2022年7月18日月曜日

外界は騒がしくも、我が宿は静かなまま・・・





梅雨は明けたはずなのに、なんだか雨模様でどんより気味な毎日ですね・・・


いきなりですが最近の僕は、テンションがガッツリと低めです。YAWP! backpackersはゴールデンウィークから営業を再開し、たったの一ヶ月間だけ開いてまた再びの長期休み(梅雨の時期はコロナ関係なく、オープン以来七年間、休んでおります)をいただきましたが、先週金曜日から再・再開いたしました。しかしながら、初日(15日)は早速のノーショウ発生でゲストゼロ。二日目(16日)は当日キャンセルでゲストゼロ。三日目の昨日と四日目の今日はそもそも予約が入っておらずでゲストゼロ。ゼロ・ゼロ・ゼロ・ゼロで、、この三連休、関西方面を中心に世間は賑わっているようですが、ウチにはゲストが一人もおりませ~ん(号泣)!!

いやぁ、さすがにヘコみますわぁ〜。そもそも、先月は暑過ぎてやる気スイッチがなかなか入らず、僕がOTAでこの夏の予約の受付を始めたのが7月1日でしたから、予約が少ないのは自明の理ですけどね。来週末も今のところ予約ゼロで、今月はヘタしたら“それなりに開けていたのに一人も来客がな~い”という惨状になるかもしれません。まさかの稼働率0%(笑)!? 今月に入ってから再開前までの二週間には、電話での「今夜泊まれますか?」が二件と、外国人カップルのウォークインがあったんですけどね。掃除をしていなかったので全て、断っちゃいました・・・

現状、8月の予約はチョロっとだけ入っているので、僕がヘソを曲げて「やっぱりもっと休んじゃお〜っと!」になることはないですが(全部がキャンセルにならない限り)。ていうか僕がこんな発信をすると、コロナ禍の二年間を休まずに営業していた宿主の方々からは、「オィ! ウチらはその状況にずっと耐えて来たんだよ!」と怒られちゃうかもしれませんね。僕は相変わらずのヌルい経営スタイルで、どうもすみませんです!!



さてさて。僕はゲストハウス業に関しては、「外国人観光客の個人での訪日が完全解禁されるまでは、どぉ〜にもならんね」と開き直っていますし、そのラインの時期によっての生き残りシミュレーションは構築できておりますので、なんというか、想定内のヘコみなのですよ。僕の最近はそれよりもむしろ、日本社会の混乱っぷりの方に、ヘコみ?というかモヤモヤ?というかが強くあります。欧州サッカーがシーズンオフで、プロ野球もなんだかつまらんし、映画を観る以外にやることが全くなくて毎日ヒマだ〜、というのもモヤモヤの一因かと思いますが。飲み会も、ここ二週間は全くないなぁ。誰か、誘っておくれーーーッ(笑)!!


実は僕は、先日の参議院選挙の前、7日木曜日の夜の時点で、選挙についてのブログ記事を90%ほど書き終わっておりまして。「明日に最後のまとめを書いたらUPしよう」となり、寝て起きてネットを開いたら、安倍元総理が銃撃されたという、とんでもないニュースが飛び込んで来て衝撃を受けました。ブログ記事は普段通りのおちゃらけたノリで書いたものでしたので、なんだか気軽にUPしにくい状況になり結局、お蔵入りさせました。

僕は予想獲得議席数を、【自民:59、公明:14、維新:13、立憲:18、国民:5、共産:5、れいわ:3、社民:1、その他:7】とし、NHK党は0、参政党は1と当記事に書いておりましたが、これはだいたい当たったかな、と。NHK党のガーシー氏が当選したのが、一番の驚きでしたが。大きくハズれなかったのはもちろん、いろいろな雑誌やネット記事等での、専門家や有識者の発信を調べまくったからであって、僕が独自に取材や分析をしたわけではありません。


実は今回の僕は、過去イチかも?というくらいに投票先に迷いましてね。思想が明確にリベラルなので「保守寄りの政党(自民・公明・維新・参政)には入れない!」というのは最初から確定しておりましたが。保守政党には、僕は選挙権を手に入れてからの23年間、一度も入れたことがないですし(笑)。「今回は、リベラル政党の内で、どこに入れていいのかの決め手に欠ける!」ということで、僕は選挙期間中に二度あった日曜日には、都心の繁華街を転々としながら、立候補者達の演説を聴き廻りました。

長く立ち止まり、ご主張をちゃんと聴いたのは立憲の松尾氏、共産の山添氏、れいわの山本氏、無所属の乙武氏、参政の武田氏だけですけどね。他の方々のことは見つけても、完全スルーか短時間で聴くのみでした。別に、保守勢の主張には興味無し!というわけではないのですが(武田氏の演説は聴きましたし)。最近の選挙の度に思うのは、れいわ新選組だけが、演説の惹力も演出の娯楽性もオーディエンスの熱量も、他とは全く違うなぁ~と。僕は錦糸町で、山本太郎氏がメロリンQに扮して踊りまくったあの場におりましたが(ニュースになっていましたね)、すさまじい盛り上がり様でしたよ。あっという間の二時間でした。

