2015年8月8日土曜日

ホステル(ゲストハウス)経営って、儲かるの?




〈※追記〉
こちらは、約六年前(2015年夏)の記事です。ゲストハウス経営に興味を持つようになってこのブログに辿り着いたという方は、当ブログの“宿を始めたい方へ”カテゴリの他記事も、よろしければ、合わせてお読みください。特にホステル(ゲストハウス)経営って、儲かるの?'2020】という記事にて、最新事情に沿う形でアップデートされております。

〈※さらに追記〉
また、某・ゲストハウス開業セミナー(当方はやっておりません)への参加を検討されている方もいるかもしれませんが、その方にはセミナーの主宰の者の素性を調べ、彼の過去の行いや評判を知った上で、契約される事をお勧めします。余計なお世話ですが、被害報告を多数受けております。




先月後半からずっと、ゲスト数は常に11〜14人の間をさまよっています。もちろん以前よりは仕事量が増えたのですが、もうすっかりこのリズムには慣れました。掃除や予約の管理等、きっちりするべきところではきっちりとし、あとはこれまで通りの脱力モードで、の〜んびりと働いております。


ゲストが増えて、宿のリビングは毎晩ワイワイと賑わっておりますが、最近の僕は、そこに加わることがだいぶ減りました。日本人ゲストが全くと言っていいほど来ず、僕は朝から晩までひたすら英語ばかり話していますので、ちょっと脳内が疲弊気味でして。それに、「東京のあの場所がおもしろいぞ!」の話題は、ゲスト同士でガンガン情報交換して盛り上がっていますので、わざわざ僕がそこに口を挟むのは、余計なことだなぁ〜との考えに至ったのです。

「ゲストの宴に加わるのは、やめた」ではなく、あくまで「減った」ですけどね。以前はほぼ毎日、ゲストと一緒に飲んでいましたが、今は三日に一度くらいの頻度です。それ以外は仕事場(受付カウンター)に篭って、本を読んだりしています。ゲスト同士の会話はフワ〜ッと耳に入れておりますので、状況によってテキトウに参加しています。




さて、話は変わりますが、今回はカテゴリとしては久しぶりの “宿を始めたい方へ” の話題です。シンプルに、「ゲストハウスって儲かるの?」な話をします。経営が軌道に乗ったら書こうと、以前から考えていたことです。前回の “宿を始めたい方へ” は、今年の1月、オープンすらしていない状況で、エラそうなことをさんざん書きました(笑)ので、今回はちゃんと軌道に乗った上で、説得力を伴いながら、ゲストハウス開業を目指す方々へ、リアルな現状を伝えようと思ったのです。



まずは、収入について。

考えてみましたら、ゲストハウスほど売り上げのわかりやすい業種はないかもしれません。例えばベッド数(たいていの宿が公表しています)が100で、ゲスト1名様1晩の価格(こちらも当然、公表しています)が2500円の場合、フルならば一日の売り上げは100×2500=250000円となるわけで、どシンプルです。細かい収入は他にもありますが、その分、急なキャンセル等もありますので、とにかくただ、ベッド数に単価をかけてしまえば、だいたいそれがフルの日の一日の売り上げ額です。


YAWP!backpackers は100平米以下の小さな宿ですので、あくまでこの記事は、100平米以下の宿をいつか作りたい、という人のためのものです。それ以上の規模の宿については、僕は門外漢ですので語る資格はありません。

100平米の内、ベッドルームは計33平米以上(決まっています)。一人当たりの平米は1.5以上なので、どんなにキツキツにベッドを並べても、22人がキャパシティの限界です。しかし、22人ではトイレが6つ、洗面台が5つの設置が義務づけられてしまいます(これらは人数あたりの設置数が、行政によって決められています)。ベッド22にトイレ6に洗面台5・・・さらに当然そこにキッチンやシャワールームも加わるわけですから、100平米以下でキャパ22人は、確実にムリです。


