2019年8月23日金曜日

そして高砂ゲストハウスおじさんは、今日も漫画を描く。





前回の記事が、プチ・バズりしています。普段の閲覧の、10倍くらいです。別に、閲覧数UPを狙って書いたわけではないのですけどね。業界人を中心に、多くの共感をいただいているようで、とても嬉しいです。


それからたった四日しか経たずでの、今回の更新ですが(笑)。まぁ、僕は明後日から六日間の短期休みをいただきますので、これが今月のラストです。来月一発目の記事は、営業実績報告を除けばもう書き終わっておりますので、たぶん次も早めです。



さてさて。今月は、ちゃんと来てくれたゲストの多くは日本人でして、おそらく過去最高に“日本人ゲスト率”が高い月だったと思うのですが、僕は今後への危機感もあり、そのほとんど全員に「“おかえりびと”ってサイトで、日本の小ゲストハウス界を盛り上げたい!って感じで活動しているから、よかったら見てね〜♡」と伝えておりました。

で、実際にその多くがすぐにスマホで検索してくれまして、サイトを見つけ僕の漫画も読んでおりましたが、けっこうな頻度で聞かれたんですよね。「この漫画って、描くのどれくらい大変なんですか?」と。というわけで、今回はその話題です。


おかえりびとでの2本の連載漫画、僕の〈ねどこはつらいよ〉と東京ひかりゲストハウス・オーナー:ユミコさんの〈東京ゲストハウス☆ららばい〉には、それなりに統一事項がありまして。ページ数は一話あたり4Pですが、これはフレキシブルに、たまに3Pだったり5Pだったりでもいいじゃない、としています。あとは、更新も月1回ペースと決めていますが、こちらもフレキシブル。宿業は時期によって忙しさに波がありますし、体調不良とかあったら、どうしようもないですからねぇ。実際に、僕は今月の第一週に具合が悪くなり(たぶん軽い熱中症)、ペンの進みが予定より大幅に遅れました。

そしてもちろん、僕は常日頃から漫画に取り組んでいるわけではなく。一ヶ月の間、更新直後の前半二週間は正直、何もしません。漠然と「次回はどんな話を描こうかなぁ〜」と、考えているだけです。本業じゃないですしね。宿業に集中!

それから、やっと「漫画描くぞ!」のスイッチが入りますが・・・その、後半二週間にも波はあり。ネーム(下書きの下書き。設計図のようなもの)を描き始めてからサイトにUPを完了するまでに、費やすのはだいたい、10〜12時間くらいです。その内訳は、

ネーム    :  1時間
コマ割り   :0.5時間
仮下描き   :3.5時間
本下描き   :  1時間
ーーーーーーーーーーーーーー
ペン入れ   :  1時間
ベタ&トーン貼:  4時間
セリフ打ち込み:  1時間

という感じです。ネームはたいていでサクッと書いちゃいますが、通常のプロの漫画家さんは、これにはもっと時間をかけます。練りまくり描き直しまくりで、全行程の半分以上の時間を費やす方もいるくらいです。僕はネームで編集者からダメ出しをされた記憶がなく(本格的に描いていた当時)、これには強い自信があるので、一発で一気に描き切っちゃいます。



その分、僕が時間をかけるのは“仮の下描き”。ネームはテキトウな絵で、あくまで全体の設計図という位置づけで、普通の漫画家さんはその後はすぐに原稿用紙に直接、下描きを始めます。しかし僕は、けっこう下描きを何度も描き直すタイプでして、いきなり原稿用紙に突撃すると、消しまくりで汚れてしまうのですよ。なので一度、違う紙に“本気だが、仮”の下描きを描いて、納得の行く絵の並びを確定してから、原稿用紙に取りかかります。本下描きは、描く絵がもう決まっており、仮絵からのコピペに近い作業なので、あっという間です(トレースはせず、鉛筆で描き写します)。



本下描きを終えると、僕の気分的にも「半分終わった!」になり、毎回ちょっと休んじゃいます(笑)。ペン入れ以降はもう後戻りできませんし、ここでいったん落ち着かせて見つめ直す必要もあり。描き直す事は、ほとんどないですけどね。

