2019年7月15日月曜日

参院選に熱を感じないので、アジテーションする!!




参議院議員選挙の投票日まで、一週間を切りました・・・が、全然そんなムードはないですねぇ。恐ろしいほどに、全く盛り上がっていない。この選挙について、友人との会話の話題にあがった事もないです。


テレビでも、ジャニー喜多川氏の死去とか、韓国との関係の悪化についての特集ばかりで、選挙についての議論を交わすとかは、全然見ないですね。街宣車のうるさい(けれど仕方ない)スピーカーの音も、今回はなぜか、全く聞こえて来ない。選挙、ほんとにやるんでしょうか?


争点も、よくわからないですよね。消費税増税の是非? いやもう、多くの企業でそれに向けての準備が始まっているし、今さら回避はムリでしょう。僕は、これについては10%でかまわないと思っています。むしろ、軽減税率のどうのこうのがバカバカしい。レストランで、持ち帰りだと8%だが店内で食べると10%? 紙の新聞は8%で、電子新聞は10%? そんなの、どうでもいいんですけど!! 全部10%でいいよ、かったりぃな!!

誰かと話していても、賑やかな飲み屋なんかでも、「10%になるのかぁ、ヤダねぇ」なんて声は全く聞こえて来ないので、世間の多くの人も、消費税の8%→10%は「別にいいんじゃない?」って感じなのでは? 計算がシンプルになって、経理が楽チンですしね。


そういや野党は、老後2000万円問題も争点にしようとしていたっぽいですね。僕からすれば「いや、年金なんてその程度のもんでしょ?」という感じです。そもそもアテにしていないし、「聞いていた話と違う!」と憤るようなことじゃない。なんなら、日本の年金制度はいずれ崩壊して、政府は「国民の皆さ〜ん! 老後に渡せるお金はもうありません! なので自分で貯めた分で生き残ってね♡」とケロッと言い出すかもな、ってくらいの評価です。僕はもちろん、ちゃんと払っていますけどね。「払った分はきっちり返してもらうからな!」みたいな怨はない。そこには社会の一員としての、義務感みたいなものがあるだけです。


・・・と、こうやって書くと僕の意見は与党寄りで、自民党を支持していると思われてしまうかもしれませんが。いやいや、僕は選挙権を手に入れてからの20年間で、自民に投票したことは一度もありませんのですよ。僕は“反体制派で、リベラル”という立場を、頑なに貫いておりますので。これは僕はとっくにオープンにしていますので、今回もはっきりと言い切ります。

選挙について、というか国民の政治との関わり方については、僕はアメリカがすごく羨ましいんですよ。政党は、はっきりと色を出しますし、国民もはっきりと支持政党を表明する。分かりやす過ぎる二大政党制で、共和党(トランプ)は保守、民主党(オバマ)はリベラル。共和党は金持ち層を優遇する政策をとりますし、一方で民主党は貧困層を優遇します。よって当然、アメリカ全土で、金持ち層は共和党を支持し、貧困層は民主党支持になります。

アメリカの選挙制度の問題点は、こうしてほとんどの国民の支持政党がガッチリ固定されてしまっているため、例えばカリフォルニアでは民主党が100%勝ちますし、テキサスでは共和党が100%勝ちます。すると“偏っていない、支持率が半々くらいの州で、どちらが勝つか”で、アメリカ全体の選挙結果が決まってしまうのです。そしてその、半々くらいの州が8年周期で気が変わり(というか、その周期で政治の腐敗が進み、人々が失望する)、政権政党も入れ替わります。具体的に書くと、

1993ー2001:クリントン(民主)
2001ー2009:ブッシュ (共和)
2009ー2017:オバマ  (民主)
2017ー    :トランプ (共和)

です。見事に、8年周期で行ったり来たりのシーソーゲーム!! この法則が今後も続くのであれば、現状のトランプ政権は、2025年までということになります。


そして、日本ではというと。皆さんご存知の通り、各政党は明確な違いを国民に示すことなく、何か失敗をした者に対しての叩き合い、足の引っ張り合いをするばかり。僕は「もっと、はっきりと色を出せよ!!」と思うのです。経団連がバックに付いている自民は、アメリカでいえば共和党の立場。労働組合連合が付いている立憲民主は、アメリカでは民主党です。

ほとんどの日本人は、各党の細かい政策の違いまではわざわざ調べないでしょうし、知る気もないでしょう。だから各政党は、もっとシンプルに「ウチは金持ちを優遇します! 彼らの力で経済が強くなるよ!」←→「ウチは貧乏人を救います! しかし国全体の発展は鈍るよ!」と示しんしゃい!と思うわけです。国民全員にいい顔をしようとするから、どこも似たような主張になるんだよ!! だから、政治がつまらないんだよ!!! 違いをはっきりさせろ!!!!

日本国民は、これを知るべきです! あなたが自身を“金持ちの側”だと自覚し、「俺の金を吸い取って貧乏人に配るのは許せん!」と思うのであれば、自民(保守)に。あなたが自身を“貧乏人”だと自覚し、「金持ちからもっと奪い取って、生活に困っている人たちに配りまくるべきだ!」と思うのであれば、立憲(リベラル)に。その方が、わかりやすいでしょう? さぁ、投票に行きましょう!!


もちろん僕は、大人になってからはずっと貧乏(というか、普通)ですし、金持ちになりたい願望もありません。よって、自民には絶対に入れないわけです。政策うんぬんよりも、「俺は貧乏人の側だ!」「経済発展なんてこれ以上しなくてヨシ!」という自覚&主義からくる、自民不支持の表明なわけです。金持ち層と仲良くなりたいのなら、安宿の経営なんてしていませんよ(笑)!!


