2022年3月17日木曜日

岸田の無能っぷりや北京オリンピック、カンニング事件についてを、雑多に語る。




はぁ・・・


僕の私生活、1月の後半〜2月いっぱいは用事も多く、それなりに充実していましたが、今月は本当に「つまらん」。街に出かけたのは二度、友人との呑みは一度ありましたけどね。他はひたすら、引きこもり状態です。毎日、身体がダルいのは、花粉のせいかな・・? 以前には「3月18日から宿を再開したいので、それに向けてDIYや大掃除をする」とか宣言しておりましたが、やる気スイッチが全く入らず(すんまへん)。ブログも全く書く気にならず。SNSもほぼ開かず。ただただ部屋で、孤独に、映画とサッカーを観て犬と戯れるのみ。

“ゲストハウス地獄の門番”こと、館山のヤシロちゃんも最近は静かだしねぇ〜というのもあり、ブログ熱がちっとも沸かない日々だったのですが。先ほど彼のブログを開いてみたら、いきなり長文を2稿もUPしていやがったよコンチキショォォォーー!!

・・・ってなわけで、俺もそろそろキーボードを叩こうか、という気になりまして。〈最近のアレやコレやに関する僕なりの感想のまとめ〉です。前回の記事の文頭に書いた通り、2月の後半に半分以上は書き終わっていたのですが。僕は漫画家を志していた時代もそうでしたが、ある日にプッツリと筆が止まりそのまま放置・・は、あるあるなのです。12月〜2月の話題なので、ちょっと古い?ものもありますが、許しておくんなまし。


以下はあくまで「僕は個人的にこうである」という話なので、考えが異なる方々に対して「あなた、おかしいよ」と訴えるような意図はありません。この前置きは相変わらずののコピペです(笑)。ではでは、行きますよ〜!!



① ロシア・ウクライナ戦争、終わりを見せず

この件についてはすでに長々と語ったので、もう書かないつもりでしたが。開戦から三週間が経つというのに、いまだに停戦の合意には至らず。

僕は前回お伝えした通りに、この戦争に関するあらゆるニュース報道や記事に対しては、“極力、フラットな目線で捉えよう”と努めておりまして。ここ日本では、明らかに西側(ウクライナの現・親米政権)寄りに偏った情報ばかりが流布されており、それを真に受けて「プーチンは精神異常者で悪魔」「ゼレンスキーは正義の英雄」といった善悪二元論的な浅い解釈をしてしまう者も多い。特にゼレンスキーは、デマゴーグな傾向がかなり強いと感じるので、扇動に乗せられないように気をつけた方がいいと思います。

アフリカで難民支援活動をしているYouTuber、原貫太氏の考えが僕のスタンスと完全一致でしたので、ここに添付しておきます。
<【緊急】「戦争反対」の声を上げる人たちへ>
このブログを読む皆さんも、感情論を軸にする表面的な理解で「許すまじ」等と語るのではなく、Hot Heart & Cool Head(心は熱く、冷静に考えよ)の姿勢でいて欲しい !!

ティモシュチュクという有名な元サッカー選手が、“抗議の声を上げていない”との理由でウクライナ・サッカー協会から永久追放されたり。英国の強豪クラブ、チェルシーのオーナー(ロシア人)の資産が凍結され、今後の運営が困難になったり。

例えば過去に、アメリカがイラクに戦争を仕掛けたとき、そういった事案は生じていたか!?? 何よりも戦争が許せないのは当然だが・・・それらのいろいろも、おかしいって!!



② 日本の株価は下降を続け、GDPも下降、物価は上昇

率直に言いまして、岸田総理、ヒドくないですかね? 安倍のような、私腹を肥やせるためにやりたい放題かよ?のヒドいではなく、何もやってないんか?という方向のヒドい。ニュースを見ていても、岸田の話題は悲しいほどに出て来ないもんなぁ。政治に詳しい人が「いえいえ、今の彼は◯や□や△の政策を進めていますよ」的な発信をしていればぜひ見てみたいのですが、全く見つからず。むしろ、総裁選で公約に掲げていたアレコレは、どこ行っちゃったの?な状態。新しい資本主義、所得倍増、金融所得課税の強化、健康危機管理庁の創設・・・

彼は、反対意見が出ると引っ込めちゃう性格なのだそうで(笑)。よく言えば柔軟で、争いを好まぬ善人なのでしょうが、総理大臣の器だとはとても思えません。Mr.トーンダウンと名付けたい!!



③ 北京オリンピックでの、不可解な失格やドーピング問題

昨夏の東京は、ほとんどをスルーした僕ですが、北京はけっこう見ました。元々、オリンピックは冬期の方が好きです。ジャンプも滑走も、スケールが大きく速く、派手なのでね。

とはいえ、普段見ているサッカーと同様に、僕の欲は「凄いもの、美しいものを見たい」だけでして。メダルを取るのは誰だ?とかは、全く興味がないです。日本人を、特に応援するというのもない。凄いプレーをする選手がいれば、国籍を問わず、その映像に見入ります。日本では、出場者に対し「日本を背負って~」とかいう圧を押し付ける人が多いし、中には「税金で出場しているんだから、失敗は許さない!」的なクソ圧人間までいて、僕は心底「アホかよ」と思います。そんなもん、背負わなくていいって。

違反スーツで失格になった高梨選手の、号泣と「私のせいで皆の人生を・・」という発言。あれはホント、日本社会の悪い面が出た! 同様に失格になった他国の選手のように、判定員にブチ切れるくらいの方が健全ですよ。その一方でドーピング問題に揺れた、ワリエワ選手の涙にはとても切なくなりました。擁護しようにも言葉が見つからず、ただただ、かわいそうだった・・・



④ 前澤友作氏、民間人として宇宙旅行に

前澤氏に対しては、僕は普段は特に賛否のどちらもなく。ミーハーな感じといい散財っぷりといい、いかにもな成金で「下品だな」と思うことが多いものの、資産を溜め込んでムッツリと隠居されるよりかは、日本経済にとってはよっぽどいいかと。貴族の遊び(お金配り)に踊らされる大衆の方が、見ていて哀れです(笑)。

しかしながら彼が、宇宙旅行をするという夢を叶えた今回の件は、僕は素直に素晴らしいと思いました。それはなんと言っても、「僕も金があったらぜひ行きたい!!」からですね。別にそれで事故があって死んでもまぁいいか〜、というレベルで行きたい。宇宙旅行時代の到来に向けて、”真っ先に飛び出す”ファーストペンギンのような存在になった彼のことは、本当にありがたいですし尊敬します。



⑤ 大学共通テストで、スマホを使った問題流出事件が発生

数年前にヒットしたタイ映画「バッド・ジーニアス」なんかもそうですが、カンニングって、ちょっぴりエンタメ要素がありません(笑)? 今回の事件は稚拙過ぎるプランで容易にバレたから「アホだね」と思いますが、完璧な策を練って完璧に遂行するのであれば、むしろカッコいい。「そんなの映画やドラマだけだろ」とツッコまれそうですが、僕はあえて「いや、実はどこかに超スゴ・カンニングをやり切った猛者がいるはずだ!」と思い込みたい。

そういえば先日、地方のとある進学校で部活の合宿中に女子風呂を覗いた男子生徒達が全員、退学処分になった・・というニュース記事も見ました。そりゃ〜もちろん、よろしくない行為ですが、即・退学は厳しすぎじゃない? 友人たちとの麻雀の席(相手は全員、僕と同年代)でもその話題が出ましたが、皆「男子高校生なんて、そんなもんだろ!」でしたよ。僕らが昔、読んでハマっていた漫画〈行け!稲中卓球部〉なんて、いろんな策でもって脱がすやら、覗きやら更衣室に潜り込むやらの、おバカ行為のオンパレードですよ。当時の女子クラスメイトだって、それを読んで爆笑してたけどなぁ。

あ・・いえ、カンニングも覗きも、もちろんやっちゃダメです。でも、これらをやっちまってバレちまったアホな学生達に対して腹を立て、「常に清廉潔白であれ」と説教をするような“正しい大人”には、僕はなりたくないですねぇ。



⑥ 櫻井翔氏が、元日本兵の方に失礼な質問をしたことで大炎上

ニュース番組の戦争特集にて、嵐の櫻井翔氏が、現在103歳の元搭乗員・吉岡政光氏に対して「アメリカ兵を殺してしまった、という感覚は?」と質問。うーん・・・これは非常に難しい問題ですね。櫻井氏は台本どおりに進めただけだと思いますが。国vs国の戦争を、個人ベースに焦点を合わせ「人が、人を殺したのだ」と捉える感覚に、強い違和感が。

