2015年1月30日金曜日

工事、進んでます!


あっという間に、1月はもう終わりですね。本当に、歳をとればとるほど、時間が経つのが早く感じます・・・。


ホステルの工事は開始から一ヵ月を超え、だいぶ進みました。全行程でたったの二ヵ月ですから、「本当に終わるのかな?」とちょっと心配していたのですが。やはりプロの職人さんの仕事は素晴らしく、丁寧な上にスピードも速く、日に日に完成に向かっているのがよくわかります。



まずは解体直後から(1/6)
















配管と電気配線が完成(1/14)(写真は建築家の助手の方)




















ベースの床を張り、本格的な内装工事の開始(1/20)
















柱を立て、石膏ボードを貼っていく(1/23)
















ユニットバスが入った!!(1/24)




















3階も進行中(1/26)
















フローリングを貼っています(1/27)
















3階、ベッドの製作開始(1/28)


















そして実は先週から、僕も工事に参加していまして、僕の担当箇所は

1階 通路 壁、アートワーク
2階 玄関横 外壁 ペンキ塗り
3階 外壁 ペンキ塗り
屋上 地面をどうにかしたい(検討中)&ペンキ塗り
2階〜屋上にある手すり 全てペンキ塗り
3階から屋上への階段 ペンキ塗り

です(ペンキ塗りばっかりだな・・・)。

というわけで、とりあえず一週間はひたすら、手すり等の鉄部分のサビ取りをやっていました。一人で、黙々と、ゴシゴシと・・・。


サビ取り「手前終了、奥これから」の図



















屋外なのでメッチャ寒いし、サビの粉で身体中が茶色になりましたが、どっこい、けっこう楽しんで作業をしています。汗をかいた後のお風呂や、ビールが最高ですし。僕の職業はこれまで、頭を使うものばかりでしたが、たまには肉体労働もいいもんですね!


来週からは、ペンキ塗りに突入です! これまた楽しそうだな!!
塗りまくるぞ〜!!!



2015年1月11日日曜日

ホステルの開業のしかた。


本日、友人から「ゲストハウス(ホステル)を作りたいって奴がいるんだけど、How-Toを教えてくれない?」との相談を受けました。


実は、僕がこういった相談を受けたのは、これで3件目です。僕はまだ、開業準備中の身なのですが・・・。最近「ゲストハウス業を始めたい!」という人が増えているのは知っていましたが(僕もですし)、本当にその通りのようですね。シェアハウスはここ数年で爆発的に増え、起業に新鮮さがなくなった今、「次に来るのはこれだ!」で、ゲストハウス・・・という感じなのかもしれませんね(僕は、全く違います)。


僕もだいぶ前に、都内のとある人気ホステルに行き、そこのオーナーからいろいろなアドバイスを受けました。考えようによってはライバルが増えるわけですし、「よく教えてくれるもんだ」とも思いましたが、ホステルの場合はキャパオーバーでの引き渡し等あるため、単純な競合店というわけでもないのです。競いつつ、協力しあう、といいますか。というわけで、開業の相談には快く乗ってくれる宿オーナーが多いですね(僕もそのスタンスです)。

しかし、そのオーナーさんから僕が言われたことがありまして。「相談に来る人は山ほどいるが、実際に開業に至った人は、ほんの数人ですよ」と。葛飾区の保健所職員さんも、「ここ1〜2年はホステル業の起業相談が増えたが、開業に至ったのはゼロ」と言っていました。僕は今回、たまたま運良く開業できそうな流れとなったわけですが、おそらく僕も今後は、相談に来られる方には似たようなことを言うのでは、と思います。



というわけで今回は、 “ホステル(ゲストハウス)を開業するのって、実はこんなに大変なんだぜ” を、話題にしようと思います。


ホステルを作るには、当然、資金が必要です。それもおそらく、他の一般的な事業の起業よりも、多く必要です。

まずは、物件。購入するほどの豊富な資金があるのならば話は早いのですが、賃貸の場合は、見つけるのにとにかく苦労します。住居専用地域では確実に許可が下りず、基本的には “商業地域” か “近隣商業地域” である必要があるため、ここでかなり数がしぼられます。そして運良く良物件を見つけても、賃貸の場合は “特殊リフォームはお断り” なことがほとんどですので、必死に説得してもなかなか契約は出来ません。家屋ではなく、店舗物件を攻めればリフォーム可の可能性は上がるでしょうが、そちらの場合は家賃がバカ高いです。