これで、頭を使ってクリエイトする行程は済みまして。ここからは簡単なのですが、時間だけはかかる。特にベタ入れ(黒く塗る)以降は僕じゃなくてもできる作業なので、誰か、バイトを雇おうかなぁ? トーン貼りとか、ずっとやっていると飽きて来るけど、面白いですよ! 漫画描きはデジタルが主流になった今、あえてアナログで描くことに魅力を感じ、手伝いたいという人はそれなりにいそうだけどな・・・。


ちなみにスクリーントーンは、僕が昔使い、余っていたものは古過ぎて劣化しており。また改めて買うハメになりましたが・・・メチャ高い。1枚500円くらい。当時からメチャ高かったけど、今はそれ以上かな? しかし考えてみれば、「俺にも余ってるのいっぱいあったじゃん、すると似たように“余りがもういらない”という人も世間には多いだろうな!」というわけでメルカリをチェック! 予想通り、というかそれ以上に、驚くほど大量に出品されていましたよ。もちろん格安で!!

面倒なので、まとめ売りをいくつか購入し、今、僕の元には300枚くらいあります。それで合計、6000円くらい(笑)。新品:1枚500円なのに中古:20円!!! ここまで新or古で価格が違う商品って、なかなかないですよねぇ。まぁ、手に入った300枚の内、僕の漫画で使えそうなのは100枚くらいしかありませんが。ていうか、“トーンを安く買えたよ〜話”なんて、皆さんにとってはどうでもいいですよね・・・。

大量のスクリーントーン!


ちなみに〈東ゲス☆ららばい〉のユミコさんは、僕の一話10〜12時間よりも、さらに時間をかけて描いているようです。あちらは色付きですしね。東京ひかりさんはウチよりも混んでいる上に、五人家族の家事もこなしながらですから、スゴいですよ。尊敬します・・・。

さらにちなみに、というか念のためにお伝えしますが、僕がこれらの作業をするのはド深夜限定です。ゲストの皆が寝静まった後に、一日に1〜2時間くらいのペースで、コツコツやっています。ゲストが周りにいる環境だと、全く集中が出来ませんので。遅くまでやりすぎて翌日に眠い、というようなこともなく、本業である宿業には何の支障もきたしておりませんので、ご心配なくです!!




次作、〈ねどこはつらいよ〉第四話は、9月25日頃にUPすると思います! その次は、10月は休ませていただき、11月の頭頃かな。

そんな感じでマイペースに更新して行きますので、〈おかえりびと〉を今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします!!

東京 小規模ゲストハウス情報発信サイト〈おかえりびと〉
(※リンク)




2019年8月19日月曜日

不都合な真実! 衝撃的な急ブレーキ!!





暑ぅ〜いですねぇ〜。しかし、去年よりはマシかな。今年からリビングにエアコンがあり、ずっとつけっぱなしにしているので、僕だけがそう感じているのかもしれませんが。



さてさて、いきなりですがYAWP!の今月の営業実績が・・悲惨です・・・。前回の記事で、「今月は80%を越えれば御の字」と書きましたけどね。いやはや、その遥か手前。60%にすら届かないかも。8月の実績としては断トツの過去最低になる事、確実です!!

その記事を書いた、8月2日の時点では、ウチの今月の予約数は200泊以上を獲得済みで、予定稼動も70%くらいには達していたんですよ。しかしながら・・・あれから、直前キャンセルとノーショウ(連絡無しで来ない)が大量に発生!! 実に60泊ほど、三分の一の予約が、それで消えました。ある日にはなんと、7人ものゲストがノーショウですよ! 1グループではなく、2人・2人・3人の計三組で、一気に30泊分です。お盆の真っただ中、順調に12人フルが続く毎日の予定が、その日からの三日間は5人しかいないハメになりました(号泣)。

普段ならばこのようなハイシーズンには、直前キャンセルやノーショウがあっても、再受付をすれば、後に違う予約がそれなりに入るのです。さすがに翌日・翌々日のものは多くないですが、三・四日後〜の穴であれば、まぁまぁ埋まります。しかしこの8月は、なぜか・・それが全然・・・。埋まったのは、たったの10泊ほどです。よって僕がこの三週間弱の間に、直前キャンセル&ノーショウのせいで受けた被害は、おおよそ50泊分なわけです!! コンチキショォォォーーーー!!!


