2018年3月23日金曜日

三周年だったり、2000人を突破してたり!



今年も、桜が咲きましたねぇ。2015年の3月23日、東京の桜の開花日にオープンしたYAWP! backpackersは、無事に三周年を迎えました。なんとか、三年はもちました(笑)。皆さま、どうもありがとうございます。


今日がそのオープン記念日なわけで、過去二年間のこの日は毎回、ゲストを巻き込んで大きすぎず小さすぎずなパーティーをしていたのですが、今年は何もするつもりはありません。というかすでに先の日曜日に、僕の友人たちが集まっての、飲み会をしておりまして(宿は、閉めました)。最初から、今年はこういう形にしよう、と決めていたわけではないのですが、いろいろあってたまたまこの流れになり。なので、僕としては三周年の祝いの欲は、もう満たされてしまった、という感じです(笑)。まぁ、今夜はゲストにビールとツマミくらいは振る舞おうと思います。


「10年後に、YAWPを引き継ぎたいバブ〜」とのこと



また、前回の記事の“いつものデータ公表”に、合計宿泊者数が1996とありましたように、今月は冬休みから復帰してすぐに、ゲスト数が2000人を突破しました。ジャスト2000人目のゲストは、アメリカ人のティーンエイジャー、ケイリンさんでした。そういえば、1000人目のゲストもアメリカ人でしたっけね。

そして今日までのジャスト三年間では、ゲスト数の合計は2019人。途中、長期での休みが何度かありましたが、それを無視して概算すると、一年で673人、一ヵ月で56人。一ヵ月56人というのは、僕のオープン前の想定である「希望は一ヵ月90人(一日3人平均)&最低でも一ヵ月60人(一日2人平均)」の、最低ラインすら下回る数字です・・・。

そう考えると悲しくなりますが、まぁそれだけ僕が休みまくっている&競合がここまで飽和すると事前に予測できなかった、という、それだけですね反省点は。むしろ、ゲストの滞在泊数を“3”と想定していたのが、実績は“3.22”になっておりますので、それを踏まえると最低ラインは越えた営業ができており、「えぇじゃないか」とも考えられます。

この調子で、なんとかさらに二年後のオリンピックまでをしぶとく乗り切り、オリンピック後に一気に淘汰が進んで余裕が生まれることを祈って、がんばっていきまっしょい!です。



さてさて、話は変わりまして。というか実は、特に話題は何もないのですが。書き終わっているけど寝かせたままのネタや、書き途中のネタは5本以上ありますけどね。今回はただ、オープン記念日だし、二週間も更新していないしで、とにかくUPしましょかねぇ・・という感じです。


今月はようやくのハイシーズンに突入なわけですが、おそらく稼働は70%には届きません。一番の理由は、またしてもの“アレ”、「ノーショウと直前キャンセル、多すぎるって!!」です。マジで、大迷惑! 11日に再開してから昨日までの12日間だけで、実に50泊以上が、それらによって消えました。この調子だと、今月のノーショウ&直前キャンセル率は、30%を越えるかもしれません。ハァ・・・。

直前ではない、通常のキャンセルも非常に多く、それを受ける度に別予約の再受付をするわけですが、とにかく、残りベッド数の数字のコントロールが、ムチャクチャ面倒です。12↘9↘7↗10↘9↘7↘5↗6↗8↘5↗7・・・うぅぅぅぅぅ〜・・・だぁっっっっ(マウスを投げる)!!!!

一日の仕事時間の、どれだけがこれで犠牲になっていることか!! しかたのないことですが、生粋の面倒くさがり屋の僕としては、「いい加減にしてくれ!」と正直、思ってしまいます。ハイシーズンの入り口で、ただでさえ忙しいってぇのにさ! 毎日のように、予約が3件、キャンセルが2件・・といった感じの連絡の受けっぷりで、「365歩のマーチかよ!」とツッコみたくもなりますって!! ゲストにとっては、キャンセルなんてのはケロリと気軽な行動なのでしょうが、それによって宿スタッフは振り回されまくっているんだぞ、という事実を、皆に知らしめたい!!!


ゲストハウスの日々の中では、
外国人ゲスト:「今夜、みんなでカラオケ行きたいんだけど」
僕:「じゃあ、大きな部屋を予約しておこうか?」
ゲ:「センキュ〜。じゃあ22時でヨロシク」
・・・で結果、彼らは24時に帰って来る!
みたいなケースも、しょっちゅうあります。もちろん、22時に僕は、カラオケ店に謝りの電話を入れます。あまりの多頻度なので、もはやカラオケ店スタッフさんも「あぁ・・また例のやつですね」といった感じの、慣れた対応をしてくれます(いつも、すみませんです!)。

自分から「22時に予約しといて」と言ったのだから、22時までに帰って来なきゃ、あきまへんがな!! 「予約する」ということに対する、モラルレベルの低い者が、世界的に多すぎますがな!! 日本人には、そういう方はあまり多くはありませんが、残念ながら少しずつ増えていますね。学生の頃、携帯電話のなかった時代を経験している僕にとって、当時は“約束の時間に遅れる=相手に大迷惑”でしたし、とりわけ“約束したのに連絡もせず行きもせず”なんてのは、人として絶対にやってはいけない、タブー行動の内の一つだったはずなのですが。


高校時代、僕は親友と船橋のららぽーとで映画「ダイハード3」を観に行く約束をしておりまして。しかし家から駅に自転車で向かう途中の坂道で、僕は車に撥ねられました。幸いにして、骨折等の大怪我ではありませんでしたが、服に穴が空き、身体のそこらじゅうが腫れ、顔や膝を豪快に擦りむき血だらけになりまして。しかし、それでも僕は、そのまま船橋に向かった!! 船橋競馬場駅の改札前で待っている友人を、待ちぼうけにしたくなかった! 裏切りたくなかった!! その友人からは、「お前がダイハードかよ!」とツッコまれましたが(笑)!!

う〜ん、いい思い出。・・・しかし、そんな愛おしい時代はもはや、どこかへ行ってしまいました。この20年間でテクノロジーが一気に発達し、僕らは多大なる便利さを手に入れた分、信頼を失いました。物語を、失いました・・・。



というわけで今回は、三周年だったり2000人突破だったりというメモリアルなこの頃だというのに、ノーショウ&キャンセル乱発に対する怒りをここに書いて、ストレス発散したくなってしまっただけなのでした。普段の記事ではけっこう真面目に、推敲&校正して削除したり加筆したりしてからUPするのですが、今回はもう、これでいいや(笑)。中身のない記事で、どうもすみませんです...。


ここ最近の、YAWP滞在ゲストたちは皆さん、明るく穏やかフレンドリーな素晴らしい方ばかりで、僕は楽しく過ごしていますよ!! なぜだか若い日本人女性の滞在が多く、フレッシュな彼女達と接することで、充実した毎日です(変な意味ではなく笑)。

今月、残りの一週間は、すべてのゲストがちゃんと来てくれますようにっっっ!!!!


友人からの、祝いのバルーン! ありがとう!!


【※追記】
最近マジでキャンセルが多すぎてうんざりなので原因を追求したら、なんとhostelworldのキャンセルが、いつのまにか無料に変わっていた! 奴ら、集客が芳しくなくて、ついに禁断の果実に手を付けたか!! 「ノーショウ&キャンセルが少ない」という、hostelwolrdの最大の利点を、易々と手放しやがったよコンチクショォォォォォーーー!!!




2018年3月10日土曜日

「ゲストハウスとは何ぞや?」を、この際はっきりさせる!!




だいぶ、暖かくなりましたねぇ! いやはや、花粉がキツい!!



まずは、月初めのいつものやつです!


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1996)】

 ①アメリカ     313
名(+4
 ②日本       268 (+8)
 ③イギリス     228 (+3)
 ④オーストラリア  202 (+7)
 カナダ      168 
 ⑥ドイツ       98 
 ⑦フランス      59 
 ⑧台湾        55 (+2)
 ⑨韓国        49 (+7)
 ⑩ニュージーランド  43 (+2)
  



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)
8月:66(234:3.55:75%(12)
9月:39(149:3.82:54%(12)
10月:67(230:3.43:74%(12)
11月:50(151:3.02:52%(12)
12月:52(167:3.21:56%(12)
【2018
1月:41(132:3.22:46%(12)
2月:42(129:3.07:45%(12)    

計:1996(6436:3.22:65%※)
※稼働率のみ、直前一年間の平均




実質総泊数は、129。 名目総泊数は178なので、49泊分が無料でして、実際(無料泊を含む)の宿泊日数平均は4.24、稼働率は62%です。

名目の数字を基準にすると、2月は1月よりも忙しかったことになります。しかし、無料泊が多かったため、実質の泊数では1月を下回りました。何にしても、宣言通りに、二ヵ月連続の赤字です(涙)。


このローシーズン、昨年9月からの六ヵ月の成績をまとめてみると、平均泊数は160でした。損益分岐点の150より、チョロっとだけ上回ったわけですが、本当にギリギリです。まさに、ジリ貧状態! しかしながら、このローシーズンも全体ではなんとか黒字で乗り切れたわけですし、なかなかしぶとくやれているなぁ、とも思います。

というかむしろ、ここからが大変です。前回にも書きましたが、宿業というのは、ハイシーズンに蓄えてローシーズンには我慢・・の、栗鼠の生活みたいなビジネスですので、ハイシーズンに充分な蓄えが出来ないと、これこそ本当に厳しい。次のローシーズンを乗り越えられなくなってしまう。う〜ん、がんばろう。





さてさて、僕は冬休みを挟んで昨日から宿を再開・・・と言いたいところですが、予約が入っていたグループゲストの前日キャンセルがありまして(マジで迷惑!しかしノーショウよりはマシ)。昨日&今日は彼らだけの予定だったので、休み明けの二日間はゲストがゼロ!・・・というか僕はキャンセルを受けてテンションが下がり、その時点で予約の受付をストップしておりまして、とにかく僕のこの冬休みは、結果的に二日間延長されて計14日間でして。

