2020年7月30日木曜日

愛しさと愚かさと、生々しさと。





感染者数が、全国で増えまくっていますねぇ。うぅ〜む・・・。


正直、最近の僕の周囲はかなり「気にしてらんねぇよな〜」な雰囲気で、僕もここ二週間ほどは、三日に一度くらいのペースで誰かと会って呑んだり遊んだりしてエンジョイでした。こんなユルユルな空気感は、東京だけなのかな(笑)? 一日の感染者数が千人とかを越えれば、さすがに再び緊張感が増して来ますかねぇ?

僕は相変わらず手洗い&うがいの徹底のみで、全くマスクをしない生活ですが、体調に異変を感じたらマスクはもちろんしますし、外出も人と会うことも完璧に控えますよ。それが「どうってことねぇよ!」派を貫く僕としての、最低限の対コロナ・スタンスです。いちおう念のために、カップ麺等の“引きこもれる”食材は、多めにストックしております。以前から何度も言っておりますが、僕は「各々の好きにしましょうや」の極みですので、騒動に対しての他者のあれこれには口を出しませんし、僕のことも放っておいて下さいね。


そういえば、一人の友人から「物申す系?(笑)の業界人として、GoToトラベル・キャンペーンについて何か見解を書いてよ」と言われましたが。いやぁ、本当に申しわけないのですが、僕はこれに関してはマジで1ミクロンも興味がないのです。「感染が拡がってもかまわないのか!」や、「観光業は大ピンチなんです! ご理解を! 救済を!」等の、賛否の両論に対して何とも思わない。完全に無の感情で、ワレ関せずです。僕は宿をガッツリ、閉めちゃっていますしねぇ。

Twitter等を見ていると、お粗末な政府による穴だらけな制度設計のせいで振り回されまくっている宿主の方々がけっこういて、「あぁ・・お疲れさまです・・・」とは思いますが。そんな宿主のほとんどは地方の旅館や民宿の方で、ゲストハウス業界人の多くは僕と同様に「興味無し」の印象です。振り回されることの方が、儲からないことよりもストレスじゃないですか? 僕はなんというか、とにかく面倒くさそうなので巻き込まれたくない感じです・・・(笑)




さてさて。

少し間が空きましたが、前回に書いた「婚活パーティーのおもしろ経験については、次回に」を、その通りにやります。


僕がそういう類いのものに、人生で最初に参加したのは、成田市の商店街が主宰した街コンでした。こういう“知らない人と出会う”系の企画には僕は、一人でしか参加しません。旅もそうですが、友人と一緒だと、なんだか面白みや可能性が狭まる感覚があるんですよ。「俺のことを誰も知らない」状況の、自由さを堪能したいのです。

しかしこちらは、すごくつまらなかったです。このイベントには20軒ほどのレストランや飲み屋が場を提供し、最初の一時間だけはイベント側が割り振ったお店に強制的に行く流れで。僕が指定された店には男女5×5の10人がおりましたから、全体では200人位は参加していたのかな?

僕は男性の列の、一番右の席に座りましたが。で、前回も書いたように自己紹介では素直に「無職です!」と。しかし、僕の逆サイドの一番左側の者が、男性陣の中で最も若く最も爽やかイケメンで、しかもお役所勤めの公務員っ!でしてね。まぁなんとも見事に一時間、ずぅ〜っと、女性陣全員がその彼の方を向き、僕はひたすらに彼女達の横顔を見続けるハメになりましたよ(笑)。

僕はブライトなキャラですから、女性陣がその公務員の彼に質問攻めしている最中に、何度か割り込んで話しかけてみましたが、思いっきりスルーされまして・・・。なんという、生々しさだ・・・。僕は「無職」とか言っちゃっているのでまだわかりますが、その他3人の男性は、みんなちゃんと働いていて真面目で優しそうな、善い人達だったのにな・・・

その場がクソつまらんのは彼ら3人もだったようで、途中からは彼らと僕で勝手に盛り上がる感じになり、そのテーブルはさながらモーゼの十戒のように、〈女性5人vsイケメン君1人〉〈相手にされない負け犬野郎ども4人〉の、真っ二つに割れ。女性心理はよくわかりませんが、ターゲットがはっきりしていたとしても、男性陣の皆と平等に話し皆からの好印象を得ることを目指す方が、ターゲットに好かれる確率も上がりませんかねぇ? イケメン君はおそらく引いていたし、途中からはなんだか可哀想に思えて来ましたよ。


最初の店でのマスト・ステイは一時間というルールで、その間のみ飲食も無料(イベント参加費はたしか4000円。女性は1000円とか)。僕ら男性陣は当然のように、一時間が経った瞬間に店を出ましたが(お店の方、すみませんでした〜)、それ以降は、渡された地図に載っている参加店のどこに移動してもいい、という流れでしてね。

そこで気付いたのですが、商店街中がなんだかハチャメチャで、簡単に言うと“イベント参加者と、街で普通に飲んでいた者々がゴチャ混ぜ”状態。もはや、イベントは関係なしでそこら中で合コンみたいになっており、ナンパしまくり野郎も大量に発生。イベント自体は初回ではなかったはずなので、考えてみたら知っている者からすれば「参加費を払ってもたったの一時間、指定の店で指定された相手と飲み食いするだけ」「その後から乱入すれば払う必要もなく、勝手にナンパやコンパを出来る」なわけですね。

なんと、当イベントのスタッフまでもが一時間でお役御免の様子で、ナンパや雑多合コン連中の内に紛れている。どうりで「スタッフが不自然にたくさんいるなぁ」と思いましたよ。そういうのを見ていたら、なんだか急にバカバカしく思えまして、僕はあっさりと帰路につきました。街には全部で二時間もおらず、一つの店で、知らない野郎3人と話しただけ・・・(涙)


