャッチコピーは、「オトナの事情をスルーする」なんですよね? CMでは、「Abema Primeは、真実をお伝えします」と言っていますよね?

番組スタッフの皆さんは、報道局に採用されるほどの優秀な方々なのですから、ジャーナリストとしての気概、矜持はあるに違いないと、あんな最悪な放送の後でも僕はまだ、期待をしております。


今度、僕は柚木氏と飲みますので、そこで彼から直接、話を聞くつもりです。

この件については、その後に、改めて書かせていただきます。





2018年4月1日日曜日

予約モラルの崩壊が、止まらない!




4月!!

エイプリルフールはくだらないし興味がないので、このブログは相変わらずの、本音さらけ出しまくりです!!!




まずは、月初めのいつものやつです!


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計2054)】

 ①アメリカ     327
名(+14
 ②日本       286 (+18)
 ③イギリス     229 (+1)
 ④オーストラリア  205 (+3)
 カナダ      174 (+6)
 ドイツ       99 (+1)
 ⑦フランス      61 (+2) 
 ⑧台湾        55 
 ⑨韓国        49
 ⑩ニュージーランド  43
  



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)
8月:66(234:3.55:75%(12)
9月:39(149:3.82:54%(12)
10月:67(230:3.43:74%(12)
11月:50(151:3.02:52%(12)
12月:52(167:3.21:56%(12)
【2018
1月:41(132:3.22:46%(12)
2月:42(129:3.07:45%(12)    
3月:58(143:2.47:60%(12))

計:2054(6579:3.20:62%※)
※稼働率のみ、直前一年間の平均


3月・・・やっとこさハイシーズンに突入したというのに、計143泊・・・赤字ですがな!! まぁ、31日間の内、11日も休んでしまい(1〜10日:冬休み、18日:パーティ休み)、20日間のみの営業だったのが最もな原因ですが。しかし、去年は13日間のみの営業&hostelworldのみの集客で、今年よりも成績がいいんですよ!! うわ〜っっっ、ダメだコリャ!!!


実は先日、テレビ朝日のクルーが、YAWP! に撮影に来まして。テレビ朝日・・・といっても、アベマTVの報道番組だそうですが。今回は、YAWP! への取材ではなく、“僕”への取材で。「ゲストハウスビジネスが今、どれだけ厳しいかの、話を聞かせてほしい」とのことで。

というわけで今回は、それについての記事を書いていたのですが、放送はまだですし、これは放送後でもいいかなぁ〜と、気が変わり。僕のインタビュー映像が、どんな感じで編集&論評されるのかも、わかりませんし。



それより何より、僕は今は、グチりたくてしょうがない!! 前回同様、ノーショウ&キャンセルへのストレスが溜まりまくりで、それを発散させないとヤバい!!! 読者の方からすればしつこく感じるかもしれませんが、このブログは僕の自己満足の要素も大なので、お許しくださいです!!



前回、僕は「キャンセル多すぎ! いい加減にして!!」という内容の記事を書きました。文末には、「今月、残りの一週間は、すべてのゲストがちゃんと来てくれますように!」と書きました。

そして、その結果はというと・・・先週の一週間は、それ以前がカワいく思えるほどの、

すさまじいキャンセル・ラッシュでした!!!



そこで、先月のキャンセル率をちゃんと出そうかなと思いまして。数えた結果は、予約:69件、キャンセル&ノーショウ:31件で、率は45%!!しかしこれはあくまで“件”でして、傾向としてはグループ&長期ゲストほどこの率は高く、泊数で言うとだいたい60%になっています。


ここで、おそらく勘違いする方がいるのでは、と思います。これはとある日に、合計10人の予約があったが、結局は4人しか来なかった→キャンセル率60%、という単純な話ではありません。ウチの宿に合わせて大雑把に説明すると、

〈①〜③は、同時進行〉
①受付を開始して、少しずつ予約が入り、12人がフルに埋まった(キャンセル率0%)
②その内10人がキャンセルした(率83%)
③改めてどうにか8人を集め、最終的には10人になった(率50%)
④しかしその10人の内、2人はノーショウ(来ない)しやがった(率60%)

・・・という感じです。つまりは、その日における僕の予約の受付作業は、計20人分。しかし実際には、8人しか来ず。10分の4も、20分の8も、数学においては同じですが、僕のデスクワーク量としては2倍なのだ、ということです。何度も何度も何度も予約とキャンセルの連絡を繰り返し受け、その結果、“その日に一度は予約した”20人の内、“ちゃんと来たのは”8人しかいない! ゲストハウスなんてのは、多くのゲストからは、その程度の存在なのだということなのでしょう!! ほんと、舐められてるなぁ〜・・・(涙)


「それは、あんたのトコだけでしょ」と、業界を知らない者からはツッコまれるかもしれませんが、いえいえ、僕の業界ネットワーク内では、この「キャンセル&ノーショウの大量発生、どうにかならんのか!!?」という話題は、よく出るのです。「今日は8人のインの予定が、2人しか来なかった・・」等々の、泣ける話を交換し合ったりしています。

たしかに、先月のウチのキャンセル率45%!は、すさまじい数字ですが、かといってこれは、ウチだけが特別なわけではないのです。ウチは年間ではおそらく平均20〜30%程度でしょうから、これでも実はかなりマシな方です。ノーショウ&キャンセルの多さで有名な、某大手ブッキングサイトには、ウチは登録しておりませんし。

それに、ウチはたかだか12ベッド(でフル設定)の、小さな宿。仮に60ベッドの中規模宿だったとしたら、単純計算で、この5倍のノーショウ&キャンセルが襲いかかるわけです。想像するだけでも、恐ろしい! まぁ、大きな宿の大半では、“ねっぱん”や“てまいらず”等々の、自動的に残ベッド数をブッキングサイト間で統一してくれるソフトを導入しているわけですが。しかしそういう宿のほとんどでは、残ベッド数に合わせて料金をコロコロと変えておりますので、予約状況の確認はその都度しているはずでして。宿業をやるはずが、パソコンに付きっきりでひたすらに数字の上下を見るばかりで、担当スタッフはストレスで気が触れるんじゃないでしょうか?