明日にはそれなりの数のゲストがチェックインする予定ですので、全員が来ないケースはさすがにないでしょうから、僕の冬休みは今日までです。いやぁ〜、休みまくっちゃった・・・。

相変わらず、映画を観てばかりの毎日でしたが。二週間で、計15本。劇場では、4本観ました。少し前に、「映画ばかりの休日はもうやめる!」宣言したの、あれはなんだったんだ・・とツッコまれちゃいそうですが。というわけで、いつも通りに採点を↓↓


★★
ブラックパンサー(劇場)
ブラッド・スローン

★★
ハッピーエンド(劇場)
ローサは密告された
ファウンダー ハンバーガー帝国の秘密
猿の惑星:聖戦記
ザ・コンサルタント
インビジブル・ゲスト 悪魔の証明

★★
シェイプ・オブ・ウォーター(劇場)
ナチュラルウーマン(劇場)
エル ELLE
ドリーム

★★
ブレードランナー 2049
スイス・アーミー・マン
IT/イット “それ”が見えたら、終わり。


この中で最もよかったのは、「ブラックパンサー」ですね。マーベル・ヒーロー系では一昨年の傑作「シビル・ウォー」と同等かそれ以上の、素晴らしい脚本でした。「どれかオススメを・・・」と誰かに聞かれたら、今でしたら「スリー・ビルボード」と答えますけどね(僕は先月頭に観ています)。





さてさて、話は再び変わりまして。

先日僕は、都内のとあるイベント系の飲み屋で、“ゲストハウスについて語ろう!”といった企画を見つけまして。たまにはこういうのに飛び込んでみるのもいいかなと、業界の友人を誘い、参加してきました。

参加者は、MAX設定だった12人。イメージとしては、半分くらいは業界人が埋めるかなぁと僕は思っておりましたが、内訳はアバウトに、業界関係者:3人、これからゲストハウスを開きたい:3人、ゲストハウスに泊まるのが好き:4人、ゲストハウスってなんですの?:2人、といった感じでした。


ゲストハウスってなんですの?の方々からの質問を受けるような流れで、民泊との違いやホステルとの違い、等々の説明のような時間がそれなりに長くあり。一方で、そんな“ゲストハウスをよく知らない方々”の方がシビアな客観的視点、「それはビジネスとしてやっていけるんですか?」「最近、ホテルとか増えまくっているじゃないですか」があり、逆に“ゲストハウスを開きたい方々”の中には、その現実感がやや、欠けている方がいるように感じました。せっかくの出会いの場、楽しい飲みの席で、夢のない話をするのは何なので、その点を強くツッコむことはしませんでしたが。

なんにしても皆さんステキな方々で、とても楽しかったです。しかしこの集まりで僕が改めて感じたのは、ゲストハウスの存在、こういう宿泊所のスタイルについては、まだまだ世間一般には受け入れられていないどころか、知られてすらいない、ということですね。


思えば以前、僕がこのビジネスを起業すると家族に初めて話した際にも、僕の家族は「へぇ、そんなのがあるんだ」といったリアクションでした。そしてこの三年間、高校や大学時代の友人に対しても、ゲストハウス(ホステル)とは何ぞや、のベースの部分から僕の仕事についての説明をしなければいけないことが何度かありました。さすがに旅仲間の友人たちは皆、よく理解してくれていましたけどね。


このブログの読者の皆さんの多くは、ゲストハウス開業志望者か、業界関係者ですので、ここにわざわざ説明を書く必要はないと思いますが。いちおう、参考までにザックリと分類させますと、

①【ゲストハウス】
・宿主が個人、もしくは夫婦で経営している。
・宿主が直接の接客をする。スタッフはゼロor少数で、掃除のヘルパーさん等。
・キャパは小さい。大半が10〜30ベッド。
・たいていで、ドミトリーと個室は両方共にある(ウチはドミのみ)。
・宿に及ぶ宿主の影響がかなり濃い。内装や雰囲気等、どこも個性的。
・交流が盛んで、ゲスト同士、ゲストと宿主との、距離が近い(もちろん、ゲストが全然おらず、交流がほとんど生まれない日もある)。
・交流は、しなくてもいい。宿主の基本スタンスは放置、but求めがあれば最大限サポートなので、ゲストは自由に過ごせる。
・ゲストからは宿ごとに好き嫌いが分かれると思われる。ハマった場合には、第二の我が家のような感覚で、リピーターになる。
・ただ普通の一軒家の大部屋に二段ベッドを並べただけ、という残念なところも多い。

②【ホステル】
・たいていが企業の経営。親会社は全く別の業種なことも。
・宿主は個人ではなく企業なので、そこに雇用された複数のスタッフで運営。当然、それなりの頻度で入れ替わる。
・キャパは大きい。30〜100ベッド。
・間違いなく、ドミトリーと個室は両方共にある。
・企業ベースでの設立なので、宿ごとの個性はあまり強くない。特に日本では、クールでモダンな内装の宿がほとんど。ホテルと言ってしまっても差し支えのない、ハイクオリティな所も多い。
・業界のパイオニア的な某・超人気ホステル(in蔵前)の、パクリのような所も散見される(笑)。
・スタッフは基本は常に仕事をしており、スタッフとゲストとの交流は希薄。ゲスト同士の交流は、宿によって濃さが違う(全くないところも多い)。
・清潔で、安定したサービスレベル。よってどこでも一定以上の満足は得られるだろうが、逆に言うと極端にハマることも少ないと思われる。

③【民泊】
〈ホームステイ型〉
・文字通り、ホストの家にオジャマして1部屋、もしくは1ベッドを提供される。食事を出されたりもするかもしれない。
・ホストはプロではないので、英語が話せなかったり等、サポート体制は不十分。ホストとゲストが1対1の可能性もあり、相性の面でのギャンブル要素が強い。
・たいていは住宅地にあるので、交通アクセスの面でも不便なことが多い。
〈投資型〉
・ほとんどは、ゲストが施設の場所と鍵の番号を事前に知らされ、自身でそこに行き、置いてあるベッドに寝るだけ。極めて味気ない(笑)。
・基本は一物件に一組であり、自身と同行者、以外の者との出会いは全くない。要は部屋の貸し主とも他の旅人とも会わず、“顔の見えない”宿泊スタイルである。
・よって“こっそり泊まる感”が強く、地元地域の人々や他の旅行者と関わりたくない者には、向いている。いろいろな意味で閉ざされているので、犯罪の温床にもなってしまっている。




とまぁ、だいたいこんな感じですかね。この内、特に①ゲストハウスと②ホステルは、分類がかなり曖昧ですし、異議がある方はそれなりにいそうですが。「ウチは企業経営だが、ゲストハウスだ!」とか、ありそうですね(笑)。



僕は、はっきりさせたいのです。ゲストハウスとは、宿主が毎日必ず、朝から晩まで宿に顔を出し、ゲストと直接交流し、なんならゲストと飲んだり遊びに出かけたりもしちゃう、そういう宿のスタイルであると。「運営はスタッフに任せっきりで、宿主はほとんど宿にいないって?」「スタッフは、完全に仕事としてその場におり、その立場を飛び越えて来ないって?」「ならばその宿は、ゲストハウスではなく、ホステルです!」と、ここで言い切ってしまおう、というわけです。

僕は上記①②③の境目にはっきりとした線を引き、わかりやすい区分けをしたいと思うわけです。ゲストによって好みは分かれるはずですので、そうした方がゲストにとって間違いなくプラスですし、さらには宿側にとっても、ゲストのニーズと僕らが提供できるものがアジャストする可能性が増すからです。僕は業界人の皆さんに、この区分けを強要したいわけでも、議論したいわけでもありませんので、あくまで「俺は勝手にこう分ける!」という話ですが。



ついでに言いますと、この業界、宿主のタイプもけっこうわかりやすく分類できるなぁ〜、と僕は最近思いまして。

❶〈自己満足型〉
とにかくゲストハウスが好きで、気ままにゲストハウス中心の生活を楽しんでいる。
❷〈成功追求型〉
経営者として成長&成功したい。その手段として選んだのがこのビジネスだった。
❸〈承認欲求型〉
いろいろな手段を使い、とにかく有名になりたい。周りから「スゴい」と思われたい。


という感じで。具体的に書くと、


ビジネス欲はなく、一軒のみの経営。スタッフはゼロor少数なので、そちらの責任も最小限。基本は自分が楽しむためにこの仕事をしており、各々で適当にユルく、自由・好き勝手にやっている。そもそもバックパッカーなので、たまに宿を閉めて旅に出たりもしちゃう。楽しさ重視で、ゲストとの距離も近い分、そんな環境を壊す迷惑ゲストに対してのストレス耐性は、弱いと言ってよさそう。


ビジネスが順調に利益を上げ、展開を広げていくことに喜びがある。多くのスタッフを養う必要があるため、❶よりもはるかにシビア&ストイックな経営。“顧客満足度”がどうのといった、そんなことばかりを考えている。その多くは前述の超人気ホステル(in蔵前)の経営陣のような成功に憧れ、追いかけているが、なぜか彼らを一方的に敵視している者がいたりもする(笑)。


セミナーを開いたり、講演を売り込んだり、自伝本を書いたり、大量にいるfacebook友達に「いいね」したり等の、“外向きの活動”に忙しい。“ゲストハウス・オーナー”という肩書きを得たいがために、この仕事を選んだ。発信プロフィールには、元〜、元〜と、いかにも立派そうなキャリアがびっしり(笑)。地域貢献がどうの、人との繋がりがどうのといった、キラキラした方面で自己アピールしがち。


・・・ですね。僕は、前述の①〜③もこの❶〜❸も、どれが良くてどれが悪い、と言いたいわけではありませんよ。❸のタイプは正直に言って僕は嫌いなので、あえて皮肉たっぷりな感じで書きましたが(笑)。



この分類でいうと、YAWPと僕はもちろん間違いなく①ー❶でして。そして、僕はこれからはその色をますます鮮明にすると共に、同じようなポジショニングをしている都内の宿々とは、さらなる連携の強化をしていきたい、と考えているということです。


僕と同じ①ー❶ではない宿の中にも、宿主さんの中にも、僕が素晴らしいと思う所はたくさんありますし、尊敬している方もたくさんいます。よって僕は、皆さんを否定するつもりは、全くありません(自身が❸のタイプだと自覚している方には、不愉快でしょうが)。


今回の記事は、長くなりましたが、とにかく「ゲストハウスとは、こういう宿スタイルなんですよ!」というのを世間一般の皆さまにより多く知っていただきたい、ということです!!