というわけで最近の僕は、直前キャンセルとノーショウのゲストに対するムカツキが、普段の数倍増しの状態です(笑)。ノーショウをやるのはほぼ全員が外国人なので、ここで日本語で糾弾してもあまり意味はないのですけどね。あなた方が軽い気持ちでやったその行為は、こちらにとっては大・大・大ダメージなんですよ!! お盆なのにスカスカな日々は、さすがにガックリ来ましたよ!! マジで許せんッ!!! 僕は、例えば友人から「予約してたレストラン、行かなかったんだよねぇ、連絡せずに」とか言われたら、その場で思いっきりブン殴り、縁を切りますよ。宿主としてではなく、これは人として許せんのだッ!!!


・・・とまぁ個人的な怒りの発散はこれくらいにしまして。それにしても、8月という“一年の内で最上級に混むはずの時期”に、この“キャンセル&ノーショウ多発”と“空いた穴が全然埋まらないっぷり”は、とんでもない異常事態です。これって簡単な話、他の宿も繁盛しているのであれば、起こりえない現象なのですよ。直前キャンセルやノーショウをするゲストの一定数は、その要因が「他にもっと安い宿を見つけたから」なのは間違いありません。また当然の事ながら、他宿がどこも混んでいるのであれば、予約に空いた穴は再受付すればすぐに埋まります。

このお盆の期間中、ウチに泊まった二人組の外国人ゲストがおりまして。彼女らはたまにいる“完全にホテルと勘違いしている”系で、「個室じゃないなんて有り得ないんだけど!」となり、「キャンセルしたい」と申し出られまして。僕が「今はホリディウィークだから他はなかなか見つからないと思うよ〜」と言うと、「ハァ? 二人用個室でここより安い宿、簡単に見つかったんだけど!」と返され。僕は「この時期に、二名個室で4800円(2400円×2)より安いところがあるって!!??」と呆気にとられました。

その後、とある情報筋(笑)から聞いた話なのですが、このお盆の期間中は、東京都内でもドミトリー1000円台の宿がチラホラと発生しており。そして、お盆が過ぎた今日以降には、某・超有名人気ホステルですら1600円。なんと1000円以下の宿まであるという。しかし東京はまだマシな方で、京都なんかはさらに壊滅状態。1000円台、1000円以下が当たり前のレベルになっているそうで・・・

そりゃあウチの稼動、ガタ落ちするわ!! この8月、ウチの通常通りの一泊2400円の設定はなんと、割高だった!!! そりゃあ、キャンセルもノーショウも多発するわ!!!!

ちなみに、ゲストと僕は相変わらずそれなりの頻度で飲みに行っていますが、日本を周遊したばかりの彼らも、「京都や大阪の宿もスカスカだったよ」と話しておりました。そして、最近はいろいろな宿主のツイッター等の発信でも、景気の“悪い”話が漏れ聞こえてきます・・・。


なんだこの、いきなりの急ブレーキ!! 宿業界・クライシス!!! げ・・げ・・・原因はなんなんだ!!??? というわけで、僕の見解をここに書きます。

まず、訪日観光客数の、観光庁発表の公式なデータを調べましたが、僕が「そろそろ集客の勢いがなくなって来たな・・・」と実感し始めた今年4月頃からの数字で言うと、前年比伸び率は

4月:0.9%
5月:3.7%
6月:6.5%



と、いちおうそれでも増えてはおりました。今年1〜6月、全体の前年比伸び率は4.6%です。しかしながら、過去7年間の伸び率をまとめると、

2013年:24.0%
2014年:29.4%
2015年:47.1%
2016年:21.8%
2017年:19.3%
2018年: 8.7%
2019年: 4.6%(1〜6月)

なんですよ・・・。訪日観光客数はずっと増え続けているものの、2015年をピークに“伸び率は”ガタ落ち。去年からはついに10%を割り込み、要するに「増えてはいるけどさぁ・・ほとんど変わってないじゃねぇか!」状態に突入しているわけです。

