2020年6月29日月曜日

“我は旅人なり” というアイデンティティー!!





もう6月も終わりですねぇ。

コロナ騒動さえなかったら今頃、サッカーのEUROに熱狂していたはずなのですが・・・。リバプールファンなので、無事に優勝に至ったことはハッピーです。



さてさて。

僕は2〜3月に三週間ほど東南アジアを旅して、帰って来てからおよそ四ヶ月が経ちました。最近の僕の、海外旅に出るリズムは“八ヶ月おき”で、だいたいで言うと

2月→10月→翌年6月→翌年2月→10月

なのですが。このペースを持続すると、次回は今年の10月頃になります。


普段だと、僕の“海外行きたい!欲”は、この八ヶ月のギャップの間の半年位は大人しいのです。半年を越えてから、暴発するんですよ。しかし今回は・・・帰国からたったの二ヶ月後の5月には、僕はすでに気が狂いそうになっておりまして。「毎日がヒマだ」「海外に行けない今の状況が、ますますの渇きを誘発している」など、いろいろな要因があると思いますが。

こういう時に、依存症を自覚するというか、「俺ってもはや、病気だなぁ・・」と思います。この、“旅に出たくなっちゃう病”は、おかえりびとメンバーでは、東京ひかりのユミコさんあたりも強めに罹っていると感じますね(笑)。

今年の10月は厳しそうですから、すると来年の2月かなぁ。行き先等は、全く決めておりませんが。まぁ、気長に状況を見守るしかない。海外はどうしようもないので、実は明日より、大阪に行ってきます。ちゃんとずっと、政府からの越境の自粛要請に従っていたんですよ(エラいでしょ?)。しばらくはそうやって、国内旅を散発させて、ささやかに渇望を潤すしかない。マイクロ・ツーリズム(笑)が流行ると、誰かさんが吹聴しまくってましたしね。


国内は、仕事ならば、新幹線や飛行機でチャチャっと移動しちゃいますけどね。あくまで旅気分を優先したいので、長距離バスを選択しました。さらには僕のマイ・旅・ポリシーを、概ね採用・・・というかそういえば、僕ってけっこう旅のスタイル傾向が強いタイプなのですが、それをこのブログで具体的に発信したことがなかったですね。ということで今回は、TV番組風に気取りながら(笑)、僕の旅人的セブンルールをここに書きます。



① 〈持ち物は、最少限〉

このポリシーのみ、世界一周後に確定したものです。僕が世界を周っていて一番後悔したのが、「荷物が多過ぎる」だったのですよ。そもそも持って行ったのが、容量100Lの巨大バックパックで、旅中のピーク時には25kgくらいにまで膨れ上がりましてね。めったに移動しなかったので大丈夫でしたが、背負うとマジで、重かった・・・。

今では基本的に、バックパックには最多でもTシャツ×3、ボクサーパンツ×3、替えの上着×1、小説×2、歯ブラシ類、タオル、カメラ、、しか入れません。サンダルなので靴下は必要ないですし。下着などは宿で洗い、足りない時には現地で調達します。


② 〈インターネットには触らない〉

僕は普段の生活では普通のネットユーザーですが、ON-OFFが極端にハッキリ分かれているタイプです。そして旅先では、自分でも不思議なくらいに、OFFのスイッチが入りっぱなしになるのです。スマホを持っていないので、そもそも見られる環境がなく、見たいとすら思いません。ザ・デトックス!!

先のアジア旅でも、僕がネットを開いたのは一度だけ(他の旅人からiPadを借りた)で、それも「帰りの飛行機がキャンセルbyコロナになっていないかを、チェックする」ためでした。連絡は来ておらず、無事に飛ぶのかと思っていたら、空港ロビーでキャンセルが判明しましたけどね・・・(涙)


③ 〈航空券以外の、予約はしない〉

そのまんまです。宿の予約、全くしません。テキトウに街をブラつき、よさげな宿を見つけ、ひたすらウォークイン(飛び込み)です。これは単純に、そっちの方が面白いからです。僕が世界を一周した2008〜2009年当時は、このスタイルが普通だったので、あの頃のよき思い出への懐古の意識が強いせいもあります。