そして、〈宿主は、地域貢献がどうとか顧客満足度がどうとかなんてのには全く興味がないけれど、自分のやりたいようにテキトウに楽しく運営している〉〈宿主や他の旅人たちと一緒に飲んだりカラオケしたり、もしくはベッドに籠って一日中寝たり、そんな自由で楽しくマイペースに過ごせる〉・・・宿への滞在を求める方に、より多くYAWP! backpackersに来ていただきたい、と強く願っているということです!!




2018年2月24日土曜日

溜まったカオスを、一挙出し!!




宿は明日から、冬休みです!! ローシーズン、長かった・・・。といっても、これまではローシーズンだから赤字の月があってもガマン・ガマンだったわけで、今後のハイシーズン期間中にまで苦しい経営が続くようならば、それこそ本当にキツいんですけどね。




さてさて。

前回の記事を読んだ友人から、「外国人ゲストが巻き起こしたトラブルの話を、具体的に書いてよねん笑」とのリクエストがありまして。今回は、その要望に応えようかと。

というか実はここしばらく、10月の末くらいからですかね、ウチの宿はけっこうなトラブル多発状態だったのです・・・(涙)。昨年6〜9月の頃には、大きなトラブルは一切なく、ずっと穏やかで楽しい毎日だったんですけどねぇ。10月から「2泊したら3泊目が無料」キャンペーンを開催したので、おそらくは、その影響が大です。これまでの同キャンペーンではそんなことはありませんでしたが、この四ヵ月間は、値段を(実質)安くした→残念なゲストが増える、の方程式が思いっきり成立してしまっておりました。



なお、僕はこのブログには「こんなヒドいゲストがいて、こんなヒドい目にあった」といった内容の記述は基本、書かないようにしております。僕が過去にそういった記事を書いたのは、迷惑なゲストにムチャクチャなことをされて、さらに僕がそれを注意した仕返しに、ブッキングサイトのレビュー等にクソミソに書かれたりヒドい採点を付けられたりしたケース、のみです。過去記事を読んでいただければ、わかると思います。

僕は、ちゃんと対価をいただいていますし、いちおうプロですからね。宿内で起きたトラブルは、僕から公に発信することはありません。相手に先に発信された場合、極端に言うとケンカを売られた場合にのみ、僕は反論に近い形でこのような記事を書くことがある、ということです。



というわけで、そろそろローシーズンも終わることですし、僕がこの四ヵ月でたまりにたまった怒りを今回、ここにブツけてしまおうと思います(笑)。これを読む方には、その強烈さをネタとして笑ってほしいのですが、特に同業者の方々には、共感とストレス発散をしてもらえればいいな、と思います。今度、業界内での集まりがありますので、それに向けてのネタ発信という思惑もあります。





【ケース①】ムチャクチャな理屈で、人のせいにされる。


一人の外国人女性ゲスト。三泊の滞在中は、特におかしなことはなく、いい人でした。「東京に友達がいるので以降はそちらに泊まる」とのことで(最初からそう言っていました)、四日目の朝、僕が出勤すると彼女はもうおらず。しかし、荷造りされた荷物だけが置き残されておりまして。

よくわからない状況でしたが、そのままその日は彼女は帰って来ず、「あぁ、チェックアウトしたのね。荷物を残して。いつ戻るのかも言わずに」「・・まぁ、またウチに泊まるということかもな」と、僕はポジティブに理解したわけです。荷物を残す場合は、みなさん僕にちゃんと報告なり了承を得るなりしますから、“何も言わずに荷物だけ残し”は、その時点でなかなか「ヤレヤレ・・」な行動だったのですが。


そしてさらに三日後、昼の13時過ぎに彼女は、フラッと帰って来まして。そしていきなり僕に「今日中に京都に行きたいから、バスを予約して!」とリクエスト。

僕:「今日中? もう昼過ぎじゃん。 ムリだよ」
ゲ:「ムリじゃない!」
僕:「新幹線なら、いくらでもあるけどさ。バスはもう夜行しかないよ、たぶん」
ゲ:「新幹線は高いからダメ! とにかく、今からでも間に合う昼行バスを探して!」

とのやりとりがあり僕は、高速バス予約サイトをいくつかチェックしてみたところ、14時10分・東京駅前発のを発見。他は、夜行しか残っておらず。

その時点で、13時20分。高砂から東京までは、電車で30〜35分程度。しかし、東京駅は超巨大で、分かりやすいバスターミナルもなく、バスの出発地点に辿り着くのは容易ではない。東京駅に14時に着けたとしても、バスの出発にはほぼ間違いなく、間に合わない。

しかし、それを彼女に説明しても、全然納得しない。「いいから、今すぐそのバスを予約して!」の一点張りで。「ムリだって!」「いいから、早くして!」の応酬があり、「間に合わなくても知らないよ」と念を押しながら、予約の手続きを超速で進めまして。

ネットの支払いは、もちろん彼女のクレジットカードで。僕が予約の完了までに費やしたのは、5分ほど。そして13時25分に、彼女は飛ぶように出て行きました。


・・・で、14時20分頃。彼女から電話があり。どうやら、泣いており。

「たった10分しか遅れなかったのに、バスはもう出発していた。バス会社に、返金を請求して!」

とのこと。僕はさすがに呆れ返り、これ以上振り回されるのはカンベンだと思い、やや怒り気味に「俺は何度もムリだと言った。返金請求なんて受理されるわけがない。全部、君の判断ミスだよ」と突き放したところ、なんと、なななんと、

「あんたが予約の手続きに時間をかけ過ぎたのが悪いんでしょ!」「 金返せ!!」

と、まさかの逆ギレ!! なんでやねん・なんでやねん・どないやねん!!!


そもそも、チェックアウトから三日も経ち、僕にコンシェルジュ的なサービスをさせている時点で、おかしいっちゅうのに!! 勝手に荷物だけ置いていなくなる時点で、ありえないっちゅうのに!!! なんで、俺が金を払うのさ!!!!

というわけで僕は、「君とは話にならんわ。やってられへん」と冷静に返し、電話を切ったのでした・・・。




【ケース②】なぜか「嘘つき」呼ばわりされ。俺はあなたのママじゃないんだが。


ケース①と、ちょっと似てます。外国人女性二人組が、チェックアウトの日、朝に僕が出勤した時には出かけておりまして(荷物は置いたままで)。僕は彼女達がその日の昼過ぎの新幹線で京都に行く旨を聞いており、二人はその通りに13時30分頃に出先から戻ってきまして。

二人「新幹線は15:00発なんだけど、高砂から東京駅までって何分くらい?」
僕 「だいたい30〜35分よ」

という、やりとりがあり。


その後、二人はベッドルームで荷造りやら何やらをしており、僕はリビングの掃除等を。そのままフワッと時が過ぎ、時間は14時15分に。

「おいおい、大丈夫やろか?」と思った僕が、ベッドルームに行くと、二人はなぜかまだノンビリ中。よって僕は「何やっとうと!? すぐに出ないと間に合わんとばい!」とアドバイス。すると二人(の内の一人)が、

「ハァ!? あんたさっき、35分で着くって言ったじゃない!」「この嘘つき! ふざけんじゃないわよ!!」

とブチギレ。

そして二人は怒りながら、別れの挨拶もなしに大慌てで出て行きました。新幹線に間に合ったのかどうかは、僕は知りません。


宿から駅までの歩く時間とか、東京駅で新幹線に乗り換える時間とか、そいうのは各々で考慮して計算&プランニングするもんじゃないんですかねぇ。というか、キレっぷりがどこかおかしかったので、二人はおそらくボケ〜ッとしていただけなのでしょう(僕のせいにしないとカッコ悪い、的な)。

出来事自体はほんの一瞬ですし、トラブルというほどでもないのですが、後できっちりバッドレビューを頂戴しましたので、ここに書きました。僕が何も言わなければ確実にアウトで、むしろ感謝されてもいいくらいのはずなんですけどねぇ。まぁ、彼女達は最初からかなりクセのあるキャラでしたので、さもありなん、です。




【ケース③】認識のズレと、ちょっとした苦言で、エモーショナルな切れ方をされる。


昨年の大晦日、宿はもちろんフルでして、僕は例年通りに年越しを近所の柴又帝釈天で迎えることをゲストに提案(無料ツアーみたいなもんです)。半分ほどのゲストが同調したが、残りの者々は都心に出るとのことで(それ自体はもちろん全然かまいません)。

一緒に帝釈天に行くゲストには、どうせなら日本の年越しの気分をより味わってもらいたいと思い、僕は彼らに蕎麦を振る舞うことに。

そこで一人の外国人女性ゲストから、同じく来日中で違う宿に泊まっている友人をそれに招きたいとの要望があり、僕としては悩みどころだったものの、了承。

で、夜になって彼女が帰ってきたので、僕が時間の予定を伝えると、「私と友達はディナーだけ参加で、それから渋谷に行くので、22時までに食べ終えたい」と言う。それに対し僕が「なんじゃそりゃ」なリアクションと共に、「それはちょっと勝手だな」「年越しを日本人と同じようなスタイルで過ごしたいゲストのために、僕は蕎麦を出すのよ」と伝えたところ、どうやら僕が彼女たちの参加を拒否したと捉えたのか、急に分かりやすく不機嫌になり。


その後、彼女はべッドルームのど真ん中の地べたにドカッと座り、物を広げまくりで化粧をしており、完全に他のゲストの通行の邪魔になっていたため、「そんな所で化粧しないで〜」と僕が言ったところ、これで完全にスイッチon。