というわけで、100平米以下ではベッド数キャパシティは、せいぜい15人くらいが関の山なのです(なぜ100平米で区切るの?という疑問には、ちょうど詳しく説明してくれているサイトを見つけました→(http://create-guesthouse.com/guesthouse-100m2/)ので、そちらをご参照ください)。



よって、ベッド数は仮に15とします。次に価格。東京にある人気の宿で、すぐに思い浮かべるのは、カオサン系やK'sハウス系、バックパッカーズジャパン系といったところですが、今日現在、カオサンは2200円〜、K’sハウスは2900円〜、バックパッカーズジャパンは2700円〜に値段を設定しております(グループそれぞれで複数の宿があり、宿によって価格は違います)。これらのグループ系列宿は、内装や立地にとてもこだわっており、そこいらのホテルなんかよりもよっぽどクオリティが高いのですが、その上でこの価格、この安さです。

ちなみに YAWP!backpackers が価格を2400円に設定しているのには、やはり “高砂” にある、という面が大きいです。当宿に泊まられるゲストは、都心に出るには確実に電車に乗る必要があります。宿から一番近い大きな繁華街は上野ですが、高砂→上野の移動にゲストは片道260円、往復で520円を費やすわけです。一方、浅草からであれば、上野までは徒歩圏内です(けっこう時間はかかりますが)。というわけで、“ちょっと離れにある” 宿だという点を考慮して、価格は安めに設定しました。


そんなわけで、場所にもよりますが、価格設定を3000円以上にするのは、やや現実的ではありません。ハナから人気宿と勝負する気がなく、ゲストが “望んで来泊する” のではなく、“しかたなく来泊する” 宿でいい、というのであれば、それでいいのかもしれませんが。「私は3000円以上の価値のある宿を作る!」という方は、上記のグループ系列宿に行きそのクオリティを知れば、それが相当に困難な作業であることが、きっとわかります。貯金が有り余っているのであれば可能かもしれませんが、開業資金1000万円以下では、なかなか叶うものではありません。

なので、価格は仮に、2600円とします(これがだいたい、都内のゲストハウス全体の、平均価格です)。



というわけで、ベッド数は15、価格は2600と設定。単純に二つをかければ、39000円が一日の売り上げ額となりますが、これはもちろん「フルになったら」の話でして、はっきり言ってそんなに簡単に毎日フルになれるわけがありません。シーズンごとに、波がありますし。新規のこだわりゲストハウスはここのところ、ガンガン増えていますし。


というわけで、宿泊ゲスト数一日平均は、せいぜい10くらいと考えた方がよさそうです(ムチャクチャ甘めの設定です)。もちろんハイシーズンにはフルの日が続くこともあるでしょうし、ローシーズンには5を切ることもあるでしょう。なんにしてもとりあえず、平均で10とします。

よって、
2600(価格)×10(ゲスト数)=26000円

これが、100平米以下キャパシティ15人の宿で予測できる、一日の売り上げ額です。
それに×30をして、780000円が、一ヵ月のだいたいの売り上げとなります。



次に、支出。

最も大きい支出は、やはり家賃ですね。100平米以下、都内、駅から5分以内、仮にそれらの条件を満たすものであれば、だいたい一ヵ月で20万〜30万が相場です。

それから借金の返済。前回(宿を始めたい方へカテゴリ)の記事では、開業資金を最低で600万とし、自己資金を300万、融資300万としました。よってここでは、それをベースにして計算することにいたします。もちろん返済計画は融資元との相談の上で決まりますが、まぁ月に5万(6年で満了)くらいの返済額でしょうか。

さらに、ホステルサイトに宿を登録する場合は(僕は3ヵ月間チャレンジしましたが、登録無しでの集客は、かなり苦しいです)、それらサイトに支払う手数料が、売り上げの12%前後かかります。よってここでは、9万円とします。