事前予約しないということは、予約サイトを開くこともレビューも読むこともありませんので、当然ながら、当たりハズレがあります(笑)。経験値から、その辺の嗅覚は備わっていると自認しておりますが。たまにクソみたいな宿に泊まることになっても、それはそれで楽しいです。

先のアジア旅では、カンボジアのシェムリアップの、シティ・プレミアムさんにだけ予約をしました。東京ひかりゲストハウスのファミリーと、そこで落ち合う約束でしたのでね。約束がなくても、シティさんを自力で探して飛び込んだと思いますが。ノンビリ&オモシロ人々な、素晴らしいお宿さんでしたよ〜


④ 〈事前に、綿密な計画を立てない〉

③に連なる話ですが、僕がなぜ宿の予約をしないのかというと、“◯月△日にこの街にいる”というのを、事前には一切、確定させたくないからです。気に入った街や宿があれば長居をしたいですし、気になる場所が見つかれば、いつでもそちらに行ける柔軟性を保ちたいのです。

とはいえ、帰りの飛行機の日程は決まっているわけで、ザックリとしたプランは立てますけどね。シェムリアップのシティさんの件では、東京ひかりイサ・ユミコ夫妻には、「いちおう予約の通りに行くつもりですが、着けなかったらお許しを!」と伝えておりました。夫妻の方が旅行自体をキャンセルする、というオチになりましたが(笑)。あのコロナ禍の状況では、しかたないです〜。僕がラッキーだっただけです。


⑤ 〈地図を持って行かない〉

これまた、③④に似ておりますが。僕は旅先には、ガイドブックや地図は、一切持って行きません。これは「日本からは持って行かない」ということで、逆に言うと「情報は現地で入手する」という話です。例えば長距離バスで移動し、新たな街に着くと、僕はそのバスターミナルが街のどのあたりに所在しているのか、全くわかりません。街の規模や、距離感も、全く読めません。

僕が国や街を移った際には常に、情報ゼロからのスタートになるということです。地図は探せば、たいていでバスターミナル内にあるので、あっさりと解決なのですが。スマホもないので、「ここってどこ?」「宿が多いエリアは?」等々、現地の人々に聞きまくるしかない。

それが、、、楽しいッ!! 考えてみたら、これってリアル・ロールプレイング・ゲームなんですよ。まず地図を探し、街の人に話しかけまくり、宝物(良宿や良レストラン)を見つける。僕が日常でゲームをほとんどしないのは、僕にとっては現実の旅こそが、最も熱狂できるゲームだからだなぁ〜と思います。


⑥ 〈メシは宿主(orスタッフ)に、オススメの店を聞く〉

上記では、街の人に良レストランの在処を聞く感じになっておりますが、それは滅多にしません。例えば街で「この辺りに美味いカオマンガイ屋ないですか?」と、僕からいきなり聞かれたら、相手の人はびっくりでしょう(笑)。

僕がオススメを聞く対象は、基本的には泊まった宿のスタッフの方々です。いつも、「地元の人しかいないような、どローカルなメシ屋を教えて!」と言います。すると確実に教えてもらえますし、けっこうな確率で、「じゃあ今夜、一緒に行こうか〜」な展開になるのです。そして、そういうお店は本当に安くて美味い。汚い率もそれなりに高い・・けれど、それは全く気になりません。


⑦ 〈予算を旅の前に決め、全額を使い切る〉

行動は完全自由を好む僕ですが、実はお金の面だけは、縛りを設けるスタイルです。普段の生活でも言えることですが、買い物って、制限があるからこそ楽しいじゃないですか。欲しい物をなんでも買える富豪・・になんかなっちまったら、超つまらなそう。「今日はお金を使いすぎたから、メシは屋台の麺にしよう」「今日は全然使っていないから、飲み屋に行って気持ちよく飲み食べしよう」・・そんなやりくりが楽しいんですよ!!

先のアジア旅では、僕は予算を総額10万円と設定。航空券代込みですが、やっす〜いチケットだったので、旅先では8万円くらい使いましたね。東南アジアに三週間滞在、予算8万、一日4千円・・・いい感じにケチで豪華でしょう(笑)!?



