2018年8月23日木曜日

“身の丈に合った”生活が、最も心地よい!!





前回、僕は「今月の稼働は90%は微妙だが、80%後半は確実だろう」と書きました。しかし、その後の予約の受けっぷりもすこぶる好調でして、90%も余裕で越えそうです。現状の見込みでは泊数計295泊、稼働95%になります。


なんか、ここしばらくはずっと混んでいるなぁ〜と思い、振り返ってみたところ、7月の25日から今日までのおよそ一ヵ月間は、一日の滞在ゲスト数がずっと10人越えでした。そしてこの先も、9月18日頃までは、これが続きそうです(の、見込み)。う〜ん、ヒマな日がない! ありがとうございます!!


こんな風に書くと、「おっ、儲かってるねぇ!」とイジって来る友人・知人が、けっこういるのですが(笑)。投資話みたいな、胡散臭めな電話がかかってきたりもするのですが。いやいや、宿業というのは繁忙期の4月や8月にガツンと稼いでおかないと、その先のローシーズンにエラいことになるんですってば。メチャ、波の大きなビジネスなんですよって。



三年前の8月に、僕は【ホステル(ゲストハウス)経営って、儲かるの?】という記事を書きました。二年前の8月には、【この際、お金の話をしてしまおう!】という記事も。真夏の暑さで僕の判断力がおかしくなるのか(笑)、8月には生々しく現金な話をするのが、常になっておりました。

なので今回は二年ぶりに、モロにお金の話をします。今年は例年以上に暑いし、残暑もしつこいし、こうなったら究極のブッチャケである、僕の収入についてを語ってしまいます。




まず、過去に何度もこのブログに書いておりますが、YAWP! backpackersの損益分岐点は、月当たりの総泊数が150です。ウチは客単価(一人・一泊)の平均がおよそ2300円ですので、150×2300≒35万となります。また、細かい詳細は書きませんが、僕にはさらに15万円ほどの副収入があり、一方で、経費や借金返済や税金等で、毎月30万円ほどが消えます。35万+15万−30万=20万で、月の総泊数150=僕の月収(手取り)は20万、ということになるわけです。

一泊ごとに2300円ですから、10泊増えるとだいたい+2万円です(経費の分を差し引いて)。なので、月の総泊数が仮に200泊だとすると、+50泊=+10万円で、僕の月収は30万円となります。かなりザックリとした概算ですが。いずれ借金を完済した後には、これは大きく跳ね上がりますが。


そんなわけで、YAWPのオープンから三年半の僕の月別の収入を、ここで表にしてさらけ出しちゃいます! オープン直後の三ヵ月は、アイドリング期間という扱いなので、計算には入れていません。





表の通りに、僕の年収は

2015年:242万
2016 :344万
2017 :300万
2018 :174万(〜7月まで)

だったということです。これを実際に働いた日数で割ると、

2015 :14319円
2016 :11467円
2017 :11111円
2018 :11013円(〜7月まで)

となります。この三年弱は、少しずつ登録OTAを増やしながら、日給11000円で安定飛行中(笑)!!


しかしながらこれって正直、“普通”ですよね・・・。正社員なら14000円は、派遣の人でも11000円くらいは、一般的に稼いでいることでしょう。まぁ、僕は一日の労働時間が常に12時間を越えているとはいえ、これはゲストと飲んだり遊んだりを含んでおり、実質的に働いているのはその半分にも満たないでしょうから、充分にありがたい額だと思っております。

また、表を見てもらえれば分かりますが、僕の月収は52万なこともあれば、12万だったりもしています(長期で休んだ月を除く)。宿業というのが、凄まじくアップダウンの激しいビジネスだというのは、皆さまにもこれで、ご理解いただけたであろうと思います。



そういえば僕は先日、都内で飲食店を経営している友人カップルと、飲みました。彼らは月ごとに売り上げ目標を設定しており、「目標額に達したら、その月はもう休んじゃう」そうで。このユルさ、完全に僕と経営スタンスが一致やんか!でして。

彼らとはそこから、「ストイックな連中って、面倒だし迷惑だよね〜」という話題で盛り上がりました。この辺の価値観の共有が、一緒に飲んでいてとても心地のいい二人でして。いやはや、楽しかったです。



