2018年8月23日木曜日

“身の丈に合った”生活が、最も心地よい!!





前回、僕は「今月の稼働は90%は微妙だが、80%後半は確実だろう」と書きました。しかし、その後の予約の受けっぷりもすこぶる好調でして、90%も余裕で越えそうです。現状の見込みでは泊数計295泊、稼働95%になります。


なんか、ここしばらくはずっと混んでいるなぁ〜と思い、振り返ってみたところ、7月の25日から今日までのおよそ一ヵ月間は、一日の滞在ゲスト数がずっと10人越えでした。そしてこの先も、9月18日頃までは、これが続きそうです(の、見込み)。う〜ん、ヒマな日がない! ありがとうございます!!


こんな風に書くと、「おっ、儲かってるねぇ!」とイジって来る友人・知人が、けっこういるのですが(笑)。投資話みたいな、胡散臭めな電話がかかってきたりもするのですが。いやいや、宿業というのは繁忙期の4月や8月にガツンと稼いでおかないと、その先のローシーズンにエラいことになるんですってば。メチャ、波の大きなビジネスなんですよって。



三年前の8月に、僕は【ホステル(ゲストハウス)経営って、儲かるの?】という記事を書きました。二年前の8月には、【この際、お金の話をしてしまおう!】という記事も。真夏の暑さで僕の判断力がおかしくなるのか(笑)、8月には生々しく現金な話をするのが、常になっておりました。

なので今回は二年ぶりに、モロにお金の話をします。今年は例年以上に暑いし、残暑もしつこいし、こうなったら究極のブッチャケである、僕の収入についてを語ってしまいます。




まず、過去に何度もこのブログに書いておりますが、YAWP! backpackersの損益分岐点は、月当たりの総泊数が150です。ウチは客単価(一人・一泊)の平均がおよそ2300円ですので、150×2300≒35万となります。また、細かい詳細は書きませんが、僕にはさらに15万円ほどの副収入があり、一方で、経費や借金返済や税金等で、毎月30万円ほどが消えます。35万+15万−30万=20万で、月の総泊数150=僕の月収(手取り)は20万、ということになるわけです。

一泊ごとに2300円ですから、10泊増えるとだいたい+2万円です(経費の分を差し引いて)。なので、月の総泊数が仮に200泊だとすると、+50泊=+10万円で、僕の月収は30万円となります。かなりザックリとした概算ですが。いずれ借金を完済した後には、これは大きく跳ね上がりますが。


そんなわけで、YAWPのオープンから三年半の僕の月別の収入を、ここで表にしてさらけ出しちゃいます! オープン直後の三ヵ月は、アイドリング期間という扱いなので、計算には入れていません。





表の通りに、僕の年収は

2015年:242万
2016 :344万
2017 :300万
2018 :174万(〜7月まで)

だったということです。これを実際に働いた日数で割ると、

2015 :14319円
2016 :11467円
2017 :11111円
2018 :11013円(〜7月まで)

となります。この三年弱は、少しずつ登録OTAを増やしながら、日給11000円で安定飛行中(笑)!!


しかしながらこれって正直、“普通”ですよね・・・。正社員なら14000円は、派遣の人でも11000円くらいは、一般的に稼いでいることでしょう。まぁ、僕は一日の労働時間が常に12時間を越えているとはいえ、これはゲストと飲んだり遊んだりを含んでおり、実質的に働いているのはその半分にも満たないでしょうから、充分にありがたい額だと思っております。

また、表を見てもらえれば分かりますが、僕の月収は52万なこともあれば、12万だったりもしています(長期で休んだ月を除く)。宿業というのが、凄まじくアップダウンの激しいビジネスだというのは、皆さまにもこれで、ご理解いただけたであろうと思います。



そういえば僕は先日、都内で飲食店を経営している友人カップルと、飲みました。彼らは月ごとに売り上げ目標を設定しており、「目標額に達したら、その月はもう休んじゃう」そうで。このユルさ、完全に僕と経営スタンスが一致やんか!でして。

彼らとはそこから、「ストイックな連中って、面倒だし迷惑だよね〜」という話題で盛り上がりました。この辺の価値観の共有が、一緒に飲んでいてとても心地のいい二人でして。いやはや、楽しかったです。



ちなみに、僕の目標年収は、年齢×10万円です。ずっと前から、そういう意識です。今の僕は39歳なので、年に390万も稼げれば大満足。それを越えるようなら、長期で休みをとってどこか旅行にでも行きます(笑)。

ストイックな人たちって、その対義語を“怠慢”だとでも思っていそうですが、僕的には

ストイックの対義は、“身の丈に合う”
です。

僕は家も車も所有欲は全くないし、結婚願望もなく、グルメでもなくギャンブルもせず。無理して働いて、貪欲に稼いだって、使い道がないのです。結婚しない=子供も出来ない、ですから、未来に向けての大きな貯金をする必要もない。よってこの目標年収、年齢×10万というのは、まさに僕の身の丈に合わせた設定でして。現実的には「高すぎるかもなぁ」と思うくらいで、実際に年収は目標額には達していませんが、日々の生活に支障は全くありません。


僕を「儲けている!」「成功者!」と評する方や、「全然儲かっていないくせに、口だけは達者な奴!」と下に見るアンチの方(笑)は、どちらも認識が大きくズレています。この業界に限った場合には、僕の収入が高い方なのか低い方なのかはわかりませんが、日本の2018年の39歳平均年収(手取り)は327万円だそうですから、世間一般のラインで評価すると今の僕は、収入の面ではまさしく“普通”です。



経済力は、“普通”が一番いいっス!!

僕は今後もこの調子で、身の丈に合った生活レベルをなんとか維持しながら、ユルくユル〜く生き長らえますよぉぉぉぉ(笑)!!!





2 件のコメント:

  1. いやー、ホントに生々しいお話で、ビックリしました。そして、タクローさんがこんな風にぶっちゃけられるのは、うらやましいことだなという感想にたどり着きました。

    年収1億円ないと、と思う人もいて、
    年収1千万円欲しい、と思う人もいて
    年収100万円で十分、という人もいる。

    生活スタイルはそれぞれだから、別になんの不思議もないし、別にオープンで良いはずなんだけど、なぜか世の中そうもいかず、見栄、欲望や嫉妬のドロドロが渦巻いております(笑)

    「これだけ必要だから、これで良いんです」
    ときっぱり言えるのは、カッコいいと思います。

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    1. えぇ! カッコいいですか!? 正直、違和感はありますが、ここは素直にありがとうございます。

      実は僕は、ビルを購入の際に、300万円の値引きに成功しておりまして。たった小一時間の交渉で、年収分の利があったわけです。

      そういう経験等があっての、「お金に振り回される人生なんて、バカバカしい」のポリシーです(笑)。

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