2016年8月16日火曜日

ジレンマの最中!


お盆が終わりました! YAWP!はおかげ様で、今年も多くの方にご宿泊いただきました。しかし、考えてみたら去年も今年も、お盆にウチに泊まった日本人ゲストはゼロ。日本人旅行客が多いであろう時期でも、ウチは相変わらず外国人しかいない宿だったのでした。


夏の暑さはどうやらピークを越え、これからは少しずつ涼しくなることでしょう。YAWPでは、2階のリビングにエアコンがないまま、これで二回目の夏を乗り越えることになるわけですが、もうコレ、いい加減に解決しようかな・・。


実は僕がリビングにエアコンを買わない理由

①部屋に合いそうな、イケてるデザインのものがない
②あの人工的な、モアッ〜とした冷気が嫌い
③海外では当たり前な、安宿の「蒸すわ〜」感が、旅っぽくて好き

の三本軸の内、①がもう解決済みでして。ウチのリビングにアジャストしそうな、カッコいいエアコン、もう見つけています。


う〜ん、どうしましょうか。これ、実はゲストによっても意見が分かれるところなんですよね。「え〜、リビングにエアコンないの!?」「そりゃないわ〜」的な反応の人もいれば、「3階は涼しいので、ギャップが気持ちいい」や「日本ってどこも温度下げすぎで寒いけど、ここはちょうどいい」などと言われることもあります。

エアコンを買ったら、なんだかんだでそれに頼ってしまう夏になるんだろうなぁ。そしてむしろ、取り付けた後の方が、設定温度がどうだので、トラブルが増えそうな気がする。

まぁ、寒くなるまでに考えます。それまでに結論が出なかったら、来年の夏に暑くなるまでにまた考えます。


というわけでタイトルにある“ジレンマ”とは、まずはエアコン問題のことなわけなのですが、まぁそれはたいした話ではないですよね。



今の僕の、最も大きなジレンマは、YAWP!backpackersが人を雇うべきかどうか、です。


このブログを読んでいる僕の友人は、それなりにいるようでして、最近その何人かから聞かれたんですよ。「スタッフ見つかった?」と。そしてその答えは、「見ぃつかりませぇ〜ん!(涙)」です。



僕は6月と7月に、facebookやこのブログで、二度に渡りスタッフの募集をかけました。そしてこの二ヵ月の間に、6人の方からのコンタクトをいただきました。しかしその内の4人は、外国人の方でして。僕は募集を日本人のみとしていましたので、外国籍の方はその時点でお断りさせていただいております。


僕がお願いしたい仕事は、掃除ではなく、主にお留守番です。それも、もちろんただ黙って座っていて欲しいわけではなく、ゲストとたくさんコミュニケーションをとって欲しい。スタッフには日本人として、外国人ゲストに対して、日本の魅力を伝えたり、日本の現実を知らせたり、そういう関係を築いてほしいと考えているのです。

日本が大好きで日本に詳しくて日本語がペラペラ、そんな外国人でも、僕はお断りします。外側からではなく、内側の目線、とでも言いましょうか。日本で育ち、いい面も悪い面も含めて日本の本質をよく理解し、それを発信してくれる人がいいのです。それに、トラブル対応は基本は僕がやりますが、状況によっては任せることもある。そういう要素をすべてひっくるめて、日本人のスタッフを求めているのです。



しかし、日本人の方からのコンタクトは、ほとんどなく・・・(涙)。これはまぁ、仕方ないですね。今は他にも、スタッフを募集している宿がたくさんあります。しっかりとした給与体系のところも、少なくありません。ウチは現状、日本人にはほとんど知られていない宿です。そんな状況で、「ゲストハウスで働きたい!」と志す方がわざわざウチを選ぶ可能性は、そりゃあ低いですよね。


「ちゃんと給料出せばいいんじゃない?」と、友人から言われたこともあります。まぁ、たしかにその通りです。実は、募集要項に書いた“謝礼を払います”、僕の予定していたコレは、それなりの額なのです。深夜〜午前中の留守番を依頼する、夜は寝てもいい。しかし正式な雇用契約では、寝ている時間にまで賃金が発生する(拘束している以上は、労働扱いになる)ため、“謝礼”という形にしただけでして。ケチりたいわけではないのですが、ウチはゲストキャパ15の、小さな宿。スタッフが寝ている時間にまでお給料を出すと、経営が破綻しちゃいます!