「あんた、いろいろとうるさいわね!」「なんであんたに私の行動をコントロールされなきゃいけないのよ!!」

とブチギレられまして。彼女はそのまま怒りながら、蕎麦を食べることなく、渋谷に向かいました。

以降の彼女は、宿にいるとしてもベッドに籠り、僕との会話は一切なく挨拶すらなく。チェックアウトも、“いきなり消えている”パターンで。


まぁこれは、僕の年越し蕎麦を、彼女はディナーパーティーという認識?(勘違い)でいたことで起きた、そんな些細なきっかけによる、残念な出来事だったわけですが。しかしなんでこの程度のことで、ここまでヒートアップするかなぁ・・・。そもそも、僕は無料で食事を出すわけで、それに対して友人を呼ぶだの22時までにだのと、向こうが自分勝手だっただけのことでして。なのになんで、「不寛容で無礼なオーナー」とか、レビューに書けるのかなぁ(笑)。

彼女はウチにinした直後は、穏やかでいい感じのゲストだったんですけどね。それがこれら、たった二つの出来事だけで、いきなりキャラが豹変してしまいました。外国人はエモーショナル
な人が多いのですが、さすがにここまで極端なケースは稀です。



・・・とまぁ、こんなところですかね。
正直、セリフの部分は実際には英語ですし、その意味では上記の話は大げさめな翻訳で書いている、というのはありますが。表現が大げさなだけで、出来事そのものや言われた内容は、事実です。僕に落ち度は全くない、とまでは言いませんが(説明不足等)、基本はご覧のように、ゲストのムチャクチャな理屈と一方的なブチギレ&逆ギレです。今回はたまたまですが、上記の相手は全部、外国人女性ですね。それぞれの国籍は、ご想像にお任せしますが(笑)。アジア人はいません。


外国人、特に女性の多くは、怒りや不満の感情が沸き上がったら明らかに不機嫌な顔をしますし、全く理の通らないことでも、勢い任せでガンガン攻めて来ます。それは時に、すさまじく面倒くさく、厄介なのは間違いありませんが、ポジティブに捉えると、素直で分かりやすい性格だとも言えます。

実は他にも、上記の3件以上に強烈なカオスが2件ほど発生してもいるのですが、1件は直接予約だったのでレビューには繋がらず、もう1件では今のところバッドレビューを頂戴しておりませんので、これらについては前述のポリシーの通り、僕からは書きません。こういうごく一部の大迷惑ゲストに限って、必ずと言っていいほど酷評レビューも書いて寄こすもんなんですけどねぇ。揉めたのにリベンジを食らっていないケースは、けっこう珍しいです。



僕は、他の宿のレビューもたまに読みますので、どこも似たようなトラブルが発生しているというのは、よくわかっています。そしてどこの宿でも、たいていのバッドレビューは、“迷惑ゲスト”が書いていると読み取れます。滞在中に好き放題やって、注意されたら逆ギレして、レビューに酷評を書きなぐる。

それに対するリアクションは、宿によって様々で、「ご満足いただけずたいへん申しわけありませんでした失礼いたしました」的な穏やか対応なところもあれば(菩薩かっ!)、僕のように「いや、あなたこそ迷惑極まりないアンウェルカムな客だったんですけどね」のスタンスの所もけっこうあります。そして、そんな“反論派”の宿の反論コメントを読んでいると、その苦難が想像できるといいますか、「宿主はこのゲストの対応にすげぇ苦労したんだろうな〜」と、いつも思います。同じ立場だからこそ、というのはありますが。



ういったトラブルが定期的に発生するのは、ある程度は仕方ないことだと、あきらめていますけどね。飲食店でもなんでも、客商売をする上ではこの“迷惑客”の問題は、確実に避けられない、普遍的なものでしょう。しかし、短期間にこうも連発で来られると、マジでたまったもんじゃないです。ただでさえ長いローシーズン、経営的にも余裕はあまりないというのに、負が負を呼ぶデフレ・スパイラル状態! 「まぁ、そんな不運な時期もあるさぁ〜、なんくるないさぁ〜」と、できれば穏やかにスルーしたいんですけどね。くぅ〜・・・っっ、できない!!



ウチのここ四ヵ月間のチェックインゲスト、およそ200人の内、7人とこんな感じになってしまったというのは、普段よりも確実に多頻度です。逆に言うと、193人は素晴らしいゲストだったわけですが。僕の心の中にある193人との楽しい思い出が、7人の刺客に乱されるというのは、本当に残念です。


このブログを読む「これからゲストハウスをやりたい!」という方には、この仕事では常にこういったトラブルやストレスとも戦わなければいけないという、強い覚悟を持って挑んで来てほしいと思います(笑)!!!


みんなでリビングでまったり





2018年2月15日木曜日

民泊の未来に、“苦笑い”を見た!




ド深夜の更新! 早朝の、チャンピオンズ・リーグのビッグマッチ、レアル・マドリーvsパリSGを観るために、がんばって起き続けているのです(笑)!!



2月! ゲストが全然来ませ〜ん!!

さすがに、先週末〜の三連休期間中は毎日フルでしたけどね。それ以外は、なかなか悲しいことになっております。

この調子だと今月は、総泊数120&稼働42%程度に落ち着きそうです。よって二ヵ月連続の赤字は、ほぼ確定です。ほんと、まいっちゃう・・・。


しかしながら、3月の予約はすでにたくさんいただいておりまして。3月前半までを乗り切れば、長かったローシーズンもついに突破です。僕的には、宣言通りに2月25日〜3月8日までは冬休みをいただきますので、あと10日ほどで“さらばローシーズン!”の気分ですけどね。いろいろと溜まっておりますので、休み中は思いっきり、ノンビリ&遊びまくりますよ!!




さてさて、話は変わりまして。


先日、テレビ東京の番組「ガイアの夜明け」にて、民泊ビジネスが特集されておりました。僕は、夜10時〜は月曜「未来世紀ジパング」火曜「ガイアの夜明け」木曜「カンブリア宮殿」と、ほぼ毎晩のチョイスがテレ東です(水曜は「水曜日のダウンタウン」)。夜10時は仕事中なので、もちろん録画で、ですけどね。


今回の特集は、民泊が生むトラブルの問題についてはほんのチョロっとで、ほとんどは、これからの民泊のビジネス展開についてを伝えるものでした。

まず、最初にフォーカス(①)したのは外資系民泊サイトの“ホームアウェイ”。この会社は、今年6月の民泊新法の施行を見据え、マーケットのネクストターゲットを日本に定めているそうで。まずは伊勢志摩の別荘地に目をつけ、各家を周り「こんな豪邸をほとんど使っていないなんてもったいない! ぜひ、民泊に活用しましょう!!」と、ただ今絶賛・営業活動中とのこと。

次のフォーカス(②)は、同じく“ホームアウェイ”が仕掛ける、民泊のために用意した再生物件。閉鎖された古い民宿を買い取り、5000万円をかけて民泊用に大々的にリフォームしたとのこと。

そして最後のフォーカス(③)は、民泊予約サイト“ステイジャパン”を手がける日本の会社“百戦錬磨”さん。先日、大阪に“ボンホステル”という名の簡易宿をオープンしたそうで、そこの宿泊客に、日本全国の民泊を紹介&斡旋するのだ、とのことで。


この中で、僕が個人的に民泊ビジネスとしての将来性を感じたのは、①だけですね。伊勢志摩の別荘地に、魅力があるか無いかは僕にはわかりませんが、“そもそもは個人の別荘なので、基本的にはノーリスクである”と言えるからです。何もしなければゼロなものに、プラスを付随するorしないのケースなので、トラブルの面を除けば特に負の要素はないはずです。


一方で②のケースでは、物件の改装費に5000万円もの大金をかけております。つまりは、家主はビジネスとして本気になるべき必然性があり、少なくともこの投資額分は、元をとらなければいけません。強烈なマイナスからのスタートです。

この物件、一泊は8万8000円に設定するのだそうです。20人まで泊まれるので、すると一人あたりは4400円だとのことですが、民泊の顧客ターゲット層に、そんな大人数グループがいますかねぇ・・・。駅近なのはよさそうですが、正直、外装も内装もショボかったですし。民泊を利用するゲストの多くは、一人旅〜一家族でしょうから、仮に四人家族が泊まるとしても、一人あたり一泊2万2000円。これなら、高級ホテルに泊まれますし、ゲストはそちらを選ぶことでしょう。

しかしこのケース、年間で1500万円の売上げを想定しているそうです。1500÷8.8=170ですので、170日が埋まると読んでいるわけですね。民泊新法では年の営業可能日数は最大で180日までとされていますので、その内、170日は予約が入ると・・・って、んなこたぁ〜ない!! この物件&この価格では、この皮算用はポジティブすぎる、と言わざるを得ません。


さらには、③のケース。これには僕は、さらに凄まじい違和感を覚えました。件の大阪のホステルに泊まった一人旅の外国人バックパッカーに、スタッフが Iパッド片手に地方での民泊をプレゼン(この時点で僕はモヤモヤする)。彼がその提案に乗り、徳島の山奥の村まで移動。大阪の宿からその村まで、6時間半もかかったそうで。最寄り駅には民泊ホストの方(お婆さん)が、一人でお出迎え。駅から家までは、車で30分。大阪から、このお婆さんの家に着くまでに、なんと合計で7時間!!

そしてその家では、お婆さんが一生懸命に彼をおもてなし(一対一で!)。しかし英語は全く話せないので、民泊サイトの人からもらった指差し会話ペーパーを駆使して、彼とどうにかコミュニケーション。そして彼の出発の際には、なんと「息子と別れる気分」になってしまい、なにやらしんみり・・・。

この展開、僕は宿オーナーとしてではなくバックパッカー目線で見ましたが、いやぁ〜正直、これはキツい! 大阪で普通にホステルに泊まったらいきなりスタッフから民泊を薦められて、了承したらそこはすげぇ遠くて、やっとのことで着いたらホストは全く英語を話せず、しかしすごく積極的にもてなされる!! キツい! そして、重い!!

