2019年4月2日火曜日

“与える喜び”を、独占するな!!





新元号、「令和」!


TVで発表の瞬間を見た際には、僕は「ダサッ・・」と思いましたが、PC等で見てみると、じんわりと来るカッコ良さですね。やるなぁ、有識者。しかしあの習字、ヘタじゃないですか(笑)?




まずは、月初めのいつものやつです!


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計2771)】

 ①アメリカ     431
名(+6)
 ②日本       424 (+9) 
 ③イギリス     261 (+3)
 ④オーストラリア  230 (+2)
 カナダ      217
 ドイツ      138 (+6)
 ⑦フランス     104 (+5)
 ⑧タイ        82 (+1)
 ⑨韓国        71
 ⑩台湾        70 (+2)


【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10))
10月:56(152:2.71:61%(10)) 
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)

※以降、キャパは12で完全固定とし、()内は名目稼働率に変更。

8月:66(234:3.55:75%(75%)
9月:39(149:3.82:54%(54%)
10月:67(230:3.43:74%(93%)
11月:50(151:3.02:52%(65%)
12月:52(167:3.21:57%(63%)
【2018
1月:41(132:3.22:46%(57%)
2月:42(129:3.07:45%(62%)
3月:58(143:2.47:60%(60%))
4月:73(240:3.29:80%(85%)
5月:74(270:3.65:73%(91%)
6月:39(122:3.13:73%(90%)
7月:51(189:3.71:79%(85%)
8月:78(295:3.78:95%(95%)
9月:68(206:3.03:78%(97%)
10月:63(222:3.52:69%(85%)
11月:75(200:2.67:67%(78%)
12月:56(202:3.61:77%(85%)
【2019
1月:43(204:4.74:68%(84%)
2月:48(195:4.06:71%(79%)
3月:49(241:4.92:84%(88%))
          
計:2771(9170:3.31:76%(87%)※)

※稼働率のみ、直前一年間の平均

名目実績(泊数:日数平均:稼働率)253:5.16:88%



う〜ん・・・。僕は2月の初めに、3月の予約状況についてを

【すでに267泊が売れており、稼働(名目)は93%です。(※〜略)このペースなら、名目で95%を越え、実質でも90%は確実でしょう】

と書いたんですけどねぇ。しかし結局は253泊(名目)でして、いやぁ〜伸び悩んだ。ピークには、MAX288泊中279泊が売れ、稼働は97%にまで達していたのですが、最終的には88%・・・。

ノーショウと直前キャンセル、多すぎるって!!! 279−253=26で、単純に26泊が消えたわけではないですよ。消えた分は、全部で51泊です。その差の25泊は、空いた穴への新規予約を再受付して、なんとか埋まった分です。

ピークに受けていた279泊の予約の内、51泊がノーショウor直前キャンセル。率にすると18%なので、実はこれは、3月としては例年よりもマシだったりするのですが。Airbnbからのゲストはみんなちゃんと来ますので、この消えた51泊は全て、expediaからの予約です。expediaでは、先月はだいたい100泊くらい受けていましたから、おおよそ半分のゲストが来なかったことになります。なので「いっそのこと、expediaもやめちまおうかな〜」と、ちょっとよぎりましたが、普段はまぁここまで多くないので我慢します。


とはいえこれは、「絶好調ォォォ!!」とテンション爆上げ状態だったのが「好調ッ!」になった、というような話でして。実質の泊数241は、3月としては過去最高に匹敵する数字なので、充分にハッピーです。みなさま、本当にありがとうございます!!!

それにしても、これで三ヵ月連続の日数平均:四日越えです。12月から、直接予約を除く全ブッキングサイトで最低泊数を“3”と設定しているので、ここ最近の数値が高くなっているのは必然なんですけどね。もちろん、最低泊数を固定するのは、稼働が下がるリスクが大のギャンブルだったのですが。結果は問題なく、たくさんの長期泊ゲストにご来泊いただけました。これまたみなさま、本当にありがとうございます!!!