ちなみに、過去のアメリカと日本の、トップ同士の関係を大雑把にざっくりと紐解くと、

          【米大統領】【日本総理】  【関係性】
1994ー2001   民主    自民     険悪!
2001ー2009   共和    自民     良好♡
2009ー2012   民主    民主     普通
2012ー2017   民主    自民     険悪!
2017ー2019   共和    自民     良好♡

です! 見事に、〈共和ー自民〉では愛されて、〈民主ー自民〉では嫌われています。きっちりと、“金持ち or 貧乏人”の優遇方針、保守 or リベラルの思想に沿って、両国の愛憎関係が出来上がっているのですよ!! なので、「オバマ好きだし安倍も支持」「トランプっていいね、でも安倍は嫌い」・・そういう意見は、あくまで政策の面においての大局観な目線で言えば、矛盾していますよ!!


とはいえ今回の選挙では、僕は「立憲に入れる!」と決定しているわけではありません。決定しているのは、「自民には入れない!」「リベラル側のどこかに入れる!」だけですね。上記の理由だけでなく、トランプも安倍も、人間的に大嫌いですので。自民党の中にもリスペクトできる政治家は多くいますが、僕的には安倍は最低の部類の評価で、トランプの方がまだマシかと思っております。憲法についても、議論はどんどんするべきだと僕は思いますが、少なくとも主導権が安倍にある内の改憲だけは、勘弁してほしいですね。以前に読んだ自民党の新憲法草案が、驚愕レベルの最低最悪のものでしたので・・・。


今の日本では、日々の生活がギリギリで、苦しんでいる人が多いと思います。実際に得票数で言えば、リベラル政党の合計の方が保守政党合計よりも、多いのです。なのに、なんで毎回、保守が勝つのか? それは、リベラル政党の数が多過ぎて、票が散ってしまうからです。そんなもん、政治に全く詳しくない者でも簡単に気付けるレベルの問題点で、「あんたら(リベラル政党)のくだらない私怨のグチャグチャのせいで、多くの国民の思いが反映されていないだろうが!!」と、すごくムカつきます。「細かい政策の違いはいいから、リベラル精神の一致で団結して、二大政党になりえる地場の強い組織をさっさと築けよ、コノヤロォーーーッ!!」と。


しかし政党の乱立傾向は、今後もしばらくは変わらないでしょう。ならば例えば「若者の未来を絶対に優先党」とか、優遇のターゲットをピンポイントに絞ってアピールするところがもっとあってもいいのに、と思います。政治がつまらない、今だからこそ。僕が仮に政治家を志すなら、絶対にそうするんだけどなぁ〜。

先日、外国人ゲストと政治の話題になりましたが、僕が「日本はコンサバティブ(保守)がほとんどずっと勝ち続けているんだ」と言うと、「日本人って、やっぱりリッチなんだねぇ」と返されましたよ(笑)。この、〈保守=金持ち〉〈リベラル=貧困〉という理解って、世界では常識に近いんですけどね。この対立構造の認識は、世界中の国々では、いたって普通のことなんですけどね。


僕は、政治的な思想の相違は全然ウェルカムでして、多くの人々と様々な意見を交わしたい、と思う人間です。意見が合わない人よりも、「政治には興味がない」「政治は全然わからない」という人の方が嫌いです(笑)。

皆さん、自身のスタンスをはっきりさせて、もっともっと政治を語り合いましょう!!


〈※追記〉

約二年前の記事ですが、自民がいかに金持ち優遇の政党か、それを国民にバレないようにコソコソとやっているか、よくわかる記事を見つけましたのでリンクさせます!

安倍政権5年の激増ベスト3は富裕層資産・大企業役員報酬・自民党への献金




4 件のコメント:

  1. ホント今回は全然選挙カーも回らないし、寂しい感じですね。NHKから国民を守る党にNHKがおもちゃにされてるのが話題になってる程度で(笑)
    共闘とか言いながら野党はどんどんバラバラになっていくし、そもそも減税、賃金アップの財源を大企業に頼るなら、大企業稼がせなくちゃいけないけど…って感じですし。ホント、お互い文句言い合ってないで、もっとなんかはっちゃけて欲しいですよね(笑)

    そういえばウチでも以前政治の話になり、アメリカ人ゲストに「日本人の若者は大体保守政党支持だよ」と教えた所「オー!アメリカの若者と逆だ。」と驚いてましたね。その方、「日本にもコミュニズムはあるのか?」とか聞いてきて、日本共産党があると伝えるとまた驚いてました。何をどう感じたのかは私の英語力の無さで聞けませんでしたが(笑)
    今回の記事を読んでそんな事を思い出しました。

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    1. >「オー!アメリカの若者と逆だ。」

      いやほんと、その通り。普通であれば、年寄り層が既得権益の維持のために保守に、若年層はその奪取を目指しリベラルに、そう偏るもんなんですけどねぇ。

      今の自民支持の理由の多くって、「民主党政権には期待したのに、失望したから」とかでしょう? はっきり言って、政治との関わりのレベルが低い。無知過ぎて、問題の根元すら気付けていない。

      当時の民主党がどれだけ経団連から締め付けられ、虐められたか。結局、国民の無知をキープして、知らないままに掌で転がすというのが、支配層にとっては好都合なのだ、ということですね!

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  2. 自民党に投票した事一度も無い、お爺さんです(笑)。

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    1. あらま! マサさんもそうでしたか!!

      しかしゲストハウスやユースホステル界隈では、リベラル率が高いに決まっていますよね。金持ちに憧れてやるような仕事じゃないし。

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