ちなみに、僕の目標年収は、年齢×10万円です。ずっと前から、そういう意識です。今の僕は39歳なので、年に390万も稼げれば大満足。それを越えるようなら、長期で休みをとってどこか旅行にでも行きます(笑)。

ストイックな人たちって、その対義語を“怠慢”だとでも思っていそうですが、僕的には

ストイックの対義は、“身の丈に合う”
です。

僕は家も車も所有欲は全くないし、結婚願望もなく、グルメでもなくギャンブルもせず。無理して働いて、貪欲に稼いだって、使い道がないのです。結婚しない=子供も出来ない、ですから、未来に向けての大きな貯金をする必要もない。よってこの目標年収、年齢×10万というのは、まさに僕の身の丈に合わせた設定でして。現実的には「高すぎるかもなぁ」と思うくらいで、実際に年収は目標額には達していませんが、日々の生活に支障は全くありません。


僕を「儲けている!」「成功者!」と評する方や、「全然儲かっていないくせに、口だけは達者な奴!」と下に見るアンチの方(笑)は、どちらも認識が大きくズレています。この業界に限った場合には、僕の収入が高い方なのか低い方なのかはわかりませんが、日本の2018年の39歳平均年収(手取り)は327万円だそうですから、世間一般のラインで評価すると今の僕は、収入の面ではまさしく“普通”です。



経済力は、“普通”が一番いいっス!!

僕は今後もこの調子で、身の丈に合った生活レベルをなんとか維持しながら、ユルくユル〜く生き長らえますよぉぉぉぉ(笑)!!!





2018年8月13日月曜日

信頼を得た者と、怒りを買った者。




8月。ザ・ハイシーズン!!

メチャ、混んでます! 全日、ほとんど埋まっています!!


よって今月こそは、稼働80%を越えることでしょう。90%越えは微妙ですが、80%後半は確実だと思います。例の、“ノーショウor直前キャンセルの大量発生”さえ、なければですが(笑)。



さてさて。

いきなりですが先日、とある日本人グループゲストから電話があり。「明日からの予約を、キャンセルしたい」と。ウチは前日のキャンセルは代金の半分をいただくというポリシーがありますので、それを説明し、了承を得まして。予約はexpediaからだったので、「ではexpediaのサイト上で、キャンセルの手続きをしてください」と伝え。


やや経って、expediaから電話があり。「◯◯さんのキャンセルの件で〜」とのことで、「ん? 俺的にはもう話すことなんてないんだけど」と思いながら話を聞くと、「彼らがキャンセルチャージ(ペナルティ)を払わない、と言っておりますので、了承でよろしいですか?」と。

あのぉ・・・なんで“ペナルティ無し”を、ブッキングサイトが僕に提案して来るのでしょうか? 彼ら、僕には「ちゃんと払う」と、約束したんですけどねぇ。なぜ、懐柔されているのですか? サイトがそんなヌルい態度だから、ゲストに舐められまくりで、ノーショウやキャンセルが多発するんじゃないですかね?

そもそもこの件、なぜに予約番号等のデータを、僕に聞いて来るんですかね? そっちから電話をかけて来たんですから、そういうのはそちらで事前に確認しませんかねぇ、普通は?


・・・という感じで、僕は最近はますます、大手ブッキングサイトの対応力にイライラさせられることが多いです。それは、Airbnbのスタッフの質がすこぶる高いのも大きな理由で、少々キツめに言ってみれば「エアビーさんはあんなにちゃんとしているのに、なんで、あんたらはそんなにダメなの?」というイライラです。まぁexpediaは、hostelworldよりは遥かにマシですし、別に腹を立てるほどではないのですが。hostelworld:0点、expedia:6点、Airbnb:10点、という感じですね。




ここで、話は変わるような変わらないようなですが、、、

実は、この二ヵ月の間にウチに泊まったゲストの中には、6月のAirbnbの“闇民泊の一斉追放”→それに伴う“強制キャンセルの大量発生”の被害者が、3組(5人)いました。僕は彼らからいろいろと話を聞きましたが、状況的には大きな混乱に巻き込まれたわけですし、怒っていてもおかしくないだろうに、なんとこの5人は、全員がAirbnbに感謝していました!