他にも〈極力、歩きを選択する〉等々、入れようか迷ったものはありますが、これが僕の旅・セブンルールです!! 今どき、こんなにアナログでアホなスタイルを継続する奴なんて、そんなにいないと思いますが。これには「だってそれが俺の旅だもん」の念が根幹にあり、ただの自己満足で、まぁなんというか、オナニーみたいなもんなんですよ(笑)。全てを絶対的に守り通しているわけでもなく、それなりにフレキシブルですし。


今回の大阪旅は短期なので、ルール③(事前予約無し)④(事前計画無し)⑤(地図無し)は採用しません。本当は+奈良、もしくは+神戸をイメージしていたのですが、大阪だけで、行きたい服屋&家具屋がたくさんありましてね。7月からはセールのシーズンでしょうし。

滞在先は、もちろんゲストハウスです。実は僕が国内で、東京以外のゲストハウスに泊まるのは、久しぶりです。

ほんま、楽しみやで〜っ!!

雨、降らんといてや〜っ!!!





2020年6月13日土曜日

キラキラ宿は、己を“パクチーのようなもの”と知れ!!





まず始めに、前回の記事について。


いつもの僕の毒文と同様に、「共感します」「言ってくれてスッキリした」といったご意見を多数いただいた一方で、何人かの方からは苦言といいますか、「さすがに個人名を上げてのピンポイント攻撃は・・」というご指摘を受けました。


実は僕自身でも、UPした直後から「今回は調子に乗りすぎたかもな」と、自覚しておりました。「反省」というと自分に突っ込みたくなると言いますか、正直に、そこまでの想いはありません(よって、削除もいたしません)が、少なくとも今後はもう少し気をつけようと思います。毒舌の方が評判がいいからとはいえ、一線を越えないバランス感覚は大事ですよね。失礼いたしました。


毒吐きを自重するわけではありませんが、今後は基本的には、その対象は概念やポリシー、考え方に対してのみ、行うことにします。僕と仲の良い、館山ウィールズゲストハウスのヤシロさんのブログ(更新のタイミングや内容が被ることがたまにありますが、裏での共謀?等は一切ないですよ)でも、概念へのディスはかなり皮肉たっぷりで痛快なものの(笑)、個人攻撃は全くしていませんよね。それでもその辛辣さで恨みを買っていたようで、何者か(熊本の方?)による強烈な呪いにかけられ、ついには“全て消える”というホラーな展開となりましたが・・・。無事に復旧してほしいです。くわばら・くわばら。




さてさて。

この流れで早速かよ!? と突っ込まれるかもしれませんが、一人の友人から「俺もアンチ・キラキラだけど、お前はなんでそこまで嫌うの?」と聞かれましたので、今回はそれに応える内容にしようと思います。毒吐きというよりも、ファクトベースで話します。

あえてすごく激しい表現で言うと、僕はそもそも、この業界内に一定数存在するキラキラ・ワールドの住民の皆さんのことを、「業界にとっての、癌である」と捉えています。この考えは、オープン直後から起業相談をたくさん受けるようになり、彼らの「ゲストハウスやりたい!」の話を散々聞いたことで、気付かされたことです。「日本での、ゲストハウスのイメージが、おかしい・・・」と、鮮明になるほどにすごくガッカリしました。


昨年、一人の大学生が、卒論のためにゲストハウスについてを研究しているとのことで、ウチにも取材に来ました。彼には特に先入観はなく、俯瞰の目線での研究という感じでして、彼が集めたアンケート結果を僕は見させてもらいました。紙を刷ってもらったわけではなく、エクセル画面で僕が読んだ記憶を元にする話ですが、その結果の一部を、以下に羅列します。


質問
①「ゲストハウスに泊まったことがありますか?」
回答
Yes:10%、No:90%

②「①でNoの方、あなたはいつか泊まってみたい、と思いますか?」
Yes:20%、No:80%

・・・この時点で、「泊まったことがある」もしくは「泊まってみたい」の割合の計は、全体の28%しかいないことになります。アンケート対象は、彼の大学の生徒300人でしたので、全年齢層ではなく、若者層のみでのこの結果ですよ。