とはいえ、太平洋戦争を経験された方のお話はたいへん貴重なわけで、僕としても「兵士として、日本国民として、ではなく、個の人間としてはどういう感覚だったのだろうか?」を知ってみたいという想いはあります。でも、聞けないですよねぇ、簡単には・・・。つまるところは、この質問の台本を書いた者が、どこまで真摯に「戦争の悲劇を語り継ぎたい」と考えていたのか。そしてこれを聞くことはイコール、元日本兵の方の心に封印された内面に土足で踏み込む行為なのだ、という強い理解と覚悟があったのか、そこにつきますね。放送を見た限りでは、少なくとも櫻井氏の様子からは、覚悟は感じられましたよ。



⑦ 神田沙也加さんが、北海道で逝去。自殺と見られる

昨年末の当時は、テレビも雑誌もこの話題で持ち切りでしたから、その背景を僕もそれなりに知りましたが。はっきり言いますと僕は、苦しい病などの健康面が起因のケースを除き、あらゆる自殺案件に対して、完全否定する人間です。誰かが、自殺をしたくなったとして、その心に寄り添うという一面は、僕には全くありません。毎度、「その程度のことで死ぬなよ・・」としか思いません。「強烈に嫌なことがあったのなら、縁を切ればいい。辞めればいい。去ればいい。そうやって、“生きる”を選べ」と。恋人に裏切られた〜なんぞ、小石につまずくようなもんだわ!!

そんな僕の性質だからか、神田さんの自殺の要因とされる、役者の男とかその元彼女とかを、叩きまくる世間の方にむしろウンザリします。あの程度のクソ野郎なら、そこら中に掃いて捨てるほどいるって!! ロクな人間ではないのはたしかですが、あれで彼の未来が完全に閉ざされるのだとしたら、気の毒に思います。さらにその元彼女へのバッシングに至っては、とばっちり被害としか言いようがない!!!

人は誰しも、誰かに裏切られたり傷ついたり、誰かを裏切ったり傷つけたりしながら、孤独な人生を歩んでいる。死ぬなって!!!



⑧ 暴露系YouTuber、〈ガーシーch〉の勃興に芸能界が震撼!?

僕はYouTubeは基本的に、ファッション系ばかりを見ておりますが。このチャンネルは最近、雑誌やネット記事で取り上げられまくっていたので、僕も知りましてね。いやはや、面白いですよ。これを肯定しちゃうと、なんだか自分の内面の下世話感?が丸出しになるようで恥ずかしいですけどね(笑)。

簡単に言うとガーシー氏は「アテンダー」で、主に俳優やミュージシャンといった男性芸能人に対して、美女をあてがう(もちろん、オトナの関係♡)立場だったわけで。彼の話には反社がどうこうも普通に出てきますので、そっち寄りの人。本人も詐欺をやらかし、事件が発覚し一斉に去って行った“これまでオレがオンナの世話をしてやった野郎ども”に対して、明確な私怨でもって過去のヤバい話をさらけ出しまくってくれております。

とはいえ、そのほとんどは「◯◯は、AKBの△△を弄んだ」とか、そういうネタばかりで。実名をガンガン出すのでインパクトがありますが、僕としては「芸能界なんてそんなもん。酒池肉林のカオスでしょ」という感想です。ファンはショックでしょうけどね。僕には特に好きなアイドルはいませんので、名前を聞いてネット検索して「うはっ! 綾野剛に襲われたのはこの女か!」ってな感じでニヤニヤしているだけです。



⑨ 映画「ドライブ・マイ・カー」、米アカデミー作品賞にノミネートの快挙

昨年は349本、今年も今日の時点で108本も映画を観ている僕ですが、、この作品は観てませ~ん!! もう、DVDレンタルもリリースされておりますけどね。全然、触手が伸びない!!

公開当初は特に評判が良かったわけでもなく、集客に苦しんでいたというのに、アカデミー賞にノミネートされた途端に急にザワザワ。先日の日本アカデミー(権威は全く無し)も総なめ状態で、各賞を受賞。最寄りのTSUTAYAには、DVDが50本くらい並んでいる。僕は映画通ぶるつもりはないし映画通ぶっている奴らを嫌いなくらいなのですが、これに関してはなんだか冷めるというか、アマノジャクの気が出ましてね。仮に本家オスカーを穫ったとしても、僕は観ないだろうな・・・

そもそも邦画やアニメはほとんど観ない僕ですが、最近の邦画では「空白」が、特に素晴らしい作品でした。お薦め!!!




以上です!!


僕は「な〜んもやる気なし!」状態をずっと継続したいわけでもなく、春の匂いが気持ち良さそうなので、近日中に名古屋→大阪→神戸へと、ブラリ旅して来ます〜





2022年2月26日土曜日

ロシア・ウクライナ戦争について、僕が思うこと。

 



今回は、三ヶ月に一度のペースになっている“最近のアレやコレやに対する僕なりの意見〜”を書いていたのですが、話題たちの中に入れていた〈ロシア・ウクライナ戦争について〉が、数行ではとても済まないものだったので、記事の順番を入れ替えて先にそちらのみを語ります。


いきなりですが、まず最初に、“架空”の話をします。かなりデリケートで難しい問題ですが、あくまでも“架空”なので「そんな事態はありえないだろ!」等とは捉えずにで、よろしくお願いします。


〈架空の話〉

日本と中国の関係性を飛躍的に改善させる、素晴らしい出来事が立て続けに起こり、多くの日本人からの対中イメージは凄まじく良好に。その流れで、“親中”を理念の軸にする政党Aが結成され、選挙では日米安保同盟の破棄や在日米軍の完全撤退を公約に掲げ、結果、勝利します。

それが世論なわけですから、政党Aは公約の遂行を試みます。すると、、、怒ったアメリカは、日本への軍事攻撃を決断します。日本対アメリカの、戦争が勃発します。親中路線は日本人が選挙によって自らで進んだ道ですが、シーソーのようにアメリカへの敵対を表明したわけでもなく、攻撃される筋合いはないわけで、多くの日本人はアメリカに対して激怒します。戦力は圧倒的にアメリカが上なので助けを求めましたが、仲良くなったはずの中国はなんと、何もしてくれません・・・

日本にはもちろん、政党Aに投票しなかった者々も多くいます。政党Aが議員数で過半を越えたとしても、それは選挙制度の歪みによるもので、他政党の得票数を合計すると、政党Aを上回っていたかもしれない。そんな、親中路線を歓迎していなかった者々からすれば、アメリカに対する怒りと同時に、政党Aやその支持者に対しての「失政だ!」という憤りもあるはずです。

〈架空の話、了〉



今回のロシア・ウクライナ戦争を、日本(もちろん=ウクライナ)に置き換えて、かなり無理のある架空話を用いましたが、ザックリと簡単に言って「このような状況である」と、僕は捉えているということです。日本もウクライナも、二つの強大国に挟まれ、双方に振り回されまくる立場であるという点で、すごく似ております。ここで僕が最も訴えたいのは、上記の話の最後の段落です。


元々、ソビエト連邦に所属していたウクライナは、連邦が崩壊し独立に至ってからも、政権はずっと親露の傾向でした。しかし2014年に革命が起き、当時のヤヌコビッチ大統領は失脚しロシアに亡命、その後の大統領選挙に勝ったポロシェンコにより、一気に親米(西側)路線へと舵を切ります。それに対してロシアは、報復のような形でクリミアに侵攻し、半島を実効支配します(それを求めたのは、親露派が大多数を占めるクリミアの住民たちですが)。

2014年の革命を、裏で操ったのは誰か、どこの国か、、の話には諸説ありますし、これを語ると陰謀論めいてくるので割愛しますが。とにかく今のウクライナは、元は家族のような関係であったロシアに対して、明確に“お別れ”を告げた状態なわけですが、それが公正な選挙によって国民が選んだ結果だというのは間違いなく、フラれたロシアがブチ切れてミサイルを撃ちまくっていいはずがありません。ウクライナの人々が怒るのは当然です。