そして、この8月。国際問題で、二つの大きな出来事が発生しました。まずは、韓国との貿易摩擦問題。幸いにも、ウチに予約してくれた韓国人ゲストは全員来てくれていますが、日本全体で見ると、訪日韓国人のキャンセルがそこら中で多発しております。

さらには、香港のデモ。彼らの主張は、戦うに値するものだと僕は個人的には思いますが、デモ隊が香港国際空港を占拠した事により、空港が封鎖されるという非常事態が発生しました。香港空港はハブ(中継地として使われる)空港なので、香港人だけでなく世界中の方々の旅行計画が、便が変更になったり経由地が変わったり等で、ハチャメチャになりました。欠航は1000便を越え、10万人以上に影響・・だそうです。

よってもちろん、ウチで直前キャンセルとノーショウが大量発生した、その一部はこの香港のデモの影響かもしれないな、と思っております。まぁ、これはわからないことですが。


なんにしても、この8月はこれらの国際問題の影響により、訪日観光客数は前年割れになることが確実です。それも、−20%とか、けっこうな数字になるのでは?と予想します(公式の発表は10月頃)。6月までの半年間で、たったの4.6%の上昇だった観光客数は、8月のこの急激な落ち込みをきっかけに、2019年全体の成績でもマイナスになるのでは!? ついに、頭打ちです!!

来年には東京オリンピックがありますが、たったの17日間ですし、どうせその前後には全く来なくなるので、来年も年間の成績ではたいして変わらないでしょう。そして再来年、2021年以降は、僕は容赦なく減少傾向に突入すると思いますね。ドイツをはじめとする、世界中の国々で経済が崩壊の危機に瀕しておりますし。「訪日観光客数は今後もずっと伸び続けるから、この業界の未来は絶対に明るいんだモンッ!」と訴え続けているアホたち(主に自称コンサルの連中)は、今年の時点でもうマイナスになりそうなこの現実を、どう捉えているんですかねぇ(笑)?


まぁ、観光客数(需要)が減っても、ホステルやゲストハウスの数(供給)も減るのであれば、各々のビジネスとしては問題ないわけですが。よって久しぶりに「今ってどれくらい競合があるんだろ?」を調べてみたのですが、ゲストハウス(小規模宿)は全然増えていないものの、それなりの規模の中〜大箱ホステルが想像以上に増えまくっておりました。それも、ア◯ドやらワード◯ーブやらの同名だらけで、いくつかの“同じ会社”が作ったものばかり!! おそらく、“建てさせることで儲かる”人々が、「オリンピックまでが最後のチャンスだぁーーーっっ!」とばかりに、必死に営業をかけまくっているのでしょう。しかしオープンしても閑古鳥が鳴くわけで、これはもはや、詐欺みたいなもんです。かぼちゃの馬車の問題と、よく似たパターンです。

というわけで、これからオリンピックまでの11ヶ月間は、この業界は本格的に殺伐としたサバイバルレースになりそうな気配です。すでに閉館を決定したところもありますし、体力の無いところは、来年までもたないかもしれません。そしてもちろん、オリンピック後にオープンする宿は少ないでしょうし、「それまでを、なんとか持ちこたえよう・・」という線引きスタンスのところも多いですから、以降の競合は確実に減って行きます。


まぁ、僕としてはこれは、とっくにわかっていたことですけどね。ネガティブな未来から逆算して、生き残り計画を練り上げ済みです。おかえりびとの発足も、その一端です!

〈※後述〉
なんだか閲覧が多いので、おかえりびと掲載宿の募集を、ここにリンクさせます。こちらから声かけをしていないせいか、全然増えませんでして、「まぁ、いっか」状態なのですが・・・(笑)。デメリットはゼロなので、ご遠慮なく〜。
おかえりびと 日本全国ゲストハウス(30床未満)リンク集


ウチのような小さい宿は、こういうピンチには間違いなく強いです。僕らだからこその、この逆境と戦える術があるはずです! 日本全国の、似たようなゲストハウス・オーナーさんたち!! ポジティブに、なんとか無事にこの先11ヶ月間を、乗り越えましょうぜ!!!