バックパッカー自身が、地方の村での民泊に興味があり、自分で能動的に選んでそうしたのなら素晴らしいと、僕は思うんですよ。しかし彼のこれは、受け身での行動ですからね。彼は、テレビでは「いい思い出になった」的なことを言っていましたが、僕にはどうしても、彼の笑顔は“苦笑い”に見え、心の底から楽しんでいるようには思えなかったです。


僕の個人的なバイアスの上で、ここであえてはっきり言い切りますが、バックパッカーというのは、多くは基本的に誰の干渉も受けずに、常に自由気ままでいたいものなのです。特別なおもてなしなどは求めておらず、できればなるべく放っておいてほしいのです。まともな会話が成立しないホストと、ずっと隣で一緒に過ごす空間は、すごくストレスです。ホストにはその親切心を、“世話を焼く”にではなく、“いい感じに放っておく”に使ってほしい!!


実は以前、僕も似たような状況を目の当たりにしたことがありまして。僕が近所のとあるレストランに夕食に行くと、隣のテーブルには、一人の日本人のおじさんと、一人の外国人青年が座っておりまして。

このおじさんは、英語はサッパリのようで、ひたすらに日本語で会話。というか「あ〜イエスタデイ? 仕事が忙しくて〜、電車ぁ〜トレイン?に乗り遅れそうになって〜」といった、単語だけ所々で英訳する典型的なダメダメ英会話で。相手の彼は、ひたすらキョトン。そんな、意志の全く通じ合わない、ほぼ一方通行な、とても聞き苦しいやりとりでして。

これ、その後もなんとなく勝手に耳に入ってきた内容から、このおじさんが民泊をしていて、外国人の彼はそのゲストなのだということがわかり。僕は本当に、この外国人青年が気の毒で、気の毒でしかたがなかったです。彼にとってのこの状況は、退屈極まりなかったことでしょうに・・・。


外国人バックパッカーを迎えるにあたっての、ホストの“英語は全く話せないけれど、懸命におもてなしをする”というスタンスは、かなりのギャンブルです。大きな幸せを生む可能性はありますが、ほとんどのゲストにとっては、それはストレスになります。もちろんこれはケース・バイ・ケースですが、ホストとしての最も適格なスタンスは、“英語をちゃんと話せて、その上で必要最低限(しかし抜かりのない)のサポートを心がける”です。“おもてなし”は、相手の気持ちをベースに置かないと、いとも簡単に“お節介”に変わります。


また、前述の③のケースではゲストがとても好青年だったので、ホストのお婆さんともいい感じにホッコリな関係が成立したようでしたが、それは、たまたまです。「民泊をする→ステキな外国人がたくさん来て彼らに喜んでもらって私も幸せ」は、常に繰り返されるわけではありません。もちろん、大多数は素晴らしいゲストたちですけどね。残念ながら、本当にムチャクチャで、やりたい放題のトラブルメーカーな者も、それなりの割合で来ます。

このお婆さんのケースでは、例えば「遠すぎる」といった理由で、駅で出迎えた時点ですでに不機嫌になっている者がいるかもしれません。あまりの遠さに、ノーショウ(行くのや〜めた)を選ぶ者もいるでしょうし、その場合はお婆さんは駅で待ちぼうけな上に、その他のおもてなし準備の苦労も、全てが水の泡となります。英語が話せないことで、ゲストの急な要望や予期せぬトラブルには、もちろん対処できません。ゲストがすごくいい人だったとしても、外国人の多くは非常にオシャベリですので、一方的な英語トークを延々と数時間も耐えなければいけないことだってあるでしょう。



ちなみに僕には、アメリカ人の親戚(いとこ姉妹)がおります。古い話ですが、僕の学生時代に、いとこ(姉の方)が現地のお友達ガールを連れて来日し、僕の実家に滞在したことがありまして。


その時、僕はたまたま少し風邪を引いており、それなりに咳をしていたのですが、お友達ガールは、そんな僕を見て明らかに不機嫌に。そして僕に対して、怒った感じでこう言って来たんですよ。

「私がバカンスで日本に来ている時に、風邪を引いているってどぉいうこと? 移されたくないから、私に近寄らないで」

と。これには特に、僕の母親が激怒していましたっけ(笑)。


これは、僕にとってはけっこう、外国人に対するファースト・インプレッションなんですよ。この出来事以前にも僕は何度もアメリカ訪問経験がありましたが、接していたのは親戚家族ばかりで、現地のリアル・アメリカ人と直接の関わりを持ったことは、ほぼ皆無でしたので。

それに対しては僕は、「えぇ〜っっっ!? 外国人って、ムチャクチャだ! 人ん家に来て、その家族を厄介者扱いにできるなんて、スゲェ!!」と、なんだか変な感じに受け取りました。日本と世界の、人々の性格、感覚の大きな違いを、そこで初めて感じ取りました。


もちろん僕は、そんな外国人たちの気質を批判したいわけではないです。日本人の中にだって、そういう人もいなくはないでしょうし。しかし怒りやワガママ等の諸々の発信の感覚は、日本人と外国人とでは、根本的に大きく違います。僕らは、その差異を広く理解する必要があります。


僕は若い頃から、たくさんの外国人と接し続けたことで、「そんなつまらんことで激怒すんのか〜い」「おいおい、俺に八つ当たりしてきたよ」「うわぁ、なんちゅう理不尽だよそれ」・・・な類いの“あるある”展開を、いつの間にか楽しめるようになっていた、ということです(笑)。この境地に達するには間違いなく、経験が必要です。



番組のあの、徳島の優しいお婆さんが、今後も民泊ビジネスを続け、外国人ゲストたちが起こすであろう数々のトラブルに耐え続けられるとは、僕には到底思えません。


民泊は、“小遣い稼ぎ”などといった軽い動機で始めていいものではありません。そこには、修羅の道が待っているのです(笑)。





2018年2月3日土曜日

ワールドカップを、妄想して楽しむ!!



相変わらず寒い! この冬は、例年よりもSっ気が強いですね!!



まずは、月初めのいつものやつです!


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1954)】

 ①アメリカ     309
名(+4
 ②日本       260 (+5)
 ③イギリス     225 (+2)
 ④オーストラリア  195 (+5)
 カナダ      168 (+3)
 ⑥ドイツ       98 (+2)
 ⑦フランス      59 (+2)
 ⑧台湾        53
↑⑨韓国        42 (+5)
↓⑩ニュージーランド  41 
  



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)
8月:66(234:3.55:75%(12)
9月:39(149:3.82:54%(12)
10月:67(230:3.43:74%(12)
11月:50(151:3.02:52%(12)
12月:52(167:3.21:56%(12)
【2018
1月:41(132:3.22:46%(12)

計:1954(6307:3.23:66%※)
※稼働率のみ、直前一年間の平均



実質総泊数は、132。 名目総泊数は164なので、32泊分が無料でして、実際(無料泊を含む)の宿泊日数平均は4.00、稼働率は57%です。 

残念ながら実質稼働は46%に留まり、昨年よりも30%以上の大幅ダウンでして(キャパを12で統一したとしても、20%のダウン)。というわけで、赤字です・・・。

・・・まぁ、しかたない。相変わらずノーショウや直前キャンセルが多発していることはどうにかしたいのですが、そもそもの予約の入りっぷりが以前よりも不調なのは、もはや、どうしようもない。この一年で都内の宿の軒数が1.7倍になり、しかし一方で全体の延べ宿泊数がほぼ横ばいなのですから、稼働が落ちるのは必然です。単純に、需要(→)と供給(↑)の問題です。あ〜ぁ。




さてさて。

書いていてへコんでくる、業界がらみの記事ばかりでは嫌なので、今回は完全に僕の趣味の話です。前々回、映画について書いたばかりですけどね。サッカーに全く興味のない方には、この記事はつまらないどころか苦痛を覚えるレベルだと思いますので、今回はパスしちゃってください(笑)。


皆さんもご存知のように、今年は、サッカー・ロシアW杯があります。開幕まであと四ヵ月強なわけですが、僕はとにかく楽しみでしかたがない。僕はサッカー観戦マニアでして、普段からプレミアリーグ(イングランド)やラ・リーガ(スペイン)を中心に、試合を観戦します。特に、バルセロナ、レアル・マドリー、マンチェスターU&C、リバプール、チェルシーの試合はよっぽど夜遅くでない限りは観ます。アーセナルも好きなチームなのですが、最近はあまり観ません。シーズン中はだいたい毎週末3試合ペースなので、年間で100試合以上は観ていると思います。

考えてみたら僕は年間で、サッカーを100試合、映画を130本、観戦&鑑賞。一本(一試合)を2時間として、計460時間もその二つの趣味に費やしているんですねぇ。独り身だからこその、贅沢な時間の使い方です(笑)。

サッカーは、僕はただ観るのではなく、勝敗の予想もします。応援チームも、ハッキリ分けるタイプです。上記のチームでは、バルサとリバプールのみは応援しますが、残りの4チームに関してはアンチなので、負けるのを観たいがために観ます(笑)。


なのでもちろん僕は、過去のW杯でも開催前に、全試合の勝敗予想と、優勝予想をしておりまして。そして、こう言っては手前味噌ですが、僕は過去の三大会で全て優勝、もしくは準優勝のチームを当てているんですよ! 証明のしようがありませんけどね(サッカー好き仲間と毎回予想を言い合っているので、彼が証人です)!!

【2006年ドイツ大会】
僕の決勝予想
◯イタリアースペイン×
結果
◯イタリアーフランス×

【2010年南アフリカ大会】
僕の決勝予想
◯アルゼンチンーオランダ×
結果
◯スペインーオランダ×

【2014年ブラジル大会】
僕の決勝予想
◯ブラジルーアルゼンチン×
結果
◯ドイツーアルゼンチン×


といってもまぁ、W杯って優勝候補は毎回せいぜい5チームほどですし、そこから2チームを抽出して片方が合っていたというだけなので、これ自体はたいしたことではないのですが・・・。

ロシアW杯の優勝候補は、僕の分析では
ドイツ・ブラジル・スペイン・フランス・ベルギー
だけですね。他はムリです。戦力or組織力の、レベルが違います。アルゼンチンも、超一流なのはオフェンス陣だけで、中盤から下は平均以下ですので、今回は全然ダメです。



というわけで、ここからは予想、というか完全に妄想の世界に入ります!!!