強制キャンセルされた彼らはまず、Airbnbから届いた誠実な謝意表明と状況説明のメールを読み、事情を納得。その時点で「Airbnbが悪いわけじゃない」との理解になっていたにもかかわらず、以後のやりとりが密で、滞在先を決定できるまでのサポートを最大限に受け。Airbnbはもちろん、そもそもの予約でゲストが支払済の代金を、全額返金(これは、当たり前ですね)。さらには、その2倍の額のクーポンを支給(すごいですね!)。加えて、体験リスティングへのクーポンを$100分支給(まさに、神対応!!)。

この3組、5人全員が「強制キャンセル問題でのAirbnbの対応は、完璧だった!」と言っておりましたよ。誰一人として不満を持った者はおらず、むしろ「よりAirbnbを好きになった」そうですよ。



一方で・・・実は先日、とある友人から僕に、タレコミがありまして。彼女は、7月に予定していた家族旅行での滞在先に民泊を選び、booking.comで予約していたそうで。しかし6月の下旬、booking.comから彼女にいきなりのメールが。その内容はというと、


◯◯(友人の名前)様

この度、ご滞在予定だった△△(宿名)では、ご予約を確保することができなくなりました。ご迷惑をおかけして大変申し訳ございません。宿泊施設に代わって弊社にて予約の取り消し処理を行いますが、キャンセル料は一切発生しませんのでご安心ください。

お手数ですが、ご希望の日程で代わりの宿泊先をお探しください。



・・・・(一部のみ略しましたが、ほぼ、そのまんまです)

“キャンセル料は一切発生しませんのでご安心ください”

だって!?? アホかッッッ!!!! そんなん、当たり前だろうが(大爆笑)!!!!!


ゲスト側(僕の友人)には落ち度が全くないのに、なんでキャンセル料の矛先が一度はこちらを向いたねん!!? それどころか、これは完全に向こうからの一方的なキャンセルなわけで、さらには旅行の日程が差し迫っている、大迷惑な状況。こんな無機質なメール1通による“サラリとおしまい”ではなく、ブッキングサイトが代替を用意して、最後まで面倒を見るのが当然の案件でしょうが!!!

それに、ただ「予約を確保できなくなった」というだけなのも、おかしい。booking.comは“闇民泊を扱っていた”とバレたくないのか、この混乱に関するきちんとした説明は、する気がないのでしょうね。


で、もちろん彼女もブチ切れまして、「代替えを用意しろ!」と詰めたそうなのですが、その返しは

上司と確認致しましたところ、代替施設のご紹介は可能ですが、差額に関しましては保証の対象外となります。

で、おしまい・・・。以降の連絡は、完全スルーされたそうで。そしてその流れで、彼女から僕に怒りの告発メールが届いたわけです。約束通りに今回、僕はこのネタをブログに書きましたよ(笑)!!



観光庁の指導を6月1日に受け、即座に動いて即座にサポート態勢を整え、それを公表し実行したAirbnbと、6月下旬になって、やっとこさ&コソコソと動いたbooking.com。民泊新法の施行日は6月15日でしたから、その点においても、対応が遅すぎる。

同じ状況、同じ混乱の中で、被害を受けた大勢の者から、結果としてむしろより多くの信頼を得たAirbnbと、不誠実極まりない対応で怒りを買ったbooking.com。同じ市場で、同じような立ち位置。大手宿泊予約サイトどうしのライバル関係だというのに、質のレベルが雲泥の差です。




僕がAirbnbを高く評価している根拠は、僕の経験や知識だけによるものではありません。

多くのゲストから話を伺い、評価を聞き、“愛されっぷり”を知った上で、僕は「オゥ、Airbnbって素晴らしいじゃんか!」と、捉えるに至ったということです!!


こんなことばかりを書いていると、アンチの連中から腰巾着扱いされそうなので(笑)、Airbnb賞賛シリーズは今回で終わりにしますが!!


江戸川の花火大会を、屋上から





2018年8月4日土曜日

Airbnbは、間違いなく優秀!!




暑いぃぃぃぃぃ〜〜〜!!

いつものユルい前置きを書く気がなくなるくらい、暑い!!!




まずは、月初めのいつものやつです!


