2019年4月13日土曜日

日本の学校教育に、モノ申す!!①





宿は、経営的には絶好調!とまでは言えませんが、相変わらず好調です。稼働は、名目で90%くらいでしょうかねぇ。先月、このブログで「トラブル無しになぁ〜れ♡」と願をかけたにもかかわらず一時期、迷惑ゲスト大量発生で、メンタルがかなり疲弊しましたが(涙)。ついにAirbnbからも、変なゲストが来ちゃいましたよ。おそるべし、春・・・。



〈※ここで、いきなり追記。業界人にしかわからない話を少々〉

ところで先日、“ゲストハウス開業を夢見る”とある者(僕と同年代のオジさん)が、物件契約のハンコを押すまさにその寸前で破談になったという話を、ウットリと語っちゃっておりまして。ここの業界人って、純粋で優しいですねぇ。多くが、「がんばって」というリアクションで。

僕はまず、彼の話には「何だこの寸劇。ベタなTVドラマの脚本か?」「言っていることが以前と全然違うじゃん。超ウソくさっ!」と思いましたし、仮にその話が真実100%だとしても、「皆にもこの悲劇を伝えたい」となるほどの事案ではない。全くもって、大げさすぎ。

ゲストハウスを開業している者、というか商売を始めた経験のある者であれば、それくらいの受難は当たり前に何度も乗り越えているんだよ! 物件との出会いはもちろん運だが、その陰では、運を引き寄せる努力をみんなしているんだよ! たかだか二〜三度、契約に失敗したくらいで、何をそんなに大騒ぎしているんだ? 小学生かッ!!

厳しいようですが、これは彼への、僕なりのエールです。僕は建前無しの、ド直球キャラですからね。その程度で凹んで、励ましを求めてしまうようなヤワさなら、君はそもそも起業には向いていないよ。「がんばって」よりも、こう言われた方が、「なめんなよコノヤロォォー!」と火が着くでしょう? すんげぇ宿を開業して、ムカつく俺を見返してくださいな! 君がこのブログを読んでいるのかどうかは、知らんけどさ(笑)!!

〈※追記、了〉




さてさて、気をとり直して。

全然テンションが変わりますが、今回は宿業とは全く関係のない話題です。


しばらく前のこの時期に、僕は二度に渡って【日本の英語教育に、モノ申す!!】【さらに、たたみかける!!】という記事を書きました。あれから三年が経ちまして、中学・高校でいうとちょうどワンタームですから、久しぶりに教育がらみの内容です。


先日、ネット上で「小学校の英語教育が、会話重視のものに変わる」というニュースがあり、それについて、コメント欄で議論が交わされていたんですよ。そこでは、「英語よりまずは日本語の教育が先だろ」「それよりも日本の歴史や文化についてを、子どもにもっと教えろ」「翻訳機がどんどん発達し、それで会話できるようになるんだから、英語の勉強なんてムダだ」という意見が散見されました。

それには僕は、いちおう月並みに英語が話せる身として、「英語の勉強がムダ・・・なわけがないだろっ!」と、シンプルに突っ込みたいと思います。「日本語の教育が先だ」にも、全く同意いたしません。子どもの脳のキャパって、そんなに狭いんですか? 当たり前すぎる意見ですが、英会話の世界に飛び込むのは、早ければ早い方がいいです。もし僕に子どもがいたら、赤ん坊の段階から、僕は日本語と英語の両方で話しかけますよ。


また僕は、ゲストハウスを起業して4年が経ちまして、これまでに3000人弱のゲストをウェルカムしてきたわけですが、僕が過去に、ゲストと翻訳機で会話したことなんて、二度くらいしかないですよ。そもそも英語を話せないゲストは、月に一人いるかいないかという頻度ですし。韓国や中国からのゲストはもちろん、東南アジアからのゲストも皆さん、最低限の英会話は無難にこなします。話せないゲストとも、身振り等を駆使すれば、なんとかコミュニケーションは成立します。