しかしながら先日、僕はこのような内容の発信を目にしまして。「ウクライナの友人から届いたメッセージを日本語に訳した」といった入りでしたが・・・その内容はというと

・ウクライナ人で親露の者なんていない。東部にそんな地域があるのは、過去にロシアが強引に入植を進めたからであり、それは侵略の足がかりにするために行ったことだ
・政府による親露派に対する迫害なんて、あるわけがない。それはロシアによるプロパガンダだ
・ロシア側から発せられる情報は嘘ばかり。それらを信じて騙されて、彼らの擁護なんてしないで

といったもので(たしかツイッターでしたが、削除された?のか、見つからず)。僕は直感的に、「これは・・・・危ないわ!」と思いました。「ロシアは嘘ばかり」に対する「気をつけなきゃ!」という意味の、危ない!ではないですよ。この発信そのものに対しての、「こういうのは冷静に、フラット意識を強めに捉えなきゃマズい!」という、危ない!です。

「ウクライナ人で親露の者はいない」・・・の時点でもう、僕は強い違和感を覚えます。8年前の選挙から親米の政党が実権を握っているからといって、ウクライナ人の中にも親露政党を支持した人、今でも支持している人は、それなりの割合で確実にいるはずです。戦争が勃発した今、その方達は、親米に偏りすぎてロシアの怒りを買うに至った現政権に対して、強烈な憤りの最中なはずです。 日本でも、「アメリカと仲良くするべき」という意見の者が多数派な一方で、「中国と仲良くするべき」という意見の者だってたくさんいるでしょう? それは、当たり前のことでしょう? 成熟した民主主義社会では、「人々にはいろいろな意見があって、誰でもそれを表明することができる」はずです。ウクライナは、そうではないのですか?

さらに言うと、プーチンは2000年の大統領就任当時から「ウクライナのNATO加盟だけは絶対に認めない。その際にはあらゆる手段を用いて踏みつぶす」と公に発言しております。ご丁寧にも西側諸国に、“デンジャーライン”と教えてくれていたわけですが、ウクライナ政府はなぜ、その一線を越える決断をしたのでしょうか? このラインを知っていたくせにNATO加盟を裏で後押ししていたのは、どこの国ですか?


こういうことを書くと、「お前はロシアの味方か!?」などと解釈するアホがそれなりに湧き出そうですが。僕はもちろんそんなつもりはなく、あくまでも、フラットな目線で世界を捉えようと、努めているだけです。世界的な重大事象の裏にはいろいろな要素(多くの国の思惑、企て)が複雑に絡み合っており、“ロシアは加害者で悪”、“ウクライナは被害者で正義”などと、単色で塗りつぶしていいものではありません


以前、YAWPに泊まってくれたルーマニア人のゲストは、チャウセスク政権による社会主義の時代について「あの頃の僕らは幸せだったのに・・・」としみじみ、語ってくれました。チャウセスクは、革命によって処刑されたこともあってか、西側諸国(日本を含む)における一般的な報道ではまるで、長年に渡り“恐怖政治”を行った“極悪な独裁者”という評価です。

ヨルダン人の僕の友人は、イラクの元大統領サダム・フセインのことを「彼は、英雄だ」と、キッパリと言い切りました。西側諸国(日本を含む)でのサダムに対する評価も、言わずもがなで皆さんご存知の通りに、“極悪な独裁者”ですね。

僕が中東のシリアを旅した際に、仲良くなった現地の学生たちは、アサド大統領について「彼がベストではないのは、わかっている。しかしこの国を一つにまとめられるのは彼しかおらず、ベターな選択なんだ」と語ってくれました。対する西側諸国(日本を含む)での評価もまた“極悪な独裁者”ですが、アサドはプーチンと親友で“一筋縄では行かない”存在なので、今でも現役です。


上に挙げた三つの例で、僕はもちろん「チャウセスクやサダム、アサドは実は、悪人ではないのだ!」などと言いたいのではありません。一つの国の中でも、いろいろな意見があるのは当然で、人それぞれで支持・不支持が分かれるのも当然で、「あの国の民意はこうだ」などと単色で塗っていいものではない!と言いたいのです。ちなみに上記三人に共通するのは皆、【アメリカ(西側諸国)と敵対していた】ことです。さらに言えば、プーチンはアメリカ前大統領トランプ(共和党)とズブズブでしたが(というか、プーチンにとっては扱いやすい相手で、手のひらで転がすような関係だったのでしょう)、ここ8年間のウクライナ政権はオバマ〜バイデン(民主党)とズブズブで、親米というよりも親・民主党。僕はトランプのことは全く支持しておりませんが、仮に彼が大統領のままであったならば、今回の戦争は勃発していなかったことでしょう。



旧ユーゴスラビアの内戦についてを深く学び、現地をしばらく旅したことがきっかけで、僕には「日本で流布されているメディア情報は、西側寄りに偏ったものばかりだ!」という強烈な目覚めが、すでにあります。世界情勢や戦争・紛争のアレコレについて、専門家の方々には足元にも及びませんが、世間一般よりは知っているはずだという、自負もあります。僕はもちろん「戦争を許せません」。どんな理由、どんな大義名分であれど、「戦争は絶対に許せません」

よって僕は、「ロシアの意図を理解できる」とか言うつもりは、全くないです。ロシアへの擁護や共感などは、全くしていないですし、するつもりもないです。しかし少なくとも僕は、プーチンの思惑や狙いを知りたいですし、彼を支持する方々の意見も聞いてみたいと思います。特に、親露のウクライナ人で、ウクライナ政府に怒っている方々の意見を、ぜひとも聞いてみたい。もちろん、ウクライナ国民の多くがなぜロシアとの別離を望んだのか、危険を顧みずになぜそこまでNATOへの加盟を強く願うのか、、も、より広く深く知りたい。

逆に言えば、「ロシア側から発せられる情報は嘘ばかりだから、耳を塞ぐ」などというスタンスは極めて愚かであると、僕は断言します。平和への第一歩は“相互理解”だという信念が僕にはあり、“Aが正義、Bは悪”、“Aが真実、Bは虚偽”というような短絡的思考、断定バイアスこそが、平和(相互理解)とは真逆に位置するものであると考えるからです。



何よりも、一刻でも早い戦争の終結、平和の実現を、心より祈念いたします。







2022年2月5日土曜日

今さらながら、<インスタ>始めました・・・

 


寒い日が続きますねぇ〜


前回の、2021映画総括でパワーを使いすぎたために、僕的に中身の濃ゆい(けれども閲覧数は少ない涙)記事はしばらく書く気にならないので、今回はただの近況報告です。気の抜けた感じで、ダラダラと綴ります。


最近はサッカーのプレミアリーグの試合がほとんどないことも手伝ってか、時間ばかりが有り余っている僕の、先月の映画鑑賞本数は52本。今月も今日までに8本観ておりますので、今年に入ってすでに計60本。はいそうです、中毒です。TVゲーム等では、依存のような経験は特に記憶にないんですけどねぇ。今の僕は、映画を毎日1〜3本観ないと、なんだかウガーッ!となります。うーん。よくないですね・・・

60本の内では、DVDがリリースされたばかりの映画【少年の君】が特に素晴らしく、魂が震えるほどに感動しました。前回でランキングを発した直後ですが、こちらを割り込みで2位に入れたい。監督賞と主演女優賞も、この作品からにしたい。物語ラストの主人公の選択だけが残念(とはいえ、あのように締めなければ大多数の観客からは不評でしょうね)でしたので2位ですが、同じ展開のままで突き進んでいれば確実に1位でした。この映画、実は僕は8月のアタマに、観たいと思って劇場に向かったのですよ。しかし満員(昨夏は思いっきりデルタってたのに席の空かせはなくパンパン)で、違う映画に変更しまして。「やはり、琴線のアンテナに引っかかった映画は劇場で確実に観ておくべきだな!」・・と、今回改めて思いました。


そういえば、北京オリンピックが開幕しましたね。昨晩の開会式を見ましたが、いやぁ〜、繊細で美しく、しかも長尺ではなく潔い演出の連続で、素晴らしかったです。“聖火がトーチのまま”というセンスも、“著名人を全く起用しない”という簡素さも、いちいち良かった。多くの日本人がヤフコメ(笑)等で発しているのと同様に、僕も「こりゃ〜東京オリンピック、完敗だわ・・」と思いましたとです。

前述の映画【少年の君】も中国映画ですから、僕はこの数日間、「スゴいなッ、中国! 芸術・表現の世界で、このレベルに達しているのか!!」と感嘆しまくっております。別に元々、彼らを甘く見ていたわけではないですし、嫉妬のような想いでもないのですが(笑)。素直にマジで、現在の中国のクリエイティブの力はスゴいと思います。



