2017年1月19日木曜日

「年上だからエラい」「客だからエラい」の者を、ウチは歓迎しない!!



いやはや、メチャ混んでいます〜。YAWP!は年始の休みを終えて11日に再開し、13日にフルになり、それから今日まで一週間ずっとフルです。そしてこの“毎日フル”は、25日までは続く見込みです。


最近はとてもありがたいことに、滞在の延長希望が多発しております。ご存知(?)のように、ウチは常に空きベッドを確保しておりますので、延長希望はいつでもウェルカムなわけですが、ある日には6人ものゲストからそれを望まれたりしまして。ベッドのコントロールにやや、苦闘しています(もちろん、とても喜ばしい作業です!)。


「ベッド数 MAX15で、フル(10人)の日に6人も滞在延長では、キャパオーバーじゃん」と気付かれた方もいるかもしれませんが、このフルというのは結果論でもありまして。この一週間は実は、ノーショウや直前キャンセルも、それなりに発生しております。よってそのおかげで、ゲストの延長のリクエストに今のところは全て応えられている、というわけです(延長希望者に対して「フルだけど、とりあえず待って下さい。キャンセルとかあるかもしれないから」と伝えておき、キャンセルが入り延長を受け入れられた、というケースが実際に数件あります)。


なので、最近のゲストの滞在泊数の平均は、けっこうスゴいことになっています。もしかしたら、6泊を越えているかもしれません。特別キャンペーンをしているから、というのがもちろん一番の要因ですが、それにしても長期泊のゲストばかりで、僕は大変うれしく思っています!




さてさて、話は変わりまして。前回の記事で、僕のダークサイドな面である【俺は“哲学・自分探し・自己啓発”系の人間が嫌いだ】を書いたことには、チョロっとだけ反応がありました(似たようなスタンスの友人からのみですが)。なので今回は、それに続く感じで書こうと思います。ダークサイドをさらけ出してばかりで、意味もなく敵を増やしまくっているような気もしますが(笑)。今回は、もっとビジネスに直結するような話を書きます。


というか、“哲学・自分探し・自己啓発”系の方々とは、関わらなければいいわけで。そういうタイプの方が近づいて来たら、こちらから距離をとれば済む話でして。なので僕は別に、彼らに対しては迷惑だとかは思いません。僕は彼らとは友達にはなれない、というだけのことで、そういうのが好きな方は似たような者同士で、コミュニティを作ってハッピーになってくれればいい、と思います。


それよりももっと、普段の生活やビジネスの面でつきまとう(距離をとれない)人間関係の上で、僕が本当に嫌いな人間がいます。それは、以下の二つのタイプです。


① 年齢が上→俺の方がエラい、の価値観の人

② お客さまは神様だ、の価値観の人


この2タイプ、僕は本当に、ほんっっっとうに、大嫌いです。これらは似ていまして、結局のところは“年上”や“客”といった【立場】、人間性や実績や能力には全く関係のない、この【立場】というものに力があると思い込み、頼り、気が大きくなってしまう方々です。会社等の組織での“役職”は、実績や能力に大きく左右されますので、上下関係ができるのは当然だと僕は考えますが。


“年上”って、エラいですか? 歳を取ってるだけの本当にロクでもない人間を、僕はこれまでにたくさん見て来ましたよ。逆に若くても才能に溢れていたり、魅力的な人間性だったりで、社会に貢献しまくっている素晴らしい方々も、たくさんいますよ。

“客”って、エラいですか? 自分勝手に好き放題するロクでもないお客さん、たくさんいますよ。店のスタッフは、そんな人にまで常にペコペコして、我慢しなければいけないのですか?


はっきり言います。僕は、年上でも尊敬に値しないと判断した人間に対しては、謙ることは絶対にありません。逆に、どんなに年下でも、素晴らしい才能を持っていたり、人一倍の努力をしているような方には、尊敬の念を抱きます。極端に言うと、相手が小学生でも、僕が尊敬に値すると思えば素直に尊敬します。僕には年齢など、全くもってどうでもいいことなのです。

尊敬できない人間には謙らない、といっても、さすがにタメ口をきいたりはしませんよ。それは、マナーの問題です。しかし、「俺は年上だから俺の方がエラい!」という価値観の者は、その時点で僕は尊敬に値しないと判断しますので、まぁ何といいますか、とにかくぶつかりますし、嫌われます。これまで生きてきて、年上の方から何度「お前は生意気だ!」と言われたことか・・・。【そんな価値観だからこそ尊敬しない(僕)←→(相手)年上の俺を尊敬しないのは生意気だ】の堂々巡りで、解決の糸口すらない、どうしようもない関係に落ち入るわけです。


同じく、“客”という立場を利用してエラぶる人、あれもなんなのでしょうか? たいていは、そういう人こそトラブルメーカーの、迷惑な客です。例えばどこかのレストランで、明らかに混み過ぎていてスタッフが必死に働いているというのに、「遅ぇぞコノヤロォ〜!」とか言って切れる客。待つのが嫌なら、他の空いている店を選べばいいじゃないですか。スタッフが怠けているわけではないのは、見ればわかるじゃないですか。そしてそんな迷惑客へのクレーム対応のせいで、さらにスタッフは多忙を極め、その結果、他の客たちにも悪影響が及ぶわけです。

店のスタッフと、お客とは、あくまでも対等な立場であるべきです。お客は、気に入らなければ“二度と行かない”という選択ができるのですから、店の側も“迷惑者はお断り”という、対等なバランスでいいのです。「俺は金を払っている」という、極めてしょうもない根拠でもって、自分のおかしな価値観や都合までをも店に従わせたがる自己中心的な者をたまに見かけますが、僕は本当に辟易します。あなたは間違いなく、神様ではありません。調子に乗らないでいただきたいですね。




ここで自分の宿の話を書くと、まるでこれを言いたくて今回はこの題材なのだと捉えられてしまうかもしれませんが(そういうわけでもないのですが笑)、まぁ、書きます。


YAWP! backpackers では正直に言いまして、オープンからこれまでに、僕と日本人の年配の方とのトラブルがいくつか発生しております。なのでウチは年配の方をすべてお断り、というわけでは、もちろんありません。上記の2つのタイプではない方とは、僕はたいていで良好な関係を築けておりますし、気持ちよく滞在していただいております。とにかく上記の2タイプの方々に、いい加減にしてほしいのです。ストレスが溜まります。


ウチは、従業員が過剰に「お客さま」に対して謙り、とにかくペコペコ&ニコニコしているような、いわゆる日本人的な宿ではありません。他のゲストに対して迷惑となる行為をするゲストには厳しく接しますし、ゲストと僕がケンカをすることもありますし、どうしようもなければ容赦なくキックアウト(追い出し)もします。

海外で、僕は100軒以上の安宿に泊まった経験がありますが、僕にとっての居心地のいい宿とは、ユル〜い雰囲気で、スタッフもゲストも一緒になって食べ飲み語り、年齢も国籍も宗教等も一切関係無しで皆フラットに仲良くなれる、そんな場所なのです。YAWP! backpackersは、そんな宿を理想としているのです。それを理解していただけない方には、はっきり言いまして、来ていただきたくないのです。