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計2291)】

 ①アメリカ     369
名(+9
 ②日本       329 (+7) 
 ③イギリス     241 
 ④オーストラリア  213 (+2)
 カナダ      192 (+4)
 ドイツ      106 (+3)
 ⑦フランス      67 (+1) 
 ⑧タイ        66 (+2)
 ⑨台湾        60
 ⑩韓国        53



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)
8月:66(234:3.55:75%(12)
9月:39(149:3.82:54%(12)
10月:67(230:3.43:74%(12)
11月:50(151:3.02:52%(12)
12月:52(167:3.21:56%(12)
【2018
1月:41(132:3.22:46%(12)
2月:42(129:3.07:45%(12)    
3月:58(143:2.47:60%(12))
4月:73(240:3.29:80%(12)
5月:74(270:3.65:73%(12)
6月:39(122:3.13:73%(12)
7月:51(189:3.71:79%(12)
          
計:2291(7400:3.23:64%※)

※稼働率のみ、直前一年間の平均



前回の記事で、僕は「稼働80%は確実に越える!」と威勢良く書きましたが、結果は79%・・・ガックリ。そんな、とんだホラ吹き野郎にさせられてしまったのは、月の終盤にノーショウが大量発生したせいです(またもやっ)! 特に先月のexpediaは、現地決済を選んだ予約ゲストが、なんと一人も来ず。全滅ですよ!! ウチももう、完全事前決済制にしようかなぁ。


なお、先月も16〜19日の四日間だけ、例のキャンペーンをしておりますので、名目での実績は203泊:3.98:85%です。三ヵ月連続の混みっぷり90%超・・・は、ならず。予約状況的には、95%くらいだったんですけどね。−10%は、ノーショウor直前キャンセルによるものです。まぁ、ここ数カ月がたまたま順調すぎただけで、ウチの本来の実力的には、こんなもんでしょう。




さてさて。

今回は宣言通りに、Airbnbについて書きます。今回は、といっても最近はこの話題が多すぎて、「またかよ」感があるかもしれませんが(笑)。


僕がAirbnbに登録してから、今日でちょうど二ヵ月が経過しました。この間、面倒なので細かい統計はしておりませんが、僕が採用している全OTAでの予約の入りっぷりは、感覚的には

Airbnb   :45%
expedia   :35%
hostelworld :10%
ホームページ:10%

といったところで、完全に2強2弱な印象です。Airbnbとexpediaは、予約の件数自体は同じくらいですが、Airbnbは長期泊&グループゲストの割合が高いので、確実に上位です。それに、前述も後述もしていますが、expediaやhostelworldのゲストは、しょっちゅう“来ない”ですし・・・。

ちなみに僕は現状、Airbnbからのゲストを一日に7人までとしておりますので、これはすなわち、“売っている分はほぼ、売り切れている”ということです。仮にキャパMAXの12人まで受け入れれば、確実にAirbnbのシェアは5割を越え、なんならば7割くらいにはなるでしょう。


というわけでウチは、登録したとたんにAirbnbにお世話になりまくっている、今日この頃なわけでして。なので、たった歴二ヵ月のルーキーながらも、僕の経験を元に、Airbnbの良い点・悪い点をここに書こうと思います。読者の方々に見やすいように、箇条書きで。業界人向けではなく、「Airbnbってなんですの?」という一般の方にも、わかるような感じで書きます。




【良い点】


① なんといっても、集客力。


6月に無届け民泊(闇民泊)が日本全国で4万件、一斉に追放された結果なのは間違いないですが、なんにしても、強い! まさかここまで、宿泊予約サイトの世界シェアを奪い済みだったとは!! 長く登録している者曰く、5月以前と比べて今は、5〜10倍くらいは集客できているようです。



② 手数料がメチャ安い。


ホスト(宿)がAirbnbに払うのは、宿泊代のたったの3%(ゲストも手数料を払うシステム)で、タダみたいなもんです。多くのブッキングサイトは、12〜20%くらいは持って行きますから、この数字は破格の安さです。超・良心的。ありがたい!

ちなみに某大手宿泊予約サイトでは、「ウチもAirbnbさんと同じ3%にします! だからウチに登録してください!」と、営業をかけているとのこと。あのぉ〜、同じサイト内で、既存の宿が最低13%とか吸い取られているのに、新規が3%って、アンフェアにもほどがありませんかね?