まずは日本が入った、グループH。ここだけ、詳細に!!

第一節
① コロンビア ◯3−0× 日本
得点:ファルカオ1、ミナ1、ハメス1
前回大会以上に攻守共に隙のない、強国コロンビアに対し日本、成す術無し。

② ポーランド ×0ー2◯ セネガル
得点:ケイタ1、ソウ1
2002年の開幕戦の衝撃、再び! スピードに難のあるポーランドDF陣が、セネガル超速3トップ相手にキリキリ舞い。

第二節
③ 日本 △1ー1△ セネガル
得点:マネ1、吉田1
セネガル攻撃陣に圧倒され一方的な展開ながらも、終盤に吉田がセットプレーから起死回生のヘッド一閃。

④ ポーランド △2ー2△ コロンビア
得点:ファルカオ1、レバンドフスキ1、ジエリンスキ1、ムリエル1
個人技のコロンビアにポーランドが組織力で対抗。一進一退の好勝負に。

第三節
⑤ 日本 ×1−3◯ ポーランド
得点:大迫1、レバンドフスキ3
共に勝ち点1同士、しかしポーランドはセネガルに完敗(日本は引き分け)、ということで世間では謎の「日本、行けるぞ!」な盛り上がりをみせ、さらに先制をしたことでそれが最高潮に達するが、終わってみればレバンドフスキの爆発で完敗。あえなく、予選リーグで敗退。

⑥ セネガル ×1ー2◯ コロンビア
得点:ハメス1、マネ1、ファルカオ1
共に勝ち点4同士、引き分けでもOKという空気の中、同点で終了かと思いきや、終了間際のファルカオの得点でコロンビアが空気を読まない勝利。しかし、セネガルも得失点差で無事に決勝トーナメント入り。

・・・で、1位コロンビア、2位セネガル!!






日本ではなぜか楽観論が多いような気がしますが(いつもそうか)、今回のグループHは3強1弱の構図(もちろん、1弱は日本)です。特に攻守共にワールドクラスを揃えたコロンビアの実力は、今やアルゼンチンよりも上。そしてセネガルは、アフリカ勢で最強。ポーランドには、恐怖のゴールマシン・レバンドフスキ。とてもじゃないけど、日本は勝ち上がれません。2010年の時のような、1強3弱の構図の方が、日本にはチャンスがあるのです。




続いて、グループリーグを一気&雑に予想・総ざらい!!


【グループA】
①ウルグアイ  7
②ロシア    5
 エジプト   4
 サウジ    0
まぁ、順等に。ロシアはホームの利を活かし、しぶとく突破。カバーニ(ウルグアイ)が、グループリーグだけで5得点の活躍。




【グループB】
①スペイン   7
②ポルトガル  6 
 イラン    2
 モロッコ   1
スペインとイランが、まさかのスコアレス引き分け。しかし他には大きな波乱なく、結果的には順当。




【グループC】
①フランス   9
②デンマーク  4
 ペルー    2
 オージー   1
最終戦でオーストラリアとペルーが引き分けたことで、デンマーク、辛くも突破(しかしここから波に乗る)。




【グループD】
①アイスランド 6
②アルゼンチン 6
 クロアチア  4
 ナイジェリア 1
初戦、アルゼンチンがアイスランドに破れる大波乱。しかし、その後はメッシの活躍による2連勝で突破。クロアチアは、初戦ナイジェリア戦の引き分けが痛かった。




【グループE】
①ブラジル   7
②セルビア   7
 スイス    3
 コスタリカ  0
ブラジルとセルビアが共に圧倒的な2連勝で、3節を待たずにグループ突破。特にセルビアの出来が素晴らしく、ブラジル戦にも勝利寸前。全グループでの最大のサプライズに。




【グループF】
①ドイツ    9
②メキシコ   4
 スウェーデン 4
 韓国     0 
ドイツの圧倒的な強さが際立つ。メキシコとスウェーデンは、最終節に激闘。韓国は、今回は完全に草刈り場に。


     

【グループG】
①イングランド 7
②ベルギー   7
 パナマ    1
 チュニジア  1
完全に2強2弱の展開で、波乱もなく、最もつまらないグループに。得失点差で、イングランドが1位。




決勝トーナメント

【ベスト16】
① フランス   3◯ー×1 アルゼンチン
② ウルグアイ  1×ー◯2 ポルトガル
③ スペイン   2◯ー×0 ロシア
④ アイスランド 0×ー◯1 デンマーク
⑤ ブラジル   3◯ー×0 メキシコ
⑥ イングランド 2◯ー×1 セネガル
⑦ ドイツ    1◯ー×0 セルビア
⑧ コロンビア  2×ー◯3 ベルギー

ベスト16って、なぜか毎回、いわゆる列強国ではない国同士の試合が一つはあるもんなので、今回はアイスランド対デンマークで(笑)。快進撃セルビアも、ドイツには敵わず。代わって、エリクセンが覚醒したデンマークが勢いに乗る。

【ベスト8】
① フランス 2◯ー×1 ポルトガル
② スペイン 0×ー◯2 デンマーク
③ ブラジル 2◯ー×2 イングランド
④ ドイツ  0×ー◯1 ベルギー

デンマーク、スペインを破るミラクル。ドイツの連覇の夢は、初戴冠に燃えるスター集団ベルギーに打ち砕かれる。イングランドは、またしてもPKに泣く。

【ベスト4】
① フランス  1◯ー×1 ブラジル
② デンマーク 1×ー◯2 ベルギー

ブラジルは2戦連続のPK、そして敗退。ベスト8で優勝候補を破った国同士の対戦は死闘となり、ベルギーに軍配。

【3位決定戦】
① ブラジル 4◯ー×0 デンマーク
前戦で力尽きたデンマークが、一方的な展開による敗戦。ジェズス(ブラジル)、ハットトリック。

【決勝】
① フランス 1×ー◯2 ベルギー
延長後半、途中出場カラスコの劇的な決勝ゴールが決まり、ベルギーの勝利。


優勝  ベルギー
MVP   デ・ブルイネ(ベルギー)
得点王 グリエーズマン(フランス)
    ジェズス(ブラジル)
得点ランキング
 6点 グリエーズマン
    ジェズス
 5点 カバーニ(ウルグアイ)
 4点 ミュラー(ドイツ)
    レバンドフスキ(ポーランド)
    エリクセン(デンマーク)
    ケイン(イングランド)
 3点 ネイマール(ブラジル)
    ファルカオ(コロンビア)
    メッシ(アルゼンチン)
    エムバペ(フランス)
    ルカク(ベルギー)
    ヴェルナー(ドイツ)

ベストイレブン
FW グリエーズマン
    ネイマール
    エムバぺ
MF デ・ブルイネ
    エリクセン 
    パウリーニョ(ブラジル)
DF アンデルワイレルド(ベルギー)
   コシエルニー(フランス)
   ムニエ(ベルギー)
   コラロフ(セルビア)
GK シュマイケル(デンマーク)


・・・と、いうわけで僕の優勝予想は、ベルギー! 準優勝は、フランス! 躍進予想は、アイスランド、セルビア、デンマーク!!



ロシアは寒く、乾いていますからねぇ。どシンプルに、寒い地方の国が有利です。よって南アメリカ勢、アフリカ勢には厳しい。過去、ロシアリーグに多くの選手を送り込んできたブラジルのみは経験が豊富で、温かい国々の中では唯一の健闘ですかね。

あと、個人的には今回は、デカい選手を揃えた国が強い気がしまして(強い根拠はありません)。出場32ヵ国の内、代表選手の平均身長が高い国を上から順に描くと、

セルビア   185.9cm
デンマーク  185.5cm
ベルギー   185.1cm
スウェーデン 185.1cm
アイスランド 185.0cm

でして、これを基準に僕は躍進国の予想をしております。スウェーデンだけグループ敗退としましたが、イブラヒモビッチが出るのなら、良い方に作用がありメキシコに勝ってグループ突破だと思います。



というわけで今回は、見事に僕のサッカー観戦オタクっぷりが丸出しになった記事となりました。グループの組み分けが決まっただけで、ここまで妄想してしまうというのは、オタクというよりもむしろ変態ですね。予想がハズれまくっていたら、ネタにしようと思うので、笑ってやってください。当たりまくったら、ドイツのタコ「パウル君」のように、国内外からの取材の申し込みが殺到したらいいなと思います。


こんな自己満足な記事(笑)に、長々とお付き合いくださり、どうもありがとうございましたですよ!





2018年1月24日水曜日

もはや、飽和ですらない。パンデミックだ!!




どうもです。


なんだかいつものユルい前置きを書く気分でもないので、いきなりの本題ですが、僕はこのブログ、昨年7月24日の記事“何処も儲からなくて・・・夏”にて/


〜2013年末まで   35軒
 2014年     +15軒
 2015年     +20軒
 2016年     +40
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 2016年末   計110


でして、昨年の後半は僕の予想をはるかに上回る、新規オープンがあったわけです。

そして今年はというと、この7月末の時点で、さらに30軒ほど増えています。よって間違いなく、今年中には合計が150軒を越えます。/



・・・と書きました。そしてそれから半年が経ち、今回僕は、久しぶりに“どれだけ増えてんだろ?”調査をしたくなりまして。さらに遡ること昨年4月12日の記事“都内100軒以上の宿の、屋号名をまとめる!”にて僕は一度、宿リストを作っておりまして、当時のリストにはない名前をブッキングサイトで抽出するだけなので、簡単です。


その昨年4月の記事の時点では、僕は都内の全宿数を130軒とお伝えしました。そして今回、改めてブッキングサイトhostelworldとbooking.comを掘り下げ、当時に存在していなかった宿名をメモって行くと・・・


その数なんと・・・


なななんと・・・


+69軒!!!