ここからはピンポイントの、ケンカ腰で書きます(笑)。先日、とあるネット上の場で、ウチの宿を★1とし、こう酷評した日本人の年配の方がいます。反論の場が他にないので、ここでやっつけてやろうと思います。


【彼の文章のコピペ】

安かろう悪かろうの宿

先日、泊まったが、まず整理整頓されていない。自分の持ち物か宿の備品かがわからなくなる。これだと、必然的に紛失のトラブルが多くなる。旅先で自分のものが紛失したり、またほかの宿泊者のものや宿の所有物がなくなってあらぬ疑いをかけられたりしたら、いやな気分になるだろう。
 オーナーは、18時までにどこでなにをしてるのか?チェックイン後の20時以降に掃除をしだすのは、あまりにもルーズではないか。
 外国のバックパッカー宿ならばそれも許されるであろうが、日本でその低レベルのホスピタリティはどうかと思う。なぜなら外国の安宿は、日本円に換算すれば数百円なのだから。
 こう書くと、「高級料亭旅館ではない」と反論されそうだが、こちらも上げ膳据え膳を希望してるわけではない。
 ただ、3000円程度で、数ランク上のホスピタリティを実践しているゲストハウスは関東圏内でも数多くあることを知ってほしい。



この文でまぁ、納得できなくもないことといえば、「整理整頓されていない」くらいですかね。この方は、年末年始の毎日限界までのフルだった時期の滞在でしたので、たしかにいつも以上にゴチャゴチャしていた頃でした。ただ、紛失のトラブルなどは、ウチは過去にはほとんどありません。そもそも全くご理解いただけていないのは、ウチは共有物だらけの、いろいろシェアしまくりの宿ですので、ゲストが「誰か使っていいよ〜」「誰か食べていいよ〜」の意であえて置いて行った物々が、そこら中にあるのです。なのでゲストの皆さんは、歯磨き粉やらパスタの麺やら、置いてある物はなんでも好きなように使ってくれればいいわけです。“自分だけ用の物”をどこかに放置する場合には、袋に入れておくルールだと、僕は全てのゲストに抜かりなくきちんと説明しております。


>オーナーは、18時までどこでなにをしてるのか?

まさに、余計なお世話です。ウチはホームページにも hostelworld にも、15〜18時は休憩時間だと、スタッフは昼休みをとるのでチェックインはお受けできないと、しっかりと明記しております。休憩時間に僕がどこで何をしようが、それを詮索、批判される謂れはありません。そもそもこの三時間を、僕は常に丸々休めているわけではないですし、食事をしたり、歯医者に行ったり、宿のための買い物をしたりもしています。


>チェックイン後の20時以降に掃除をしだすのは、あまりにもルーズ

全くもって、話になりませんね。僕は実際にその日、20時以降に掃除をしていたのかもしれませんが、それは日によって臨機応変に変わります。

僕は、掃除の時間を“◯時〜△時まで”、という風には決めていません。全ては滞在ゲストの状況次第でして、例えば朝〜夕方の間にずっと誰かが寝ていた場合には、夕方以降に開始することもありますし、細かく何度かに分けてすることもあります。20時以降に掃除をしだす、とのことですが、それが毎日のことだと、朝・昼には全く何もしていないと、勝手に思い込まないでいただきたいですね。というか20時以降に掃除を始めたことは、僕はほとんど経験がありませんので、おそらくこれは小分けにした日に、風呂場の掃除の開始がたまたま20時以降になってしまった、とかそういう状況なわけです(彼はそれを見て、「こんな時間に掃除すんのかよ」となったのでしょう)。何にしても、僕は状況に合わせながら毎日サボらずに掃除しているわけで、これの何が問題なのでしょうか? 掃除を夜にしてはいけないという、条例でもあるのですか? 全くもって理解ができません。


>外国のバックパッカー宿ならばそれも許されるのであろうが

なんなんですかこの、「外国ではOKでも、ここは日本だぞ」論。ここは「お客さまは神様だ」の国だ、というご指摘ですか? 日本で商売をするならば、日本のスタイルに合わせなければいけないのですか? ウチの主たる顧客ターゲットは、外国人だというのにですか?

 一方的で視野の狭い“こうあるべき”を、押し付けないでいただきたいですね。前述の通りにウチは、ユル〜い雰囲気で、スタッフもゲストも一緒になって食べ飲み語り、年齢も国籍も宗教も関係無しで皆フラットに仲良くなれる、そんな環境を理想としているわけです。そして、そのスタンスはウチに滞在するほとんどのゲストに喜んでいただけておりますし、それが皆さまにも伝わるように、このブログやホームページやfacebook等で、発信をし続けています。逆に言えば、ウチが(いわゆる日本的な)ホスピタリティの向上に努めている宿だとは、僕はどこにも一切、発信しておりません。

そもそも間接的に、海外の宿は日本の宿よりも質が劣っているように書かれているのが、すごく腹立たしいですね。海外は日本よりも安い、よってホスピタリティの質も低い? この方、海外の安宿に実際に泊まられた経験が、お有りなのでしょうか? 何から何まで、自分の先入観を軸とした決めつけばかりを語っていて、もはや呆れる思いです。



総じて言えるのは、この方は、例えば

18時にオープンの“そば専門店”に、17時に着いて待たされ、“うどん”を注文し断られ、
「僕は17時に来たというのに、18時まで入れないなんて、おかしい」
「僕はうどんを食べたかったのに、メニューにないなんて、おかしい」
「そば屋には、うどんもあるのが普通だ。なのでこの店は、サービスの質が低い」

と、ズレまくった酷評をしているようなものでして。



この年配の方は他の施設に対しても、いちゃもんめいた★1のレビューを書いているので、「こんな人の評価なんて、放っておけばいいじゃん」と、これを読む友人の誰かには突っ込まれそうですが。普段であれば僕も、こういったものには「残念・・」とは思えど、腹を立てることは基本的にはないのですが。

しかしはっきり言いまして、この年配の方は、他のゲストからの苦情が発生していたほどの、迷惑行為のオンパレードなゲストだったのです。滞在が一泊だったので僕はなんとか我慢(&他のゲストにも「ゴメンね我慢して」)できましたが、仮に二泊以上だった場合には、確実にキックアウトに至ったであろう、極めてストレスフルな状況だったのです(その詳細は、長くなるので書かないでおきます...いゃ、もうすでに超長いか...)。なので、ただでさえヒドい目にあった上に、酷評まで書かれたもので僕は、このダブルパンチはさすがに我慢ならないぜ〜、で今回、ヒートアップなわけです(笑)。


自分勝手で迷惑な客に、散々ヒドい目にあわされて、さらにその後の足まで引っ張られる。客商売をやる上ではそれは、ある程度は避けられないことだと思います。飲食店なんかでも、食べログに酷評を書き殴っているような方は、おそらく店に対して迷惑な行為をし、注意をされた等、何かしらあったというケースが多いのではないでしょうか? マトモな人なら、どこかのレストランで味に不満を持ったとしても「もう行かない」となるだけで、わざわざ★1つの酷評レビューなんて書かないですよねぇ。