③ ゲストの質が良い。


個人的には、これが一番嬉しい。完全事前決済なので、ノーショウが皆無なのはもちろん、直前キャンセルも全くありません。実際に来てくれるゲストも、みなさん穏やかフレンドリーな、いい人ばかり。この二ヵ月(実質は一ヵ月強)、ウチには35人くらいがAirbnbからの予約でインしましたが、ストレスフルな迷惑ゲストは一人としていませんでして。中には、わざわざ自国から僕に、お土産を持参してくれたゲストまでおります(嬉し涙)。



④ 双方向の評価制が、すごくフェアでいい。


上記③の、原因の一つだと思われます。Airbnbはゲストが宿を評価できるのはもちろんのことながら、宿側からもゲストを評価できます。トラブルメーカーなゲストが来たら、レビューに「このゲストは最悪だった!」「他の宿も気をつけて!!」とか、書けてしまうわけです。なので、根本的には宿とゲストの間には、“相手によく思われたい”の共有があり、「ウチを選んでくれて、ありがとう」←→「泊まらせてくれて、ありがとう」の、美しい関係性が成立します(涙)。「俺は客だぞ!」「お客さまは、神様だ!」みたいな横柄な者は、このサイト上では絶滅危惧種だということです。



⑤ サイトが洗練されていて、使いやすい。


登録した時から思いましたが、Airbnbのサイトはもちろん日本語対応していますし、本部に問い合わせたくなるような疑問点は全くナシで、サクサクとなんでもできます。メチャ、わかりやすい。逆に、闇民泊が爆発的に増えていた要因の一つが、コレだとも思いますが(民泊代行業者は、こんな30分で終わるような超簡易な作業にも20万とかボッタくるようですね)。hostelworldなんて、いまだに日本語NGですし、英語は専門用語ばかりで、作業がいちいち難解で苦痛。そりゃあ、登録件数が伸びないですわ・・・。



⑥ サポート態勢が、極めてちゃんとしている。


本部に電話をかけると、確実にすぐに出てくれます。今まで何人かのスタッフと何度か電話で話しましたが、不快な対応をさせたケースはゼロです。こちらからの問い合わせにすら、「貴重なお時間を奪ってしまい、どうもすみません」という反応で。 社員教育、どれだけしっかりしとるねん! 素晴らしい!! hostelworldなんて、日本にオフィスはなく相手は外国人ですし、態度は最悪、メールしても返事は来ないしで、もはや連絡する気にすらなりません(笑)。



⑦ 代金受取りのシステムが、完璧。



完全事前決済なので、ゲストが宿に直接、宿泊代を支払うことはありません。なので、宿主が指定する銀行口座に振込みがあるわけですが、なんとAirbnb、一件一件を小分けにして、その都度やってくれます。 それも、ゲストがチェック“イン”した翌日に! 宿側はなにもやらなくていい上に、すぐに入金がある! 超・楽チン&安心です!! hostelworldは現地決済なのでノーショウ&直前キャンセル多発。expediaはノーショウの問題はもちろん、なんと、こちらがわざわざ請求書を作成&送信しなきゃ、振込みをしてくれんとですよ(めんどいッ)!!



⑧ ゲストの融通が利く。



ゲストが予約する際の記載事項が簡素なもののようで、「何時に到着する」といった細かい情報が自動的に宿側に届くわけではありません。性別や年齢層も、全くわかりません(その点は、hostelworldが優秀)。しかしその分、ゲストとホスト(宿主)との事前のメッセージのやりとりが濃密なので、直接質問すれば済みますし、その際に「この日は◯時〜△時まで、僕は用事があって宿にいないよ!ゴメン!」とか書けば、確実に「OK、大丈夫! わかった〜」といった返しが来ます。ゲストに「俺は客だぞ!」目線がないことが、こういう柔軟性にも繋がっているのですね。




【悪い点】



❶ 予約前の新規ゲストからの問い合わせが、多すぎる。


上記の⑧と、明らかに矛盾します(笑)。ゲストとホスト(宿主)の、対等な関係性を成立させているからでしょうが、友達とLINEをするような感覚でガンガン、メッセージが届きます。予約を完了してくれた上での質問や会話ならば、もちろんウェルカムなんですけどね。

予約を検討している途中のゲストから、畳み掛けるように質問(ほとんどは、サイトを見ればわかること)が来ると、正直ちょっとウンザリしてしまいます。そういう人ほど、結局予約には至らない、というのも“業界あるある”でして(笑)。検討してくれて&質問してくれてありがたい・・が真っ当な迎客スタンスだというのはもちろん理解しておりますが、そんなマインドを凌駕するほどの、素直な「質問が多すぎてめんどくさいよ〜」です。都合がよくて、すみませんです。