そして

③「②でNoの方、あなたが泊まりたくないと思う理由は何ですか?(記述式)」

への回答は、まぁ〜見事に、僕が言うところのキラキラ界への、アレルギー的なものだらけだったのです。

「歌とか唄わせられそう」
「ルールが多くて面倒くさそう」
「別に交流したいとか思わない」
「旅行の滞在先では静かに過ごしたい」
「夢とか語り合ってそう」
「地域とのつながり、とか興味ない」
「全員集合して自己紹介させられそう」

こんな感じで、72%の若者の“ゲストハウスを嫌う理由”は、総じてキラキラ☆なイメージが元での、おかしな先入観によるものでして。それは僕がこのデータを見る前の予想、5年以上に渡る僕なりの認識、その通りだったのです。

つまりは、僕が以前に何度か書いた、キラキラ宿主たちへの「ゲストハウスって、そういうもんじゃないから!」という訴えは、「マジョリティに誤解される発信をしてくれるなよ。イビツな壁がますますイビツになり、世間からの拒否反応が増すばかりだろうが」という想いが元です。


別に、そういう宿が日本中に存在すること自体は、僕は全く否定していません。そのままのスタンスで、好きなように運営すればいいと思います。しかし、キラキラ系宿主による「ゲストハウスってこういうもの」という発信には、今後も僕は全力で「否!」を表明させていただきます。僕が彼らに対して特に不満を覚えるのは、「自分たちのこの素晴らしい世界に、皆もどんどん巻き込みたぁ〜い」と、ウットリしている者が散見されることです。

上記のアンケートでも、“ゲストハウスが好き”の理由の内の半分以上は、“自由で気楽に過ごせるから”といった、本質をご理解いただいた上でのものでした。一方でそうではない、“交流”“夢”“絆”といったキーワード上での「好き」は、せいぜいで全体の10%くらいです。要は、キラキラ連中のその運営スタンスでは、10人の内の1人を幸せにできるかもしれませんが、同時にその他9人の嫌悪感も生んでいるということです。僕はそのファクトに、とにかく気付いてほしいのです。そして、「自分たちは好きでこのスタイルにしているけど、=ゲストハウスではありません」も、合わせて発信してくれ!・・と思うわけです。パクチー好きの者々が同好会を結成し、内輪で盛り上がることはあっても、パクチーが一般食材になることはない。パクチー農家さんも、それは充分に理解しているはずです。



僕は、世界一周を経験している、現役のバックパッカーです。その自認は、僕のアイデンティティーの大きな部分を占める要素です。旅の経験談を話すと、「マウントをとって来やがった」と捉える者もいるようですが。真の旅好き者は、経験豊富な人と出会えば旅話を聞きたいと純粋に思いますし、羨ましいとか負けたとか、そんな感覚にはなりません。最近はTwitterで、横浜のFUTARENOさんや神戸のガロさんなどが旅の写真をUPしまくってくれていて、僕はそれを見るのが毎日の楽しみです。

僕には旅人同士での、マウントをとった・とられたの感覚はありませんが、「ゲストハウスは旅人のためのものだ!」という矜持は、人一倍あります。「いろんな考えがあるさ、柔軟に行こうよ」と言われることもたまにありますが、僕は“美しい宝物を汚されている感覚”に近いので、これだけは頑として譲れない。ロクに旅をしたことのない者が、「ゲストハウスの役割は、地域の集会所である」「人と人とを繋げる、場作りの基地」とかいったズレた発信をしているのを見つけると、腹が立ってしかたがない。自身がゴリゴリのバックパッカーであることへは、スゴいでしょとか、カッコいいでしょとか、そんな自意識は全くなく、むしろ「俺って変態だな・・」に近い感じなのですが、ゲストハウスという聖域だけは、バックパッカーマインドの結界で、意地でも守り抜きたいわけです!! なので、キラキラ・ドヤな者々へは「お前らは旅人でもないくせに、旅宿文化に変な色づけをするんじゃないよ!」というマウント丸出しの想いが、ときたま沸騰します。