しかし実は、僕なりに反省もしています。“彼の求めるような宿にできなかった”ことに対する反省、ではないです。それは、僕のポリシーからハミ出ることですのでね。ではどんな反省かというと、彼のようなズレのある人、僕の考えや経営スタイルを全く理解していただけていない人に対して、僕はかなりわかりやすく、拒否反応を表に出してしまっていると思うんですよね。率直に、素直に、イライラしてしまう。

どんな宿でも(どんな職業でも)スタッフは、自己中心的な顧客にイライラさせられることがまま、あるわけですが、しかし素晴らしい施設の素晴らしいスタッフたちは、それをうまいことボカせちゃうんですよね。イライラをうまくボカし、顧客にそれが伝わらない形で、いい感じに解決できている。これを自然に出来る方は、僕は本当に尊敬します。


要はこれは、客商売における僕の一番の欠点なわけです。ゲストの自分勝手な(他のゲストの迷惑になるレベルの)行為には僕は注意をするわけですが、その際に、相手からするとかなりムカつく感じで言ってしまっていると思うのです。なので、逆ギレをされることがけっこうある。

わかっちゃいるけど、これは僕のこれまでの人生、38年間も治せなかったことですからねぇ。どうしようもないとまでは言いませんが、解決にはかなりの労力を要する、難題です。なのでこの際、客商売としてはよくないことなのかもしれませんが、とりあえずは前述の二つのタイプである、

① 年齢が上→俺の方がエラい、の価値観
② お客さまは神様だ、の価値観

の方々に対して、僕はここではっきりと宣告します。


僕は、綿密な戦略の元、軸のしっかりした理想とビジョンを持って、宿を経営しております。このブログを定期的に読んでいただいている方には、すでにご理解いただけていると思いますが、僕の宿のすべては、きちんとした考えの元で決めています。例えば僕がわざわざ宿で昼寝をしたりするのは、そんな、とことんまでにユルい雰囲気を演出するという、明確な狙いがあるためです。


僕はゲストを神様扱いしないどころか、お客扱いすらせず、友達感覚で接する人間です。あなたにとっての僕は、間違いなく不真面目で不愉快な存在です。あなたのご期待には、僕は確実に応えませんし、応える気もありません。要は双方にとって良いことは何一つありませんので、あなたは滞在先に、ウチを選ばないで下さい。YAWP! backpackersでは、あなたを歓迎いたしません。


この、【俺は年上だからエラい、客だからエラい、という価値観の者を、ウチは歓迎しない!】というスタンスは今後、ホームページにもはっきりと明記しようかと思います。


み〜んな、滞在延長ゲスト!




2017年1月13日金曜日

哲学を語りたがる人間は、カッコ悪い!!


あ、どうもで〜すぅ(チャラい感じで)。YAWP! backpackersは、4日からの年始のお休みを10日に終え、一昨日より運営を再開しております。



今月は【2泊したら3泊目が無料!】キャンペーンの効果がかなりあり、フルでなかったのは昨日までの二日間だけで、本日から二週間はほぼ、埋まっています。特に24日までは、完全に埋まっていない日も含め、hostelworldでの予約の受付は全て閉め切ってしまいました(ホームページからのご予約は、まだ承っております)。新年早々、テンヤワンヤになりたくないですしね。そこそこの忙しさが、僕にはベストなのです。


先月の同キャンペーンでは、途中でお休みをいただいたりしたせいもあり、ジャスト3泊のご利用(2泊分の料金)が多かったのですが、今月のこれからの予約はより長期のゲストばかりでして、4〜8泊の方が多いです。平均でも、5泊くらいになるんじゃないでしょうか? これは僕にとっては、願ってもないハッピーな状況です。短期滞在のゲストも、もちろん大歓迎ですけどね。




さてさて、一週間のお休みの話なのですが、今回は別に疲れが溜まっているわけでもなかったので、けっこうアクティブにいろいろなことをしました。普通に、実家に帰ったり親友と飲んだりしただけですが。僕にしては珍しく、初対面の方と飲んだりもしました。七日間の内、五日は、そういった何かしらの目的があって街に出ました。久しぶりに充実したプライベートで、とても楽しかったです。


逆に言うと、家でひたすらノンビリした日が二日あったわけですが、年末年始に録画したTV番組がかなり溜まっていたので、その二日間はそればかりを観ていました。僕は別に、TVをそんなに観る方ではないんですけどね。ハードディスクの空き容量がついに底をつきそうなので、観まくって消しまくる必要があった、という理由もあります。


その中で特に印象的だったのが、12月25日放送の“ビートたけしのTVタックル”。そこで紹介されていた、中島芭旺(ばお)くんに、僕はとても興味を惹かれました。彼は「小さな哲学者」と呼ばれる、11歳の小学生です。10歳の頃に、「見てる、知ってる、考えてる」という書籍を出版し、今すごく注目されている児童とのことでして。

印象的だった・・というか、正確に言うと僕の感想は、「すさまじくモヤモヤした」ですね。番組の他の出演者(大人)たちにも、どこか奥歯に物が挟まったような、そんなモヤモヤな雰囲気があったように感じられました。



先に言っておきますと、僕にはとにかく大嫌いなものがありまして、それは

・哲学
・自分探し
・自己啓発

といった、キラキラした類いのものです。そういうのにハマる人とは、価値観が180度違うので、僕は確実に友達にはなれません。20代くらいまでなら、まだ理解できますけどね。30を過ぎて、それらに引き寄せられてしまうような人は、はっきり言って僕は苦手です。

さらに僕は、経営者の立場として、絶対に雇わない人間のタイプがあります。何かの仕事を任されて、それに失敗したとして、「俺の本来の居場所はここじゃない」「俺の能力が活かされるのは、こういう仕事じゃない」といった方向に、自身を納得させてしまうタイプ。こういう思考回路の者は、そのループを繰り返すだけで、確実に仕事ができません。

他にも例えば、自身が全くモテないことを「今は恋人をつくるべき時期じゃない」とか言って納得しちゃう奴とか。それらすべてをひっくるめて簡単に言ってしまうと、要は僕は、“モラトリアム人間”が大嫌いなのです。若者がモラトリアムに落ち入るのは当然のことなので、それ自体は否定するべき対象ではありませんが。それをこじらせてこじらせてこじらせまくっている、いい歳した大人が、本当にタチが悪いと感じるのです。そういう人、そんなにはいませんが、たまにいます。



というわけで、芭旺くんの話に戻りまして。僕はもちろん、11歳の子供に対して批判の矛先を向けるつもりはないです。僕は、彼を「天才だ!」とかいってチヤホヤする周りの大人たちに対して、すさまじい違和感を覚えるのです。



芭旺くんは、小学2年次から、学校には通っていないそうです。基本は一日中ゲームをしており、ゲームをしながら思いついた何気ない言葉をメモに取り、“哲学”として世に発信しています。学習は基本、家で自主的にやっているそうですが、とにかく今は、不登校児でゲーム中心の生活なわけです。不登校の理由にはいじめの問題があったそうなので、彼が「学校にはもう行かない!」と決意したこと自体は大いに尊重すべきだと思いますし、認めるべきだと僕は思います。彼の親は、国民の三大義務に反していますけどね。

しかし彼は、学校に行かない理由も、彼なりの哲学?で語るのです。「僕は、事実を知りたい」のだそうです。「学校の先生は、教科書を読むだけで、自身の体験を語らない。なのでそこには、事実はない」から、学校には行かないのだそうです。