8〜12月のたったの五ヵ月間に、40軒近くも増えたわけですね。新規の宿々さんはおそらく、この業界の現状、あまりの集客できないっぷりに、驚愕したことでしょう(笑)。

一方で、名前が見当たらなくなった宿も、6軒ほどありまして(おそらく、潰れたのでは?)。130+69−6=193で、現在東京都内にあるホステル・ゲストハウスの数は、193軒。もはや、200軒が目前です!!
(それなりに正確な数字のはずですが、もちろん見逃し等の可能性もあり、というかそもそも宿のカテゴリ分け自体が曖昧さを含むものなので、アバウトに捉えてください)


なので、最初に載せた昨年7月の記事の「今年中には合計が150軒を越えます」は、間違えてはいないものの大幅に、見通しが甘かった!! 甘すぎた!!!
この業界、供給過多の飽和状態は数年前から明らかでしたが、今や飽和という言葉すらハマらず。“オイラもゲストハウスやるだぁ病”の感染爆発、パンデミックです!!


その上で、冒頭の表を昨年末までのものに更新すると、


〜2013年末まで       35軒

 2014年    +15軒  50軒
 2015年    +20軒  70軒
 2016年    +40軒 110軒
 2017年    +80軒
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 2017年末       計190軒

  
・・・って、おいおいおいおいお〜い!!! 増加っぷりが、【+20】→【+40】→【+80】と、倍々ゲームになっているやんか!!!!! この調子で行くと、2018年は【+160】ってことかぃな!? さすがにそんなわけはないでしょうが、ヘタしたら有り得なくもない・・・。ちなみに、上に+69軒と書いたのに表では+80軒になっているのは、+69軒は昨年4月12日〜今日までの数字で、+80軒は2017年いっぱいの数字だからですよ(書かなくてもわかると思いますが)。ややこしくてすみません。


というわけで、同じく昨年7月に載せた業界の未来予測の画像も、改めての下方修正。自分で書いておいてなんですが、悲惨すぎて、泣けてきます・・・。ぐあぁ〜。






2017年の東京都内のホステル&ゲストハウスの稼働率平均は、45%! そして2018年は、35%!! これはあくまで推測の値ですが。最近はウチ以外の宿々のブログにも、「この一年で稼働が30%も落ちました」という一文を見つけたり、違う宿では「今冬の稼働平均は20%です(涙)」とあったりと、そんな「ヤバいよ!」な発信がじわじわと見受けられるようになっておりまして。業界では勝ち組とされている方々の発信にすら、最近ではかなりの危機感が見えます。ウチもそこまで厳しくはないものの、今月と来月はほぼ間違いなく稼働50%割れでして、すなわち、赤字です。

というかこの未来予測は、話題に挙げる度に下方修正しているので、現実はおそらく上記の表よりも、悪くなります。来年が35%だというのは、もはや「それで済めばいいな」というレベルの話です。



・・・といっても、現状や未来を悲観してばかりはいられません。

感染病には、解毒剤が必要です。僕は受け身な性格では全くありませんので、「いつかよくなればいいな」や「誰かがどうにかしてくんないかな」的スタンスには、なりません。傍観してるだけじゃあ、つまんないですし。というわけで、レッツ・シンキング(間違えた英語)。



【業界全体のために出来ること】
(他の宿々と協力&連携して、が前提)

・違法宿の駆逐
前述の都内193軒の内の、50軒以上はおそらく、役所に届けの無い無許可・違法宿です。役所に行けば簡単に判明しますので、違法宿のリストの作成を検討中です。

・闇民泊の撲滅
6月に民泊新法が施行されますので、それまでは今後の展開予測が難しいですが。施行後も悪しき現状が全く改善されないようなら、通報や訴訟も含めた、かなり荒っぽい対応をすべきかもしれません。個人的なアクションとしては、考えているアイデアがあることはあります。


【家族or個人で経営する小規模ゲストハウスのために出来ること】
(焦点がボヤけるので、企業経営の巨大宿やドミトリーホステルとは、きっちり区分けします)

・より強固なネットワークを作る
個々の宿がそれぞれで活動するよりも、まずはオーナー同士が団結して、小規模ゲストハウスそのものに対して新規顧客に興味をもってもらう。僕はイベント等の活動参加があまり得意ではないので(笑)、主にはSEO(ネットでより検索&閲覧してもらう)対策の話です。まずは、ハブとなるサイトの作成に動くべきですかね。

・世間一般(主に若者たち)へのプロモーション活動
小さなゲストハウスならではの魅力を、より発信します。“◯月◯日に〜で周知イベントをします”では普通過ぎるので、もっとインパクトのある仕掛けが必要ですね。これも僕は、アイデアがあることはあります。一部のチート&ポエマー連中がよくやっている、「そもそもゲストハウス好きな内輪の者々を集めた、中身の無い有料のセミナー」とは、全く違いますよ(笑)。

ちなみに、来来small guesthouseさん等、すでに行動を起こされているコミニュニティもあります。


【我が宿、YAWP! backpackersのために個人的に出来ること】

・ブッキングサイトの登録先を増やす
現状はhostelworldとexpediaの二つのみですが、以前に書いた通り、ウチの今年前半の合計泊数が1000に満たなければ(そうなる可能性が大)、7〜8月中にさらなるサイトへの登録に動こうと思います。

・広告媒体の制作
僕は元・絵描きなのに、というかそれ系の会社で働いたこともあるくせに、リーフレット等には、これまで全く手を付けておりませんでして。イラレ&フォトショの調子が悪いし、正直メンドいし、その割にたいして効果がなさそうだし(笑)。最低限、leavingゲストがサラッと取って行けそうな簡単な物は作ろうかな、と検討中。

・冬眠
今後、いろいろ手を尽くしても稼働が落ち続けるようなら、このパンデミックが落ち着くまで、しばらく宿を閉めてしまうのも一つの手です。賃貸ではない、持ちビルだからこその強み、奥の手中の奥の手ですね(笑)。



僕がネットワークを強化したいと思っている小規模ゲストハウスとは、

・もちろん、合法
・ベッドキャパが20以下
・個人、もしくは家族経営
・東京都23区内にある
・値段をコロコロ変えない
・胡散臭いセミナーやコンサルタントに関わっていない
・ゲストと直に接する宿主の存在自体が、宿の大きな魅力
・クールではなく、ホーミー&コージー

・・・なところです!!! 東京以外の宿々さんとは、たとえば大阪なら大阪で固まってもらって、いずれはコミュニティ同士で繋がり合えればいいな、と思います。



上記のような宿は、都内193軒の内に、何軒ありますかね〜。すでに、僕なりにそれなりに仲良くさせていただいている、業界ネットワークはありますが。というかブッチャケ、このブログの閲覧者の多くが、ゲストハウス開業志望者か業界関係者なのを、僕は知っておりまして(いつも、ありがとうございます)。今回の記事は、どちらかというと業界関係者向けですね。


さぁさぁ、小規模ゲストハウス・オーナーの皆さん、皆のアイデアでもって、この苦境を果敢に楽しく乗り越えましょうぞ!!!



ゲストたちと大相撲観戦!




2018年1月13日土曜日

2017年 映画総括!!



新年! 寒ぅ〜い!!


宿は一週間の正月休みを終えて、昨日から再開しております。明日まではヒマですが、明後日以降の二週間は毎日が6〜10人の予約の受けっぷりなので、フルの日はないものの、いい感じに程よい忙しさになりそうです。といっても、“三泊目無料キャンペーン”を開催している関係上、今月は赤字になることが濃厚です。今現在の予約状況で、実質総泊数が120ほどなので、150には届かないと思われます。相変わらずノーショウ等も発生するでしょうし。

ちなみに、本日ウチに泊まっている四人のゲストの内、二人は出戻り(年末年始にウチに泊まり、十日ほど京都などの地方をまわって帰って来た)なのですが、彼ら曰く「5つの宿に泊まったけれど、どこも超スカスカで、最も多いところでもゲスト6人だった」そうで。中にはベッドキャパが100近い巨大宿も含んだ上での、最多で6人。この冬、日本全国で、どれだけ稼働率が低いのでしょうか・・・(涙)。




さてさて、話は大きく変わります。今回は昨年の1月にもやりました、一年間に日本で公開された映画の、総括です。昨年は、僕は劇場で22本、DVDで98本、テレビで16本、合計で136本の映画を鑑賞しました。一昨年は計125本でしたので、全体の本数は増えましたが、劇場での鑑賞数は微減です。

これは旧作も含めた数字ですが、僕は基本的に、DVDは新作のみを借ります(というか旧作で興味のある作品のほとんどは、すでに観終わっている)ので、この136本の内の半分以上は、2017年に公開された作品です。なので、“劇場公開日が2017年内の映画”という括りで、私的ベスト10をここに発表しようと思います。


ちなみに、一昨年に公開された映画も、僕はもちろん昨年中に新作DVDでたくさん観ておりまして。それを含めての2016年のトップ10ランキングは、このように修正します。

NEW⑩ 人間の値打ち
NEW⑨ 帰ってきたヒトラー
  ⑧ ブルックリン
NEW⑦ オマールの壁
  ⑥ PK
  ⑤ 葛城事件
  ④ ローグ・ワン
  ③ ザ・ギフト
  ② シビル・ウォー キャプテン・アメリカ
NEW① この世界の片隅に

四本も後付けランクインさせたどころか、よりにもよって1位を変えちゃいました(テキトウですみません)。“この世界の片隅に”は、脳にガツンッと来る圧倒的な素晴らしさだった! “アニメは劇場で観ない主義”なんか捨てて、DVDを待たずにさっさと観ていれば良かったです!!




というわけで、ここからは2017年のランキングの発表!!