さてさて。今回は、前回のカオス報告に繋がる話題です。4月頭でキリがいいので、本当は別の記事をUPする予定だったんですけどね。


前回の記事での④、宗教話と日本への文句ばかりでキックアウトした彼の話なのですが、彼にはもう一つの特徴がありました。これはトラブルというわけでもない事案なので、あそこには書きませんでしたが。

彼は、どこかズレているといいますか、僕や他のゲストたちに、とにかくコーヒーや紅茶をガンガン持って来るのです。頼んでもいないのに、一日に4〜5度は当たり前。ゲストたちは「いらないよ」と言っているにもかかわらず、「いいから飲みなよ」と、おかまいなしで持って来る。「コーヒー嫌いだから」でも、おかまいなし。これも、クレームの要因になっていました。

これは彼なりの親切心でしょうし、悪気は全くないのでしょうが。僕はだいぶ前にも、似たような内容の記事(彼らの「いらないものは、いらない」を、理解する)を書きましたが外国人ゲストは、求めていないものを勝手に持って来られても、受け入れないのです。押し付けられたコーヒーに、「せっかく作ってくれたから、飲まなきゃ悪いなぁ」とは、ならないのです。そして、誰も飲まずに放置され冷えきったコーヒーを捨て、コップを洗うのは僕なのです。

これではコーヒー自体がムダですし、僕もムダに仕事を増やされているし、の状況でして。よって僕は彼に「マジで皆に押し付けないで」「それはむしろ迷惑だから」と言ったんですよ(かなり柔めに)。彼は「俺の親切心に、感謝どころか拒絶するとは、なんたる無礼だ!」とブチ切れていましたけどね(何にでもすぐキレるキャラだったので、いつも通りです)。



一方で、先日僕はゲストの皆に鍋を振る舞ったのですが(たまにやります)、参加者の一人が長期泊のフランス人で、彼はシェフでして。「お返しに俺もタクに料理を作りたい」と言うので、ちょうど4周年記念日に何をしようか考えていたタイミングと重なり、「じゃあパーティで皆に振る舞ってほしいよねん」という展開になり。

当日は「20時開始」と伝えていたのに、彼の料理は下ごしらえの段階で20時を迎え、僕は「お〜い、全然間に合ってないじゃんか〜笑」となったのですが、これは単に、文化の違いでして。フランス人って、【パーティ開始=料理開始】なんですねぇ。たしかに、【パーティ開始=いっただきま〜す!】が世界共通なわけはないです。フランスっていいですね、ゆっくりと食を楽しむ文化、余裕があって。そしてもちろんプロの料理人、彼はみんなからの「美味しい」の賛美に、嬉しそうにしていましたよ。



これらの話で僕が何を言いたいのかというと、「何かを人に与える」って、気持ちがいいですよね、ということでして。英語で言うとギブ&テイクですが、「ギブ=犠牲」「テイク=幸福」となってはいけないです。あくまでも「ギブ=与えて嬉しい」「テイク=もらえて嬉しい」なのであり、その幸福度は同等か、むしろ「ギブ」の方が上だと僕は考えます。

「ギブ」一辺倒になるというのは、実はその幸福の独占なのです。ましてや、前述の迷惑ゲストのように、「俺は与えてやってる、感謝しろ!」となってしまっては本末転倒でして。フランス人シェフの彼のように、「ギブを受けたからギブで返したい」となるのは、普通の感覚です。なので、その片方ばかりを一方的に押し付けられる状況は、むしろ不快です。

〈ギブ:0〉-〈テイク:100〉の関係で喜ぶ人間なんて、確実にロクなモンじゃないですよ。バトンのような感覚ですね。片方が掴んで離さないのではなく、バトンを渡す幸福は、双方で平等に分かち合うべきなのです。