これを言ってはかわいそうかもしれませんし、つまらない視点かもしれませんが、僕は彼の本音は「いじめられるのが嫌だ!」とか「友達ができなくて辛い!」とか、そういうシンプルなもののように思うんですよね。それを、もっともらしくカッコよさげな理由づけをして、必死に自己を肯定、弁護している。


要は彼は、自己肯定の塊なのです。「僕は正しい!」的な肯定ではなく、「つまづいたっていいじゃないか、人間だもの」的な価値観。自己を含める全てを、なんでも許しましょう、な考え方の塊です。僕はなかなか興味を持ったので、彼の本(すみません、買ってはいません)をはじめ、ネットの記事等いろいろ読みましたが、彼の母親こそが、まさに自己肯定の塊なんですね。その母親の元で、これまで11年間、「あなたはあなたなのだから」「ありのままで」「自分の思うように自由に生きなさい」的な価値観をとことん刷り込まれた結果、彼は学校に行くことを辞め、今後も行く気は全くなく、ゲームばかりの毎日を「だって僕は僕だから」の哲学?でごまかそうとしています。



ここで正直に言いますと、実は僕も小学生の頃には、哲学者(笑)っぽい一面があったのです。「なんで僕は生きているんだろう・・」「なんで僕は僕なんだろう・・」等々を考えて、変なゾーンに迷い込んでしまい、一晩中眠れなかった、なんてことが何度もありました。しかしある時、気付いたのです。「こんなん考えるのって、無意味でアホくさいな」と。「こんなことばかり考えてる奴って、つまんない奴だな」と。

哲学というのは、はるか昔は数学や物理学等を極めた者だけが辿り着く、境地のような存在だったのです。それが長い時を経て、今では誰でも弄べる手軽なものになり、街には相田みつをのパクリみたいな路上詩人クンが、大量発生したわけです(最近はあまり見かけませんが)。


はっきり言います。哲学なんてもんは今や、「ヒマな人間」や「強いコンプレックスを持つ人間」が語りたがるだけの、実にしょうもないものです。ただのオナニーみたいなもんで、決してありがたがるようなものではない。他人がオナニーを見せつけてきたら、迷惑でしょう? そんなのを見て、感動なんてしないでしょう? 僕にとっては、他人が語る哲学なんてものは、その程度の下らなくてうっとおしい存在なわけです。



芭旺くんは、すごく頭がいいと思います。11歳にして、彼なりの表現でもって、人々の心に響きそうな?それっぽい言葉を発信し続けられるのは、素晴らしい才能だと思います。しかし僕は、彼にはそれを、カッコ悪いことだと知って欲しい。何かに失敗したり、うまく行かなかったりして、「ここは、僕の本来の居場所じゃない」「これは、僕の求めることではない」的な価値観に落としどころを見つけるのは、けっこうズルいことです。学校に行かない理由が、「事実を学べないから」? 好きなことは、「自分であること」? 芭旺くん、カッコ悪いよそれ!

周りの大人、誰か一人でもいいので、「哲学を語ってるんだって?カッコ悪いね」と、彼にビシッ!と言ってほしい。「似たようなことを考える人は山のようにいるけど、そのカッコ悪さ、恥ずかしさを知っているから、表には出さないんだよ」と、教えてあげてほしい。前述の“TVタックル”では、杉村太蔵(僕はけっこう好きです)氏が芭旺くんに、「君の言葉には矛盾があるよ!」とストレートに指摘していました。周りの出演者たちは「そんなん言うなや大人げない〜」といった反応でしたが、僕は杉村氏のこの対応スタンスこそが、真っ当だと思います。



芭旺くんの最も嫌いな言葉は、「未来」なのだそうです。

彼には、うまく行かないことにも正面からぶつかって、「コンチクショー!」と大号泣して、「もういっちょやったる!」「次こそは成功させたる!」とイきり立って欲しい。その不器用さ、ダサさから逃げないことこそ、僕は大切だと思います。




2017年1月3日火曜日

今年もがんばり過ぎずにがんばります!!


2017年、新年あけましておめでとうございます!
今年もYAWP! backpackersを、どうぞよろしくお願いいたします!!



まずは、月初めのいつものやつです!



【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1303)】

 ①アメリカ     224名(+12)

 ②日本       144 (+5)
↑③オーストラリア  143 (+9) 
↓④イギリス     140 (+5)
 カナダ      115 (+3)
 ⑥ドイツ       66 (+3)
 ⑦台湾        45 (+2)
 ⑧フランス      40 (+8)
↓⑨ニュージーランド  34 (+2)
 ⑩インドネシア    28  
 


【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

【2015】
4月:22(81 :3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11(60 :5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26(72 :2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)

計:1303(4092:3.14:71%)
※稼働率のみ、直前一年間の平均



残念!先月の稼働率は70%に届かず!! 
予約状況的には70%を越えていたのですが、ノーショウや直前キャンセルが数件あり、結局下回ってしまいました。


なお、先月は特別なキャンペーンを開催したせいで、実はちょっとややこしいのですが、上記の数字はすべて、“料金が発生した分のみ”のカウントです。ゲストが無料で宿泊した分は、項目すべてにおいて除外しております。仮に無料分まで入れて計算すると、

12月:68(215:3.16:77%(10)になります。 


また、年末の29〜31日の三日間は、当初はキャパ10人で予約受付を止めていたのですが、宿泊希望の連絡をいただくことがとても多く、それらをすべて断って宿探しに苦労している外国人を放りっぱなしにしまくるのは気持ちがよくないなと思い結局、ベッドキャパ限界までwelcomeしました。なので、この三日間のゲスト数は毎日14人でして、12月のキャパは全日が10人までだったわけではありません。なので、この数字はちょっぴり正しくないです(正確には、1〜28日が60%(キャパ10)、29〜31日が100%(キャパ14))。


それにしても昨年末は、「そちらに泊まらせて欲しい!」旨のメールをいただくことが、一昨年よりもはるかに多かったです。ウチが「一年中、値段は上げません」宣言しているのと、「この宿はフルを求めず、空きベッドを常に確保している」と以前にゲストが書いたレビューがあったりするのとで、「あわよくば泊まれるのでは?」と考えたのでしょう。ウチが魅力的な宿だから、とかそういう理由ではなく、単に他の宿々がヒドすぎたのです。メールには素直に「他の宿は高過ぎて、とてもじゃないけど泊まれない・・」と書いてあるケースが、けっこうありました。ついには、最安値で1万円を越える設定をするところまで出ていましたからね。個室ではなく、ドミトリーでですよ!信じられん!!なんじゃそのビジネス欲っぷりは!!!



