2016年9月17日土曜日

“わかった上で”予約するゲストと、そうでないゲスト。


超、ショートスパンでの更新です! というか、モヤモヤがすごいので書かずにいられない〜(笑)。宿は14日からずっとフルなのですが、三日連続でパーティーナイト気味でだいぶ疲れたので、僕「今日は飲まないぞ〜」ゲスト達「じゃあ街で遊んで来るわ。土曜だしね」となり、今は宿には僕しかいないので、ヒマだというのもあります。ほとんどのゲスト達は4時くらいまで宿でダラダラしていたので、今夜は遅くまで戻らないのでは、と思います。


さてさて、僕が今、何にモヤモヤしているのかといいますと、実は今日の昼に、hostelworldで、過去最低点(2.6点!)のレビュー評価をいただいたのです。ただし、この記事を今読んでいらっしゃる方は、hostelworldのサイトを開いてみても、そのレビューはもう見つけられないかもしれません。なぜなら僕は、hostelworld本社へ、当該レビューの削除の依頼をすでに送信済みだからです。


悪い点を付けられたぜ〜 → 削除依頼するぜ〜・・・の流れは、「卑怯だ!」と思われる方がいるかもしれませんし、その指摘は間違いないところです。しかし、今回の削除の理由はシンプルなものでして。なんとこのゲストは、ウチに泊まっていないのです。滞在をキャンセルしたゲストなのです。


「削除依頼なんて、そんなのできるんだ」と思われた方もいるかもしれませんね。はい、もちろんできます。hostelworldの規約にも、

【レビューが事実に反する内容、または根拠のない投稿を含むと認めた場合を含め(ただしそれに限定されない)、いかなる場合もレビューの掲載を削除する権利を有します。】

と、きっちり書いてあります。



僕は隠し事はできるだけしたくない人間ですし、このブログも僕にとっては“何でも書いちゃおう”な場ですので、この際まとめてブッチャケてしまいますが、実はこれまでに僕は、4件のレビュー削除依頼をしたことがあります。後述の①は、削除依頼というつもりでもなかったのですが、いちおう含めます。時系列順になんとなく、記憶を頼りに、それらの詳細をここにさらけ出します。



【① 昨年7月頃、アジア(国籍忘れた)人女性、点数オール6点】

内容:
実はこの女性は、ノーショウ(来なかった)でした。にもかかわらずいきなりの低評価&レビュー。レビューには、YAWP!へのではなく、hostelworldへの文句がずらり(そりゃそうですよね、ウチには来ていないのですから)。要は、「キャンセルしたかったのにできなかった」「手数料をもっていかれた」ということで。それでなんでウチが低評価を受けなならんねん、ということでhostelworldに対応を相談。あっさり削除されました。


【② 昨年9月頃、オーストラリア人女性、点数平均7点くらい】

内容:
彼女は僕との関係が悪かったわけではなく、いいゲストさんでした。しかし、2泊の予定が1泊を終えたところで急に、「宿を変える」と。不思議に思っていたのですが、レビューには「隣のベッドの男のイビキがウルサすぎて寝られなかった!だからヒドい宿だ!」と。スタッフへの評価を低くつけられたわけでもなく、全体点数も7点くらいはあったので、まぁいいかとあまり気にはせず。しかし12月頃に業界の友人と飲んだ際にレビューの話題になり、「それは充分に削除対象でしょ」と言われ、ここで僕も「えっ、こんなことでも削除依頼って出来るんだ」と知り。よってためしに依頼してみたら、あっさり削除されました。


【③ 今年4月頃、イギリス人女性、点数平均4点くらい】

内容:
3泊のご予約でしたが、一日目に姿を見せず。てっきりノーショウかと思っていたら、二日目にひょっこり現れまして。「予約の日数を、間違えた。2泊しかしないから、支払いも2泊分で」といきなり言われ。さすがに頭にきて、きっちり3泊分を請求。彼女はそれですごく不機嫌になり、滞在の二日間は、僕とのまともな会話は無し。僕は挨拶等を欠かしませんでしたが、無視をされ続け。そして、「無礼で最悪なオーナー」等々、ディスリスペクトの塊のようなレビュー。さすがに僕も、こればっかりは許せず、初の“怒り”の削除依頼。嘘の記述が含まれていたこともあり、無事に削除されました。


【④ つい先日、アメリカ人男性、点数2.6】

内容:
彼はノーショウではないです。先日、朝の9時頃に来ました。事前連絡無しでの時間外チェックインは、僕は一切認めておりませんので、「チェックインは11時からだから、それ以降にまた来てね」と伝えたところ、いきなりのブチギレ。「じゃあいい、宿を変える」と言うので「どうぞどうぞ」で返し、そのまま出て行きました。よって、僕との関係は5分にも満たず。かなりキレていましたので、これはレビューにもかかわるかなと思っていたのですが、悪い予感が当たりました。状況的には、“ゲスト側からの一方的なキャンセル”ですので、支払い請求をしてもいいくらいだったんですけどね。


・・・以上、削除依頼のブッチャケ4件!!



要はhostelworldには、これまでウチがレビュー評価をいただいている134件の他にも、実は削除された4件があるのだということです。というか、その134件の方を見てみていただければわかりますが、僕はよっぽどのことがない限りは、削除依頼をすることはありません。もちろん納得のいかないレビューは、たまに頂戴しますけどね。こればっかりはしかたないですし、改善点を指摘してくれるいいゲストさんなのだと、前向きにそう捉えるようにしています。前述の削除の4件も、2件は“そもそも泊まっていないがな”、1件は“イビキなんて時と場合によりますがな”で、僕が過去に、怒りの感情を伴いながら削除を依頼したのは、4月の1件だけなわけです。


他のホステル&ゲストハウスさんは、どうなんでしょうかねぇ。こればっかりは各々の尺度の問題でしょうし、全く気にしていない所もあれば、しょっちゅう依頼している所もあるのでしょうね。ウチは過去に4件。それが多い方なのか少ない方なのかは、よくわかりません。



ここまでは、なんとなく陰の話というか、ハッピーな話ではなかったですが、ここからはそれに付随する、ある意味で嬉しかった話を書きます。実は今日の昼過ぎに、宿でのんびりしていたゲスト達に「うわ〜、最悪のレビューをもらっちゃったよ〜」と伝えたところ、レビューがらみの話題で皆で盛り上がったんですよね。


彼らは、僕の気持ち、立場をすごくよく理解してくれていまして。彼らの意見をまとまると、

立地とか、宿のルールやポリシーとか、ブッキングサイト上で事前に宿側から伝えられている情報があるというのに、それらに対して後付けで不満を持ち、低評価の根拠にするのはおかしい。この宿(YAWP)が東京の東のはずれにあり、渋谷や新宿までは距離があることは、ページを見ればわかる。夜の12時以降は、リビングルームは使えませんよ、というのもちゃんと書いてある。俺らはそれを読んで、納得して予約をしている立場なのだから、それについて文句を言うのは客のワガママだ。

と言ってくれたんですよね。うは〜っ、これは、超・嬉しかった!! わかってくれているゲストがたくさんいた!!