さてさて、話は変わり。先月の僕はヒマヒマ&ほぼ引きこもり状態だったのは前半のみで、後半はけっこうな頻度で出かけておりました。実現した飲み会は三度。高校時代の友人からオミナンチャラがどうこうで飲みキャンセルされちゃったのは一度(涙)。宿主仲間のIさんにサッカー日本代表の試合観戦に誘われたけどオミナンチャラのせいでポシャったのも一度(号泣)。

呑みの一度は、古着業界の若者達とでして。というか彼らだけでなく、アパレル界隈の方々って、コミュニケーションツールにしているメインのSNSは圧倒的にインスタグラムが多いんですよ。まぁ、イメージ通りですが。

インスタをやっていない僕は、彼らとのDMのやり取りをする際に、なんだか面倒をかけているような気がしましてね。しかし僕はスマホを持っておらず、「インスタってスマホじゃないと出来ないんでしょ?」という、“俺もやるべきかな←→俺にはムリじゃん”の板挟みのような状態が続いておりまして。しばらくはそのままでやり過ごしていたのですが、この度、なんだか発起したので研究してみたところ、PCでも利用可な術を発見。というわけで、私:タクロウ:齢43歳、今さらながらインスタデビューしました(笑)。


これでついにオイラも、Facebook、ツイッター、インスタグラムをコンプリート☆。とはいえ自然と用途にラインが引かれており、Facebookは友人たちとのDM用、ツイッターは全国のゲストハウス宿主さん達とのDM用、インスタはアパレル界隈の情報入手&DM用、になっております。今やFacebookやツイッターは、誰かからのDMの通知が来た際に開くだけで、僕が何かを発信することも他の方々の発信をチェックすることもほぼ皆無ですが・・・(どうもすみません)。というかツイッターはあくまで“おかえりびと”のアカウントなので、僕・個人のものではないですしね。


そんなこんなで「始めてみたよ~」、なインスタ。フムフムなるほど、面白いですね〜。開始直後で新鮮だから、というのはあるでしょうが。スマホじゃないので動画を出せず、ストーリーズ?とかいうのにも僕は参加できませんけどね。今のところは、僕の「インスタってこういうもんでしょ?」という歪んだ偏見を元にする、“オシャレ服を着てカッコつけたポーズで自撮りしてドヤッ!”ばかりを発信しております(笑)。ステキな名言や、詩を添えながら・・・♡

これは僕の感覚としては“ごっこ遊び”に近いので、僕のアカウントを見つけた方がいらっしゃってもマジとは捉えずに、笑ってくださいです。僕も、投稿ボタンを押しながら笑っております。40過ぎのオッサンが、参入して早々にオシャレぶってイキがってドヤりまくっているのですから、そりゃ〜フォロワーはなかなか増えないですわ。いろんな人々の発信を見ていると、ハッシュタグを怒濤のように付けまくるスタイルが多いのに気付きましたが、その方向ではなぜか照れがあり、僕にはマネができません・・・

僕が見ている対象も、基本的には発信と同様の“この着こなしってオシャレでしょ”系ばかりなのですが。元々、雑誌等のストリートスナップ企画は好きですしね。しかしながら、添えられる文章には「オシャレ勉強中です」とか書いている人が、すこぶる多い。写真ではクールにキメキメなのだから、文章でも素直に気持ちよくドヤればいいのにさ(笑)。インスタって、謙虚じゃない者は嫌われる世界なのかなぁ?


というわけでまぁ、最近の僕の日々の生活は、そんなユル~い感じだということです。オリンピックが楽しそう(僕は夏期よりも冬期の方が好きです。だってよりエキサイティングじゃん)なので、開催期間中くらいは映画鑑賞を控えめにして、いろんな競技を見ようかな・・・


こんなのを投稿しまくっとる(笑)!





2022年1月22日土曜日

2021年、映画総括!!





今回は、年始の恒例記事である、前一年間に公開された映画の総括です!!!


昨年の同企画も閲覧数はビミョ~で、労力と成果の反比例っぷりが物凄いのですが、今年も変わらず元気にやります。“読者の皆さんに向けて”というよりも、“映画好きな自分に向けて”のオタク熱で書いている、と言ってもいいのでね。

昨年の同記事で、僕は「2021年の目標鑑賞本数は“181本”」と書きました。さらには、「300本を越えたら、オレは完全に依存症」とも書きました。その結果はというと・・・309本! これはあくまで“初めて観た作品”の数で、昨年の僕は“前に観たことのある作品”も40本再鑑賞しており、それも含めた合計だと349本です。履歴を全てメモったので、これはハッキリしております。


初見の映画309本の詳細は、劇場:25本、DVD:131本、テレビ:3本、ネット:150本、でした。ネット(アマゾン・プライム)での鑑賞数が、ついにトップに躍り出ましたよ。DVDは、いつも青砥のTSUTAYAで借りるのですが、毎度“5本で1100円”のコースなので、僕はあちらさんに年間で26回行ったわけですねぇ。返しただけで何も借りず、、の機会も含めたら、40回くらいは行っているのかもです。

ていうかアマゾン・プライム(の、見放題サービス)、最近では劇場公開が終わった直後の新作をUPするケースが増えましたね。「ファイナル・プラン」という映画なんて、まだ劇場公開している段階で観ることができて、超ラッキーでした(ビジネス的に、問題ないんですかね?)。一方で「キャッシュトラック」は、僕は劇場で観たのですが、その一カ月後くらいにサラッとUPされていて、なんだか損した気分になりましたよ(笑)。逆に、「いずれDVDやネットで観よう」と判断した作品が、公開終了後に全くメディア展開のないケースも明らかに増えており、なんだかグチャグチャです。


僕が劇場orDVDで鑑賞した映画の内、2021年に公開された作品の数は、78本でした。一昨年に公開された映画も、僕はもちろん昨年中にDVDのレンタル解禁に合わせてたくさん観ておりまして。それを含めての2020年のトップ10ランキングは、このように修正します。

NEW⑩ 朝が来る
NEW⑨ ザ・ハント
  ⑧ ある画家の数奇な運命
  ⑦ 幼い依頼人
NEW⑥ 薬の神じゃない!
  ⑤ 黒い司法 0%からの奇跡
NEW④ SKIN/スキン
  ③ レ・ミゼラブル
  ② 悪人伝
  ① 娘は戦場で生まれた

④ 位の「SKIN/スキン」は、本編ももちろん良かったのですが、特典映像として付随されていた短編作の方に、さらに強烈な衝撃を受けました(こちらをランキングに入れる場合には、1位を争うレベルです)。米アカデミー短編映画賞を獲りましたし、たったの20分間だしで、皆さんもぜひ観ておくんなましです。YouTubeで探したけれど、見つからずでしたが。



というわけで、前振りが長くなりましたが、ここからが2021年のランキングの発表!


まずは、惜しくも選外となった映画を5本(公開日が早かった順)です。

★ベイビーティース(2.19/豪)
★ジェントルメン(5.7/英・米)
★シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち(7.9/仏)
★プロミシング・ヤング・ウーマン(7.16/米)
★キャッシュトラック(10.8/英・米)

「ジェントルメン」と「キャッシュトラック」は共に、ガイ・リッチー監督。出世作「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」が傑作すぎて、以降は評価を下げ続けた彼ですが、なんだか復活の気配がしますねぇ。


それでは、ベスト10の発表!! タイトルの後の(〜/〜)は、日本での劇場公開日と製作国です。簡単なストーリー紹介はしますが、いわゆるネタバレはありませんとですよ!



【10位】


夏時間(2.27/韓国)

人物描写と映像美の、丁寧さが素晴らしい映画:その①。地味な作品なので、知っている方は少ないと思われますが。中学生?の少女とその弟くんが、お祖父ちゃんの家に引っ越して来てからのひと夏を、淡々と切り取っただけで、特に大きな事件等は起きません。

思春期少女の葛藤と成長、家族とは?の描写が、とても繊細。夏の韓国の田舎の風情が、日本人である僕の記憶にもずっぽりとリンクし、「子供の頃の夏休み、鹿児島の祖父ちゃん家、楽しかったなぁ~」と、しみじみと懐かしめました。監督は30歳の女性、今作でデビューだそうで! とんでもない才能だわぃ!!