❷ キャンセルのペナルティが、重すぎる。



何か訳があって、受けていた予約をこちら(宿主)側からキャンセルする場合に、他のブッキングサイトでは代替えを用意すれば(もちろん差額は宿側持ち)、特に問題はなく。それも向こうが望んだケースでの話であり、ゲストに事情を理解していただき、キャンセルの提案を快く受け入れてもらえた場合には、宿側は実質“謝るだけ”になります。

しかし、Airbnbはホスト(宿主)側からのキャンセルをかなり厳格に禁止している印象で、たとえゲストが受け入れていようとも、Airbnbの規約からハミ出る理由によるキャンセルだった場合には、重い罰が科せられます。その内容は多岐に渡りますが、一番キツいのは罰金$100ですね。

例えば一人・一泊の予約、2000円の案件でも、宿側の都合でキャンセルするとAirbnbに1万円以上を没収されるということです。規約に反するかどうかの判断はAirbnbの裁量ので、仮に僕が“受け入れたくない”ゲストから予約を受けた際にも、それを断るには大きなリスクが伴います。ゲストとホストの当事者間でモメていないのであれば、問題ないじゃん・・・と思うんですけどねぇ。せっかくの“双方向の評価制”なんですから、もっと簡単にホストから断ることができてもいいじゃん、と・・・。

ただし、“罰を重くしないと、大量発生の恐れ有り”というのは僕もすごく理解できます。また、Airbnbのスタッフは印象として、個人的な理由でキャンセルしても、その内情を実直に訴えれば、他OTAサイトに比べて遥かに柔軟に対処してもらえるのではないか、とも思います。



❸ 値段が勝手に“ブレる”。


例えば僕がとある日を、一泊2400円で売りに出すと、Airbnbのサイト上ではなぜか、2362円と表示されます。違う日には、同じ2400円設定なのに、2389円。この、微妙に設定とはズレた(基本は、チョビッとだけ安い)金額で、日によって変わる仕様。なんなんですかねぇ、コレ? 意味が分からないのですが。

僕は、“同じ日に同じランクのベッドに泊まっているゲストは、全員が同じ支払い額だ”というポリシーを、貫きたいんですけどね。自動的に、“ゲストによって違う”にされてしまう。

まぁ、事前決済なので僕はお釣りを用意する必要がないですし、会話に支払い額の話題は出ておらず、「私より安く泊まっている! アンフェアだ!」みたいなクレームは今のところ全く受けていないので、別にいいのですが。単純に、僕のポリシー的に、気持ちがよくないのです。




・・・マイナス点は、この三つのみ!


 と、言いますか、❶は⑧と表裏一体で。❶を失えば⑧も失う、まさにプラマイゼロの関係でして。面倒に感じてしまうのは、僕が普段から友人や家族ともLINEやメールを一切しない性格だから、という要因もあるでしょうし。

また、❷は僕が〈直接予約:可〉にしているから発生するものであり、〈直接予約:不可(事前承認制)〉に設定してしまえば、あっさりと解決します。


そう考えると、上記❶❷❸は「あえて挙げるとすれば」のマイナス点であって、言ってしまえばそれは「マイナスだけれど、特に問題ではない」ことでして。なので、ここまで書いておいてなんですが、僕のAirbnbに対する評価は、「素晴らしいサイトだ!」としか言い様がありません。



ホント、このままの勢いで宿泊予約サイト界のシェアを独占してほしいくらいです。宿オーナーの多くは、大手宿泊予約サイトたちのサポート態勢には大きな不満を持っており、手数料も「搾取されている」感があります。その大きな要因、双方間のギャップとして、宿オーナー「顧客=ゲスト? 手数料を払っているのは宿側なのだから、ウチらも客の立場のはずでしょ?」←→宿泊予約サイト「いいえ、宿は顧客ではなく、あくまで“ビジネス・パートナー”です」というものがあります。向こうはそういう認識なので、電話は全く出ないし、平気でメールをシカトしたりできるんですね。


しかしAirbnbは、手数料が断トツで一番安いというのに、集客力もサポート態勢もシステム面も最強。闇民泊の問題にも、きっちりと落とし前をつけ済み! これはどう考えても、ケチの付け所がありませんよ!!



というわけで、あまり長くなりすぎるのもなんなので、二回に分けます。次回もAirbnbを賞賛する記事を書いちゃいますよ(笑)!