そもそも、僕がゲストとモメる一番のトラブルの元は、時間に関することなのです。前述の④の彼がまさにそうでしたが、宿側は“チェックインは11時から可能ですよ”と完全に発信しているというのに、なんで9時に来て、こちらがそれを受け入れないと怒り出すのでしょうか? 例えば街のラーメン屋さんで、「11時オープン」と書いてあったとして、9時に行くお客っていますか? まだ開店準備中の9時に、いきなり店に来て、入店を断ると怒り出す。そんなことってありますか? さらに、断られた腹いせに食べログで1点をつける(食べてもいないのに)、そんなことってありますか?


これこそが、この宿泊業における、いちばんの辛いところですね。他の業界ではありえないであろう常識はずれなワガママが、この業界には常にまかり通っているわけです。

それらの理不尽に対してさえ、いつもにこやか&穏やかに対応できてしまう他の宿のスタッフさんのことは、僕は素直にすごいなぁと思います。僕は、ゲストから受ける理不尽、ワガママには、シンプルに腹が立ちます。時には、ケンカもします。ストレス、めっちゃたまります。


ただし、僕は僕なりに、出来る限りはフレキシブルに対応しようと努めてはいます。結局のところこれは、よくも悪くも、相手の出方によるのです。例えば前述の③の彼女。彼女が初めから「2泊分しか払わないから」と言って来たからこそ、僕は3泊分の請求をしたのです。仮に、彼女が「昨日は来れなくて、ごめんなさい。もちろん3泊分を支払います」という態度だったのならば、僕は逆に「いえいぇ、間違いは誰にでもあるし、2泊分でいいですよ」と返していたはずなのです。



結局、また陰寄りの話になっちゃいましたね(笑)。要はとにかく、ゲストには“わかった上で予約をする”者と、“そうではない”者がいるということです。この、“そうではない”ゲストたちは、そもそもブッキングサイトに書いてある宿の情報を、読んですらいないのかもしれません。読んでいたとしても、ワガママが何でも通用する場所なのだと、甘く見られているのかもしれません。

それこそがまさに、彼らが宿泊する宿々や、この業界に対する、ディスリスペクトだと僕は思うのですが。しかしある程度の割合で、こういったゲストがいるのは、しかたがないことです。いい感じにストレスを逃がしながら、うまく彼らと付き合って行くしかない。


今日の昼の彼らのような、“わかってくれている”ゲストの方が、きっとはるかに多いはずです。というか、そう考えないとやっていられないです、この仕事。今日は、そんな彼らの気持ち、理解を知ることが出来て、本当によかったです。


昨日のカラオケは、穏やか気味だった




2016年9月16日金曜日

常に考えよ! それが資産を生む!!



9月中旬! 今月からキャパを10人に減らしたので、仕事がだいぶ楽になりました。ありがたいことに、なかなかの安定感で、ここのところはずっとゲスト数6〜12人の間を彷徨っています。ていうか、キャパ10人でゲスト数12人って、ウチのシステムをご存じない方からすれば、おかしすぎる話ですよね。キャパ10といっても、僕はゲストの延長希望を断ることはしませんので、10人フルの日に2人のゲストが延長滞在している状況もある、ということです。

6〜12人といっても、8人以上の日がほとんどですので、今月の稼働率は確実に80%を越えると思われます。ヘタしたら90%に届くかもです。あの、8月終盤の寂しい入りの日々は、なんだったんだろうか・・・。


この、“ゲスト数8〜10人程度を安定してウロウロ”という状況が、実は個人的にはベストでして。ベッドが15ある宿で、「ゲスト数は8〜10がベストだわぁ」とか言っちゃうのは、なかなかアホな話なような気もしますし、「お前っ、ビジネスを舐めてるな!」と誰かに怒られちゃうかもしれませんが。というかブッチャケ僕は、そもそもベッド数は多過ぎたとすら思っているのです。正直、15もいらなかったなぁ。12か、なんなら10でもよかったです。10なら、ベッドを全部セミダブルサイズにできたかもしれないですし。


まぁ、設備に関してを今更どうこう言ったってしょうがない。ウチはパイプベッドではなく、ガッツリ固定のオリジナルを作っちゃったので、もはや減らしようがない。ただ、とにかくやっぱりキャパは少なめの、10設定の方が気楽でいいなぁ、ということです。




さてさて、話は変わります。先日ウチに、関西の方から、某有名大学の学生3人組の来泊がありました。その少し前には、都内の某有名大学の学生の来泊がありました。要はここ最近、勉強のできる大学生の来泊が多いという、ウチはそんな状況なのです。


元塾講師の性分か、学生と話すのは楽しいので、僕は彼らといろいろな話をしましたが、なぜか最近は、ざっくり言うと“お金儲けの話”になることが多いんですよね。起業家だからか、ついつい起業の楽しさについてを語ってしまう。上司がいない環境の快適さ、何でも自分の好きなように出来る素晴らしさ、それらを伝えたくなってしまう。


僕は個人的には、起業家というのは、ならざるをえない人がなる、そんなもんだと考えております。芸術家もそうですね。その生き方しかできない人が選ぶ生き方だ、と捉えているわけです(大げさですが笑)。