【9位】


ザ・ビーチ・バム まじめに不真面目(4.30/米)

強烈にクセありな主人公なので、好き嫌いが極端に分かれそうな作品。マリファナと酒と女に溺れるだけの、自堕落な日々を送る彼ですが、周囲の誰しもが彼に対しては好意的。彼は天才的な詩人で、とてもロマンチックで破天荒なんですよ。

“外面はロクでもないが心根は優しい、愛に溢れる人間”のことが僕は大好きなので、彼のキャラはドンピシャでして。「ムーンドッグ」という、名前もいい。心のどこかに、孤独感というか悲しみというかを、抱えている装いなのもいい。

この映画のオチも、スカッと豪快で気持ちの良いものなのですが、なんだか切なくもあり・・・。僕は同じくグゥ~タラに生きる身として、彼の生き様には激しく憧れました。





【8位】


Mr.ノーバディ
(6.11/米)

ボーン・シリーズとかイコライザーとか、最近は、“なめてたアイツが実は最強殺戮マシーン野郎だった”的な映画が多く、それらは全体的に優良作ばかりなのですが、この作品もその系譜。

しかしながら、上記のシリーズたちとこの作品が決定的に違うのは、主人公の“平凡”度合いの高さ。ジェイソン・ボーンやジョン・ウィックは、最初からスタイリッシュでカッコいいですからねぇ。この映画では、名前すらなく筋骨隆々でもない、見た目は一般人の普通のダメ親父。彼の格闘っぷりも全くイケておらず、派手に飛んだり蹴ったりはなく、いろんな敵からボッコボコにされまくります。

彼が能力的に最も突き抜けているのが、“タフさ”なんですよ。いやぁ~、痛快でハチャメチャで、面白かったです。続編が楽しみ!!





【7位】


グンダーマン 優しき裏切り者の歌(5.15/独)

人物描写と映像美の、丁寧さが素晴らしい映画:その②。旧東ドイツに実在したフォークシンガー、ゲアハルト・グンダーマン氏の半生を綴った作品。

彼は、シュタージ(秘密警察)からの指令で、西側寄りの思想を持つアーティストたちの活動の、密告をしてしまいます。そして東西ドイツが統一され、彼はミュージシャンとして名声を得ますが、過去のスパイ活動によって背負った心の十字架との葛藤に、悩み続けます。

これ系の映画の多くには、「当時の“東”は悪」といった思想のベースがあるように感じますが、この作品にそんなことはなく。東ドイツ時代の人々の生活は、比較的ポジティブに描かれています。そして、“密告”という暗い過去を克服すべく戦った彼に対する、周囲や世間の反応はというと・・・

物事を一方通行でジャッジしない、平等で崇高な精神を感じ、僕はこの作品をリスペクトしました。そして何より、彼の楽曲がまた、どれも素晴らしいんですよ。僕はこの半年間、YouTubeで聞きまくっております。





【6位】


藁にもすがる獣たち(2.19/韓国)

エンタメとしては、2021年で最も面白かったです。10億ウォン(1億円)が入ったボストンバッグが、あっちに行ったりこっちに奪われたりする、とことん二転三転なハイスピード展開。主要キャラ4人のエピソードが、時系列も含めて激しく入り乱れ、交差しまくりで。オチの収束させっぷりもアッパレで、言うことなし! 脚本の質が、凄まじく高いわ~。原作は、日本人作家の同名小説なのだそうですが。

タイトルバックと、物語の後半の展開とをリンクさせる、センスの良さも超クールです。特にタランティーノ監督作が好きなような方には、ハマること間違いなし。僕は自信を持ってお勧めできます。





【5位】


17歳の瞳に映る世界(7.16/米)

人物描写と映像美の、丁寧さが素晴らしい映画:その②。17歳の少女が望まない妊娠をするのですが、彼女の住むペンシルバニア州では中絶のためには親の同意が必要とのことで、親友と二人でニューヨークまでの旅に出ます。

・・・ほんと、それだけの話なんですよ。出来事が、全くありません。二人はニューヨークに着き、病院に直行するものの「また明日に来て」。お金がないので宿には泊まれず、夜の繁華街を彷徨い歩き、駅のベンチで休み・・・なのですが、事件など起きません。

主人公の少女の“何やらワケあり”感は、全編に渡って漂い続けますが、一切の説明なし。彼女の過去に何があったのか、妊娠させた相手は誰なのか、それらの詳細は観客には何も提示されません。

しかしなぜか僕は、彼女への共感と応援を、心の底からしてしまいました。世界を放浪する最中に、とりあえず辿り着いた街で、あてもなく彷徨う・・という経験は僕にも多くありますので、「あぁ、いい“旅”してるねぇ~」という想いも馳せました。





【4位】


皮膚を売った男(11.12/仏ほか、七ヵ国の合作)

内戦の最中のシリアを脱出するために、現代アートの巨匠の提案を受け入れ、自らが“生きるアート作品”になった青年の物語。背中の全面にVISA(入国許可証)のタトゥーを彫り、実際に世界中の美術館に連れまわされ展示され(もちろん休憩ありですが)、美術品オークションで売買もされます。現代アートの不可思議さ?や、それらをクソ真面目に品評する大富豪達の滑稽さ、世界的な貧富格差のエゲつなさに対する、毒の一刺しというか皮肉というかを、ふんだんに内服し。

同じく祖国を抜け出すために政略結婚した恋人の、旦那(いい人じゃんかよ~)への扱いが雑でお粗末すぎる・・等の欠点はありますが、脚本のアイデアや事態の転換っぷりが、とても秀逸な作品でした。





【3位】


サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(10.1/米)

人物描写と映像美の、丁寧さが素晴らしい映画:その③。極めて好きな要素があるので1位にしてもいいくらいなのですが、中盤に大きな減点材料があるため、この順位で。

とあるロックバンドのドラマーが、ある日突然、難聴になってしまう。ライブ活動を諦め自暴自棄になるが、恋人の支えでなんとか立ち直り、聾者の支援コミュニティへの入所を決断する。

そこでの生活の描写はとても丁寧でしたが、あまりに淡々としすぎで時間も長く、正直、助長を感じました・・・。しかしその後、彼が恋人に再会しに行ってからの物語に、大感動。言葉ではなく、彼女のたった一つの仕草により、彼の心は揺れ動く。

儚くも美しい、愛の物語でした。





【2位】


ファーザー
(5.14/英&仏)

映画が始まり10分ほど経ち、いやぁ~ビックリしました。重度の認知症を患う老年の父親と、彼に対する過酷な介護の生活により心身が蝕まれる娘のお語なのですが。似たような設定の既出の作品群って、ほとんど全てが“介護する側の視点”か、“第三者の視点”で描かれますよね。

しかしこの映画は、完全に“父親の視点”で、観客はそれを疑似体験。彼は認知症ですから、登場人物がいきなり消えたり、住む家のドアを開けたら違う家になっていたり、過去と現実が入り組んだり、凄まじく歪な迷路に迷い込まされるのですよ。介護のために毎日通い続ける、肝心要の娘さんですら場面によって違う顔で、誰が誰だかわからない!! 最初から最後まで観客の脳をパニックにさせまくるという、新しいジャンルです!!!

映画の歴史において、こんな表現方法がまだあったのか・・・と、感服いたしました。面白いとか感動したとかいう要素はないのですが、とにかく斬新で挑戦的な、スゴい作品です。





【1位】


ブータン 山の教室
(4.3/ブータン)

今年の1位は「ファーザー」で確定だな~、とずっと思っていたのですが、年末に観たこちらが最後に逆転しました。人物描写と映像美の、丁寧さが素晴らしい映画:その④。とにかく丁寧。僕の歴代・丁寧な映画ランクでも、1位かも。

こちらも、大きな出来事はありませんが。ブータンの首都ティンプー(けっこう都会です)に住むイマドキの青年が、辿り着くまでに8日もかかるド辺境の地にある、小学校への赴任が決まり。彼が集落に着くまでの道中と、教師をすることでゆっくりと成長する姿を、この映画はシンプルに紡ぐだけです。

その集落:ルナナ村の人口は56人。この映画の出演者のほとんどは実際のこの村の住民だそうで、まるでドキュメンタリーのよう。いつでも素直で笑顔、家畜のヤクを神のように敬い、山々に囲まれた壮大な自然と共存する彼らの姿勢が、とにかく尊い。

僕はバックパッカーなので、率直に「うぉぉぉ、ブータンに行きてぇ!」となりまして。さらに僕は、いちおう元教師。「先生のことを尊敬します。未来に触れることができるから」という生徒たちの言葉に、涙がホロリ、こぼれ落ちました・・・





以上です!!