対策は・・・・う〜ん、何も思いつかない。ベタどころでは、全てを事前のカード払いにする、とかなんでしょうが。しかしそれは、直前キャンセルとノーショウに有効なだけです。直前ではない、普通のキャンセルを減らすことは、事実上は不可能です。

普通のキャンセル・・といっても、キャンセル料をとられる直前の、“ギリギリの無料ライン”までをキープしておいて、結局キャンセルする者が、とにかく多いのです。つまりは、これは確信犯。例えばとある外国人が、

①来年の3月、もしかしたら長期休みがとれるかもな〜
②アジアのどこかに旅行したいな。日本か、タイか、ベトナムか。
③日本は特に混みそうだから、とりあえず今のうちに、テキトウに宿を取っておこう。
④3月になったけど、旅行はムリそうだな。
⑤この宿は二日前まではキャンセル無料だって。じゃあ、二日前にキャンセルするのを忘れないようにしなきゃ。

みたいなケース!! そもそも、具体的な日程が決まっていないどころか、日本に来ることすら決定していない!! しかし、宿を予約する!!! それをギリまでキープする!!!

そんな輩が、今は大量発生中なんですよ!!! これは想像で言っているのではありませんでして、二日前の無料リミットすら守れない、直前キャンセル、もしくはノーショウしたけどわざわざ事後連絡をして来る者々からのメールの多くには、「日本に行きたかったんだけどさぁ〜、今回はムリだったぜソーリー!(と言いつつ、結局のところは料金請求しないで、の話)」といった内容が書いてあります!!「飛行機がとれなかったので、キャンセルということでヨロシク」だって? オイオイオ〜イ!! 順番が逆だっっっ!!!


そういえば以前、とあるテレビのニュース番組で、“繁忙期なのに新幹線に空いている席がある”→“追求すると、レールパス(JR乗り放題)を持つ外国人観光客の予約席だった”→“さらに調べると、一部の者が、同日の東京〜京都のチケットを複数とっていることが判明”→“これはどういうことかというと、彼らはレールパスがあるのをいいことに、例えば「明日中に京都に行こうと思うけど、時間までは決めていないので、いつでも行けるように事前に席をたくさんとっておこう」”となっている!・・・との、問題提起をしていましたっけ。

宿業界でも今や、それと似たようなモラルハザードが起きているわけです。彼らは、“機会損失”という言葉を、知らないのでしょうか? 想像力が、ないのでしょうか?

新幹線でも宿でも何でも、「行くかわからないけど、とりあえず予約だけしておこう」「もし行けなければ、キャンセルすればいいっしょ」「行かなくてもどうせ何も言って来ないし、放っといてもいいっしょ」・・・この無責任、このモラル・レベルでの行動は、相手側にとっては、大・大・大迷惑ですから!! 全人類、70億人に、それを肝に銘じさせたい!!!


しかしまぁ、そういう人間はもう、こっちがどう対策したところで、どうしようもないですよね。現実的には、キャンセル無料を〈二日前まで〉ではなく〈五日前まで〉に変更し、四〜三日前:50%、二日前〜当日:100%、等の変更をするべきかな、とは思いますが。そうすれば、五日前までにキャンセルして来る者は増えるでしょうが、同時に、トラブルも一気に増えることでしょうね・・。前日:50%、当日&ノーショウ:100%の、設定がかなり甘めの今でさえ、それを守れない、そして守らない上に強気の「払わない」宣言、等々が発生しているわけですから。

実は、大きな宿では、例えば100ベッドなのに120人まで予約を受け付けて、「どうせ30人以上はキャンセルか、来ないかだし」みたいなスタンスのところも、けっこう多いのです。系列があれば、仮にオーバーブッキングした場合にはそっちにまわせばいいし、と。この、裏技のような策ができるのは、彼らの大きなアドバンテージですね。


といっても、上記のような低モラルのキャンセル・ゲストは、あくまでも一部です。先月に、ウチへのキャンセルが凄まじく多かった一番の大きな理由が「ハイシーズンに突入したというのに、まったく集客が捗らなくて、焦って値下げをしまくった他宿が大量発生した」からだというのは、間違いないです。hostelworldまでもがキャンセル無料になり(マジで最悪!)、安さが最優先のバックパッカー客は、そりゃあ、そっちに持っていかれますって!! 3〜4月の繁忙期だというのに、他宿は1600円やら、1500円やら、1200円やら! ついには、1000円以下の宿まで出現!! 全部、都内の話ですよ!!!

どれだけ経営がヤバい宿だらけなんだ! なんちゅう、足の引っ張り合いだ!! まぁ、今のこの業界がいかに壊滅的な状態か、という話は前述の通りに、アベマTVにリンクさせる形で、番組の放送後に改めてUPしようと思います。テレビを見て僕を知って、このブログに辿り着く人もいるでしょうしね・・・。


あ、僕がムカついているのはノーショウorキャンセルのゲストに対してのみで、ちゃんと来てくれたゲストは、皆さん穏やかフレンドリーな素晴らしい方ばかりなので、僕は楽しく過ごしていますよ! (前回と同じ締め!!)


ウギャー!!!