それで僕は「街コンのノリは合わないニャ」と自覚し、次にはもっとちゃんとした“婚活パーティー”に参加しました。5000円くらい払ったかなぁ。しかし、記憶力S級ライセンス取得済み(なんつってw)の僕でも、この最初のパーティ参加のことはいまいち覚えておらず。有楽町のビルで、25〜35歳限定で立食の“好きに話して”形式、当時の僕はギリの35歳でしたから「若い男女ばかりだなぁ」となり、ちょっぴりの疎外感を味わったっけ・・な記憶しかない。要するに、良くも悪くも印象的な出来事が何もなかったわけですね。

それから少し経ち、ゲストハウスの開業準備をしている日々の中、その前述のパーティ主宰の会社から、僕にメールが来ましてね。「明日の男性数が足りていないです。2000円でいいので、どうかご参加を」と。僕はそれなりに忙しかったのもあり、もはやかなり冷めていたのですが、たまたまその日に、新宿の都庁に用事がありましてね。どうせフォーマル気味の恰好になるし、パーティ会場は都庁のすぐそばのビルだしで、「ついでに行くかな」となりまして。


で、そちらのパーティ。西新宿のビルの高層階の広いイベントスペースで、内周に沿って100脚ほどのイスが並んでいる。まずはそこに、男女が交互に座る形でスタンバイし。

スタッフによる最初の説明で、僕は少し驚いたんですよ。「男性陣は自由に動き、気になる女性の隣りに座り、話して下さい。女性陣は、席を移動できません。5分ごとに合図を出しますので、そこで会話を止め、男性陣は他の女性の隣りに移って下さい」とのことで。攻:男、守:女が確定している、なんという一方的なルールだっ!!!

しかしまぁ、男の僕としてはむしろラッキー?なわけで。全体の進行は、第一次トーキングタイム(一人あたり5分)が1時間、その後に一度目のお気に入り集計をして、第二次トーキングタイム(時間制限無し)が30分。最後にカップル成立の集計をします、とのこと。

説明の後に、すぐにその第一次タイムとやらに突入しましたが・・・。そこで起きた出来事に、僕は驚愕(内心では爆笑)しまして。なんと、50人の男性陣の内の30人以上が、ババッっと立ち上がり、我先にとぶつかり合いながら“気になるアノ娘”の隣りに駆け込んダァーーーーッ!! まるで、イス取りゲームのように!!!

・・・で、なんと、、列が出来たのですよ・・・。50人もいる女性陣の内の、たった3人ほどの隣りのイスを目掛けて、それぞれに10人前後の男が並んでいる。最も人気の女性の列には、15人くらい。トーキングタイムは1時間で、一人あたり5分ですから、12人がMAXなんですけど・・・。後ろの方のアンタたち、並ぶだけで終わっちゃうじゃんか。なんという清々しい、アホっぷりだ・・・

列に並んだ男性が30人を越えていたということは、逆に言うと、30人近くの女性は“隣りに誰もいない”憂き目にあっているわけで。僕は別に、人気女性のゲットを争いたいわけでもないですし、何よりも“並んでいる野郎どもの愚かで情けない感じ”に「うわぁ〜」となったので、最初に座っていた席から一つずつ移動する、ベルトコンベアースタイルを採用しまして。

1時間のリミット通りに、きっちり12名の女性と話しましたが、途中からは「あなたが初めて話す人です」「アタシ、なんのために今日ここに来たのでしょう」的なことを言われるケースが増え、女性陣の多くが、明らかにヘコんでいる。もはや婚活でもなんでもなく、自己紹介すらせずに「おかしなルールですよねぇ」みたいな会話ばかりになりまして。


第一次トークタイムを終えると、気になる相手の番号を用紙に記入し、スタッフがそれを集計するのですが・・。なぜか、男性陣の番号だけがアナウンスされ、「別室に来るように」と。僕の番号も呼ばれたので行ってみると、大きな紙が合格発表のように貼られ、そこには“あなたの番号を書いた女性の番号”が、全て載っている!! 随分とまぁ、男性ばかりが優遇されとるがな〜!!!

そしてその紙の、僕の枠には、、、8つもの番号がありましたよ! 僕より多い男は、一人くらいしかいなかった!!「うぉぉぉ〜、なんだか俺って、モテモテやんかっ!!」・・・と一瞬だけ浮かれましたが、考えてみたらこの8名の女性たちはほとんどが、ずっと一人で座っていた方でした。僕としか話していないのだから、そりゃあ僕の番号を書きますわいね


第二次トーキングタイムでは、僕はその8名の内で一番いいなと思った方の隣りに座り、30分丸ごとサシで話しました。その女性とは無事に?カップルとしても成立し、連絡先の交換もしましたが。。。何度かメールのやりとりはしましたが、結局、二度と会うことはありませんでしたねぇ。まぁ、そんなもんでしょう。


その後の僕はYAWP! backpackersの開宿を果たし、ここ5年ほどは彼女どころか異性との関わりがほとんど皆無な、ときめき・メモリアルがゼロの干からびた毎日を過ごしております(号泣)。ゲストはあくまでゲストですし、出会いなんか、全くなぁ〜い!! 閉めちゃったら、ますますない!!! ぐぁっ!!!!

・・・というわけで、そろそろ再び婚活パーティに〜・・とは前回に書きましたが、最近の僕は友人たちと遊びまくっているせいもあってか、そちらの方面の熱はなんだか冷めて来ました。このまま、似たような価値観を共有でき、呑んだり喋ったり麻雀したりできる愛しい友人どもが周りにそれなりにいれば、僕の人生はそれなりに楽しいかな。





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