僕の2022年は、映画鑑賞の目標数を365本と設定しましょうかね。一日一本ペース! 今日(1月22日)の時点で40本観ているので、今のところはその倍の勢いなんですが・・・(笑)。劇場ではスパイダーマンの新作を鑑賞済み(ただのお祭り映画で、脚本が酷かった)、明日に「スティルウォーター」を観に行きます(※追記:超優良作でした)。



【タクデミー賞】
作品賞   ブータン 山の教室
脚本賞   カウテール・ベン・ハニア(皮膚を売った男)
監督賞   フロリアン・ゼレール(ファーザー)
撮影賞   ジグメ・テンジン(ブータン 山の教室)
編集賞   ヨルゴス・ランプリノス(ファーザー)
主演男優賞 アレクサンダー・シェアー(グンダーマン)
主演女優賞 シドニー・フラニガン(17歳の瞳に映る世界)
助演男優賞 キム・サンドン(夏時間)
助演女優賞 オリヴィア・クック(サウンド・オブ・メタル)



【鑑賞映画78本を、全採点! 公開日が早い順!(劇)は劇場での鑑賞!!】

★(10本)
⑥藁にもすがる獣たち
⑩夏時間(劇)
①ブータン 山の教室
⑨ザ・ビーチ・バム まじめに不真面目
②ファーザー(劇)
⑦グンダーマン 優しき裏切り者の歌
⑧Mr.ノーバディ(劇)
⑤17歳の瞳に映る世界(劇)
③サウンド・オブ・メタル~聞こえるということ~(劇)
④皮膚を売った男(劇)

★(22本)
 羊飼いと風船
 天国にちがいない
 ジャスト6.5 闘いの証
 ハッピー・バースデー 家族のいる時間
⑮ベイビーティース
⑲世界で一番しあわせな食堂

 ある人質 生還までの398日
⑱ノマドランド(劇)
 21ブリッジ
 グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告
⑭ジェントルメン(劇)
 アオラレ
⑯グリード ファストファッション帝国の真実
 ブラックバード 家族が家族であるうちに
⑳ゴジラvsコング(劇)
⑬プロミシング・ヤング・ウーマン(劇)

 ファイナル・プラン
⑫シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち
⑰すべてが変わった日(劇)

 明日に向かって笑え!(劇)
⑪キャッシュトラック(劇)
 モーリタニアン 黒塗りの記録(劇)

★(32本)
 ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画
 チャンシルさんには福が多いね
 43年後のアイ・ラブ・ユー
 聖なる犯罪者(劇)
 KCIA 南山の部長たち
 プラットフォーム
 わたしの叔父さん
 私は確信する
 食われる家族
 ラスト・フル・メジャー 知られざる英雄の真実
 ミナリ(劇)
 水を抱く女
 ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット
 パーム・スプリングス
 ザ・バッド・ガイズ
 スプリー
 SNS -少女たちの10日間-
 ザ・スイッチ
 アメリカン・ユートピア(劇)
 クワイエット・プレイス 破られた沈黙
 カムバック・トゥ・ハリウッド!!
 コンティニュー
 RUN/ラン
 サムジンカンパニー1995
 フリー・ガイ(劇)
 ザ・スーサイド・スクワッド ”極”悪党、集結(劇)
 ドント・ブリーズ2
 モンタナの目撃者
 アナザーラウンド(劇)
 ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(劇)
 悪なき殺人(劇)
 キングスマン:ファースト・エージェント(劇)


★★(12本)
 新 感染半島 ファイナル・ステージ(劇)
 カポネ
 すばらしき世界
 DAU. ナターシャ
 ワン・モア・ライフ!
 クイーンズオブフィールド
 サンドラの小さな家
 僕が跳びはねる理由
 クライム・ゲーム
 孤狼の血 LEVEL2
 元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件
 ミッドナイト・トラベラー(劇)

★(2本)
 5月の花嫁学校
 返校 言葉が消えた日



【観たかったけれどスルーの、DVDリリースが待ち遠しい映画たち!】

1秒先の彼女
少年の君
親愛なる君へ
名もなき歌
アイダよ、何処へ?
クーリエ:最高機密の運び屋






2022年1月12日水曜日

今年こそ世界中で、自由に旅ができますように!





2022年、明けましておめでとうございます〜

皆さま、今年もどうぞ、よろしくお願いいたします!!


もう、二週間近く経っちゃいましたけどね。僕のこの年末年始は、先月26日に友人と飲んで以降は何一つ用事なく、今週も金曜までは予定なしの、ず〜っとひたすらにヒマヒマな三週間です。その間のプチ外出はたったの二度で、映画を観に亀有に行った&DVDを借りに青砥に行っただけの、基本的には高砂に引きこもり状態でして。んまぁ、これはこの二年間の僕のデフォルトだっけか・・・

声を発するのは、行きつけの定食屋やコンビニでの「まいど・どうもっ!」的な挨拶のみ。電話やメールの類いも、誰からもなく誰にもせず。新年早々、どっぷりと孤独やわぁ〜(笑)。まぁ僕は元々、ぼっちな人間ですけどね。最近はちょっと極端すぎです。(あ、この記事のUPの直前に、東京ひかりのイサさんからメールをいただきました。)

早朝6時に布団に入り、18時まで寝る・・というリズムもなんとなく確定してしまいまして、日光に触れる機会がほとんどありません。なんだぃこの、ヴァンパイアみたいな生活は・・・(笑)? まぁ僕は元々、夜型の人間ですけどね。最近はちょっと極端すぎです。


というわけで僕は、基本的には夜にしか&12時間しか起きていない毎日なのですが、やっていることといえば相変わらずの映画鑑賞ばかり。欧州サッカーのプレミアが冬期休みに入ったので、マジで映画を観る以外にやることがない! よって、一日2〜3本のペースで映画を観漁っておりまして、今年に入ってから昨日までの十一日間で27本を観るという、狂気じみた事態になっております!!

この、昼間の12時間はひたすら寝ている毎日。以前であれば「寝すぎたなぁ〜。なんか損したぜ」な気分にもなっていたのですが、今やそれすらもなく。暖房を全くつけない生活なので、布団の中が気持ち良過ぎましてねぇ。そんなに眠くなくても早めに布団に入り、長々と本を読んでいることが多いですし。その気持ち良さのせいか、見る夢も、なんだかハッピーなのが多い。

その夢々は、色恋でムフフ♡ないい感じの内容が大半(元カノさんたち、ゴメンナサイ〜笑)なのですが、なんだか最近はゲストハウス関連も多いです。そこでは僕は普通にYAWP!backpackersを運営しており、ひたすらに英語で会話しています。カオスなゲストとケンカしたりもありますが、目が覚めると「あぁ・・なんだ、夢か。いい夢だったな・・・」となってばかりです。映画マトリックスの新作は観ておりませんので、そこから「仮想現実?」的な影響を受けたわけではないですよ(笑)。


そんなわけで僕は、「夢にしょっちゅう出るくれぇだっぺさ、ワシのアイデンティティーはやはりゲストハウス宿主なんだべさ! 再開すっぺ!!」なテンションが上がり気味でして。とはいえ今のこのタイミングは、ガッツリと閑散期。再開するならばちゃんと掃除とかしなきゃ〜というのがあり、宿内の一部を簡易改装(DIYでね)したいなぁ〜というのもありで、やや先送りで。具体的には、

2月末までは、ニートで自堕落なノンビリ生活を継続します。寒いしっ(笑)!
・3月1日から、DIYと大掃除をがんばります!
3月18日に、YAWP!backpackersの運営を再開します!
・たとえスカスカでも我慢、それを5月8日までは継続します!
・5月9日〜7月14日までは、また休みます(笑)!
・7月15日〜9月25日と、年末にも開こうかと思いますが、未定です!