ちなみに翻訳機、というかスマホのそういう機能、現状は全然ダメです。だいぶ前に、英語を話せないゲスト(たしか、メキシコ人)がスペイン語を翻訳した際(上記の二度の内の一件)に、機械から発せられた日本語は、ハチャメチャで全く意味不明でした。とてもじゃないけど会話は、成立しません。

日本語は、一つ一つの音が比較的はっきりしている言語なので、機械には聞き易いでしょうが。外国人の多くは、母国語をフニャフニャ〜と話しますので、機械が正確に聞き取れるわけがないです。

よって、「翻訳機があるから大丈夫」とか言っている者は、確実にアホです。世界ではもはや、英会話のスキルを持つことは基本中の基本です。むしろ世界の主流は、英語だけでなく、三ヵ国語、四ヵ国語と、たくさんの言語をマスターすべしという段階です。実際に、何ヵ国語も話せるというゲスト、ウチにしょっちゅう来ますよ。

そんな世界の流れの中、複数の言語をマスターしている外国人に、あなたは翻訳機を片手に会話を挑みますか? まずもってそれは相手にとって確実に“面倒くさい”ですし、会話にリズムが生まれず、つまらない。はっきり言って、バカにされます。

世界中で、英語を話せる人は増えまくっています。「英語の学習に意味があるか、ないか」という議論なんて、ナンセンスなのです。100%、疑念の余地なく、意味があるので。「英語を話せると、得をする」ではないのです。「英語を話せないと、世の中について行けなくなる」のです。それは単純かつ、明確な事実なので、この点をまず、英語教師は生徒に伝えるべきなのです。


しかし、英語の学習って、どうしても嫌われがちですよね。僕は三年前の記事にも書きましたが、その原因は「全く実用的でない教育方法で、生徒にムリヤリ押し付けているから」です。英語を学習すること自体には100%意味がありますが、日本では教育のレベルが低過ぎて、「しかしこんなやり方では、時間のムダ」という感じですね。


ちなみに僕は、いわずもがな、“今、英語を話せない大人たち”をディスっているわけではないですよ。ちょっと英語が話せるからと、調子に乗っているわけでもありません。今現在、大多数の日本人が英語を話せないという事実を、僕は「お上が押し付けた、しょうもない英語教育のせいだ」と捉えておりますし、要は“皆さんは被害者だ”という目線です。


他の教科と違い、英語の学習って、スポーツみたいなもんなんですよ。どんなに運動音痴でも、同じスポーツを毎日やり続けていれば、誰でもそれなりにこなせるようになりますよね。例えばサッカーでは、習い始めた当初は必死にボールを見ながらドリブルするでしょうが、ある程度練習を重ねると、ボール運びの感覚を身体で覚え、自然に前を向いて走れるようになります。年齢は関係なく、練習や経験の量に比例して、テクニックが身につきます。

英会話も、それと同じです。なので、黒板を使った英語の授業なんて、する必要は全くないのです。せいぜい小学校〜中1くらいまでに基礎文法だけを叩き込んで、以降は完全撤廃するべきです。当然、テストも廃止。その代わりに、毎日必ず英会話の練習タイム(日本語使用禁止の時間)を設けるべきですね。毎朝のラジオ体操のようなイメージで。

日本の学校では、ボケッ〜と機械的に黒板の板書をするだけの生徒が多いですが、特に英語においては、それは完全に時間の無駄です。実際にボールを触って(会話をして)、練習するのです。野球とはこういうスポーツだ、と教室で延々とレクチャーされたら、うんざりして嫌いになりますよね。ルール(文法)の理解はほどほどに終えて、グラウンド(実践の場)に飛び出て、実際にプレイ(会話)しましょうよ。単語のスペルとか、文型がどうとか、時制の統一とか、そんなのはどうでもいいんだよ! 聞けるようになるとわかるが、外国人だって、その辺はけっこうテキトウに話しているんだよ!! 英語の教科書なんか、破り捨ててしまえっ!!!


というわけで今回は、

英語の学習には意味があるの? → 絶対に、意味がある!!
日本の英語教育ってどうなの? → 現状は、クソだ! 時間のムダ!!