そして光熱費。これが想像以上に大きく、かなり痛いです。特に電気代は、軽く3万は越えます。というわけで、ガス代と水道代も合わせて、こちらは月に4万とします。

あとは、通信費。ネットや電話のことです。まぁ、月1万とします。

もちろん、必要経費もたくさんあります。トイレットペーパーやテッシュペーパー、シャンプーなどの消耗品が主です。こちらもざっくりと、月1万。シーツの洗濯を業者に依頼する場合は、この額は一気に跳ね上がりますので、ここでは “シーツはすべて宿で洗う” ことにいたします。

最期に、人件費。オーナーが独りで全部をやるのは、確実にムリです。休みが全くないです。仕事量自体は決して多いわけではないのですが、常にゲストの質問や要望に対応できるように、アンテナ立ちっぱなしの状態でいるわけですから、はっきり言いまして、精神面での自由はありません。例えば予約の管理。これはただ、数字とニラメッコする仕事なわけではありません。毎日、世界中のいろいろな方から、質問等のメール&電話が来ます(実はこれがけっこう、大変なんですよ・・・)。これら新規の問い合わせを細かくチェックし、発見し次第、即座に対応する必要があります。

よって確実に、誰かを雇う必要があります。ボランティアでやってくれるという人が見つかれば最高ですが、仮にアルバイトを雇う場合、東京都では最低賃金がおよそ時給900円です。一日何時間、スタッフに働いてもらうのかはなんともいえないところですが、ここではテキトウ&少なめに、6時間とします。

①家賃          25万
②借金返済         5万
③ホステルサイト手数料   9万
④光熱費          4万
⑤通信費          1万
⑥経費           1万
⑦人件費         16万

①〜⑦を合計すると、61万。前述の、月の売り上げ額が78万ですから、
78ー61で、月の利益は、17万となります。

なんとなく、大卒サラリーマンの初任給の手取り額っぽい金額が出てきました。もちろん上記の①は、物件をキャッシュで購入しているのであれば消えますし、②も、自己資金のみでの開業に至れば消えます。⑦は、ボランティアでやってあげるよ〜の人脈があれば、消えます。

しかし、①②が消えていない状態で、仮にオーナーが二人体制で起業するとすれば、(スタッフを雇う必要性が減るので、⑦は半分にします)利益は25万。法人税等を引き、2で割れば、一人当たりの月収額はおよそ10万です。


なんだか生々しい話ですが、そういうことなのです。 単独オーナーでも、せいぜい月収は17万ほど。毎日休み無しで働いて、この額です。オーナーが二人なら、休みはあるでしょうが月収は10万。これが三人にでもなろうものなら、一人8万くらいになってしまいます(この場合、⑦は消しました)。

そんな感じで、100平米以下・キャパ15人・客単価2600円・開業資金600万円の宿での、共同経営者数別、一人当たりの月収額を、なんとなくまとめてみます(光熱費やアルバイト人件費は、バランスよく調整しています)。二人 or 三人での起業は、法人扱いとし、法人税分も引いていますが、所得税は面倒なので引いていません。


               〈経営者数〉
                 1人    2人   3人
〈一日ゲスト数〉
   6       1万   1万    0万
   8       9万    5万   4万
   10      17万   10万   8万
    12     25万   15万   12万
    14     38万     21万   17万


個人での起業ならば、ゲスト数一日平均10人で、月17万。ゲスト数平均が8以下では、もはや生きて行けません。12でまぁ普通、14になって、やっと「儲かっている」と言ってもよさそうな月収額です。14というのは実質、“一年中ずぅ〜っとフル” 状態のことなのですが・・・。

しかし、僕のところにゲストハウス開業の相談に来る方々は、二人 or 三人でやりたい、というケースが非常に多いのです。上の表の通り、二人 or 三人での起業で、月収が20万を越えるのは、かなりの困難です。「おそらくキビシいよ」と言うと「では副業で他の仕事も...」という方も多いのですが、裏を返せばそれは、ゲストハウス業には本気で取り組まない、ということです。