3月1日の時点で日本政府が、外国人観光客の受け入れ完全拒否の方針を継続中ならば、再開予定日はさらに先送りしますが。僕なりのいちおうの目標&目安としては、3〜5月の春期に、合計で100泊。これに届かないようであれば、夏期も年末もやらずで、また一年くらいは休業を選択するだろうと思います。例年であれば、3月後半からは繁忙期で、100泊は十日もあれば届いている数字でしたけどね。今回は目標の段階で、約五十日間に100泊。稼働率16%、月商で11万くらいか・・・(号泣)。


なお、2月の後半あたりに再び、関西方面へ突撃しようと企て中です。美味しくて粋なジェラート屋さんが近々、神戸の王子公園にオープンするようなので、それをお召し上がりたいぞぇ、と。本当は、この2〜3月にはどこかの国へ旅に出ようと、海外のイミグレ情報をかき集め&吟味しまくっていたんですけどねぇ。例のウィルス絡みでの隔離がどうこう、ワクチンどうこうには豪快に「我関せず!」で、観光客を誰でも受け入れてくれちゃう素晴らしい国はちらほらと存在するのですが。あちらさんへの入国が無問題でも、帰国の際のアレコレの方がややこしく。

日本政府は日替わりのレベルで、コロコロと方針を変えまくりやがっているし! 予定通りの帰国が叶わなくなり、延々とその国に居続けるハメになっても、それはそれで面白そうですがね(笑)。資金さえ潤沢なら、そんなアホな旅もアリなんだけどなぁ・・・


今年こそ、世界中の人々が、自由に旅ができる明るい年になりますように!!!!






2021年12月30日木曜日

ドミトリーのみでは、もぅダメなのかねぇ・・・





ウェ~イ!!!


いきなりですが先日の有馬記念、的中しました〜。1番人気の馬の名前(エフフォーリア)を妙に気に入り、「こやつは確実に2位以内に入るぞぃ!」と、知識も根拠も無く確信。その一方で、2番人気だった牝馬は「来ない!」と決めつけ、10枠(1番人気)を軸に3番人気から9番人気までを馬連で、7枚の購入。オッズ低めの9-10、10-16、5-10までを各2000円、それ以外の4パターンは各1000円、で馬券購入は計10000円。5-10が的中となり1740円ついたので、払い戻しは35000円ほどに。スケールの小さな話ですがね。それでも25000円の臨時収入は嬉しい!

んぇ?「お前は前回の記事で“タバコやギャンブルに興味無し”って書いてただろうがっ!」・・って? いや実は、それを書いたことでなんだか「俺って真面目すぎないか?」と感じてしまい、「久しぶりに競馬でもやろうかね」のスイッチが入ったのですよ。僕は千葉の出身で、漫画〈風のシルフィード〉が好きだったのと、部活に競馬好きの先輩がいたのとで、高校2年の冬には中山競馬場で直接、有馬を観ましたしね(未成年でも、入場はできますよ)。馬券を買ったのはおそらく、ディープインパクトの引退以来ですが。



さてさて、話は変わり。

先日、実は僕は「この年末年始、宿を再開してみようかしら♡」と急に思い立ち、12月24日〜1月3日までの二週間弱の予約受付をしてみまして。12月1日に受付を開始しましたが、一週間くらいで3件の予約が入りましてね(全て、日本人の方)。

とはいえ、いちおうエクスキューズといいますか、認識にズレのないように、全ての新規予約ゲストさんに「ウチは完全ドミトリー宿でして、個室はございません。また、トイレやシャワーも共用です。ご理解を〜~」的なメッセージを送ったのですよ。すると・・・そのお返事は、全員が「キャンセル」でした!! ぐぁっ!!!

僕はそれでなんだか心が折れ(笑)、「今年はもぅいいや〜」となり、12月の予約受付を完全封鎖いたしました・・・。3件の予約日は被ってはいなかったので、貸し切り状態にすれば事実上の個室になりましたけどね。それは、旅宿の主としての僕のプライドが許さず。というわけで、この年末も僕は宿を再開することなく、独り(&愛犬)で寂しく静かな日々を過ごしております〜。あ〜ぁ。ドミトリーはもう、ダメなのかぃ!??

これにより、2021年にYAWP! backpackersがウェルカムできたゲストの人数は、“0”と確定いたしまして。廃業したわけでもないのにそんな年が発生するとは・・数年前までは全く想像すらできなかったです〜(号泣)。う〜ん。ゲストハウス業はもう、ダメなのかぃ!??

・・・はいっ、以上! 今年ラストの記事なのですが、正直、もう書くことはないっす・・・。例年だと、年末には過激でアジテート気味なオラオラ文を発信し、業界内外に敵を作りまくって勢いよく一年を締める!・・のが常だったのですが、今年の僕にはそんな情熱もなく(笑)。ゲスト数が“0”だったことだし、最後にまぁ、数字を軸に僕のこの一年を軽く振り返って終えますかね。



【YAWPタクロウの、コンチキショーな2021年!!】

〈増えた体重:3kg〉
さっき測ってみたら、83kgでした・・・。去年はたしか80kgくらいだったな、と。これでもピーク時の92kgよりはマシで、宿開業時の68kgに比べるとアチャー。増えちまった一番の要因は、“美味しいラザニア(700円)を食べ過ぎたから!”ですかね・・?

〈共に酒を呑み交わしたゲストハウス業界人:15人〉
その内、東京の宿人は7人です。初対面の方は、2人。自粛厨さんらに絡まれたら迷惑をかけてしまうので、誰々と飲んだかは聞かないでおくれやす、です~(笑)。

〈呑んだ友人(ゲストハウス業界人を除く):9人〉
その内、女性は2人。全てサシ飲みです。複数回呑んだ者もいるので、飲み会の数自体は12回くらいかな? 上と合わせると、計20回くらい?

プライベートでは個人的に、例のアレの禍から勝手におサラバしていた一年でしたが、昨年よりも呑んだ相手の数、飲み会の回数、共にだいぶ少ないですね(笑)。誘われには全乗りだったのですが・・・

〈知り合いになったアパレル業界人:4人〉
今年は誰とも呑んではいません。それなりに意気投合し「今度、飲みましょう〜」と連絡先を交換した程度ですので、仲良くなった・・とも言えないかな。

〈買った服飾類:27〉
上着6着、シャツ類9着、パンツ7着、エプロン2着、帽子2個、眼鏡1本。1階店鋪で着るための、フォーマルめなシャツやパンツを買うことが多かったです。全て古着ですけどね。エプロンすらフレンチ・ビンテージ(笑)。

〈観た映画:309本〉
この記事のUPの時点で307本ですが、今夜&明日も確実に観ますので。これは初見の映画の本数で、過去に観たことのある映画の再見は40本。よって総鑑賞数は349本です。今年も履歴を全てメモったので、これは正確な数字でして。もはや依存症を自覚しており、観ない日があるとなんだか変なモヤモヤが発生します。

〈その内、映画館で観た映画:25本〉
「毎月最低、2本くらいは!」という念が常にあり、実際にそんなペースでした。有楽町と渋谷のヒューマントラスト、亀有のMovix、が主です。

2021年の新作映画総括の記事は、例年通りに、1月の半ば頃にUPします〜

〈生でスポーツ観戦:1回〉
9月に友人と、プロ野球のヤクルトvs阪神を、神宮球場で観ております。内野最前列のメッチャいい席で、シーソーな展開の末に9回2アウトからのホームランで阪神が追いつく、劇的な試合だった!

〈ネットで観た欧州サッカー:400〜500試合?〉
こちらは映画とは違い、数えていませ〜ん。映画は一日に3本以上観ることは稀でしたが、サッカーは3試合くらい普通で、最高で日に6試合観たほどなので、確実に数は多いです。特に今季のプレミアは、ほぼ全試合を観ているので、それ(この四ヶ月)だけでも200試合を越えます。とはいえ、映画に対するような依存感はなく、観ない日があっても平気です。

〈読んだ本:10冊くらい?〉
宿を開業してからの七年間では、最少の数字かと。全て小説です。僕は面白い本に出会うと一気に読みふけるタイプなのですが、今年はあまりそれがなかったな。長旅にも出ませんでしたしね。

〈国内の遠出:2回〉
二度とも、関西方面です。昨年は三度だったので、オイラはこの二年のうちに、五度も関西に行っておるんかいな・・・です。

〈実家に帰ったぜ:4回〉
僕が高砂に越して以降は、2月・5月(母の日)・8月(両親の誕生日)・11月、の四度の帰省というのが一年の定番の流れになっておりまして。今年も完全にそのテンポで。千葉県の成田なので、電車でたったの45分の距離です。

〈海外に行ったよ:0回〉
・・・・・(ノーコメン怒ッ!!)

〈ア~バン・チュールな恋の予感:0回〉
・・・・・(ノーコメン泣ッ!!)