起業家になるための、特別な勉強とかは、する必要はないと僕は考えます。基本的な経済や流通、税制などの知識は、当然必要ですが。それよりも大事なのは、日々の生活の中で、“常に考えているかどうか”です。あらゆる事柄に対して、「俺だったらこうする!」の目線を持ち続けているか。そんな人は確実に起業家向きですし、その立場、その人生が最もアジャストするはずです。


そういう人って、基本的には頭がいいです。というより僕の定義ではパラドックス的に言うと、“常に考えている人”こそが、 すなわち頭のいい人です。勉強がいかにできようが、超一流大学に進学していようが、自分で考えて何かを生み出す力がないのであれば、意味がないです。インプットは材料でしかなく、重要なのはあくまで、アウトプットの方なのです。

なので、僕は“頭がいい人”をとりわけリスペクトする傾向がありますし、男女問わず、“常に考え、新しいものを生み出している人”に惚れます。中でも特に僕が「惚れてまうやろ!」なパターンは、【頭のいい人が、とある業界の固定概念や先入観を一切無視して、自分の自由・好き勝手にオラオラで突き進んだ結果、きっちりと成功を収める】、これですね。僕はこういう人のことを心底、カッコいいと思います。



そこで先日、一緒に飲んだ友人から、とある人の存在を教えられたんですよね。千代田区で定食屋を経営する、小林せかい さん。友人からはブログの存在を教わったのですが、それよりも下記の記事(↓)の方が、この女性がどんなことをしているのかがわかりやすいので、そちらのリンクを添付します。

元クックパッドのエンジニアが起業 飲食店の常識を覆す「未来食堂」


こちらを読んでいただければわかりますが、このオーナーさん、完全に独りでオペレーションをまわしているんですね。そして、それを可能にするスキームが秀逸です。なんせ、メニューは日替わりのものが一品のみで、それをつくり置きしておくスタイル。ご飯をよそうのも、お客さんにおまかせ。日替わりの料理以外を求めるお客さんには、リクエストされたものをチャチャッとつくっちゃう。う〜ん、素晴らしい。まさに前述の「惚れてまうやろ!」パターンです。このオーナーさん、ゴリゴリの理系で自信家。確実に頭がいい。



以前、どこかのネットサイトで“資産とは、札束のことではなく、利益を生み続けるスキームのことである”と言っている人がいたんですよね。僕はこれ、本当にその通りだと思います。そして、彼女がしていることがまさに、利益を生むスキームの創造なんですよね。つまり、彼女は資産を自分の手で発生させたわけです。人は考えれば、自分で資産を生むことが出来るのです。


いまやYAWP!も、完全に独りオペレーション。飲食業と宿泊業、業種は違えど、なんだかシンパシーを感じます。ていうかこの定食屋さん、昨年9月のオープンなんですねぇ。事業としても年齢的にも、なんだ僕より後輩やったんか、ですね(笑)。といっても僕は、こちらにはまだ行ったことがないわけで、そんなんで無責任におススメするのもなんなので、いずれお昼ご飯でも食べに行こうと思ます。秋休みまで、もうすぐですしっ!



というわけで今回は、僕はこういう“我が道を行く&しかもきっちり結果を出している”頭のいい起業家さんのことを、超リスペクトするんだぜ!という話だったのでした。

前述の学生たちも、このブログを読んでいるそうですから、この

頭がいい=常に考えている=利益を生むスキームを思いつく

ことこそが、すなわち資産であり、お金儲けの本質であるということが、伝わればいいなと思います。



前回のカラオケは特にハチャメチャだった




2016年9月5日月曜日

ゲスト数、1000人を突破してた!



9月! ・・・なのに、残暑が厳しい!!




暑くて嫌になっちゃうけど、まずはいつものやつです。




【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1073名)】


 ①アメリカ     177名(+13)

 オーストラリア  122 (+7)
 ③イギリス     120 (+11)
 ④日本       113 (+14)
 ⑤カナダ       97 (+6)
 ⑥ドイツ       50 (+3)
 ⑦台湾        42 (+4)
 ⑧ニュージーランド  30
↑⑨フランス      29 (+5)
↑⑩韓国        26 (+5)
↓ インドネシア     〃  (+1) 
 


【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

【2015】
4月:22(81 :3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11(60 :5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26(72 :2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)

計:1073(3422:3.19:78%)
※稼働率のみ、直前一年間の平均



おっと、ついに合計ゲスト数が1000人を越えましたよ!!めでたい!!!


栄えある1000人目のゲストは、アメリカ人のロハスさん・・・だったのですが、彼が来た時点では僕は何にも意識しておらず。先月までの合計人数は992人だったのですが、その数字を出したのが5日でして、彼は2日のチェックインで5日にはすでにアウト済み。というわけで、記念すべき1000人目のゲストさんは、気付いた時点ですでに宿にはもう、いなかったのでした(笑)。ちゃんと事前に調べておくべきでしたね。どうもすみませんです。


しっかし、稼働は66%か〜。どんどん厳しくなるなぁ。去年は93%だったんですけどね。ただ、去年は予約状況がイマイチだった月末に、三日間の休みをとっています。それを“営業はしていたがゲストはゼロだった”として扱った場合には、稼働は84%です。しかし今年は、6〜7月に一ヵ月もの夏休みをとったので、どんなに予約が少なかろうが、意地でも休みませんでした(という言い訳をしちゃいます)。


少し前に、“7月27日〜8月15日の二十日間は、フルの日ばかりで稼働平均も90越えです”と書いたのは事実でして、8月1〜15日のデータは、ゲスト総泊数が159で稼働は88%だったんですよ(7月27〜31日は稼働100%)。しかし、8月16〜31日の16日間がなんと、88泊、46%。上旬と下旬で、全然違う。ちなみに週ごとにまとめると、

8月
1〜7日    75泊 89%
8〜14日   73泊 87%
15〜21日  57泊 68%
22〜28日  35泊 42% 

でして。なんちゅうブレっぷりや・・・。

しかし思えば、これまでもそんなんばかりでしたね。

2月 1〜14 :102%  19〜29: 46%
3月 1〜9  : 39%  10〜31:104%
7月 13〜26:   45%  27〜31:100%
8月 1〜15 : 88%  16〜31: 46%

