2015年4月7日火曜日

どんな宿にしようか。


YAWP!が本格的に開店して、一週間が経ちました。この一週間は、ゲストが途絶えることはなく、かといって増えすぎて、てんやわんやになるようなこともなく。基本的にはヒマですが、掃除や観光案内等、やることもそれなりにあるという、そんな毎日です。


昨日は、個人的にとても嬉しい出来事がありました。近頃の東京の天気は雨が多かったのですが、昨日は久しぶりにほとんど雨の降らない、かつ暖かい一日でした。しかし、多くのゲストが宿からほとんど出ずに、のんびりとリラックスしている。昼間っからお酒を飲んで、昼寝をしたり、ダラダラと過ごしている。

 僕は YAWP!を、まさにそういう宿にしたかったんですよ!! 旅人用語で言うところの、“沈没宿” です。観光旅行といえど、旅行者みんなが毎日、朝から晩まで出歩き、観光しまくるわけではない。な~んにもしない、どこにも行かない日だって、当然あるわけです。そういうのが好きな旅人も、意外と多いのです(僕なんて完全にそうです)。そして僕は、彼らのそんな “何もしない一日” こそ、大切にしたいのです。



僕はバックパッカーですので、世界中の安宿に泊まった経験があり、もちろん日本のホステル(ゲストハウス)にも、たくさん泊まっています。そして僕の知る限りでは、日本のホステルはどこも、とてもしっかりしています。スタッフが、シャキシャキと働いています。


しかし、スタッフがシャキシャキしている宿では、ゲストもシャキシャキとしてしまいます。10時(たいていがその頃)からバシッと掃除が始まれば、多くのゲストが半ば強制的に、「なんだか外出しなきゃいけない雰囲気だな・・・」になってしまいます。僕も国内旅の最中の「今日はのんびりしよっかなぁ」な気分の朝に、スタッフの「掃除すっからさ~」ムードで外に出された経験が、何度もあります。





というわけで、ズバリ言いまして、僕は絶対にシャキシャキと働きません。もちろん掃除や観光案内は、かなりはりきってやっていますよ。しかし「働いています!」な空気は、一切出さない。掃除をしながら、宿でダラダラしているゲストたちと、おしゃべりもします。ゲストから何かに誘われれば、作業を中断し、そこに参加したりもします。掃除なんて、別にいつやったっていいんですよ。極端に言えば僕は、ゲストと飲みながら掃除をしたっていい、と考えています。悪く言えばテキトウ、良く言えば、フレキシブルに。


僕はスタッフにも、「昼寝とか、しちゃってもいいからさ」と言っています。ゲストだけでなく、スタッフまでダラダラする宿(笑)! しかし「あれ、いつの間に?」という感じで、毎日の掃除は、完璧に済ませている。そんなスタイルで、僕は働きたい。



“ゲストがダラダラしている状況” と同じく、僕にとっての嬉しい事として、“ゲストの宿泊日数の延長” があります。別にビジネス的な視点からではなく、これこそがまさに、“沈没宿” だからです。今のところ、YAWP!に来てくれた外国人バックパッカーの全員が、この「延長」を、選んでくれています。

「三日間の宿泊の予定が、居心地が良すぎて結局、一週間もいちゃった」

今後もこのようなゲストがたくさんになれば、僕はサイコーに幸せです。
そしてYAWP!をそんなコンフォタブルな宿にすることが、常に持ち続けたい、僕の一番の目標です。



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