とはいえ、僕は海外放浪の旅先での、100軒以上のゲストハウス滞在経験を元にする、「こりゃ素晴らしい」「こんな人生を送ろう」なのに対し、キラキラ系の宿主は国内のキラキラ先輩宿に泊まり、そこでの☆皆で夢を語り合おうよ☆な経験をブリリアント!と思い、追いかけ起業に至ったわけでしょう。そのような変な傾向は日本にしかありませんし、そもそも海外が発祥の輸入文化なので、僕の方が原理主義的なのは間違いないのですが(笑)。「根本のスタート地点が違うんだよなぁ」というのは、すごく感じます。

そんな、地点が違う者々のことは別に“被害者”とまでは思いませんが、このズレを生みまくりやがった詐欺師のような元凶はいるので、「キラキラは癌」ではなく「ピカピカが癌」(©のむらしんぼ)と言い換えた方がいいのかもしれません。業界人にしかわからない暗喩で、すみませんが(笑)。




次回もこれに連ねて、「俺ってバックパッカーなんだぜぇーー!! うおぉぉーーー!!!」という話をします〜。






2020年6月8日月曜日

このご時世にもドヤりまくる、自称コンサル連中に辟易している!





休業中です〜。

先週に漫画を描き終えて以降は、特に何もしていません。近所のTSUTAYAがしばらく閉まっていましたが、先月末に再開になったので、最近はDVDを借りまくって映画ばかり観ています。


運がいいことに、どれもが面白く「チキショー、時間を損したぜ!」的なハズレが全くないです。というわけで、久しぶりに映画採点を。

★★★★★(傑作! 必見!!)
T-34 レジェンド・オブ・ウォー
ビューティー・インサイド
シュヴァルの理想郷 ある郵便配達員の夢

★★★★(良作! おすすめ!!)
宮本から君へ
ある少年の告白
ファイティング・ファミリー
フォードvsフェラーリ
シンクロ・ダンディーズ!
ペトラは静かに対峙する
テルアビブ・オン・ファイア
国家が破産する日

★★★(まぁまぁ)
ジョン・ウィック:パラベラム
ゴーストランドの惨劇
ラスト・クリスマス


オゥ! 僕が映画観まくり活動を再開したのは5月26日ですから、二週の間に14本、ちょうど一日1本のペースで観ているんですねぇ〜。この中で最も面白かったのは、一番上の「T-34 レジェンド・オブ・ウォー」です。僕は戦争モノの映画は、勧善懲悪に描かれているとその時点でガッカリする(パール・ハーバーとかダンケルクとか)ので、この作品も鑑賞前には「そっち系かも?」という懸念があったのですが。

いやぁ、大迫力&リアルなバトルの連続で、おもしろカッコよかったですよ! 第二次大戦中のロシア(当時はソビエト)人捕虜vsドイツ軍という図式で、捕虜たちが収容所から戦車で大脱走する話なのですが。ロシアで制作され、ロシア人青年が主人公なのに、ドイツ兵たちを悪魔のように描くわけではなく。なんというかあくまで、立場を越えた漢(おとこ)vs漢の、二つのプライドのぶつかり合いにしているんですよ。興奮しまくりで、燃えたなぁ。


二番目にある「ビューティー・インサイド」も、すごくよかったです。こちらだけ、上記のリスト内では新作ではありません。このブログで4月に連発した「オススメ映画」の記事に、この作品が載っていなかったことで、映画好きの友人からお叱りの連絡が来ましてね(笑)。

僕は韓国映画の恋愛モノでは「オアシス」が断トツだと思っているのですが、こちらの作品もとても素晴らしく、スルーしていた僕への友人の怒り?も理解ができました(笑)。僕にもまだまだ、見逃していた良作がありますねぇ。この映画の日本公開は2016年の1月で、当時の僕はとある女性と結婚すべきか別れるべきか葛藤していた時期でして、仮にこの映画の存在に気付き鑑賞していたとしたら、僕の人生は違ったのかもしれません。いや、どちらにしろフラれていたか・・・(涙)。