・・・なんなんですかねぇ、この安定感のなさは。まぁ、ずっと忙しいと疲労がどエライことになるかもなので、こういう波があることは、僕の体力面では悪くないような気もしますが。


この稼働率ダウンのマイナス傾向を脱却するのに、一番簡単な方法が“ブッキングサイトの登録先を増やす”ことなのは、わかりきっています。ウチは相変わらずhostelworldのみで、それよりはるかに集客力のあるbooking.com等には、いまだに載っけていないですからね。hostelworldの業界シェアは、せいぜい、5〜10%程度です。つまりは、YAWP!にはまだ、90%分のチャンスが残されているわけです。稼働はじわじわ落ちてきているものの、hostelworldのみの集客でこの稼働を維持できているというのは、我ながら「たいしたもんだ」とも思います(他宿のオーナーさん達からも、この点はかなりリスペクトされます)。

なので、今後の経営がさらに行き詰まって赤字にでもなるようものなら、そのあたりも検討しようかと思います。僕はとことん面倒くさがり屋で、焦ってジタバタするようなキャラでもないので、とりあえずは何もしない、ということにします。



さてさて、ここからは業務連絡っぽくなってしまうのですが、まずは

9月1日〜2016年2月18日六ヵ月間弱は、ベッドキャパシティを10に減らして運営させていただきます。2月19日からの26日間の冬休みを終えた、3月17日以降は、またキャパをしばらく12に戻して運営します。

また9月25日(日)〜10月6日(木)の十二日間は、秋休みとさせていただきます。今回も6月の夏休み同様、海外等に行くつもりはなく、ただ休みたいから休む、そんな目的です。なんせ、今月末頃には僕は、80連勤になるんですよ。休日無し期間の、僕の人生における最長記録かもしれません。よって単純に、すごく疲れているので休みます・・・。


10月の頭にやろうと企画した、とあるイベントについての情報を二日ほど前にfacebookにアップしましたが、少々状況が変わり、僕の予定も変更しましたので、その企画案はなかったことにさせていただきます。facebookの該当記事は、すでに削除しております。二日ほどとはいえ、皆さまを振り回す形になってしまい、どうもすみませんでした。



夏休みは、「サッカーを観たい」「歯医者に行きたい」等の明確な“やりたいこと”がありましたが、今度の秋休みは、特に何もないんですよね。小さな予定は、今のところ四つほど入っていますが、ヘタしたらそれ以外は、何もやらないかもしれません。また、家でひたすらダラダラ過ごすと思われます。桃鉄でもやろうかな(笑)。


そういえば、このブログに以前、「夏休みを一ヵ月もとったので、7〜9月は休み無しでがんばります」的なことを書きましたね。これに関しては、有言実行でなくてすみません。9月末から休んじゃいます。もはや体力の限界です・・・。


さらにそういえば、以前「10月も休む=スタッフを雇うのを諦める、になる」とも書きました。これはその通りで、実際に僕はもう、スタッフを雇うのは諦めます。今後もスタッフ無しの独りきりで、限界までブッ続けで働く→限界が来たらまとめてしばらく休む、のスタイルでやっていこうと思います。



ただし、スタッフ募集の門は閉めません。YAWP! でスタッフをぜひやりたいという方がもしいらっしゃいましたら、気軽に連絡をいただけますと、うれしいです。条件面等は話し合い、お互いにいい感じに収まるようであれば、雇わせていただきたいと思います。




あれ、なんだかいつのまにか、テンションが低い感じの書き込みになっていました〜。別に全然低くないんですけどね。


秋休みの初日、9月25日まではあと三週間。ウム、それならがんばれそうだ。このまま一気に駆け抜けます!!




浅草 サンバカーニバル




2016年8月28日日曜日

エアコンの電気代についてを、真面目に考察する!!



昨日くらいから、暑さはだいぶ落ち着いたどころか、むしろ寒いくらいですねぇ。台風がやっかいだなぁ。やれやれ。



さてさて、話は変わりまして。実は少し前に、僕はfacebookの個人アカウントの方に、エアコンの電気代についての情報を書いたのですが、思ったよりリアクションが多くあったもので、今回はそれについてを書こうと思います。というか、facebookではアバウト過ぎたので、ここではもっと綿密に分析します。



昨年、夏の終わり頃にどこかのサイトでだったと思うのですが、「エアコンは、つけっぱなしにする方が電気を使わない!」と書いてあったんですよね。ちょうど、宿に請求が来た電気代のあまりの高さにガックリ来ていた頃合いだったもので、「マジかよ!?」「もっと先に言ってよ!」「来年、やってみよう!」と思ったわけです。


そして、今年。早めの夏休みを終えて運営を再開した7月13日の昼に電源を入れてから、本日8月28日まで、エアコンは完全につけっぱなし状態です。“人がいなくなったら自動的に電源オフ”的なセンサーの付いている、そこそこハイクオリティなやつなんですけどね。せっかくの機能がもったいないのですが、そのセンサーも当然、解除しまして。



その結果、7〜8月分の電気代はというと、

昨年:41,789円(7月17日〜8月18日、休日二日:31日間)
今年:23,010円(7月20日〜8月18日、休日なし:30日間)


だったのでした。



ここまではfacebookでの記述と同じなのですが、考えてみたら電気代の相場(燃料費とかが変動するため)って常に動いているわけで、値段よりも使用電気量の方が重要かなと。というわけで電気量も見てみると、そちらは

昨年:1292kwh
今年: 753kwh

でした。


一方、ハイシーズンだけれどエアコンを使わない時期はというと、

今年4〜5月(28日間):13,152円、378kwh

でして。



すべてを30日間ということにして、概算で表すと、

 昨年7〜8月 電気代:40,000円、電気量:1250kwh
 今年7〜8月     23,000円、     750kwh
(今年4〜5月     14,000円、     400kwh)

基本料金と1〜2段料金(300kwh)までの分はほとんど変わらない(11,000円)ため、そこを差し引くと、


 昨年7〜8月 電気代:29,000円、電気量:950kwh
 今年7〜8月     12,000円、    450kwh
(今年4〜5月      3,000円、    100kwh)

になります。



これを計算すると、月の電気使用が300kwhを越える場所での、1kwhあたりの電気代は、おおよそ

 昨年7〜8月:31円
 今年7〜8月:27円
(今年4〜5月:30円)