そして、
英語は学問ではなく、スポーツ。毎日やっていれば、確実にうまくなる。教科書を使うな。黒板を使うな。ノートに書くな。会話しろ

という話でした。僕に子どもがいたら、中学生になるまでにガッツリと“英語慣れ”させて、英語のテストでは白紙にデカデカと「I can speak English better than you. So, this exam is obviously ridiculous for me.(私はすでに、先生より英語を話せます。よってこんなテストはバカバカしいっす)」と書いておいでや! と言いますね。実はそれは、僕自身が学生時代にやったことなのですが(笑)。う〜ん、我ながら超・生意気。


ちなみに今回のこの“学校教育に、モノ申す!”は、三部作の予定です。一気に連続投稿するかどうかは、まだ未定ですが。次回は第二弾として、英語以外の主要教科、国語・数学・理科・社会についてを語ります。特に数学なんかは、学生たちの多くが、「これを勉強して将来のなんの役に立つの?」と、疑問を感じています。なので僕は、「なぜ、勉強するべきなのか」という話を、主には彼らへ向けて書こうと思います。





6 件のコメント:

  1. あーもうなんでしょう、ホントタクロウさんの書く内容は刺さります(笑)。あ、開業志望者の件も含めてです(笑)

    英語力、今なにより欲しいです。翻訳機は本当に使えません。ゲストハウス業務で実感しました。
    英単語の意味はわかる、文章も単語の意味から推測できる、私はリスニングが少し出来るんで聞いて何を言っているのかもおぼろげに分かる、なのに返せないんです。文章を組み立てられない。なぜなら単語の意味と訳し方しか勉強してないから。ホント教育が間違ってます。パードン?じゃなくてWhat was that?って聞き返すなんて教えてくれなかったし(笑)

    数学とかもマジ重要です。私高卒ですが、今余裕あったら大学行きたいです。勉強したい。でもそれって若い時には分かんないんですよね。
    次のブログ、楽しみです!!

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    1. ありがとうございます!

      開業志望の彼には、アンチの人たちも皮肉を言う程度なので、僕みたいな猛毒者が一人ぐらいいてもいいだろうと、あえて気持ちよくブッ込みました。陰でディスるのは、僕のキャラではない(笑)!!

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  2. 翻訳機があるから英語話せなくても良いという議論は、スマホに電卓があるから掛け算九九は覚えなくて良いというのと同じに聞こえる。いや、普通に不便でしょ?・・・

    とはいえ、そもそも「(日本語の)教科書が読めない子供たち」に英語教えても無駄になるだけ。。という側面はありますね。

    私自身は、まあ、必要な情報は伝えられるという程度の英語力ですが、うちの子供(1歳児)に英語で話しかけるのは、うちの猫に英語で話しかけるのと同じで、一方的でなんかツライです。絵本を英語で読んであげるのはアリですけど。

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    1. 日本の子ども達は、どんなに勉強が苦手な子でも、日常会話(日本語)が成立しない、なんてことはほぼないですよね。僕は英語も、そういうもんだという認識です。ちゃんとした教育システムさえあれば、誰でも会話できるようになります。教科書のレベルではなく、欧米人の、幼稚園児レベルでいいんですよ。

      親が「英語なんて無駄だ」となり、英語について何もしない家庭は、子どもがかわいそうだと僕は思います。親の意識と、環境づくりの問題ですね。

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  3. 同感です。娘には英語は必修と思って教育しています(笑)。
    英語で話しかけます(笑)。
    応えられないとおやつ無し(笑)。

    契約って百軒くらい頑張ってほしいものです。
    新築で無い以上、理想は叶いません。
    なら何%で始め、その後、理想の100に近づけられるかですね。

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    1. 僕も子どもがいたら、日常会話の半分くらいは英語にしたいですね。それが当たり前の環境がいいです。僕の今の生活の90%が、英語だからそう思うのかもしれませんが。

      物件100軒、その通りです! 僕も、探した期間は二年を越えましたし。開業準備中の彼は、メンタル弱すぎです。業界人も、若作りオジさん相手に、優し過ぎ(笑)!

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