もちろん、理解はできます。開業資金を貯めるのって、大変ですからね。僕が「最低限必要ですよ!」に設定した自己資金は、300万円。一人でここまで貯めるのって、簡単なことじゃあないです。でも、100万〜200万くらいの貯金なら、大学卒業後に正社員として10年ほど働いた者ならば、普通にあると思います。これを二人で合わせれば、もしかしたら300万を越えます。もしくは、必死に貯めた200万ずつを、三人で出資し合えば、合わせて600万。これで融資を受ける必要がなくなり、面倒なローン審査もなし。借金無しで、「僕らはナカマだぁ〜!」で、ノリノリで突き進んでしまうかもしれません。


しかし、二人で起業するということは、利益も2で割るということです。一緒に起業したナカマの人数、それは実はすなわち、コストなのです。負担なのです。ナカマが多ければ多いほど、あなたは儲かりません。これは当然の話なのですが、なぜかその視点が抜け落ちている人が、非常に多いのです。


「今、ゲストハウスがアツい!」「ゲストハウスは流行りだし、儲かりそう!!」とか考えている方々は、いろいろな宿に行き、オーナーさんに聞いてみて下さい。「儲かる仕事だよ」と言うオーナーは、きっと一人もいません。それは決して、新規参入を増やしたくなくて言っているのではありません。本当に、儲けを求めてやるような仕事ではないのです。


というわけで僕は、“一人で、のんびりと、儲けとかは気にしないでやりたい” というゲストハウス開業志望の方のみを、今後は応援したいと思います。How to 等で、手伝えることがあれば、手伝います。逆に、“ナカマと一緒に!” や “お金儲けしたい!” を前提に開業を検討されている方とは、僕は距離を置きます。目線が根本的に違いますので、相談に来られても、おそらくバッサリと切り捨てます(笑)。



ゲストハウスが、“流行り” を理由に、増えてほしくないのです。利益予測の綿密な計算をせずに、ナカマ内の無謀なノリで、突き進んでほしくないのです。ちゃんと現状分析や市場動向予測のできる smart なゲストハウスオーナーと、一緒に業界全体を活性化させたいのです。


・・・ハイ、ちょっとカッコつけました。まだオープンして四ヵ月、軌道に乗って一ヵ月のくせにです(笑)。しかしこの、「ナカマ同士で一緒にゲストハウス開業しようぜ!」ブーム、そろそろいい加減にしてほしいと思いまして。大学のサークルのような気分で、起業を検討している若者たちに、ガツンと、現実を突きつけたかったのです。



まぁあくまで、ご参考までにです。ただでさえ最近、日本人ゲストが全然いないのに、調子に乗ってまたこんなエラそうなことを書いたら、ますます減ってしまうかもなぁ〜(笑)。


混みすぎてハチャメチャなリビング





2015年8月1日土曜日

データで紐解く!②


あっちゅう間に、8月です! いやぁぁぁ、暑い!!!


YAWP!の2階にはエアコンがありませんので(サーキュレーターは大量にあります)、普段、僕が仕事をしている受付カウンターは、常に暑い!! その分、3階ベッドルームはいい感じにクーラーをきかせた快適空間ですので、3階に上がると超キモチいい!! ベッドルームのドアを開けっ放しにするゲストがたまにいるのですが、すると3階からナイスな冷気がモァ〜ッと2階に下りてきますので、それがまた超キモチいい!!

「いやいや、エアコン買えよ!」という声が聞こえてきそうですが、僕はこのギャップがすごく好きですし、ゲストも相変わらず「コンフォタブルやわ〜」と言ってくれていますので、YAWP!はこのまま、このスタイルを貫き通します!!