2019年8月2日金曜日

どんな選挙結果なら、満足なんだい!?





ぐあぁぁ〜っ・・暑い! あ・つ・い!! つい十日ほど前まではクーラーをつけていなかったのに、今は宿中ノンストップでガンガンのキンキンです!! 



まずは、月初めのいつものやつです!


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計2980)】

 ①アメリカ     475
(+10)
 ②日本       458 (+8) 
 ③イギリス     263 (+1)
 ④オーストラリア  235 (+1)
 カナダ      229
 ドイツ      143 (+1)
 ⑦フランス     118 (+3)
 ⑧タイ        88 (+4)
↑ ⑨韓国        83 (+9)
↓ ⑩台湾        77



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10))
10月:56(152:2.71:61%(10)) 
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)

※以降、キャパは12で完全固定とし、()内は名目稼働率に変更。

8月:66(234:3.55:75%(75%)
9月:39(149:3.82:54%(54%)
10月:67(230:3.43:74%(93%)
11月:50(151:3.02:52%(65%)
12月:52(167:3.21:57%(63%)
【2018
1月:41(132:3.22:46%(57%)
2月:42(129:3.07:45%(62%)
3月:58(143:2.47:60%(60%))
4月:73(240:3.29:80%(85%)
5月:74(270:3.65:73%(91%)
6月:39(122:3.13:73%(90%)
7月:51(189:3.71:79%(85%)
8月:78(295:3.78:95%(95%)
9月:68(206:3.03:78%(97%)
10月:63(222:3.52:69%(85%)
11月:75(200:2.67:67%(78%)
12月:56(202:3.61:77%(85%)
【2019
1月:43(204:4.74:68%(84%)
2月:48(195:4.06:71%(79%)
3月:49(241:4.92:84%(88%))
4月:76(253:3.33:92%(97%)
5月:54(270:5.00:73%(83%)
6月:19(109:5.74:61%(77%)
7月:60(213:3.55:66%(82%)
          
計:2980(10015:3.36:75%(86%)※)

※稼働率のみ、直前一年間の平均

名目実績(泊数:日数平均:稼働率)265:4.42:82%


先月アタマに、僕は「目標は170泊&稼動52%。ていうか、赤字にさえならなきゃOK!」と書きました。実際に予約の入りっぷりが壊滅的で、その時点で120泊分くらいしかありませんでしたのでね。しかしまぁ、その後はしぶとく、悪くない伸びを見せまして、最終的には実質稼動66%になることができました。よかった・よかった。

とはいえ、去年よりも稼動は13%も落ちており。勢いが止まったなぁ感はありありでして。今月も、去年の95%は確実にムリです。80%を越えれば御の字、といったところかな。まぁ欲張らず、それで充分だと思います。

ちなみに、国籍ランキングには入っていませんが、実は先月は中国人のゲストが11名で、一番多かったです。ウチは普段は中国人ゲストが比較的少ないので、これは初めてのことです。韓国人ゲストも多く、なんだかアジアン寄りな一ヶ月でした(笑)。日韓の貿易摩擦の影響は、ウチには全く無しで、むしろ「政府同士はケンカしてるけど、俺らの間ではどうでもいいことや〜」と、普段以上に仲良くなりましたよ(笑)。

ちなみに僕は、日本政府がやった韓国への輸出規制強化については支持しており、逆に韓国がやった日本の水産物の輸入規制も、全く否定していません。貿易の問題は、お互いに遠慮なく強気のぶつかり合いでいいと思います。なんにしても僕は本当に、韓国好き&韓国人ゲスト超ウェルカムなので、政府間の問題は無視してガンガン来てほしい! パンガスムニダッ!!