です。最近、電気代はちょっと下がっているんですね〜。



ウチがベッドルームで使っているエアコンの性能は、MAXの消費電力が冷房時:2200wなので、これを計算すると、起動後(1時間)にかかる電気代は、昨年は
2200÷1000(kw)×31(円)×1(h)≒68
となり、68円。同じく今年は、60円。


一方で、今年7〜8月と今年4〜5月を比較すると、+9000円、+350kwh。

今年は、エアコンを7月20日より前につけ、以降は今日までつけっぱなしなので、この7月20日〜8月18日の期間は、起動の回数はゼロ。よってこの9000円は、丸ごとエアコン運転を持続するのに費やした分、として扱います。少し電気代が下がっているという点は、他にも夏にしか使わない電気機器(サーキュレータとか)があることで、相殺とします。

それを30(日)で割ってさらに24(時間)で割ると、12.5。というわけで、今年にウチのエアコンが持続運転に使用した電気代は、一時間あたり平均して12.5円です。これは昨年ならば、電気代の比率的に14円くらいとなります。


なので、それらをまとめると、ウチの宿のエアコンにおける1時間あたりの電気代は、

起動時  :60〜68円
持続運転時:12〜14円

その差は、およそ5倍。5時間つけっぱなしにするのと、一度電源を入れるのとが、同じくらいの電気使用量だということです。

ということは、一日に五度の電源onよりも、24時間ずっとつけっぱなしの方が得!

ということなのです!なんじゃそりゃ!!
 ってか、普通の一般家庭では一日に五度もつけたり消したりしないですよね(笑)。なのでもっと簡単に言うと、

5時間以上の間隔をあけずに電源を入れ直すのなら、実はそのままつけっぱなしの方がいいんだぜ!

ということです!



ちなみに、ウチは昨年に比べてkwhが+500。一度の起動で使うkwhは2.2ですから、500÷2.2で、227。これを30(日)で割ると、7を越えます・・・。

なんと一日7回以上、エアコンを起動していたとは! 去年の僕は、どんだけアホだったんだよコンチクショー!って話です!!


というか起動だけではなく、
温度設定を変えるという行為も、かなりの電力を使っているはずです。去年の夏の前半は、僕は温度をちょくちょく変えていました。ゲストが設定を勝手に変えていることも、しょっちゅうありました。僕はさすがに一日7回ものon-offはしていないと記憶していますので、その辺りの事情も絡んでいるのでしょう。



(以降、後付け記述)
ちょっと不安になったので、こんなんでいいのかなぁと、念のためいくつかのサイトをのぞき、分析をしてみました。しかしどこも基本的には、スペック表示の数字から、計算しているだけでした。例えば、

「スペック表示に、(100w〜2000w)と書いてある場合。これは、安定時(持続運転時)の消費量が100w、起動時の消費量が2000wということ。なので、使う電気は20倍となり、20時間分の持続運転と一度の起動の際の、消費電力量は同じである。だから、つけっぱなしの方が得なのだ。」

といった、極めてシンプルなロジックで。って、いやいや、エアコンって安定時もブォ〜ってなったりシ〜ン・・ってなったり、なにやら忙しいじゃんか!! 100wとはあくまで、シ〜ン・・になってる時、なわけで。それが20時間もずっと続くエアコンなんて、どこにあるのさ!

なので、さすがに一度の起動と20時間の運転は同じ、はありえない。平常運転時は一時間3円?・・・んなわけない。


というわけで、他のいろいろなサイトの結論とはかなりズレましたが、とにかく、

①温度設定は変えない。
②5時間以上の間隔を空けるのならばoff、
 空けないのならばonのまま。

これが、エアコンの電気使用量を最も節約するポイントだと、僕は結論づけます!

「ずっとつけっぱなしの方がいい!」というのは、あくまでケースバイケースなので、これくらいの心構えくらいの方がいいはずです!!


今回は計算だらけで、読む方によってはわけがわからない内容だったかもなぁ。

正直、書いてて疲れました(笑)! ではでは!!!




2016年8月16日火曜日

ジレンマの最中!


お盆が終わりました! YAWP!はおかげ様で、今年も多くの方にご宿泊いただきました。しかし、考えてみたら去年も今年も、お盆にウチに泊まった日本人ゲストはゼロ。日本人旅行客が多いであろう時期でも、ウチは相変わらず外国人しかいない宿だったのでした。


夏の暑さはどうやらピークを越え、これからは少しずつ涼しくなることでしょう。YAWPでは、2階のリビングにエアコンがないまま、これで二回目の夏を乗り越えることになるわけですが、もうコレ、いい加減に解決しようかな・・。


実は僕がリビングにエアコンを買わない理由

①部屋に合いそうな、イケてるデザインのものがない
②あの人工的な、モアッ〜とした冷気が嫌い
③海外では当たり前な、安宿の「蒸すわ〜」感が、旅っぽくて好き

の三本軸の内、①がもう解決済みでして。ウチのリビングにアジャストしそうな、カッコいいエアコン、もう見つけています。


う〜ん、どうしましょうか。これ、実はゲストによっても意見が分かれるところなんですよね。「え〜、リビングにエアコンないの!?」「そりゃないわ〜」的な反応の人もいれば、「3階は涼しいので、ギャップが気持ちいい」や「日本ってどこも温度下げすぎで寒いけど、ここはちょうどいい」などと言われることもあります。

エアコンを買ったら、なんだかんだでそれに頼ってしまう夏になるんだろうなぁ。そしてむしろ、取り付けた後の方が、設定温度がどうだので、トラブルが増えそうな気がする。

まぁ、寒くなるまでに考えます。それまでに結論が出なかったら、来年の夏に暑くなるまでにまた考えます。


というわけでタイトルにある“ジレンマ”とは、まずはエアコン問題のことなわけなのですが、まぁそれはたいした話ではないですよね。



今の僕の、最も大きなジレンマは、YAWP!backpackersが人を雇うべきかどうか、です。


このブログを読んでいる僕の友人は、それなりにいるようでして、最近その何人かから聞かれたんですよ。「スタッフ見つかった?」と。そしてその答えは、「見ぃつかりませぇ〜ん!(涙)」です。