ならばこの際、夜番を僕がやって、昼は誰かを雇い、掃除とか全部任せちゃおうか?とも考えました。もちろん、きっちり給料を支払って。しかし、僕は別に、掃除がおっくうだとかそういうのはないんですよ。ただ、夜はそんなに遅くない時間に家に帰り、それなりにプライベートを楽しむ余裕があり、のんびり起きて、のんびり出勤したいだけなのです。


実は僕には、今年の3月頃までは手伝ってくれる人がそれなりにいたのですが、4月以降は、完全に一人労働状態。毎日深夜2時頃まで宿にいて、家に帰って9時頃まで寝て、遅くとも10時には宿に戻る。一日16時間労働のこの生活が、ほぼ休日無しでずっと続いています。宿ではテキトウにサボりながらマイペースに働いていますので、体力的にはキツくないんですけどね。ただ、メンタル面がキツい! プライベートタイムがなさすぎる!! 英語しか話さない日が多すぎる!! そりゃあ、6月に長期の夏休みをとって、完全オフで発散したくもなりますよ!!


なんだか、グチっぽくなっちゃいました!! というか実はブッチェケもう、人を雇うのは諦めようかと考えておりまして。一人で限界まで働いて、限界に達したらまとめて一気に長期で休む、今後もそんなバランスでいいような気がしています。宿を閉めて利益が出ない期間の分のロスと、スタッフを雇った場合の人件費のロスは、マネージメント面ではどちらもたいして変わりませんし。僕の収入源は他にもあるので、宿を閉めても無収入ではないですし。完全ワンオペ運営、しかしちょくちょく長期休暇、そんな経営スタイルの宿なんて、他に聞いたことがないですけどね。


僕は7月に夏休みを終え、今日までで三十五日間を一人で休み無しで運営していますが、やはりキツいです・・。特に7月27日〜8月15日の二十日間は、フルの日ばかりで稼働平均も90越えでして。次の長期休暇は、2月中頃〜3月中頃の一ヵ月間の予定ですが、それだと今から半年後。ちょっと遠過ぎて、それに向けてがんばろう感には繋がらない・・・。


というわけで僕は、3ヵ月働いて1ヵ月休む、カスタネットのようなリズムの経営がいいんじゃないかとか、最近は考えていたりします。もちろん貯金のペースは落ちますが、それでもメシは、充分に食べて行けます。具体的には、

③ ④ ⑤  勤
⑥       休
⑦ ⑧ ⑨  勤
⑩       休
⑪ ⑫ ①  勤
②       休

こんな感じで、どうでしょう? 僕は先の6月に休み、次の2月の休みも決めているので、あとは10月に休めばこの通りになります。世の中の多くの人も、週の七分の二は休んでいるわけですし、僕も一年の四分の一くらいは、休んだっていいじゃないか〜。


今のところはまだ、10月中の予約は入っていないので、決めるとしたら今のうちなんですけどね。要は10月も休む=スタッフを雇うのを諦める、というのが僕の中にある大きなジレンマでして、これがなかなか熟慮を要します・・・。



最近はこのブログで、“この業界で生き残るのは大変だ〜!”的な内容ばかり書いていたくせに、今回は一転して“もっと休もうかな〜”。わかりやすい矛盾っぷりで、どうもすみませんです(笑)!!


今年も花火で盛り上がりました!



 

2 件のコメント:

  1. こんにちは、ブログ覗かせて頂きました〜。
    英語学習の考察など多々同感するところがあり遡って読んじゃいました。
    当方は海外在住なのですが、東京に帰る際は利用させて頂きますね!
    お一人で運営されていて大変かと思いますが、応援しています!

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    1. 閲覧&共感を、どうもありがとうございます!
      いつでもお越しください!!

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