さてさて。話は変わり。

タイトルを読んで、猛毒吐きの内容を期待した方からは「前置きが長ぇよ!」とツッコまれているかもしれませんが。どうもすみませんです。


僕は皆さんがご存知の通りに、好きor嫌いも、好かれるor嫌われる(嫌われることの方が多い笑)も、ハッキリと分かれる人間性です。しかし、おそらく皆さんが思うほどは「あいつが嫌いや!」の対象はそんなに多くありません。この業界内で明確に嫌っているのは、長坂と柚木だけ(共通点は、“全く信用に値しない”)です。とっくにバレバレなので、あえて名前を出しちゃいます。

以前にも書いたことがありますが、僕には“会ったことのない人のことを嫌いにはならない”というポリシーがあるのです。ネット上の発信を見て「なんだよこの人!」と感じても、基本的には嫌悪の感情が芽生えることはないです。しかし「この人に会ったら確実に嫌いの仲間入りをするだろうな」というアンテナは立てておりまして、そのアンテナに引っかかった者とは、わざわざ会う気はありません。別に悪趣味でも、博愛のキャラでもないですしね。


では、僕のそのアンテナにかかる対象はというと。これまた以前にも書いたように、僕は“有能なのにバカを装う者”が大好きで、“バカなのに有能ぶりたがる者”が大嫌いなので、ザックリ言うと最もアウトなのは【自称コンサルタントの連中】です。「コンサルタント」を名乗っちゃう時点で正直、そいつのことがキモチ悪い。連中の界隈で、真に有能な者を、ほとんど見たことがない。コンサルを名乗らなくとも、Twitter等で「成功への心得」的なドヤ発信ばかりする連中には、ハッキリ言って吐き気がします。「まずは、お前が成功してみせろよ!」とのツッコミが容易に成立する、モラトリアムを拗らせただけのアホばっかりです。

僕は業界内で、仲良くさせていただいている宿主の方々が日本全国にそれなりにおり、それなりに連絡をとる関係性です。コロナショックが起こり、彼らの全員が自身の宿の存亡の危機を自覚しており、将来への不安感に押しつぶされそうになっています。僕も無期限休業を選び、しばらくは副収入のみで乗り切る!と決意したものの、生活に余裕は全くありません。

こんな、皆が苦しんでいるご時世に、以前と変わらずに「◯で成功するためには□をすべし」みたいなドヤ発信を乱発しまくる連中を見て、不快感が、僕の限界点を越えました。「いい加減にしろ!」と怒っている者が、僕以外にもたくさんいます。不快なら読まなければいいじゃん、とツッコまれるかもしれませんし、僕も自ら進んで読むことはないのですが(そもそもフォローしていない)。業界内友人とのやりとりで、よく話題にあがるので、いやがおうにも知ることになるのです。



ここで、二つの例をあげます。


① “苦しいですぅ助けて!”系の合同クラファンに参加し、それが終わった二日後にコレ(↓)


彼は普段から自己承認欲・丸出しのドヤ発信でキラつきまくり、「〜すべき」「〜するのがよい」「〜してはいけない」の乱れ撃ちで、このツイートに限らず不愉快のオンパレード状態です。まぁ、彼の師匠筋があの! “Mr.胡散臭”中村ですからねぇ。まさに、さもありなん、です。



② 夫婦揃って毎日、息を吐くようにせっせと、ドヤドヤドヤドヤ・・・。


「この意味、わかる方いらっしゃいます?」ってなんすか? 松鶴家千とせの漫談ですか? こんなありがた〜いご教示には「小学生でもわかるわい」と思いますが、わざわざ文末にトッピングさせちゃうセンスの方の理解ができません。アンタのこういう上から目線のツイートが、けっこう多くの者をイラつかせていることを、わかっていらっしゃいます?