東京選挙区で6位(最下位当選)争いをしているのが、山本氏・海老沢氏(維新)・荒木氏(ファースト)との分析情報が多かったので、この三人で唯一のリベラルである山本氏が厳しそうならば彼に入れよう、、と僕は考えていたのですが。演説会場の熱気と直に接して、僕は彼の勝利を確信しましたので、実は彼には入れておりません。では、誰に入れたのか?・・・は、皆さんのご想像にお任せします。「山本氏は4位か5位には入る!」と考えていたのが、結局6位での当選だったので、ちょっと焦りましたがね(笑)。



・・ここからは、敵を作りそうというか、賛否が分かれそうな話題にわざわざ飛び込む形となりますが。安倍元総理が殺害されたことは、当然ながら許し難き暴挙であり、犯人にはそれ相応の罰を受け、きっちりと罪を償って欲しいと、僕は思います。しかしながら、僕と同世代の彼がこのような犯行に至った経緯、何が彼の人生を躓かせ、何が彼の内なる狂気を育んだのか、という情報をTVやネット等で知る度に、僕はすごく切なくなります。以前にも京都アニメーションの事件が起きた際に書いたかと思いますが、僕はこのようなケースに直面すると「一歩間違えれば、俺もこうなっていたのかもな・・・」という、何とも表現が難しい、複雑な気持ちになるのです。

根っからの凶悪で、人殺しを楽しんでいるような者が相手であれば、僕だって「こいつは狂ってる! 社会から放逐、抹殺すべし!!」となると思うのですよ。しかし、僕がそのように捉える犯罪者は、滅多にいないです。ほとんどの犯罪者が犯行に至る背景には、深すぎる孤独や悲しみの蓄積がある。僕はそれを、おそらく他の誰よりも、繊細に感じとってしまうのです。Mr.Childrenの「タガタメ」という曲の、

〈左の人 右の人 ふとした場所できっと繋がってるから 片一方を裁けないよな 僕らは連鎖する生き物だよ〉

・・という歌詞が、心の底から身に沁みるのです。


この感情は、僕がそもそも“アベ嫌い”であったこととは関係がないです。しかし、安倍氏(&自民党)と統一教会が長きに渡りズブズブの関係であったのは、政治にそれなりに詳しい者々の間では“ずっと前から周知されていた”ことであり、TV等での「犯人の憎しみの矛先が安倍氏に向かったのが理解できない」という意見には、ズレを感じます(もちろん、犯人がやったことへの肯定は絶対にできませんが)。自民党も「無関係です」で逃げ切るのはさすがにムリ筋か、となって来たようで、これからどこまで“政治と宗教団体の癒着”の闇が明かされるのか、僕はとても興味があります。日本のマスコミ、メディアは、どこまで深くこの問題に切り込めるのでしょうか?

僕は客観的な目線でも、安倍氏のことを“国民の賛否が両極端に分かれた政治家”と認識しておりますし、よって“国益のために尽くした英雄”などと単純に捉えることはできないと評価しますので、早急な“国葬”の実施には大反対です。それは少なくとも、事件の背景の解明に、ケリがついてからにするべきです。

石井紘基氏の暗殺から20年、中川昭一氏の変死から13年。他にもライブ〇ア事件、押◯学氏の事件、等々、、真相究明が有耶無耶なままで葬り去られたこれらを、皆さんは覚えていますか? 実は僕は十年ほど前に、とある衆議院議員の秘書の方との縁がありまして、彼との何度かの呑みの席で、これら“不可解な死亡事件”の裏話を、いろいろと聞いております。プチ◯ンジェル事件については、「ヤバすぎて言えない」とのことで、何も教えてもらえませんでしたが・・。それらは一介の秘書の彼ですら知っていることなのですから、安倍氏をはじめとする権力中枢の政治家の皆さんが、“知らぬ存ぜぬ”なわけがないのです。

僕はここで「安倍氏がそれら、過去の事件と関わりがある」と言う気は、もちろんないです。また、「今回の銃撃は実は個人的な犯行ではなく、組織によるものだ」といった陰謀論的な捉え方も、全くしておりません(そういう人、けっこういるようですね・・)。「政治の裏側ってグッチャグチャだよ! 権力者層の多くは、闇のアレコレを抱えているよ!」という話です。メキシコなんかでは、選挙がある度に候補者の暗殺が多発しますが、日本では巧妙に隠されてきただけで、同じように裏ではいろいろとあるんですよ。僕が知っている話だって、その闇々のごくごく一部のみでしょう。そんな狂いまくったカオスな世界で、一人の政治家の死だけが“国葬”という形で特別に扱われるのだとすれば、僕は強い違和感を覚えます。



僕は以前から公言している通りに、反保守・アンチ自民党・安倍嫌い、な人間です。未曾有の悲劇が起きたからといって、今さらそれを覆い隠すようなズルさは、僕には全くありません。自分の思想・信条に対しての覚悟がない、卑怯な風見鶏のスタンスでは、政治を語る資格はありません。しかしながら、仮に今回の凶行の起因が政治信条にあったとしても、彼らへの対抗手段は常に言論であるべきで、暴力は絶対に許すべきではなく、ましてや当然ながら人を殺めていいはずがないです。思想の違いであろうが、個人的な恨みであろうが、武器を持ってしまったらその時点でおしまいです。

一部の論客が、「安倍氏は殺されるようなことをして来た」「その報いを受けた」といった内容の発信をしておりますが、僕はそのような意見にも、断固として異議を申したいと思います。







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