まずは、惜しくも選外となった映画を5本(公開日が早かった順)です


The NET  網に囚われた男(1.7/韓国)
皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(5.20/イタリア)
20センチュリー・ウーマン(6.3/米)
ジーサンズ はじめての強盗(6.24/米)
スター・ウォーズ 最後のジェダイ(12.15/米)

スター・ウォーズは、エンタメとして充分に満足できる面白さだったものの、どこか漂う「これじゃない」感、特に主人公の成長の描写の薄さが、マイナス要因でした。



それでは、ベスト10の発表!! タイトルの後の(〜/〜)は、日本での劇場公開日と製作国です。




【10位】

ナイスガイズ!(2.18/アメリカ)


僕はバディムービー好きですが、そのジャンルでは久々に現れた優良作。主人公二人組のキャラの違いや距離感、物語上の役割分担、すべてのバランスがいい。おませな娘やバカな悪党一味等の、脇役陣も魅力的。素晴らしい演技だらけで、皆、楽しそう。撮影現場の雰囲気は、相当に良かったのではないかと推測します。ポップで明るく痛快に難事件を解決、クスッと笑える小ネタも満載。超名作!というわけではありませんが、誰にでもおススメできる作品です。







【9位】

光をくれた人(5.26/米&豪&NZ)


好きな監督、デレク・シアンフランスの作品ということで、少々過剰評価かもしれませんが。この映画はとにかく、映像が美しい。テレンス・マリックの“天国の日々”に匹敵するレベルで、それだけでも鑑賞の価値有りです。物語には、感動どころかむしろ、イライラさせられましたけどね(笑)。いろいろあって暴走しだす妻を、ひたすらに支える夫。自分の幸せを追求する妻と、妻の幸せが最優先の夫。この作品を観た女性は、彼女をどう評価するのか、共感するのか不快に思うのか、ぜひ聞いてみたいです。







【8位】

希望のかなた(12.2/フィンランド)


これまた大好きな、アキ・カウリスマキ監督の新作。彼の映画は、大きな抑揚が無く、物語も演技も淡々としていますが、常にユーモアと強いメッセージが込められており、そしてどことなくチャーミングなんですよ。今作も、戦争難民という難しい問題にメスを入れながら、フィンランドの現状、社会情勢を映し出すことに成功。しかし決してネガティブな着地はせず、タイトルの通りに、優しく朗らかで希望のある物語です。この監督は、人間が好きなんですねぇ。






【7位】

わたしは、ダニエル・ブレイク(3.18/英&仏&白)


一方でこちらは、イギリスの労働者階級の人々の現状をさらけ出すことに成功。上記の“希望のかなた”も今作も、政府の冷たさをド直球で訴えており、人間どうしが支え合える愛や余裕が世界的になくなって来ていることがわかります。
主人公ダニエルは、孤独で貧乏ながらも本当に親切な“弱者を放っておけない”性格で、しかしそんな彼が政府にとことん虐げられる?ことで、観客はナチュラルに彼を応援する気持ちに。彼の温かさが作品全体も柔らかくしていますが、内用された毒にはアナーキー色が強く、名匠ケン・ローチ監督の「政府、クソ食らえ!」熱を強く感じます。







【6位】

ゲット・アウト(10.27/アメリカ)


5位か6位かで迷いました。どちらも、サスペンスとしてかなり優良。こちらは、サスペンスというよりもホラーに近いですが。物語は、黒人の彼氏を連れて実家に帰り両親に紹介する、という流れが軸で、てっきり黒人を受け入れない古いタイプの差別的な白人家族が、彼をヒドい目にあわせる話かと思いきや・・全然違った・・・。中盤から意外な展開が怒濤のように続き、「何じゃこりゃ?」って感じなのですが、全く破綻はせず、強引ながらも納得させられる力があり。珍作ですが、かなりの頭の良さを感じる、秀逸な脚本です。







【5位】

エンド・オブ・トンネル(1.28/アルゼンチン&スペイン)


単館での短期公開で、掘り出し物感があります。クライム・サスペンスとしては、2017年のno.1。事故で足が不自由になり車椅子生活の主人公が、悪党グループの銀行強盗の計画を知り、それを止めるために奮闘・・・ではなく、連中の金をこっそり奪い取ることを決意!観客は、悪党たちの銀行襲撃計画と、その裏をかこうとする主人公の計画を同時に見せられるわけで、とにかく展開が上手い。序盤から伏線を張りまくりで、終盤に畳み掛けるようにそれらを回収。
彼の計画にワクワク、実行にドキドキ、ピンチにハラハラシンプルに面白かった!







【4位】

スウィート17モンスター(4.22/アメリカ


昨年の“ブルックリン”でも書きましたが、僕はもちろん人間の成長を描いた映画が好きでして。この作品は、数年前に観た秀作“ローラーガールズ・ダイアリー”にも通じる、思春期まっただ中でヒネくれちゃったモラトリアム全開の少女が、いろいろあってちょっぴり大人になるまでの、成長記です。主人公がムチャクチャながらも魅力的で、もちろんそれがこの作品の最大の強みなのですが、それよりもいいのは脇役陣。いい意味で、彼女を放任するんですよ。この、説教臭くない感じ。周囲の優しさ、温かく見守ろう感に、しみじみとほっこりします。








【3位】

女神の見えざる手(10.20/フランス&アメリカ)


僕の大好物、どんでん返し系映画の中では昨年のベスト。アメリカの政策ロビイスト(政策を実現させるために根回しをする戦略家)の話で、銃規制の法整備のYESとNO、二派のぶつかり合いを描きます。政治の生々しい裏側、政治家の汚職・犯罪・暴露、何でもありの汚いやりとりが、シーソーゲームのように展開されます。といっても決して堅苦しいわけではなく、政治に興味が無い方でも、すんなりと入って行けると思います。2時間強がアッという間で、エンタメとしても優秀。クライマックスのカタルシス、「うぉ〜!きたきたぁ〜!!」感が凄いです。








【2位】

新感染 ファイナル・エクスプレス(9.1/韓国)


単純な“面白さ”でいえば、この映画が昨年のベスト。シンプルなゾンビ映画ですが、いわゆるステレオタイプなゾンビ描写(トボトボ歩きの鈍い動き)にはせず、動きがキレッキレで疾走感がハンパない。メインの舞台を、一台の新幹線の中、という設定にしたのも上手い(それにリンクさせた邦題も上手い)。主人公と一緒に逃げるメンバーも、キャラクターや人数構成(減り具合)のバランスがよく、本当の悪はゾンビでなく人間だ、という展開にしたのも素晴らしい。意外な伏線の気付きと、それの回収っぷりにも涙。韓国映画は、最近は当たり外れが大きいイメージですが、これは間違いなく傑作です。






【1位】

ラ・ラ・ランド(2.24/アメリカ)


この映画は、僕のこれまでの人生の映画ベスト10に入ったくらいでして、断トツの文句なしでの2017年のベスト。しかし過去にこのブログにて二度も熱く語っている(よろしければ下記のリンクを)ので、クドいのもなんなのでここでは割愛します(笑)!!

三年目に突入した今、思うこと。(3.27) 

改めて、映画「LA LA LAND」を語る!(8.20)








今年、2018年は「キングスマン2」はすでに観ておりまして(イマイチだった)、今後に間違いなく観に行くつもりなのは「スリー・ビルボード」「THE PROMISE/君への誓い」「ブラックパンサー」「ダウンサイズ」「レディ・プレイヤーワン」「デッドプール2」「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」「パシフィック・リム2」「ハン・ソロ」あたりですかね。すさまじい超大作ラッシュ。ロシア・ワールド杯がある分、昨年よりは鑑賞本数は減ると思いますが、相変わらず100本は越えることでしょう。う〜ん、楽しみ!!




最後に、
2017年公開映画、僕が観た計70本を総まとめ!!
(評価&公開が早い順、“劇”は劇場での鑑賞)

★★★★(7本)
 ⑤エンド・オブ・トンネル
①ラ・ラ・ランド
⑦わたしは、ダニエル・ブレイク
 ④スウィート17モンスター
②新感染 ファイナル・エクスプレス
③女神の見えざる手
⑥ゲット・アウト

★★★★(25本)
 ⑭The NET 網に囚われた男
  ショコラ ~君がいて、僕がいる~ 
劇 ドクター・ストレンジ 
  ホームレス ニューヨークと寝た男 
  エリザのために
  雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
 ⑩ナイスガイズ!
⑱キングコング:髑髏島の巨神
劇 T2 トレインスポッティング
  メットガラ ドレスをまとった美術館
 ⑳カフェ・ソサエティ 
劇 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
⑰マンチェスター・バイ・ザ・シー
  トンネル 闇に鎖(とざ)された男
 ⑬皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ
⑨光をくれた人
劇 LOGAN/ローガン
 ⑮20センチュリー・ウーマン
 ⑲22年目の告白-私が殺人犯です-
 ⑪ジーサンズ はじめての強盗
  バイバイマン
劇 スパイダーマン:ホームカミング
⑯マイティ・ソー バトルロイヤル
⑧希望のかなた
⑫スター・ウォーズ/最後のジェダイ

★★★(23本)
  NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム
  ネオン・デーモン
  未来を花束にして 
  インビテーション
  グリーンルーム
  ペット 檻の中の乙女
  哭声/コクソン
  パッセンジャー
劇 ムーンライト
劇 はじまりへの旅
  LION/ライオン ~25年目のただいま~
  ジェーン・ドウの解剖
劇 セールスマン
  ハクソー・リッジ
  ディストピア パンドラの少女
  プリズン・エクスペリメント
  アメリカン・ヒーロー
  ボーイ・ミッシング
  ワンダーウーマン
  エイリアン:コヴェナント
  グッド・タイム
劇 ジグソウ:ソウ・レガシー
劇 ジャスティス・リーグ

★★(10本)
  マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ
  素晴らしきかな、人生 
  お嬢さん
  午後8時の訪問者
  ノー・エスケープ 自由への国境
  フリー・ファイヤー
  スプリット  
  ありがとう、トニ・エルドマン
  狂覗
劇 ダンケルク

★(5本)
  ダークレイン
  ストロングマン 
  人生タクシー
  コンビニ・ウォーズ~バイトJK VS ミニナチ軍団~
  ウーナ


〈観たかったけれどまだ観ていない、DVDが待ち遠しい映画〉
ローサは密告された
ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
ベイビー・ドライバー
わたしたち
ドリーム