これらに対して、①の者はわかりやすく
「ハァ? お前が言える立場か?」
「お前が参加したクラファンがイマイチの結果で、それが終わった途端に、現在進行形で“助けてクラファン”している者々へのディスか?」
との反論を受け。②の者には、
「ゲストのLINE IDをいかに取得するか、って発想はどうなの?」
「これには抵抗感を覚える者が多いだろ。LINE IDだって、個人情報だぞ」
といった反論が。

すると・・・お二人ともけっこうあっさりと謝っており、その点では僕も「あらら、謙虚で善い人ですねぇ♡」と一瞬だけ思いましたが、、、内容がそっくりでして・・・



・・・はい。というわけで僕は、

【Twitter上でツッコまれての謝罪、文字数のせいにする卑怯者が多すぎ】説

を、ここに提唱したいと思います! 便利ですねぇ、Twitterって。「文字数制限のせいで意図が伝わらず〜」という、お手軽な逃げ道があって。

ちなみに、ツッコまれ元のツイートは、①の彼のものはたしかに140字ギリでしたが、②の彼は32文字も文字余りしていましたよ(爆笑)! 無意味な蛇足の「この意味、わかる方いらっしゃいます?」を省けば、50字余り!! 50字も余裕がある状況で、絞り出した言い訳が「文字数制限のために削ったせい」ですか? なんというか、もはやギャグですね。

〈※追記〉②のオッサン(&嫁)は己の誤りを認めたのかと思いきや、「当たり前のことを理解できない人がいて、びっくりした」「批判する人たちは、ちゃんとした配信を貰ったことのない、かわいそうな人」だそうです。この夫婦、以前はここまで酷くはなかったそうなんですが、いつからこんなにいちいち癪に障る傲慢路線になったんですか?



というわけで今回は、「ドヤ発信の連中、マジでウザいのよ、いい加減にしてくれ!」「謝罪の際に文字数のせいにする奴って、ダサダサすぎない?」という話でした。すみませんね、僕は性格がとにかく悪いもので!! こういうことをするから嫌われるというのは、思いっきり自覚しているのですがっ!!!


まぁ、がんばりや〜




2020年6月1日月曜日

これが私の、生きる道!





あら、もう6月ですか。早いなぁ。つい最近まで、カンボジアあたりをブラついていた気がするのですが・・・



まずは月初めの、いつものや・・つは、今回は簡素なもの(↓)しか載せません。4月と同様に、丸ごと休業でしたので。当然ですがゲスト0人、稼働率0%、収入0円です(大号泣)。

【2019
6月:19(109:5.74:61%(77%)
7月:60(213:3.55:66%(82%)
8月:43(173:4.02:58%(62%)
9月:39(158:4.05:60%(73%)
10月:51(184:3.61:57%(70%)
11月:46(179:3.89:60%(72%)
12月:36(149:4.14:52%(57%)
【2020
1月:27(126:4.67:44%(54%)
2月:17(104:6.12:58%(73%)
3月: 5( 29:5.80:15%(19%))
4月: 0(  0:ーーー:ーー%(ーー%)
5月: 0(  0:ーーー:ーー%(ーー%)


計:3244(11117:3.43:53%(64%)※)

※稼働率のみ、直前一年間の平均


というか僕は、今年に入ってからの五ヶ月間で、新規ゲストを49人しか歓迎できていないんですね。泊数も計259、平均単価の2250円を掛けると、58万円か。うぅ〜ん・・・言葉が無いです。来ていただいたゲストの皆さまには、心の底から感謝です。




さてさて。

昨晩、僕が参加させていただいているゲストハウス情報発信サイト〈おかえりびと〉に、久しぶりに漫画を寄稿しました。3ヶ月以上、空けちゃいましたよ。この間の僕は、旅に出ていたりコロナ・ショックに凹んでいたりの期間はあったものの、少なくとも忙しくはなかったわけで、楽しみに待っていただいている方(いないかも笑)には、「どうもすみません!」です。

このカット、特に気に入ってるw











そして、こちらを読んでいただいた方には既報の通りとなりますが、YAWP! backpackersは本日より、無期限の休業とさせていただきます。


“無期限”としているとはいえ、僕の中での再開ビジョンは「コロナ騒動が落ち着き、それなりに多くの外国人バックパッカーが、旅を再開し始めたら」とハッキリしています。早くても年末、願望としては来年の3月、遅くともオリンピックの来年7月には、と考えております。とはいえ今年末は、ほぼ間違いなく無理でしょうね。来年7月・・すら、楽観的すぎるかもと思うくらいです。