さてさて。政治についてチョロっと触れた流れで、というわけではありませんが、今回は先の参議院議員選挙の総括です。アジテーションだけして、投げっぱなしにするのもなんなのでね。


宣言通りに僕は自民には入れず、東京選挙区では、れいわ新撰組の野原ヨシマサ候補に投票しました。創価学会員にもかかわらず、公明党に反旗を翻した、その志に敬意を表しまして。一方で比例では、僕はれいわ新撰組には入れておりません。正直、山本太郎氏には当選してほしくなかったもので。

こう書くと、僕は山本氏のアンチだと思われるかもしれませんが。いえいえ、逆です。僕は、山本氏にはいつまでも参議院議員でいてほしくなかったのです。彼は、ここで落選すれば、おそらく近い将来にある衆議院総選挙に出馬するであろう、と読みまして。そして今回、実際に落選した山本氏は、衆議院への鞍替えを宣言しました。完全に僕の予想&希望通りです(笑)!

落選したとはいえ、得票数は99万票で、落選者の中では断トツのトップ。比例の“特定枠”に、自分以外の候補二人を置き、彼らの当選を優先した結果です。とんでもない数の票を得ながら、それを他を生かすことに費やし自身は堕ちる! 前代未聞の“美しい敗北”で、その姿は、まるでヒーローです。うまいことやったなぁ〜。

残念ながら、僕が選挙区で投票した野原氏は落選してしまいましたが、れいわ新撰組は二議席を獲得し、政党要件を満たす“全体の2%の得票”も突破。これは、党のファーストステップとしては上々の出来で、彼らはもちろんでしょうし、僕としても大満足の結果となりました。


こう書くと、僕は山本氏並びに、れいわ新撰組のサポーターだと思われるかもしれませんが。いえいえ、実はそうとも言い切れません(わざと反復で表現w)。僕は彼らにはただ、政界を引っ掻き回してほしいのです。衆院選で山本氏は、今度こそ自身を比例第一位に置き、確実に当選することでしょう。衆議院議員になれば発言力が増し、これまで以上にやりたい放題やれるはずです。

僕は決して「山本太郎、バンザイ!」というスタンスではないのですが、彼のような強烈で異端な政治家は、絶対に必要と考えます。専門的に言うと、ポピュリズム左派と呼ばれるカテゴリの活動家たちですね。リベラルの中でも、既存のリベラル勢力に失望し、真のリベラルを改めて再構築しようとしている方々です。これは実は日本だけでなく、昨今の世界的なムーブメントです。

保守勢はもちろんのことながら、リベラル勢も長くやっていると、いろんな業界や団体とのしがらみに巻き込まれて行くもんなのですよ。しかしリベラル思想は、自由と平等を何よりも希求しますから、そういうのとは距離を置かないと成立しません。なのでポピュリズム左派の目指していることは、まさに“リセット”であり、“革命”です。あらゆる既得権益に完全にNOを突きつけ、国民がイチから手作りで、国の運営を司っていこうじゃないか、ということです。よって、れいわ新撰組も企業からの献金は拒否し、その一方で個人からの寄付を募り、4億円も集めました。それだけでも彼らの“リベラルっぷり”が、ちゃんと本気のものだとわかります。


というわけで今回の選挙は、僕にとっては「とてもいい結果だった」なわけですが。しかしあくまで人聞きなのですが(僕はツイッターをやっていないので)、多くの人が不満を表明しているそうですね。「年齢層によって投票率の差が大き過ぎる! アンフェアだ!!」みたいな意見がけっこうあるようですが・・・こういう人達って、どこの政党の支持者なのかなぁ?

自民は議席を減らしたとはいえ、敗北とは言えないほどの充分な結果を残したので、自民の支持者ではなさそうです。れいわ? いや、彼らが比例で二議席も獲得って、けっこうすごいことですよ。山本氏が落ちたのが気に食わないのかな? いや、彼は確実に“落ちる気満々”でしたって(笑)。「参院で落選→衆院に鞍替え」は、彼のシナリオ通りですよ。

立憲? 8議席も増やして、さらに無所属議員もこれから入りますから、合わせて10議席以上のプラスになるでしょう。これには満足のはず。すると、若年層で人気が高いらしい、共産党かな? 共産は−1と、微減に留まったものの、まぁ他と比べれば不満な結果でしょうね。

何を言いたいのかというと、「アンフェアだ!」と怒っている人達の、「じゃあどういう結果ならあんたらは満足だったのよ?」が、よくわからないんですよね。だって、自民党支持(保守)の多さは老年層は致し方ないものの(世界的に、これは普通です)、なぜか日本では20代もそうなんですよ(世界的に、これは異常です)。20代と老年層は、自民支持が圧倒的多数で、同じじゃん。すると言うべきは「アンフェアだ!」ではなく、「老人さんたちのおかげで、今回も自民が勝てました、ありがとう!」でしょう?