しかし、ゲストハウスを開業したい!と夢見る若者の発信を見ていると、「宿泊料は無料にしたい」とか言っているケースがけっこう多いのです。ビジネス的な戦略としてではなく(そもそも無料で成立するわけがないし)、「みんなを幸せに!」的なキラキラを起源に、そんなことを言っている。ハァ・・・。

僕は彼ら(特に紀伊半島あたりのw)に対して、ここではっきり言います。

「それはゲストへの親切ではなく、むしろ不親切だ」
「ギブの喜びを、独占するな!」


旅先で“宿泊料・無料”とか謳っている宿を見つけたら、僕は確実に候補から外しますよ。宿主がキラついていそうで面倒くさいし、そんな宿に泊まっているメンバーなんて、変な人が多そうなので。また、「値段はそちらで決めてください」とかいうのも超・ウザい! そんなやりとり、想像するだけで煩わしい(笑)!! ちゃんとした宿に、決められた代金をきちんと支払うことの方が遥かに、僕にとっては「しあわせ」です(わかる人にはわかる、皮肉です)。

料金をはっきりと明記し、それに相当する商品やサービスを提供し、正当な対価として代金を頂戴する。店は「お金を貰えて、いいサービスが出来てハッピー」、顧客は「いいサービスを受けて、お金を払えてハッピー」。その対等さ、ギブの相互関係を分かっていない時点で、「あんたビジネス、向いていないね」と思ってしまいます。そもそも、「お金を払わなくていいですよ」→「嬉しいでしょ? 助かるでしょ? しあわせでしょ?」という発想自体が、さもしいんですよ。自分がそういう「無料なの?→ヤッター!」なタイプなんでしょうねぇ。


とはいえ、「無料にしたい!」とキラキラしている方々は、すごくピュアで性格自体はよさそうですから、実は僕なりに応援しているのですよ。なのでこの記事は、「眼を覚ましてオクレ」「これを理解した方が成功するよ」・・という思いが元です。


しかし僕は、「もう経営者ぶらない」と昨年末に宣言したのに、キーボードを打つ手がなかなか言うことを聞いてくれません。すんませんです・・・。


高砂から電車で13分。中山法華経寺!




6 件のコメント:

  1. 私も他人から何かされるとお返ししなきゃ、ってなっちゃうんで、出来れば何もして欲しくないタイプなんですよね(笑)。相手に気を遣わせる時点でもう「おもてなし」では無いと思います。

    てか宿業のもてなしの気持ちは物とかサービスなんかあげなくても気持ちで伝わると思うんですよね。言葉とか態度とか、宿の客目線での使い心地とかで相手へ伝わるし、それなら相手も気を遣わないしお返ししなくて良いし。
    そうすりゃ「あの宿(のオーナーさん)は良い感じだからまた行こう」ってなりますし、後々の経営にも良いかと思いますです(笑)。
    物とかサービスに過剰に喜ぶ客は、商売人が言っちゃいけませんが、面倒なんでちょっとご遠慮願いたいです(笑)。

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    1. いやぁ、ヤシロさんのコメントがまさに補完となり、二つセットで “僕の言いたかったことはこれだ!”って感じですよ。

      ヤシロさんのこれを削除して、丸パクリしてブログ記事内に書き足そうかな・・・(なんつって)

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    2. まさかのゴーストライター(笑)。全然OKですよ~
      ライター料は今度お会いした時に「ほどこし」してくれれば!(皮肉に乗ってみました。)

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    3. 皮肉屋同士、見事に理解してくれますねぇ(笑)。

      ダメですよ、夢見る若者をイジッちゃ(急に裏切る!)。

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  2. ご無沙汰してます。
    「宿主がキラついて」って・・
    キラキラが動詞化してて地味にウケました。

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    1. お久しぶりです〜。お元気ですか?

      たしかに、「キラついて」って変かもですね(笑)。
      あまり考えずに、そう表現していました。

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