前回の記事でディスり倒してしまった、僕の大嫌いな(笑)星◯氏のアタマ〜の良ぉ〜い未来予測では、これから日本人の国内旅行のニーズが爆発し、インバウンド市場の減益分を補ってくれるそうですが。いやいや、経済全体が疲弊している今の日本社会で、ご家庭からの消費先では観光は、なんならば真っ先に削減される対象だと思いますけどねぇ。将来不安の塊みたいな国民性ですから、コロナ怖い、貧乏怖い、周りの眼が怖い・・の念は、かなりしぶとそうですけどねぇ。もちろん、彼の言う通りになれば、観光業に携わる多くの者が救われるはずですので、僕としても万々歳ですが。


大賢者(笑)の氏の分析の通りに、「明るく輝く未来がやって来る!」と、ムリヤリに捉えたとしても。僕には、ほとんど関係がないのです。以前から何度も言い切っておりますが、YAWP! backpackersの顧客メインターゲットは、“あくまでも”、“頑なに”、外国人バックパッカーです。仮に国内旅行ブームが起き、ウチでも開けばお客が押し寄せる状態になったとしても、海外からのバックパッカーの渡航が難しい状況なのであれば、それは本来のYAWP!の姿ではありません。

さらには、僕はマスクを全くしない人間ですし(この三ヶ月間も、一度もしていません)、感染予防もハッキリ言いまして億劫です。掃除自体は嫌いではないのですが、全体をまとめてやるタイプですので、“こまめに拭き拭き”みたいな作業は本当に苦痛。根本的に、「こんなの意味あるの?」と思ってしまう。みんなで素直にシュッシュ拭き拭きしている今の社会を、バカバカしいとすら思います。「ウチの予防はバッチリなのでご安心を!」とか言えちゃう宿なんかに対しても、むしろ「胡散臭ぇ!」と思いますし。アナーキーで、どうもすみません。


母親が看護士なのですが、彼女がマスクや除菌拭きをしている姿を、僕は人生で一度も見たことがないのです(笑)。その代わりに、うがいと手洗いの徹底は幼少期から厳しく刷り込まれましたので、僕は一日の内にうがいは5度、手洗いは30回はしていると思います。

そんなわけで、プロフェッショナル歴40年超の偉大なカァちゃんから叩き込まれた、ウィルス対策への意識の低〜い教育(笑)のせいで、ズバリ言いまして僕は「感染予防なんてやってられっかよ! ペッ!!」となっている、というのが本音です。そういうのが気になる方の多くは、そもそもウチのようなゴチャゴチャした宿は選ばず、清潔・簡素なホテルに泊まるでしょうから、このブッチャケ発信もある意味では、「共感する方がきっといるはず。その方々に刺さってほしいぜ!」という営業活動ですね(笑)。

まぁ、そんな営業活動をしたところで、なんにしてもウチはもう閉めちゃったのですが。


上記のような想い?ポリシー?プライド?みたいなものが根底にあり、今後をどうしようか悩んでいたとある日に、新規の宿泊予約が入ったのですよ。その際に僕は、これまた正直に言うと「比較的余裕があるウチではなく、もっと苦しんでいる、どこか他の宿を選んでほしかったな」と思ってしまったのです。実はこれが、僕が休業を決断するに至った、強いきっかけです。それはもちろん、「ウチに来ないでほしい」という意味ではありませんよ。



というわけで、7ヶ月後になるか10ヶ月後になるか14ヶ月後になるか、もしくはもっと遠くなるのかはわかりませんが、YAWP! backpackersはしばらくの間、休眠させていただきます。パワーアップなどは全くせずに、今までと何も変わらない姿でひょっこりと帰って来ます(笑)。


この間、もちろん僕はヒマですし、ヒマなりにヒマなはずですから、皆さんの葛飾へのご来訪はもちろん、個人的な飲みや遊びのお誘いも、いつでも歓迎しております(事前にご連絡ください)! 友人・知人に限らずです!!


ヒマぞヒマなむ・・な日々になりますが、僕なりに「こんなことしようかな」のイメージはありますので、それはまた改めて記事にして、皆さんに報告しますね!!


しばしの間、チャオだぜ、宿業!!