“ I sound my barbaric YAWP
over the rooftops of the world.”
( 我は放つ 荒々しく野蛮な 雄叫びを 広い世界の その頂上で )
Walt Whitman
2014年8月12日火曜日
オー キャプテン! マイ キャプテン!!
昨日2014年8月11日、僕の心から尊敬する人物が、亡くなりました。
僕は、生粋の映画好きです。観るだけでなく、撮るのも好きです。人生では1000本以上、今年のこれまでの7ヵ月間だけでも、200本を超える作品を観ています。僕がここまで映画好きになったのは、高校時代に観た「セブン」や「ユージュアル・サスペクツ」が主なきっかけですが、僕にとっての人生最高の映画は何かというと、それは確実に、「いまを生きる」です。
その、「いまを生きる」の主人公、エリート高校に赴任する型破りな国語教師を演じた、名優ロビン・ウィリアムズこそが、前述の、僕が尊敬するという人物です。
ロビンはあくまでも演者ですし、この映画の脚本家の方を、尊敬するべきなのかもしれませんが。僕の尊敬先は、正確にはロビンではなく、「キーティング先生」です。映画内における、キーティング先生の教え。それはそのまんま僕への、人生訓です。
ロビン・ウィリアムズという役者のことも、もちろん好きですし、最近あまり見なくなったのを残念に思っていました(てっきり気ままに老後を楽しんでいるのかと・・)。しかし僕にとっては、あくまでもロビンは、キーティング先生。僕は「いまを生きる」を、一年に一度は確実に観ていますので、この作品がこれまでに最も多く観た映画だということは、間違いありません。
その「いまを生きる」には、キーティング先生の授業の中で、生徒たちが自作の詩を発表する、というシーンがあります。
転校生のトッド(彼が主人公だともいえます)は、気弱で内向的な性格のため、いまいちクラスの和にとけ込めていません。トッドは授業に先駆けての宿題で、一生懸命に詩を綴っていましたが、キーティング先生から発表の指名をされたところ、「書いていません・・」と嘘をつきます。
するとキーティングは、黒板に詩を書きなぐり、大声で叫びます。「ヨォップ!!」と。それをトッドにも叫ばせます。
トッド「ヨ・・ォ・ップ・・」
先生 「違う!ヨォップだ!!!」
トッド「ヨォップ・・」
先生 「ヨォップだ!!!!」
トッド「(半ギレ気味に)ヨォップ!!!!!」
・・・文字だとわかりにくいですが、要はこれ、トッドが心の殻を破る瞬間なのです。そしてトッドは、この勢いで半ばヤケクソ気味に自作の詩を発表します。すると、その詩の素晴らしさに、最初はバカにした様子だったクラスメイト達は、眼を見開きます。そうです、これはトッドがクラスメイトから、仲間として認められた、この映画にとっての、とても重要な場面なのです。
もうお気付きかもしれませんが、我がホステルの名前は、
“ YAWP! backpackers ”
このYAWP!は、前述の「ヨォップ!」のことです。意味としては、雄叫びとか金切り声とか多々あるようですが、まぁ日本語で言うところの、「うおぉぉぉ〜!!」みたいなもんです。このブログのタイトルバックの写真も、「いまを生きる」の前述のシーンを、スクリーンショットにしてハメ込んでいます。
別に僕は、気弱でも内向的でもありませんけどね(むしろ、真逆)。しかしトッドと同じように、僕の人生、勢いよく殻を破りたいと思ったのです。「俺は俺の、好きなように生きてやるぞぉ、うおぉぉぉ〜!」といった感じです。それに「YAWP!」って、見ため的にも、音的にも、なんだか楽しそうじゃないですか。
というわけで、ロビン=我が師キーティング先生は亡くなってしまいましたが、彼の教えは、僕のホステルと共に、これからもずっと生き続けます! 最後にこれは映画を観た人にしかわかりませんが(皆さん、観て下さい!)、ご冥福をお祈りする代わりに、僕は声を大にして、天国のロビンに伝えたい言葉があります。
「オー キャプテン!! マイ キャプテン!!!」
2014年7月22日火曜日
YAWP PROJECT 始動 !!