先日、とある方がfacebookに書いていましたが、この業界の簡易宿すべてをホステル(ゲストハウス)というカテゴリで一括りにするのは、そろそろ限界かと思います。もはや【ビジネスホステル】【バックパッカーズホステル】等に、分けて考えた方がいいです。【ビジネスホステル】の多くは、ざっくり言ってしまえば“ドミトリースタイル(個室ではない)がメイン、という違いがあるだけで、それ以外の面ではただの安ホテル”であり、ホステルという括りに入れることすら違和感があります。なので【ドミトリーホテル】が、一番しっくりくるカテゴリ名な気がします。


買い手優位な通常は、2000円前後の設定だが、売り手優位な特別な時期には強気の10000円超(同じ部屋だというのに!)。そんなビジネス欲丸出しな宿が増えていることは、僕は本当に腹が立つので、この際、同じ目線に立つことをやめるべきかなと。ビジネスホステル(ドミトリーホテル)がバックパッカーマインドを全く無視で好き放題やっているのを見て、僕も同じ業界にいるという意識があるからガッカリするのであって、もはや、そもそも違うジャンルのビジネスなのだと捉えようかなと。ウチはあくまでバックパッカーズホステルであって、ビジネスホステル(ドミトリーホテル)ではない。なので彼らが何をしようが、知ったこっちゃないと。


まぁ、それらのビジネスホステル(ドミトリーホテル)たちが、次の繁忙期である桜の時期までの厳しい三ヵ月間に、どれだけ値下げをしまくってどれだけ足掻きまくるのかを、俯瞰で眺めていようと思います。




さてさて、ここからは業務連絡っぽくなるというか、今年前半のYAWP! backpackersの予定をお伝えしようと思うのですが、時系列順にまとめますと、



① 1月4日〜10日の一週間は、お休みをいただきます。

これは、そのまんまです。年末年始に全く休まなかった分、ちょっと遅めの休暇をいただきます。



② 1月15日〜28日の二週間に、再びの【2泊したら3泊目は無料!】キャンペーンを開催します。

12月前半にも同じキャンペーンをしましたが、僕としては特にデメリットはなく。ゲストが増えた&儲かった&長期泊ゲストが増えて親密になるケースが多かった&その割に仕事は楽だった、でいいことづくめだったもので。滞在していたいただいたゲストからも好評でした(そりゃそうですよね)ので、もう一度やろうかなと。

こちらは実は、先月から受付を開始していまして、すでにたくさんのご予約をいただいております。



③ 2月15日〜3月16日までの30日間は、冬休みをいただきます。

これも、そのまんまです。しばしの旅に出ます。



④ 3月17日〜6月10日までの三ヵ月弱は、休み無しで働きまくります。(たぶん)


ブッキングサイトの登録先を増やし、どれだけ集客力が増すかはわかりませんが、多忙過ぎてワンオペ経営では厳しくなるようなら、短期のスタッフを雇うかもしれません。③の冬休みと⑤の夏休みに怠けまくる分、ここで稼がにゃ〜あかんとですたい(笑)!



⑤ 6月11日〜は、今年も一ヵ月程度の夏休みをいただきます。(たぶん)


今年は去年と違い、6月に大きなサッカーのイベントとかはないのですけどね。僕は単純に梅雨が嫌いですし、おそらくだいぶ疲れていますし、この時期は大きな集客も見込めないので、充電期間とします。




以上です!!



・・・考えてみたら、3月後半のハイシーズン突入までは、これから僕は1月11日〜2月14日の、一ヵ月強しか働かないんですねぇ。我ながら、すさまじくユルい感じにスケジューリングしてしまった・・・。貯金は確実に一気に減りますが、まぁ、食えりゃあいいです。僕は独り身ですので、誰にも迷惑はかからないし、責任もないし。働いてばかりじゃあ、人生つまんないし。


たしか昨年も年頭に、「ノンビリ働きま〜す」宣言をしたんですよね。今年も僕は、昨年以上に肩の力を抜きまくって、あまりがんばらずにユルユルな感じで働こうと思います〜!



女子高生ゲストたちがフレンチトーストを作ってくれました




2016年12月31日土曜日

今年もいい一年でした!


大晦日ですね!!

僕は今日も仕事です!年末は全く休みませんでしたが、年始は今年は長めに、4〜10日まで一週間のお休みをいただきます。普通に、実家に帰ったりします。


今年はYAWP!backpackersオープン以来、初めての“一年を走りきった年”となりました。いろいろありましたが、なんだかんだで非常に充実した、とても楽しい一年でした。皆様のおかげです。どうもありがとうございます。


稼働率は、昨年(hostelworldへの登録以降)の平均85%から、今年は平均70%ほどに落ちてしまいましたので、経営の面では、決して素晴らしい一年だったとは言えません。しかし僕は、ちゃんとご飯を食べれています。業界が完全に飽和状態となり、赤字経営の宿だらけの中、ウチは今のところ、それなりに安定した利益を出せています。たぶん、この業界で僕より収入が多い方は、そんなにはいません。なので贅沢なことは言わず、今で充分にハッピーだと捉えます。

今後も業界の供給過多が進み、似たような調子で稼働率が落ちると、来年は平均55%とかになるかもしれませんね。3月にブッキングサイトの登録先を増やす予定なので、さすがに大丈夫だとは思いますが。稼働率は、上がらないまでも、今年の70%程度を維持出来れば充分だと思います。



ただ、プライベートの話なのですが、改めて考えてみたところ、今年の僕には“出会い”が全くなかったです。年間で800人近くのゲストをwelcomeしているというのに、おかしな話だと言われちゃいそうですが。細かく言うと、宿のゲスト、もしくは業界関係者、以外で今年に僕が知り合いになった方は一人もいません。

ゲストは、あくまでもゲストですからね。例えばfacebookの友達リクエストを僕からすることは一切ないですし(来たら基本的には承認しています)、携帯の番号等を交換することもないです。友人のように仲良くなることが、ほとんどですけどね。ババッっと咲いてパッと散る、ゲストとはそんな後腐れない関係の方が、僕は気持ちがいいのです。



それに夏の一ヵ月、秋の二週間の長期休みを除けば、僕はほぼ休み無しでブッ続けで働いていましたからねぇ。ローシーズンは月に三日ほどはテキトウに休みをとりましたが、それは常に平日でしたし、メンタル疲れで街に出る気も起きず家でノンビリばかり。そんな生活では、土日休みの世間一般の方々と鉢合うわけはなく。

そんな感じで新しい人間関係が生まれることがないのはもちろん、さらに考えてみると、これまで年に1〜2回程度は定期的に会っていた友人とも、今年は会っていない、というケースが多いのに気付きました。今年、僕がプライベートで会った(一緒に飲んだ、メシ食べた)友人って、5人くらいしかいないんじゃないでしょうか? 麻雀仲間の3人を除くと。


まぁ、もともと僕は友人関係にベタつかない性格ですし、メールや電話はおっくうなので誰に対しても全然しませんしね。博愛主義でもないので、面倒だと感じることには関わろうとしませんし、良好な関係を維持しようと努めることもないです。


しかしそれにしても、ここまで友人関係が稀薄になった年は、これまでになかったかもなぁ。う〜ん、まぁ仕方ない。プライベートの時間は、もはや無いようなもんですし。そんな仕事を選んだのは、自分ですし。残念なような、清々しいような、複雑な心境です。


こんな感じで、僕の人生、どんどん孤独になって行くんでしょうかねぇ。たくさんのゲストをwelcomeし、彼らと接し仲良くなることで、その孤独感は小刻みにかき消されますが。こうやってたまぁ〜に「孤独やわ〜」の波が押し寄せて来ますが、それは誰にでもあることですよね。


冒頭に「とても楽しい一年でした」と書いたくせに、なんだか湿っぽい文章になっちゃいました(笑)! とにかく皆さま、今年一年どうもありがとうございました、ということです!!