僕は6月と7月に、facebookやこのブログで、二度に渡りスタッフの募集をかけました。そしてこの二ヵ月の間に、6人の方からのコンタクトをいただきました。しかしその内の4人は、外国人の方でして。僕は募集を日本人のみとしていましたので、外国籍の方はその時点でお断りさせていただいております。


僕がお願いしたい仕事は、掃除ではなく、主にお留守番です。それも、もちろんただ黙って座っていて欲しいわけではなく、ゲストとたくさんコミュニケーションをとって欲しい。スタッフには日本人として、外国人ゲストに対して、日本の魅力を伝えたり、日本の現実を知らせたり、そういう関係を築いてほしいと考えているのです。

日本が大好きで日本に詳しくて日本語がペラペラ、そんな外国人でも、僕はお断りします。外側からではなく、内側の目線、とでも言いましょうか。日本で育ち、いい面も悪い面も含めて日本の本質をよく理解し、それを発信してくれる人がいいのです。それに、トラブル対応は基本は僕がやりますが、状況によっては任せることもある。そういう要素をすべてひっくるめて、日本人のスタッフを求めているのです。



しかし、日本人の方からのコンタクトは、ほとんどなく・・・(涙)。これはまぁ、仕方ないですね。今は他にも、スタッフを募集している宿がたくさんあります。しっかりとした給与体系のところも、少なくありません。ウチは現状、日本人にはほとんど知られていない宿です。そんな状況で、「ゲストハウスで働きたい!」と志す方がわざわざウチを選ぶ可能性は、そりゃあ低いですよね。


「ちゃんと給料出せばいいんじゃない?」と、友人から言われたこともあります。まぁ、たしかにその通りです。実は、募集要項に書いた“謝礼を払います”、僕の予定していたコレは、それなりの額なのです。深夜〜午前中の留守番を依頼する、夜は寝てもいい。しかし正式な雇用契約では、寝ている時間にまで賃金が発生する(拘束している以上は、労働扱いになる)ため、“謝礼”という形にしただけでして。ケチりたいわけではないのですが、ウチはゲストキャパ15の、小さな宿。スタッフが寝ている時間にまでお給料を出すと、経営が破綻しちゃいます!


ならばこの際、夜番を僕がやって、昼は誰かを雇い、掃除とか全部任せちゃおうか?とも考えました。もちろん、きっちり給料を支払って。しかし、僕は別に、掃除がおっくうだとかそういうのはないんですよ。ただ、夜はそんなに遅くない時間に家に帰り、それなりにプライベートを楽しむ余裕があり、のんびり起きて、のんびり出勤したいだけなのです。


実は僕には、今年の3月頃までは手伝ってくれる人がそれなりにいたのですが、4月以降は、完全に一人労働状態。毎日深夜2時頃まで宿にいて、家に帰って9時頃まで寝て、遅くとも10時には宿に戻る。一日16時間労働のこの生活が、ほぼ休日無しでずっと続いています。宿ではテキトウにサボりながらマイペースに働いていますので、体力的にはキツくないんですけどね。ただ、メンタル面がキツい! プライベートタイムがなさすぎる!! 英語しか話さない日が多すぎる!! そりゃあ、6月に長期の夏休みをとって、完全オフで発散したくもなりますよ!!


なんだか、グチっぽくなっちゃいました!! というか実はブッチェケもう、人を雇うのは諦めようかと考えておりまして。一人で限界まで働いて、限界に達したらまとめて一気に長期で休む、今後もそんなバランスでいいような気がしています。宿を閉めて利益が出ない期間の分のロスと、スタッフを雇った場合の人件費のロスは、マネージメント面ではどちらもたいして変わりませんし。僕の収入源は他にもあるので、宿を閉めても無収入ではないですし。完全ワンオペ運営、しかしちょくちょく長期休暇、そんな経営スタイルの宿なんて、他に聞いたことがないですけどね。


僕は7月に夏休みを終え、今日までで三十五日間を一人で休み無しで運営していますが、やはりキツいです・・。特に7月27日〜8月15日の二十日間は、フルの日ばかりで稼働平均も90越えでして。次の長期休暇は、2月中頃〜3月中頃の一ヵ月間の予定ですが、それだと今から半年後。ちょっと遠過ぎて、それに向けてがんばろう感には繋がらない・・・。


というわけで僕は、3ヵ月働いて1ヵ月休む、カスタネットのようなリズムの経営がいいんじゃないかとか、最近は考えていたりします。もちろん貯金のペースは落ちますが、それでもメシは、充分に食べて行けます。具体的には、

③ ④ ⑤  勤
⑥       休
⑦ ⑧ ⑨  勤
⑩       休
⑪ ⑫ ①  勤
②       休

こんな感じで、どうでしょう? 僕は先の6月に休み、次の2月の休みも決めているので、あとは10月に休めばこの通りになります。世の中の多くの人も、週の七分の二は休んでいるわけですし、僕も一年の四分の一くらいは、休んだっていいじゃないか〜。


今のところはまだ、10月中の予約は入っていないので、決めるとしたら今のうちなんですけどね。要は10月も休む=スタッフを雇うのを諦める、というのが僕の中にある大きなジレンマでして、これがなかなか熟慮を要します・・・。



最近はこのブログで、“この業界で生き残るのは大変だ〜!”的な内容ばかり書いていたくせに、今回は一転して“もっと休もうかな〜”。わかりやすい矛盾っぷりで、どうもすみませんです(笑)!!


今年も花火で盛り上がりました!



 

2016年8月8日月曜日

この際、お金の話をしてしまおう!