さて、昨日で7月が終わり、YAWP!はオープンから4ヵ月が経過したわけなのですが、そういえば2ヵ月経過の時点でデータのまとめをしたなぁ〜と思い出しましたので、ここで改めて、4ヵ月分のまとめデータを皆さまに報告することにいたします。



まずは、来泊ゲスト国籍(計126名、新規のみ)

①アメリカ    22名
②日本      21名
③オーストラリア 11名
 カナダ      〃
 イギリス     〃
⑥台湾       6名
⑦香港       5名
 マレーシア    〃
⑨タイ       4名
⑩アルゼンチン   3名
 ドイツ      〃
 フランス     〃
 ポーランド    〃
 スペイン     〃
⑮フィンランド   2名
 ブラジル     〃
 デンマーク    〃
 ベルギー     〃
 スイス      〃

以下、1名
オランダ、ノルウェー、フィリピン、ニュージーランド、ウルグアイ


なんと、いつの間にかアメリカ人が、日本人を抜いちゃってましたよ! なんせ7月の新規ゲスト数は、アメリカ人15人に対して、日本人は3人だけでしたので! これを見ると、ウチの来泊ゲスト傾向は、完全に欧米寄りですねぇ。相変わらず、おとなり韓国の方は、まだ一人もいらっしゃっていませんし(涙)。韓国人の友達、たくさん増やしたいんだけどなぁ。



次に、宿泊数のまとめ

ゲスト1人当たり平均宿泊日数(再泊を含む)
3.79(478泊/126人)
日本人ゲスト平均
2.00(42/21)
外国人ゲスト平均
4.38(460/105)

1日あたり平均宿泊者数
478(総宿泊数)÷122(日数)=3.92(人/1日)


ゲストが全然いなかった6月に、1日あたり平均宿泊者数は3を切ってしまいましたが、7月中旬からの連続フルで、なんとか持ちこたえることができました!!

ちなみに、新規ゲスト数(泊数)を月ごとにまとめると、
4月:22(81)
5月:28(132)
6月:11(60)
7月:65(205)

です。7月は10日頃まではスカスカでしたので、中旬〜末の3週間だけで、こんなにたくさんのゲストに来泊していただきました!! この調子で行ければ(すでに予約はガンガン入っています!)、単純計算で8月は、新規ゲストは100名様くらいは welcome できそうです!!



最期に、男女比

ゲスト全体(男性:女性)
78:48
日本人ゲスト
9:12
外国人ゲスト
69:36


うぉっ・・男性ばっかりですね・・・。かなり偏ってきたなぁ。別に性別の傾向は、僕は何でもいいのですが。



というわけで、YAWP!backpackers は、“欧米系の男性が多く泊まる宿” というキャラクターが確立され出してきました。不思議なもので都内の宿には、“女性ばかり” “日本人ばかり” “アジア人ばかり” さらにいえば “タイ人ばかり” といった、宿ごとの傾向があるもんなのです。別に経営者が狙ってそうなっているわけではないのですが(ある程度は、コントロールできますが)。



ちなみにこの記事、実は昨日から書いています(笑)。ゲストの数が増え、データをまとめるのがかなりメンドくさい作業になってきましたので、このまとめ企画は、もうやらないかもしれません。まぁそもそも、自己満足でやっていますしねぇ。


ではでは。今夜は江戸川花火大会!! 僕は宿の屋上から、ビールを片手に楽しみます!!!


毎晩、盛り上がっています!





2015年7月22日水曜日

ブログ1周年!!


忙しい日々です。今月17日から、フル(ゲスト数11〜14人)の日が一週間も続いています。今後も予約をたくさんいただいておりますので、この連続フルは25日まで続きます。27日は、所用により一日だけお休みをいただく予定のため、そもそもご予約を受け付けておりません(どうもすみません)。8月も、前半はすでにほとんどフルになりました。


当ブログは、昨年7月22日にスタートしましたので、実は今日がちょうど一周年なのです! 開始当初は、書いていることを誰にも伝えておりませんでしたので(当時は完全に自己満足でしたねぇ・・)、閲覧数は毎日0〜3件ほどだったのですが、宿の経営を始め、ブログの存在を公表してからは、毎日30件前後、多い日には100件を越えることもありました。皆さま、本当にありがとうございます!!