2017年もYAWP!backpackersを、どうぞよろしくお願いいたします!!

よいお年を!!!


YAWP!backpackers オーナー
タクロウ


毎晩、盛り上がっています!





2016年12月16日金曜日

キャンペーンを終えたので、総括する!


【2泊すると3泊目が無料!】キャンペーンは、昨日をもって終了いたしました。結論から先に申しますと、前回にもなんとなく書いた通り、“充分に成功した!”と言えると思います。今回は、YAWP!オープン以来初めての戦略的な仕掛けらしい仕掛けなので、ちゃんとデータを残しておこうと思います。



【宿泊者数】

12月 人数  無料泊数 実質人数
1日   5         5
2    5         5
3    7    4    3 
4   (休)
5   (休)
6   (休)
7    3         3
8    4         4
9    10   2    8
10   10   2    8
11   9    6    3
12   11   2    9
13   10   2    8
14   9    4    5
15   8    2    6
    
計    91  −24 = 67
     ↓         ↓
   稼働76%   実質稼働56%


期間の序盤はイマイチな集客でしたが、9日頃からの一週間は、フルかほぼフルの日が続き、賑やかでした。というか、3泊目を無料にしている以上、はじめ(&休み明け)の二日間にゲストが少ないのは当たり前ですよね。4〜6日に休みをとらなければ、もっと好調が続いていたのかもしれません。ちなみに、キャンペーンが終わって初日の今日の、宿泊者数は昨日と同じ、8人です。



【滞在日数と人数(期間内のみカウント)】
        
1泊:8人 
2泊:2人
3泊:14人
4泊:1人 
5泊;3人
6泊:3人

計 :31人  平均泊数 2.94


やはり、ちょうど3泊滞在したゲストが多いですね。3泊目が無料だと設定しているのですから、滞在を2泊にしたゲストは、そりゃ〜ほとんどいません。1泊分、もったいないですからね。

平均泊数は、思ったより長くないですね。1泊のゲストの内、4人はコロンビアから来たグループ(クラブワールドカップを観るため)で、彼らの存在が平均泊数を下げているというのはあります。



【総括】

キャンペーンの告知(11月26日)の時点で、12月前半の予約の入り状況は、11月と同じくらいか、それを下回るものでした。11月の全体稼働率が45%でしたので、それらを踏まえ、このままだと40%か、それ以下になると予想できました。

そこで今回、このような仕掛けをやってみたわけですが、結果は実質稼働率が56%ということで、40%を充分に上回ることができました。個人的には、50%を越えたら成功ということにしようと考えておりましたので、これには大満足です。

そして、こう言っては失礼かもしれませんが、ゲストの質というか、雰囲気というか、に影響があるかもと少々心配していたのですが、それは杞憂に終わりました。これまでの僕の旅人としての経験からこびり付いた感覚として、安すぎる宿にはヤンチャな旅人ばかり、というものがありましたが、そんなことはなかったです。いつもと特に変わらない、穏やかフレンドリーで、ナイスなゲストばかりでした。「安かったからここを選んだ」と言うゲストは、少なからずいましたけどね。一件、極めて自分勝手なゲストとのトラブルがありました(支払い前に好き放題したあげく、それを咎めると怒って出て行った)が、それは忘れます・・・。


12月の後半は、すでにフルの日がチラホラあり、悪くない予約状況なので、稼働は80%を越えそうです。前半が56%で、後半に80%越えすれば、月の全体稼働は70%に届くかもしれません。去年の12月は82%なので、それでもかなり落ちているんですけどね。11月の84%→45%に比べると、はるかにマシです。




・・・ところで、最近このブログで「稼働率が50%を越えないと、赤字です〜」的な記述が多いのを見て、友人の一人から「ていうか、何を基準に“赤字”としているの?」とのツッコミが入りました。そうですね、これは基準がはっきりしていないとわかりにくい話ですよね。まぁ僕は、これまでにも何度か、やんわりと書いているのですが・・・。

僕にとっての赤字か黒字かは、僕の月収が20万円を越えるかどうか、で線を引いています。20万円を越えなければ、赤字ということです。僕は個人事業主ですので、固定給というものは存在せずでして。僕の普段の生活っぷりでは、月収が20万円を下回ると、その月は貯金ができません。僕の住むアパートの家賃や、国民年金や健康保険等は、もちろんそこから出しています。

僕の月収の詳細を言うつもりはありませんが、稼働率等のデータを公表している以上、実は計算するとけっこう簡単に見抜かれてしまうんですよ(笑)。わざわざそんな面倒なことをする人は、いないと思いますが。


まぁ、ザックリとぶっちゃけると、ウチは客単価がだいたい一泊あたり2300円でして。それに月の泊数をかけると、それであっさり宿の月の売上げがわかります。そこにさらに副収入分が加算され、経費等を引けば、上記の通りに“(キャパ10計算で)稼働が50%=僕の月収が20万”になるわけです。キャパ10で50%ですから、ゲストの人数で表すと、一日あたりの平均が5人で、この数字になるということです。ここから稼働が10%上がると、月の泊数は30泊増えるということなので、30×2300で69000。つまり、+10%で僕の収入は、およそ+7万円だということです。

月によって経費に変化はありますし、もちろん休めば休んだ分だけ減りますしで、これはおおよその話なのですが。なので、仮に今月の稼働が70%になるならば、僕の月収は20+7×2で34万円、そこから休んだ三日間の分を引いて、だいたい30万ほどになるわけです。逆に、先月は稼働45%で、同じように計算すると、15万ほどになってしまいます(実際に、そんなもんでした)。

僕の過去の最高月収は、昨年8月。計312泊・稼働100%(キャパ10で計算すると)で、月収はおおよそ55万円だったわけです。一年以上前のことで、あまり憶えておりませんが。



このブログ、最近は「業界がヤバい!」「完全に供給過多!飽和状態!!」等といった、夢のない話ばかりですからね。たまには、こういうブッチャケもいいかと思いまして。しかしあくまでも、この最高月収は、昨年8月の話ですので。今年の僕の収入はガクっと大幅な前年比マイナスでして、なかなかヒドいもんです・・(涙)。月平均で、10万くらいは落ちているんじゃないかなぁ。それに、この数字はあくまで、ウチが持ちビルだからというのもあります。賃貸物件で、家賃に月20万とか吸い取られていたとしたら、この収入では僕は、確実に食えていません。


しかし“少なくとも、一度はいい時代があった”という意味では、僕はギリギリ、悪くない時期に開業したと言えるのかもしれません。




2016年12月13日火曜日

HOSTELWORLDのレビューについて③!