〈このブログの閲覧数:2.7万〉
記事24本の更新で、1本あたり1100。一日あたりだと74ですか・・。昨年までの六年間で32万くらいでしたので、その平均と比べると半分くらい。減ったなぁ~(涙)。まぁ、どうにかモチベーションを保ちます・・・



こんなもんかな。


今年の年始に僕は、「ガンガンいこうぜ、で積極的に攻めまくる!!」とか宣言していましたけどねぇ。実際に活動的だったのは1階店舗のオープンがあった5月あたりまでで、以降の七ヶ月間は、マイペースで省エネ状態のまま、やんわりと時が過ぎ行きました(笑)。そう言ってしまうと、ずっと頑張ってくれていたユリさんに怒られちゃうかもですが。まぁ、事実だし・・・

ではでは。YAWP! backpackersは相変わらずの無期限休業状態、いつになったら再開できるのか見当もつきませんが、皆さま来年もどうぞ、よろしくお願いいたします〜






2021年12月20日月曜日

2021年のベストバイ、5選!!





師走ですねぇ〜


一足お先に、このブログの今年の〆となる、一年の総括的な記事をほとんど書き終わっているのですが。年始に自己満足のノルマに掲げた「今年の年間の記事数は24!」を完遂するには、もう一本必要でしてね。う〜ん、どうしよう。

というわけで新企画として、【今年のベストバイ!】をやろうかと思います。ファッション系のYouTuberがよくやっていて、見るとけっこう楽しいので、正直に言いまして、それのパクリです(笑)。最近はなんだか、似たような記事が多いような気もしますが。相変わらずの「俺って実はオシャレなんだぜ!ドヤッ!!」発信に、皆さま、呆れ笑いながらお付き合いくださいませ・・・

まぁ、今年はまだ一週間以上残っていますけどね。年内に飲み会の約束はもう2件ありますが、買い物に行く気は特になく、ネットショッピング欲もないので「アイテム購入は、今年はもう終いで!」なのです。というか今年は、僕のプライベート用には、家電もCDもDVDもゲーム類もガジェット類もディスプレイ類も一切買っておらず、増えたのは服飾類と本&雑誌だけです。そういえばフレグランス類(いちおうマニアです)も、一つも買っていないなぁ〜。常に購入欲が疼いてしまう家具類は、一階店舗のために買い漁りましたから、さすがにそれで満たされた感じです。


・・ってなわけで、結局のところ今回も服飾類の紹介です(なんだか、マジですみません)。今年に買った、、とはいえ以前に発信した通りに、僕の購入服はビンテージ古着が主で、それを除けばアルチザン(こだわり職人)系しか興味が無いので、いわゆる「今年に流行った色や形!」とは全く縁がありません。まぁ、ユーロビンテージは、今は流行りと言えば流行りなのかな(僕はずっと以前から収集しておりましたが・・)? 洋服類しかないので、アタマの方から行きますね。



<YAWPタクロウの、2021年ベストバイ!!>



【帽子部門】

ポール・ハーデンの、ズタボロ状態なポークパイハット


こちらのハット、僕は5年以上は探し求めていたのですが、ポール・ハーデンは全てが手作りで、特にハットはほとんどが小サイズなので、なかなか発見できず。今年の春に、ようやくXLサイズ(僕は頭がデカいので、頭周60cm以上がマストなのです)のものをメルカリで発見し、テンションMAXで飛びつくように購入! いくらで買ったのかは、引かれそうなので言わない(定価だと10万を越えます笑)! !

そこら中が裂けまくりでボロボロになっていますが、これは踏んづけたとか上に座ったとかではなく、ポール・ハーデンの職人による、元からの加工ですよ~



【眼鏡部門】

ボシュロムのビンテージ


夏に代官山で購入。2万円くらい。ベストというか、眼鏡の類いは今年はこれしか買っていません。ビンテージ服を着る際にアジャストしそうな、古い眼鏡をあまり持っていなかったもので。ビンテージとアルチザンのMIXコーデの際にはテキトウに似合う眼鏡をかけますが、全身ビンテージの日にはこれの出番が多いです。

そういえば、【俺のこだわりを聞いてくれ!】のシリーズで「次は眼鏡をやる!」と、だいぶ前に言っていましたが、まだやれていないな・・・。70本以上あって収容先が散っているので、全部揃えるのが面倒だ、というのがあります(どうもすみません)。



【ジャケット・ブルゾン部門】

90年前の、ビンテージのダブルブレスト



清水の舞台から飛び降りる覚悟で購入(笑)。フレンチのビンテージは、モールスキンのワークやハンティングジャケット等、いろいろと持っておりますが、ダブルのものが一品もなくここ数年、ディグりたおしていたのです。古フレンチは小サイズのものが多い中、こちらは僕にアジャストで、ボタン間の幅がだんだん狭くなる感じとか、胸ポケットの絶妙に斜めなバランスとか、リペアの雰囲気とか、「全てが完璧!」。そんな逸品についに出会えたので、一生の宝ものにしようと、価格度外視で購入。

しっかしながら・・・最近のユーロビンテージの価格高騰っぷりには、さすがの僕でもウンザリ気味なので、そろそろこの底なし沼からは這い出ようかな、、と思案中です。ムリそうだけど(笑)。



【シャツ部門】

120年前の、超希少なビンテージ


1900年代初頭のフランスのシャンブルリネンシャツです。生地感が、プルップル。僕がたくさん所有しているビンテージ服の中でも、最も古いのは間違いないです。希少価値に臆せず、しょっちゅう着て出かけていますが、普段はハンガーに掛けて、芸術品として眺めてウットリしております。

上記のハットもジャケットも、このシャツも、経年劣化やダメージに美しさを見いださない方々にとっては、全く価値はないのでしょうけど。実家暮らしのビンテージ好き青年が「オカンにゴミと思われて勝手に捨てられた」ってぇのは、古着界でよく聞くあるあるネタです(実際に起きていそうだし)。



【パンツ部門】

Kavalのデニムパンツ


ここ数年の僕は特に理由も無く、デニムを穿く機会が激減しており。新規購入もしばらくなく。しかし、今年に入ったあたりから急に「なんだかデニムを穿きたいかも」な気分になりましてね。とはいえ僕は、リーバイスやLEEらへんには一切の興味が無いので、日本産の数少ないアルチザンブランドの雄、Kavalのものを購入。4万円超。僕の溺愛するポール・ハーデンは、デニムの扱いがほとんどないのでね。探してみて見つかったとしても、どうせ20万を越えやがるし(笑)。

こちら、生地感もシルエットもサイコーで、メチャクチャ気に入っていますよ〜。“デニムはガシガシ着てなんぼ!”ということで、よそ行きの時よりもむしろ、普段の生活で積極的に穿いております。



【スウェット・ニット部門】
【腕時計部門】
【アクセサリー部門】
【シューズ部門】

該当無し

・・・というか、今年はこれらを一品も買いませんでした。いつも複数を常備している、愛用のサンダルすら買ってませ~ん。強い欲は湧かなかったので、発掘作業もしていないです。最近にあった「たまにはスニーカーを履こうかな」の目覚めも、「すでに持っているスニーカーを改造しちゃえ!」の遊びに転換しましたしね。



以上です!!


なんというか、これ系の記事を書く度にいつもやんわりと思うこととして。「タクロウって金持ってんな〜」的な勘違いをする読者の方って、それなりにいるのかもな?と。以前にはけっこうクドめに書いておりましたが、僕は独身人生まっしぐらで扶養家族がおらず恋人もおらず、車やバイクを持たずゴルフもやらずグルメでもなく、たまにある呑みの席は好きだけれどタバコやギャンブルには興味が無く、、。なので、簡単に言うと僕は“洋服を買う&映画を観る、を除けば、超節約タイプの人間”です。また、これまた以前から言っていますが、洋服は買ってばかりではなく頻繁に売ってもいる(ヤフオクやメルカリで)ので、貯金をゴリゴリと削り続けているわけでもないのです。

先の10〜11月は本当に金欠の大ピンチで、一日500円生活を断行していたくらいなのですよ。昼はカップラーメン、夜はレトルトカレー、みたいな極貧の毎日で(笑)。それも結局、所有物をチマチマと売りながら、なんとか凌ぎましたけどね。

僕の人生は今後もそんな感じに、家計に余裕があったりアップアップだったりでテキトウに続くのでしょうが、誰にも迷惑はかけておりませんし、好きにさせてよ&許してちょんまげ、です〜