しかし最近の当ブログの記事、なんだか宿の経営状況の正直過ぎる報告ばかりで、どうもすみませんです・・・。ゲストと共有した数々の楽しい思い出のお話や、日本中で集めたこだわりの家具の紹介など、書きたいことはたくさんあるのですが。安保法案や、TPPについてなど、政治や世相をブッタ切る記事も書きたくてウズウズしているのですが、僕のダメな一面が丸出しになりそうなので、今はとりあえず控えています(笑)。


とにかく伝えたいのは、「このブログのこの一年、どうもありがとうございました!」ということだけです!! これからも、宿の経営同様、のんびり気ままに更新し続けようと思います。今回はそれ以外は、特に中身のない記事なのでした!!!


今年も花火を堪能しました!




2015年7月16日木曜日

コントロールが難しい!!


大雨で、今日はシーツの洗濯ができそうもありません・・。
とほほ・・・。


HOSTELWORLDでの予約受付を開始してから、今日でちょうど一週間が経ちました。

この一週間での合計予約獲得件数は、48件。人数で言うと、81名様。278泊分。

僕が4〜6月の三ヵ月間で獲得した予約総数273泊を、なんとたったの一週間で上回ってしまいましたよ。。。


というわけで、今月はもう、ほとんど毎日がフルです! 来月は今のところはまだフルの日は発生していませんが、すでに残り4ベッドの日があったりしますので、いずれおそらくフルだらけになることでしょう。


「フル」といっても実は、15ベッド全てが、ゲストで埋まるというわけではありません。僕の言う「フル」とは、「この日はもう、受付終了ですよ〜」という意味です。前述の “今月・ほぼ毎日・フル” も、内情のゲスト数は11〜14人で、日によってバラバラです。ベッドが15人で埋まるようにはしないと決めていますし、基本的には常に最大12人で止めようとしているのですが、事情によって少し多い日と少ない日がちらほら発生しているということです。

HOSTELWORLDからだけではなく、YAWP!はこれまで通りにホームページからの直接申し込みや、お電話、ご紹介、等でも予約を受け付けています。よって「この日はあと3ベッドで止めようかなぁ〜」の状態で寝て、朝起きてPCを開いたらいきなりその日に予約が殺到していたりするので、そういう時はめっさ焦ります。受付が一カ所のみからだったらば、シンプルなんですけどね。


というわけでこの一週間は、たくさんのゲストたちと楽しく過ごしながら、こんな感じで残りベッド数をコンフュージングでコンプリケイテッドにコントロールする毎日なわけです!! ちなみにHOSTELWORLDからお申し込みのゲストに、なぜか日本人は今のところ一人もいません!!



フルが続いたここ数日の間に、「やっぱりゲスト数が11人以上だといろいろと大変だぁ〜っ!ぐぁっ!!」と実感しましたので、9月以降は、きっちり10人までで打ち止めにしようかなぁ、と考えています。ゲストが多過ぎると宿の雰囲気がユルくなくなって来ちゃいますし、居心地&仕事量的には5〜8人くらいがベストだなぁと、相変わらず思いますしね。まぁ、これからのんびりと決めます。とりあえず7〜8月は、このまま毎日ゲスト数12人前後で、YAWP!は突っ走りますよ!!!


旧ペヤング(とっくに賞味期限切れ)が出てきたので食べました!




2015年7月10日金曜日

贅沢な悩みですが!