三連休、のんびりしました! 一日は映画&買い物のために街に出ましたが、残り二日は家でまったり。特に誕生日当日は一歩も外に出ず、ひたすらのんびりしました。そんな何もないながらも、穏やかで心地よい誕生日でしたが、観た映画が素晴らしかったので、そんな映画を観に誘える相手が独りもいないという現状を少し、寂しく思いました。平日はみんな働いていますしねぇ。恋人がいないのは僕にとってはデフォルトなので、それはかまわないのですが。


宿の方は、【2泊したら3泊目が無料!】キャンペーンの効果が確実に出ておりまして、この二週間の稼働率はおよそ75%(無料分を除くと55%)です。仮にキャンペーン無しだった場合に、どのくらいの稼働だったのかはわかりませんが。とにかく個人的には、この仕掛けは成功したと捉えております。長期泊のゲストばかりなので、“ゲスト同士の仲が良く、宿の雰囲気がいつも以上にいい”“僕の仕事的にも楽”という面においても、大きなプラスです。



さてさて先日、HOSTELWORLDのレビュー件数が、150件に到達いたしました。これまで、50件までに五ヵ月(昨年7月〜12月)、100件までにまた五ヵ月(12月〜今年5月)と安定したペースで来ましたが、101〜150件には七ヵ月を費やしました。しかしこの間は、6〜7月に一ヵ月の夏休みがあったり、9〜10月に二週間の秋休みがあったりしましたので、それらを踏まえると、ペース的にはさほど変わらずです。

前回、100件到達の際に僕は、分析記事の最後に
「けっこう疲れるので、150件ではやらないことにします。」
と書きました。ずっとそのつもりだったのですが、前述の通り今は仕事が楽(けっこうヒマ)なため気が変わり、時間もあるしまたやろうかな、と思いまして。前回特に面倒で、ウンザリ&後悔した項目は、やめてしまえばいいわけで。



というわけで、いろいろ分析します!!


【現状のレビュー採点平均】

      〈1〜50〉〈51〜100〉〈101〜150〉〈1〜150〉
①価格  :93.6     96.8  94.8  95.1
②セキュリ:91.2     93.6  92.4  92.4
③立地  :77.2     80.0  79.2  78.8
④スタッフ:95.6     96.8  93.2  95.2
⑤雰囲気 :93.2     95.6  96.4  95.1
⑥清潔さ :93.2     92.0  91.6  92.3
⑦施設  :92.4     93.6  91.2  92.4

7項目平均:90.9   92.6   91.3  91.6


51〜100件の間と比べて、⑤の雰囲気を除き、軒並み下がってしまいました(涙)。特に④のスタッフ評価が3点以上下がりまして・・・。僕の仕事っぷり、ゲストへの対応スタンス等は、オープン以来何も変わっていないんですけどねぇ(良くも悪くも)。カオスな時期も、この七ヵ月では9月上旬にあったくらいで、全体的には落ち着いていたのですが。

しかし、⑤の雰囲気への評価が上昇し続けていることは、すごく嬉しく思います。これも理由は、謎ですが(笑)。特に最近四ヵ月間は、雰囲気へのマイナス評価は一件もいただいていないです。低評価レビューの方も、雰囲気だけは10点を付けていることが多い。これはホント、超ハッピーですよ〜。

そして、⑥の清潔さが少しずつ落ち続けているのは、大きな反省材料です。ウチはいまや完全にワンオペで、掃除もすべて独りでやっておりますので、以前に比べれば仕事が甘くなっているのは事実だと思います。それに、以前よりもいろいろと物が増えて、ゴチャゴチャ度が増したというのもあります。“毎日最低1時間は掃除する!”のマイルールは、破っていないのですが。


①価格・②セキュリティー・③立地・⑦施設、については、僕は基本的に気にしないというスタンスですので、特に語ることもないです。




【月別の評価平均】

7月  95.5( 6 件)
8月  87.8(14件)
9月  92.3(14件)
10月   89.7(12件)
11月   91.4( 5 件)
12月   93.9(11件)
1月  93.8( 8 件)
2月  94.0( 3 件) 
3月  95.8(12件)
4月  89.2(20件)
5月  90.6( 7 件)
6月 100.0( 1 件)
7月  84.4( 5 件)
8月  90.7(13件)
9月  92.2(10件)
10月   91.3( 3 件)
11月   94.4( 5 件)


う〜ん、特に語ることはないかなぁ。今年の7月が極端に低いのは、1件、過去最低点数(57点)をいただいた影響です。それを除けば、7月の平均は92点くらいになります。




【レビュー点数あたりの件数】

    〈1〜50〉〈51〜100〉〈101〜150〉〈1〜150〉
57点:  0    0           1
60点:  0    0           0
63点:  0    0           0
66点:  1    0           1
69点:  3    1           4 
71点:  1    0           2 
74点:  3    0           4 
77点:  1    2           4 
80点:  0    1           4 
83点:  1    3           6 
86点:  3    3           9 
89点:  1    2           8 
91点:  4    8             21 
94点:  11     9           26 
97点:  10   12            26 
100点:   11     9      14       34 

平均 : 90.9   92.6    91.3   91.6
   
17ヵ月(150件)
平均値:91.6
中央値:94
最頻値:100


前述の過去最低点57点って、断トツで低いです(笑)。しかし、この七ヵ月は、100点満点をくれたゲストが14人もいたんですね(ありがとうございます)! ていうか、この57点の1件を除いた49件で計算すると、レビュー平均は92点でして、要はたった1件のレビューが、全体平均値を0.7点も押し下げたわけです。100点満点を一回頂戴すると、平均評価は0.2点弱上がりますので、0.7点って、100点満点4回分に値するんですよ・・・。4人からいただいた満点が、たった1人のレビューで帳消しになってしまう。すごく悲しいことです。



最後に、

【国籍別 分析】

        〈平均点〉〈レビュー件数〉
アメリカ   : 94.0   (29)
日本     : 91.3   (3)
イギリス   : 89.3   (21)
オーストラリア: 95.3   (12)
カナダ    : 90.8   (19)
ドイツ    : 85.9   (10)
台湾     : 85.7   (6)
フランス   : 91.4   (5)
ニュージーラン: 93.0   (5)
インドネシア : 84.7   (3)

他EU      : 92.6   (19)
他アジア   ; 92.8   (10)
中南米    : 93.1   (8)

欧米系全体  : 91.8  (120)
アジア系全体 : 89.6  (22)


この分析でおもしろいと思うのは、国籍ごとの平均点が、オープン以来ずっとほとんど変わっていないということです。僕は、国籍と人間性を関連づけることは基本的にはしない人間ですが、相性というのは確実にあるな、と考えております。実際に高評価をいただくことの多い、アメリカやオーストラリアからのゲストたちと僕は、とりわけ仲良くなることが多い印象です。特にオーストラリア人ゲストからは、スタッフの評価にマイナスが付いたことは、これまで一度もありません。



僕はクセのある性格ですので、好かれるor嫌われる、がハッキリ分かれます。なので、僕と性格的に噛み合ないゲストがときたま発生するのは想定内ですし、そういったゲストから低めのスタッフ評価をいただくのはまぁ、仕方ないことだと思っています。

そしてウチには、一泊の滞在のゲストで、夜遅くに着いて翌朝早くに出発する、という方がそれなりにいるのですが(滞在6〜8時間程度で、要は“寝に来ただけ”)、そういった方から低い評価をいただくことも、たまにあります。正直、腹は立つのですが、これは事故みたいなものと思うしかない。交流というか会話すらほとんどなく、顔も憶えていないくらいのゲストですからね。気にしてもしょうがないです。