「アンフェアだ!」と怒っている人達が、自民がいつまでも負けないことに腹を立てているのならば、その怒りの矛先は同じ20代に向けるべきでは? 老年層は、保守に偏るものだって。政治に振り回される事なく穏やかに、今ある財産を大事に保ちながら過ごしたい・・というのは、当たり前の感覚でしょう? そんな老人たちの思想傾向に、不満を言ってどうする!? もしかしたら僕ですら「老後は保守になるかもね」ってくらいに、これは変わらないことだって!!


どこかのTV局の選挙特番で、日本で20代に保守の傾向が強い理由は

① 改革への熱を失うレベルで、欲がない。生活に余裕はないけれど、欲しい物もないし、不足感もないので、別にこのままでいいや〜、的な。

② そもそも、政治の知識に欠ける。保守とリベラルの違い等、全くわかっていない。

と分析していまして。僕もその通りだと考えますが、特に①はヤバいですね。なんだか悲しいです。②は僕が思うに、彼らのほとんどは投票先を好きor嫌いで選んでおり、もっと言うと自民を好きか嫌いかで、嫌いな者は共産に入れる、という傾向で。

以前、ウチに泊まりに来た20代の若者とたまたま政治の話になったことがありますが、彼は自民にアンチだったので「じゃあ民主支持なの?」と聞くと「えぇ〜、彼らには入れませんよ。ダサいもん」との返しで。詳しく聞くと「民主党政権には本当にガッカリした」とのこと。僕はよっぽどそこで、保守・リベラル論議をかまそうかと思いましたが、先生ぶってはィヤな感じになるので、「なるほどねぇ」とやんわり受け入れまして。

その彼は特別でもなんでもなく、自民党支持の者々の支持理由の大多数は「民主党政権に失望したから」「野党には頼れるリーダーがいないから」だそうですね。要するにただの消去法であり、保守とかリベラルとか、右とか左とか、そういう目線では政治を見ていないのね・・・。


自民は嫌い→でも民主(旧)は頼りないしダサい→じゃあ共産に入れよう・・・という構図。そこには、知識も思想もへったくれもありません。資本主義と共産主義の違いを、ちゃんと理解しているのかい20代!? この三つをざっくり分けると

〈自民←→民主〉←←←← →→→→〈共産〉

だぞ! 共産党は、アンチ自民の受け皿なんかではなく、もっと遥か遠くの根本から違うポジションにある政党だぞ!! 別に、どこの政党がいいか悪いかという話ではなく、それをちゃんと理解した上で投票してくれ!!!


国民全員、それぞれの投票先には、僕は喜びも失望もなく。僕と考えが違う者が多くても、賛同者が多くても、僕の気持ちはそんなに変わりません。しかし「熱のない者が多いな」「無知な者が多いな」と感じると、僕はすごく悲しくなります。政治って、めっちゃ面白いんだけどなぁ。知れば知るほど、「なにぃ!? 世の中はこうなっていたのか!」という喜びがあるんだけどなぁ。


若者たちに、この楽しみが伝わらないのは、もちろん僕らの責任ですね。ブッチャケ僕は、このブログでの政治的な話題は感覚的には塾講師の時代に戻り、「中学生に伝えている」風にしています。専門用語を使いまくって、知ったかぶって知識人ぶってドヤ顔する気もないですし。深くなり過ぎず、分かりやすくなるように、心がけています。

山本太郎氏にはいずれ、衆議院総選挙で気持ちよく圧勝していただき、政治をハチャメチャに、もっともっと面白くしてもらいたいです。そして僕は、こういったブログ等の場で、今後も主には若年層に向けて、たまに論じようと思います。