いきなりですがこのブログは、以前に何度も書いている通り、昨年8月8日の記事
ホステル(ゲストハウス)経営って、儲かるの?
が相変わらず断トツの閲覧数なのですが、書いてからちょうど一年の今日、確認してみたところ、ちょうど1万ビュー数を越えた頃合いでして。

というわけで、YAWP!ブログ断トツ人気記事の入稿一周年記念&閲覧1万ビュー記念に、第二弾のような気持ちで、今回は書こうと思います。




先日、とある方(面識はありません)が書いているブログを発見いたしまして。その方は、ゲストハウス開設にかかる費用についてまとめていたのですが、そこでの例としてYAWP! が取り上げられておりまして。そこには、

・ビル全体のリフォーム代 1000万以上
・リネン、家具、電化製品   100万円
・登録関係、その他諸費用   100万円

と書いてありました。


・・・ん? だいぶ違うぞ...。さらには、ウチを「賃貸でリフォームできる物件を探して〜」と紹介していますね・・・。う〜ん。少し前のブログにもチョロっと書きましたが、ウチは賃貸ではないです。持ちビルです。ゲストハウスをオープンするために、およそ2年前に、ビルを買っちゃっています。

コレ、僕は別に隠していませんし、このブログでも初期に、「ビルを購入しました!」とバッチリ書いているんですけどね。なんで、賃貸だと思い込んでいる方が多いのでしょうか? 僕は、物件は最初から購入ベースで探していまして、賃貸でビジネスを始めようとは、そもそも全く考えておりません。


不動産は、消費ではないです。投資です。不動産投資の知識と自信があり、戦略的な購入をすれば、価値が下がらないこともあれば、なんなら増すことすらあるのです。対して賃貸とは、ただの穴の空いたバケツ。注ぐだけで何も残らない。購入では、物件が売れない可能性のリスクは確かに背負いますが、その場合でも賃貸と同等。賃貸だと事業に失敗した際に撤退しやすい、という一面はありますが、優位点はそれくらいです。なんで皆さん、賃貸でビジネスを始めようとするのかなぁ。



まぁ、それはさておき、オープンから1年4ヵ月も経った今さらなのですが、今回は僕がオープンまでの初期投資にどれだけ費やしたのかを、ここに書いてしまおうと思います。ただし、ビルの購入価格は、特に理由はありませんが、伏せておきます(ウン千万とだけお伝えしておきます)。あと、ホームページ制作の費用も、依頼相手がウェブデザイナーの友人なので、伏せておきます。



【YAWP! 初期投資費用】

①リフォーム代金(工務店):         1300万
②リフォーム代金(ペンキ等、セルフでやった分): 10万
③寝具・リネン関係(マット、布団等):15床計  80万
④家電類(エアコン、冷蔵庫、PC等):     計   50万
⑤家具類(ソファ、イス、テーブル等):   計 110万
⑥その他備品(食器、調理器具等):      計   10万
⑦登録関係(不動産登記等):        計  10万
⑧運転資金:                   30万
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
                     計 1600万


だいたいこんな感じです!
思いっきりブッチャケましたよ(笑)!!



というかコレ、ウチに開業の相談に来ていただいた方には、これまでも普通に伝えていました。ウチは、平米は100以下ですが、ほぼジャストの100。ベッドはオリジナルでかなりしっかりした物を作り、受付カウンターも作り、しかし外装や屋上には手をつけず。それで、このリフォーム価格(①)です。デザイナーさんとは別途で契約していますが、工務店さん経由で支払いましたので、これは設計料も含めた価格です。

工務店さんには、僕が希望した期日にきっちりと間に合わせていただき、さらに仕上がりも文句無しで素晴らしく、この価格は妥当か、むしろかなりリーズナブルだったと思っております。逆に、工務店さんの儲けがほとんどないのではないかと、心配になったくらいです。


なので今後、例えば平米が200の宿をやりたい、というような方は、リフォーム工事を工務店に頼めば単純計算(×2)で2600万。普通は大きくなるほど割安になるはずですから、実際には2400〜2500万でできるのではないか、と推測します。外装等を含めても、3000万はかからないのでは、と思います。


あとは以前もこのブログに書きましたが、③のベッド関係、これはけっこうな出費になります。ウチは、ベッド1床あたりで、マットレス等を一式合わせて、5万円強かけています。仮にウチと同レベルのものを揃えるとしたら、ベッド数が100だとすると、なんとそれだけで500万です。

だからといって、ここは絶対にケチるべきではないです。ニ◯リで、最安の物を買いそろえれば、計2万円くらいで済むかもしれませんが。僕は、ベッド関係、特にマットレスはどれにすべきか、とことん悩みました。いろいろな家具屋、寝具屋、ましてや家電量販店(ヨドバシとかに置いてありますよね)にまで行き、試寝しまくりました。そして、開業資金から出せるギリギリの範囲で、最上級のベッドを用意したつもりです。その結果、多くのゲストから好評をいただいております。


それだけではなく、上記の④家電類も⑤家具類も、僕はケチるべきではないと思います。もちろん資金には限界があるのですから、値段を気にせず集めまくる、なんていうのは無理な話でしょうが。資金のやりくりの中で、出来る限りの最上級の物を揃えるべきです。

中でも特にケチるべきでないのは、“ゲストが直接使うもの”です。スタッフのみが使う、PCやイスなんかは、なんならどうだっていい。しかし例えばゲストが髪を乾かすドライヤーは、安いものであれば千円台で買えますが、僕が購入したものは一万円を越えます。もちろん、とても好評です。そんな些細な「上質のものを用意していますよ」が、想像以上に、宿への好感度、好評価を生みます。費用対効果として、金額面のロス以上に、印象面のプラスが、必ず発生します。



ウチは前述のように、初期投資にビル購入:ウン千万、その他:1600万をかけています。我ながら、けっこうな額です。しかしこれは、さらなる儲けを生むためではなく、自分の将来、のんびりマイペースでジョイフルな人生の実現への投資です。だから僕は、時にはがっつり一ヵ月間休みますし、普段もストレスのないレベルまでしか働きません。

しかし前回の記事に書いた通り、今はこの業界、かなり雲行きが怪しいです。これから始まる(いや、もう始まっている)サバイバル競争、賃貸ではないウチが他の宿よりもしぶといのは間違いないのですが、このまま余裕ブッコいてるわけにもいかなそうでして。なんせ、初期投資に全財産をつぎ込んでしまいましたからね〜。


今後は僕ももっと、経営努力をしなきゃあ、どんどん苦しくなるのかなぁ...。


珍しく、日本人だらけの飲み会!



2016年8月5日金曜日

日本人は、親切ではない!


暑いっ! 暑っつ〜い!!
なんなんですか、今年のこの暑さは!!
もう、嫌になっちゃいます! 夏休みは、梅雨の時期ではなくこの時期にするべきだったかも!!