昨日の午後、ホステルブッキングサイト“HOSTELWORLD” を開いてみたところ、いきなり【YAWP!backpackers】の項目があるのに気付き、ビックラこきました。


HOSTELWORLD さんとは、先月末から連絡を取り合っていましたけどね。宿の説明文の送信等の、登録の手続きをすべて終えてから、受付開始までは1〜2週間はかかると聞いていたもので。それが、最期の送信を終えてから、開始まではたったの二日ほどでしたよ。。。

もちろん、急いでいただいた(「できるだけ早くお願いします」とは伝えていました)ことは、たいへん嬉しく思っています。僕は単純に、ビックリしたのです。全然、予期していなかったもので。


そして、その流れで宿向けの受信メールをチェックしたのですが、これまたビックリ。なんといきなり7件もの予約が入っていたのです。さらに、その後もメールチェックをする度に、1件、また1件と、予約件数の更新が全然止まらない。結局、昨日だけで12件の予約を HOSTELWORLD さん経由で受け付けました。特に今月18日は、さっそくフルになっちゃいました。


オープンからこれまで3ヵ月強、およそ100日間、ずっとあえて、どこのホステルサイトにも載せずに地道にやってきたんですけどね・・・。特に6月は、新規ゲストのお申し込みがほとんどなく、明らかに経営難だったため、僕なりにちょびっとは「ヤバいよ、ヤバいよ〜」なマインドがあったんですけどね・・・。


それが、たった一つのサイトに載せただけで、こんなにもあっさりと予約が殺到するとは! なんという、シンプルな方程式だ!!


というわけで、僕はこれまでのような “ゲスト数平均3人ほど”、という収支カツカツの経営は、今後はしなくて済みそうです。といっても、僕は本当にフルを目指していません(フルになると、滞在延長の希望に応えられません)ので、15ベッドが満員になることは、確実にありません(18日も、僕が勝手にフル宣言しているだけで、実は3ベッド残しています)。満員にならないように、どころかゲスト数は5〜10人あたりを常にさまよえるように、今後はこちらでうまいこと調整して、うまいことノンビリ経営を継続しようと思います。


二度目のアフリカ料理クスクス(美味かった!)




2015年6月30日火曜日

経営は甘くない!


今月は全然更新していなかったもので、少々あわてながら書いています。


いきなりですが、タイトルからお察しの通り、今月の経営はかなり厳しかったです・・。宿業は、やはりシーズンごとにハイとローがはっきりしているのだなぁと、痛感いたしました。僕の経営手法が、ローシーズンにダメージが直撃するスタイルなせいかもしれません。


なんせ今月は、ノーゲストの日が7回もありましたからね・・・。「なんだかこのブログって、いろいろと素直すぎるよなぁ〜」と我ながら思うのですが、前々回の記事のように今月を数字データで表しますと、

新規ゲスト :11名(4月22名、5月28名)
ゲスト総泊数:60泊(4月81泊、5月132泊)

本格オープンの4月1日から今日までは、91日。この91日間のゲスト宿泊数は、合わせて273泊でしたので(本日これから飛び込みがあるかもしれませんが)、273÷91=3。なんと、1日あたりの平均宿泊人数が、今日でジャスト3になりましたよ!


「なりました!」・・っといっても、もちろん喜んでなんかいません(笑)。ちゃんと僕なりに、まぁまぁへコんでいます。当然のことながら、経営っていうのは甘くはないもんですねぇ・・。以前、当ブログで「一日平均が3を切るような事態になれば、さすがに僕もホステルサイトへの登録の検討を始めようかと思います」と書いたんですよね。・・・ついに、その時が来たようです。


僕がずっとサイトに登録をせずにいた理由は、

①それでも黒字経営できてる
②登録の手続きが、めんどくさい
③なんだか、つまらない
(サイトに載せる→ゲストが増える、の方程式は単純過ぎる)
④無頼ぶって、カッコつけてる(笑)
⑤“知る人ぞ知る宿” ぶって、カッコつけてる(笑)
⑥あまり忙しくなりたくない

といったところですが、その最重要事項の①が、今や崩壊寸前です(涙)!!