はじめまして、YAWP!backpackers 代表の、タクロウと申します。友人だけに向けたブログではないので、こんな感じの書き出しです。
先日僕は、東京都は葛飾区、京成高砂駅前にある3階建てのビルを、購入いたしました。実はここ2年ほど、どこかに良い物件がないかと、こっそり・じっくり、探し続けていたのです。
これからこの場所に、簡易宿泊所を開設します! 簡易宿泊所というのは、お役所に登録する上でのカテゴリー分けでして、要は、ゲストハウス。バックパッカーズ・ホステルのことです。
ゲストハウスと、最近流行りのシェアハウスとは、全く違いますよ〜。僕が開こうとしているのは、あくまで旅行客が泊まるための宿で、住むことはできません。ホステルと、ホテルも違いますよ〜。ホステルは、ホテルのように個室を提供するのではなく、ドミトリー(ザコ寝)部屋がメインの宿泊施設です。1部屋に2段ベッドがいくつかあり、各々がテキトウに寝ます。もちろん、隣客のイビキがうるさかったり、足が臭かったりします(笑)。その分、旅人同士の交流においては、ホテルより遥かに盛んになります。顧客のメインは外国人ですので、当ブログでの今後の呼称は “ゲストハウス” ではなく、海外でより主流の “ホステル” に、統一します。
僕は2008〜2009年にかけて、1年半ほどかけて世界を一周、放浪の旅をしておりました。あの頃は世界中の安宿を泊まり歩きましたが、その過程で僕はよく、各地のホステルオーナーやスタッフ達と仲良くなり、宿の経営にまつわる、あれやこれやを聞いていたのです。帰国後に自分も宿を始めようと、当時から決意していたわけではありませんが。あれから5年が経ち、結果的にこのような運びとなったのは、必然の流れだったのかもしれません。
「宿をやります!」・・と言っても、実際に運営がスタートするのは、もちろんまだまだ先の話です。なんせ今のところ、ビルを買っただけですからね。リフォームのプランすら確定しておらず、工事の日程すら決まっていません。まずはお役所の許可(見込み)を、とらなきゃいけませんし。僕は無計画の暴走野郎ではないので、ビルの購入前から、役所との相談はちゃんとしていますよ(笑)。
宿が始まってもいないのに、ブログだけ開始するというのは先走り過ぎと思われるかもしれませんが、宿の開業までのいろいろな苦労や喜びを、書き記す場がほしいな、と思ったのです。開業後も、ホームページにリンクを繋げて、マイペースに更新するつもりです。
予定では、8〜9月中にリフォームプランを確定し、それからお役所に通いまくって、どうにか許可をもらうつもりです。10月の中旬頃までに、工事が始まればいいな、と思っております。僕は絵描きな人間ですし、物造りも好きなので、ペンキを塗ったり漆喰を塗ったり、やれる範囲のことは自分でやります。もちろん、お手伝いは大・大・大歓迎ですよ!! ギャラは出せませんが(すみません)!!
完成は、来年2月までが目標です。といっても、焦って急いで突貫工事をするつもりはないので、一つ一つを丁寧に、のんびりと進めます。1年経ってもできていなかったら、笑ってやってください(さすがにそれはないか)。
ちなみに実は今日は、葛飾区の花火大会があったんですよ! ビルからすぐ近くなので、屋上から見るのを楽しみにしていたのですが、あれあれ残念、隣のビルに絶妙な加減に邪魔されちゃっていました。
よって、しかたなく道に出て人混みの中を少し歩くと、ちゃんと見事に咲いたのがたくさん見られたので、よかったです。
それではみなさん、これからも当ブログならびに
YAWP! backpackers を、どうぞよろしくお願いいたします。
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