一番ガッカリするのは、仲良くなって、毎晩のように一緒に飲んだり遊んだりして、最後には「絶対また泊まりに来るよ!」とまで言っていたようなゲストから、いきなり低い評価をもらうことです。「え〜っ、あの楽しい日々はなんだったのさ!?」と、本当に失望します。滞在の延長を希望するほどのゲストでも、それがあったりします。57点を付けたゲストが、まさにそんな方でした・・・。

実は、とある国籍のゲストに、その傾向が特に強いです。その国籍の全員ではなく、女性だけです(その国籍のゲストのレビュー平均値は、男性:95.1、女性:84.9)。ウチのスタッフ評価は、オープン以来これまでに36ポイントのマイナスを頂戴しておりますが、その内のなんと9ポイントが、その国籍の女性ゲストからいただいたものなのです。全ての女性ゲストから受けたマイナス評価の内、半分以上が、同じ国籍なのです。これって、比率的にはものすごく高い割合です。



う〜ん、なんでですかねぇ・・・。ホント、残念だなぁ。まぁ、データが明確に物語っておりますので、

この国籍の女性たちからは、僕はとりわけ嫌われやすい!

という自覚は、持たざるを得ないということです(笑)。それがどこの国籍かは、申しわけありませんが、皆さんのご想像におまかせします!!




今回の分析で、以前のデータと違う数字がいくつかあるのは、レビュー評価をしばらく時が過ぎてから書くゲストがたまにおり、〈1〜50〉〈51〜100〉といったカテゴリを、滞在日の古い順にしているためです。


150ものレビューを、ありがとうございます!




2016年12月4日日曜日

値段に、振り回されないでほしい!


いきなりですが、今夜(4日)から7日の昼までの三日間、僕は宿を閉めて休みます〜。今回の休みは、ずっと前から決めていたことです。実は、誕生日なのです(こういうことはたいして大事にしないタイプなのですが)。特に用事は入っていませんし、疲れているわけでもないのですが、ゆっくりしたいなと思いまして。



ではでは、まずは月初めのいつものやつです。


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1235)】

 ①アメリカ     212名(+5)

 ②日本       139 (+3)
 ③イギリス     135 (+4)
 ④オーストラリア  134 (+5)
 ⑤カナダ      112 (+6)
 ⑥ドイツ       63 (+4)
 ⑦台湾        43 
 ⑧フランス      32 
 ニュージーランド  32 (+2)
 ⑩インドネシア    28 (+1)  
 


【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

【2015】
4月:22(81 :3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11(60 :5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26(72 :2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)

計:1235(3896:3.15:72%)
※稼働率のみ、直前一年間の平均



ハイ、何度も宣言した通りに、11月は初の50%割れ。すなわち、赤字です。まいったなぁ。昨年11月の総泊数が227泊でしたので、なんと今年はその半分にも満たず。ぐぁ〜。



この原因はもちろんいろいろあるでしょうが、最大の原因は、はっきりしています。


①そもそも需要(ホステルに泊まる観光客)自体が減っている。 hostelworldでは、東京都全体での客数の前年比・前月比を常に載せてくれているが、ここのところどちらもずっとマイナスである。

②にもかかわらず、供給は増え続けている。違法宿でも何でも載っける、booking.comほど爆発的ではないにしろ、hostelworldでも登録数は着実に伸び続けている(現在、“東京”カテゴリで91軒)。

③その結果、値下げ合戦がすさまじいことに。平均価格はついに、2500円を下回った。つまり、ウチの価格はいまや、平均を越えている。他宿は“平日は2000円前後、金・土曜が3000円前後”な所が多い。その影響で、ウチは平日はスカスカ、週末のみ混むという事態に。



都内の宿々は、ウチも含め、レビュー評価が90%を越えているところだらけですので、ゲストが宿を選択する上で、評価はあまり大きな要素にはなりません。10・11月は、ウチは1〜2泊滞在のゲストがとにかく多かったのですが、そのほとんどが金・土曜の2泊か土曜のみの1泊でして。もちろん彼ら全員が、日曜に日本を出発するとか、日曜に京都に向かうとか、そういうわけではないです。日曜以降の平日は、彼らは都内の違う宿を予約しているのです。

最近は特に、「明日からはエン◯レム・ホステルを予約済み」と言う方が多い印象です。エン◯レムさんは、まさに上に挙げたようなポリシーで、平日は1800円、週末は3000円あたりに設定している大きな宿です。


要は結局のところ、宿泊先を選ぶ際には、なによりも“値段(安さ)を重要視する”ゲストが多いということです。ウチは、hostelworldでは2500円で、平日も週末もハイシーズンもローシーズンも関係なくガッチリ固定ですので、特にローシーズンにはウチの値段設定の上下をウロウロする宿が、かなりの数、存在しているということです。その結果、ゲストも宿をコロコロ変える、というような事態が発生しています。


土曜にウチに1泊したゲストが、ウチをとても気に入っていただき、「明日からの他宿の予約を済ませていたことを後悔している」といったことを言ってくれることが、よくあります。これ、僕はすごく嬉しいのですが、かといって「そっちをキャンセルしてこのまま滞在する!」とまでになってくれるゲストは、残念ながら稀です(そりゃそうですよね、キャンセル料をとられますし)。



ウチは今現在、【2泊すると3泊目が無料!】という特別キャンペーンをやっておりますが、その結果、長期泊予約のゲストが増えたと共に、値段に関する問い合わせも最近、すさまじく増えました。僕はこのキャンペーンを【12月15日まで】と明記しているのですが、「年末年始に予約したいんだけど、私にも適用してくれる?」とか(そもそも年末の何日かは、すでに売り切れているのですが・・)、「1泊のみなんだけど1667円でOK?」とか。「値段が一番安いところに泊まるつもりなので!」と、はっきり宣言されるケースも少なからずあります。そんな感じで僕は、今回初めて値段にかかわる仕掛けをやってみたことで、改めて、値段(安さ)にばかりこだわるゲストがこうも多いものか、と気付かされた恰好です。



わかっちゃ〜いたけど、やっぱりちょっとガッカリ。なんだ結局みんな、値段で選ぶのかぁ〜。


日本人のゲストは、なんなら1泊3000円でも「充分に安い」という感覚なのか、あまり値段にこだわっている様子はなく、立地や居心地といった内容面で選ぶ方ばかりの印象なのですが。外国人の多くは、なかなかそうはいきません。そして、ゲストから「安かったからここに決めたぜ」と言われても、僕はぜ〜んぜん嬉しくありません(と、今回のキャンペーンでよくわかりました)。



安さばかりを求めるゲストたちと、売れなければ値段を下げまくる宿。卵が先か鶏が先かのような話で、どちらが先にあったのかはわかりませんが、最近顕著になったこの構図ってもう、手遅れなんですかねぇ・・?

値段を下げないと、なかなか選ばれない。しかし、安さを理由にウチが選ばれるのは、気持ちがよくないという矜持が、僕には根強くある。いやはや、ホント難しいです。来年3月にブッキングサイトの登録先を増やし、値段に振り回されずに、このジレンマが解決出来ればいいのですが。


この業界の、この値下げ合戦、いったいどこまで突き進むのでしょうか・・・。