というわけで、そろそろサイトに、情報を載っけようと思います! 実はもう、某大手ホステルサイト運営会社さんと、連絡を取り合っているんですよ!! ぐお〜、まぁ、しかたない!!! 背に腹は代えられんとですたい!!!


契約料等は発生しませんし、載せることによるデメリットは、皆無に近いんですけどね。しかし “あえてどこにも載せない” を選択したこの3ヵ月間は、素晴らしい出会いがたくさんあり、貴重な経験もたくさん積めましたので、これはこれで正しい判断だったと、僕は確信しています。


アメリカ料理ガンボ(美味かった!)




2015年6月18日木曜日

慣例を破壊する!!


梅雨入り後も、あまり雨模様ではなかったこの頃でしたが、今日はガッツリ、雨ですね。


前回、予想として書いた通りに、やっぱり6月の宿の経営はなかなか厳しいです(笑)。ゲスト、全然来ませ〜ん。来ませんと言っても、毎日1〜2人くらいは泊まっていますけどね(なぜか、日本人のゲストさんが多いです)。4・5月はすんなり黒字経営ができてラッキーでしたが、きっと今月は、初の赤字なんだろうなぁ。まぁ、しかたない。ハイシーズンの7・8月が、待ち遠しいです。。。


というわけでヒマなので僕は、これまで後回しにし続けていた “いつかやらなきゃ仕事” を、最近は少しずつ消化しています。その中でも特に、これまで僕のユルさをさらけ出し続けていた、ホームページ英語版の「今、準備中です」状態。あれを本日、ついにやっつけましたよ!!

やっつけた、といっても更新作業をしたのは web 担当の、Mr.Shinker(正体が誰かは、分かる人には分かります)ですけどね。さらにほとんどの英文を綴ったのは、アメリカ人ヘルパーの R・J ですしね。僕は細かいリクエストをするのと、確認作業しかやっていませんでして。どうも、すみません(笑)。

結局のところ、僕の「ヨシ!そろそろやるかっ!!」がチンタラしていただけで、二人の仕事は超絶、早かったです。いやはや、深く反省しております。。。



さて、そのホームページ。英語版開始のついでに、実は日本語版もちょこちょこっとリニューアルしています。その中でも我ながら、「こいつは思い切ったぜ!」なこととして、チェックイン可能時間とチェックアウトリミット時間の変更があります。

<チェックイン可能>
旧:14時〜22時 → 新:11時〜23時
<チェクアウトリミット>
旧:10時 → 新:22時


ぶっちゃけ、オープン前にこれらを決める際には、「とりあえず他のホステルと一緒でいいや」のノリだったんですよ。そこで、いろいろなホステルを調べたのですが、たいていがこれ位の時間設定だったのです。チェックインは15時や16時から、というところも多かったですが。

というわけで、YAWP!も右へならえでそのように設定していたわけなのですが、実はコレ、スタートから完全に形骸化していたのです。僕は最初っから「インもアウトも、別に何時でもいいですよ〜」なスタンスでして。


他のホステルがどのように運営しているのかとか、僕からしたら正直、どうでもいいんですよね。よって今回、はっきりと、慣例の型をブチ壊しちゃおうかなと考えたのです。さすがに「いつでもいいですよ」では許可・登録関係等でマズいので、いちおう上記のように設定はしておりますが、実際はほとんどなんでもアリの、ユルユルな時間設定です。


他のホステルが、アウトリミットを10時、イン開始を14時に設定しているのは、10〜14時の間に掃除をするからなんですけどね。僕は、時間をキッチリとは決めずに、ふわ〜っと掃除をしていますので(だいたいが、ビフォア・サンセットの頃)。時間はテキトウですが、決してサボってはいません(笑)。


まぁそんな感じで、YAWP!は今後も僕の思うがまま、独自路線で好き勝手にやって行きますよ〜!!


アフリカ料理クスクス(美味かった!)