暑くて何もやる気になりませんが、まぁとりあえず、まずは月初めのいつものやつです!



【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計992名)】

 ①アメリカ     164名(+5)
 オーストラリア  115 (+2)
 ③イギリス     109 (+8)
 ④日本        99 (+5)
 ⑤カナダ       91 (+1)
 ⑥ドイツ       47 (+6)
 ⑦台湾        38 
 ⑧ニュージーランド  30 (+2)
インドネシア    25 (+3)
⑩フランス      24 (+1)
 

【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

【2015】
4月:22(81 :3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11(60 :5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26(72 :2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)

計:992(3175:3.20:81%)
※稼働率のみ、直前一年間の平均



ぐはっ! この7月、ハイシーズンだというのに稼働は61%でしたよ!! 特に夏休みから再開した後の、13〜26日の二週間は、なんと45%! ラスト五日間がフル続きだったのでなんとか60%を超えましたが、いやはや、参りました〜。

前回にも書きましたが、12日に予約の受付を再開したところで、その直後から一気に埋まるわけがないですよね・・。いただく予約のほとんどが、7月最終週〜8月のお盆前でしたので、7月最終週以前の観光客は、すでに滞在先を決定済みだったのでしょう。予約再開の際に、システム的にいろいろな面倒が起きましたし、夏休みだからといって、予約の受付まで止める必要はなかったです。今後は、長期の休みの間も予約の受付だけは継続しようと思います。反省・反省。

ちなみに8月の予約状況は、今のところはそれなりに順調ですが、去年より少なくなるのは間違いなさそうです・・・。う〜ん、まぁいいか。暑いし。マイペースにがんばろう。




さてさて、話は変わりまして。


前述の通り、夏休みを終えてからのYAWPは、7月中に45人のゲストをwelcomeしました。そして僕はもちろん相変わらず、多くのゲストと毎晩のように飲んでいます。日本人の話題になると、多くのゲストからは「フレンドリーだし、すごく親切!」と言われるのですが、真逆のことを言われることもたまにあります。特に最近、この45人の内3人ものゲストから、なぜかたたみかけるように言われたことがあります。この意見に後乗りで同調した者の分を含めず、言い出しっぺの者だけを数えての3人なので、同調を入れるとけっこうな数になります。


彼らは、概ねこのようなことを言いました。

「いやいや、日本人って、全然親切じゃないよ。電車の中で、お年寄りの方々や、妊婦さんが立っていても、誰一人として席を譲ろうとしない。みんな気付いているはずなのに、スマホを見ているか、寝ているか。これには本当にガッカリした。」


・・・はい。まさに彼らの言う通りです! 実は僕も、多くのゲストから「日本人って親切だね!」と言われることの方に、むしろ違和感を覚えるのです。「親切だね!」に対しては基本的には否定をしませんが、あまりに絶賛された時には、「いや、もっと観察してみてよ」と言いたくなるのです(実際に、たまに言ってしまいます)。よって、前述の彼らの否定的な意見には、僕はおおいに賛同します。


「日本人は、パッシブ・カインドネスなんだよ」と、僕はよく説明します。アクティブ(能動的)ではなく、パッシブ(受動的)な、カインドネス(親切心)。日本では、誰かがわかりやすく助けを求めている時には、周りはちゃんと助けてくれます。しかしそのスイッチは、助けて欲しい側が押す必要があります。道で転んで、地面にバタッとなった際には、“倒れた”というスイッチがわかりやすく入っているので、多くの人が助けに行きます。しかし例えば、道端にずっと座っていて、見るからに具合が悪そうな人なんかに対しては、誰も声をかけません。


その理由として、“日本人はシャイ”だからとか言う人がよくいますが、はっきり言って、シャイと親切心は関係ないです。なぜなら、人を助けること=恥ずかしいこと、ではないからです。僕なんかは、電車でお年寄りに席を譲った際には、むしろ誇らしげな気分になりますけどねぇ。立って窓の方を向きながら、たぶん無意識に、ドヤ顔をしています(笑)。シャイなのが問題なのではなく、恥ずかしいと思わせてしまうような環境、社会性が問題なのです。


あとは、特に電車の席のケースで言われる、“譲らない人たち”の典型的な根拠ロジック。例の、「あら、私を年寄り扱いするなんて失礼ね!」な反応もあるよね的なやつ。僕はこれ、ホント、アホかと言いたい。“やらない”を選ぶ根拠として、レベルが低すぎる。僕は、これまでの人生でおそらく100回以上、お年寄りや妊婦さん、松葉杖の人等に席を譲ってきましたが、そのようなリアクションをされたことなど、一度としてありませんよ。「次で降りますので、結構ですよ〜」的な断りを除いて、皆、気持ちよく譲られてくれますよ!


日本人は他者に対して、マインド的な距離を置きすぎです。他者に対しての、興味が無さすぎです。誰か困っている人が周りにいるかも、というアンテナが、全く立っていません。というかむしろ、“面倒ごとは極力お断り!”な人が多く、そんな人間は故意にアンテナを立てようとすらしません。


「自己満足」や「偽善」等の、そういうヒネくれた批判がよく上がるのも、日本人ならではの特徴です。席を譲って気持ちいい←→譲られて気持ちいい。双方にとってハッピーで、マイナスの要素は一つもないというのに、当人以外の日本のシャイな人達(笑)は、それをやらないどころか、時には足を引っ張ろうとします。いい加減に、そういうくだらないのはもう、やめましょうよ。



2020年に向けて、今後もたくさんの外国人が日本にやって来ます。彼らへの、おもてなしの心を持つのは当然のことですが、それが外国人に対してだけの態度なのであれば、その薄っぺらさはすぐにバレます。ガッカリされます。


パッシブ・カインドネスから、アクティブ・カインドネスへ。対象を外国人に限らず、困っている人がいれば、誰しもが助けに入れる社会。困っている人が、それを発信しなくても、周りが敏感に察知できる社会。


訪日外国人が増えている今は、その社会を目指す、いい機会です。日本人の皆さん、外国人観光客は、僕らをちゃんと見ています。今の僕らが、本当の意味ではそんなに親切じゃないことは、実はけっこうバレているんですよ!!