はっきり言いまして、この時点でうんざりして開業をあきらめる人が多いと思われます。僕が物件探しをしていた期間は、2年を超えます。かなりの根気が必要です。

「リフォームをしなければいいのでは?」と思った方もいるかと思いますが、実はそれは、無理な話なのです。もともとラブホテルだったビルを丸ごと買い取る等でない限り、ほぼ間違いなく、リフォーム工事が必要となります。

なぜなら、簡易宿泊所には設備や広さに関しての細かい決まりがたくさんあり、それらを完璧にクリアしなくてはならないからです(役所が厳しくチェックします)。最初から全てをクリアできている物件など、ないと思われます。具体例を言いますと、トイレはだいたい、顧客4人につき1つ、洗面台は顧客5人につき1つです。YAWP! backpackersでは、キャパシティを最大15人と設定しましたが、それにはこの条件面が大きく影響しています。


水回りは特にコストがかかりますし、消防設備等もバカになりませんから、リフォーム費用は、どんなに安く見積もっても300万。理想としては、500万はかけたいところです。ちなみに YAWP!は、ビル全体をリフォームしていますから、さらにその倍以上のコストをかけています。

というわけで、物件リフォーム費用だけで300万。さらにリネンや家具、電化製品等で100万。その上に登録関係やその他諸々の経費を含めると、ざっくりと言って、計500万円は必要です。さらにスッカラカンでのスタートは誰でも嫌でしょうから、スタートの運転資金を100万として、開業資金は最低でも600万円くらいですかね。


この600万は、あくまでも最低ラインです。僕のように立地や内装に対するこだわりがあるようならば、当然その分、額が増します。最少の600万で、セルフリノベーションで強引に宿を作っても、お客さんが来なければそれでおしまいだと、僕は思います。


最初から600万を用意できていて、それを全て費やすという方ならばシンプルですが、そうではない多くの方は、銀行等へ融資の依頼をされると思われます。そして、銀行の融資は担保の有無や事業内容によるものの、基本的には自己資金と同額程度しか、してもらえません。

というわけで、せめて最低でも600万の半分、300万円くらいは自己資金が欲しいところです。そして根気よく物件を探し、リフォーム可の良物件を見つけ、契約の目処をつけ、ここでやっと融資の申し込み。もちろん融資は、審査に落ちたらドッチラケですから、最強最高の事業計画書を用意。同時進行で、お役所にも相談(役所から「この物件ではダメ」と言われる可能性も高いです)。

ここまでやって、融資の審査をなんとか通過し、お役所の厳しい図面チェックを乗り越え無事に許可がおりれば、やっとリフォーム工事に入れます(僕は今、ココ)。僕の場合は、物件探しに2年、その後の融資決定と許可申請がらみで半年。合わせてこれまでに、およそ2年半の歳月を費やしています。前職を辞め、本腰を入れて物件探しに取り組んだのは、1年に満たないですけどね。

とどのつまり、ホステル業の起業というのは、メチャクチャめんどいことなのです。気軽に、簡単に、できることではないのです(自分で言うのもなんですが)。



これだけ書くと凹ませてしまうだけになるかもしれませんので、ホステル業の良い面も。

こういった業種は、飲食店での材料費のような必須支出がほとんどありません(せいぜいリネンのクリーニング代くらい)から、毎月の収支のマイナス額は、そんなに大きくはないようです。要は、開業前はかなりのコストがかかるが、開業後は比較的、ローコストな商売だということです。といっても、決して儲かるわけではなく、マイペースにやっていくのに向いているお仕事のようですが(たくさんのオーナーさんいわく)。


僕が知る限りでは、都内で小規模ホステルを開業している人は皆、最低でも1000万円以上は初期投資していますね。よって600万程度の宿で勝負を挑むのは、なかなか厳しいと思われます。また、「仲間と一緒にやる」等のビジョンを持っている方もいるかもしれませんが、正直それも、現実的ではないです。法人化して、どんどん規模を拡大するというのであれば、悪くないのかもしれませんが。僕のように、「ちょっとしたビルで、ノンビリとやっていこうじゃないか」というような方は、一人での起業の方が確実にいいと思います。


なかなか生々しく下世話な話になりましたが、“ホステル業をやりたい” の願望を持つ方々は、まずは資金面が気になるのでは?と思いましたので、記しました。まだオープンしたわけでもないというのに、偉そうに知ったようなことを書いて、どうもすみませんです。


「資金面は問題ない!」「もっと申請手続き等の詳細を聞きたい!」という方には、対面でくわしくご説明したいと思いますので、直接 YAWP!まで来て下さい(オープン後に)。掃除等で忙しい時間帯には後回しにさせていただくかもしれませんが、基本的には、いつでもウェルカムです!


解体の様子














2015年1月5日月曜日

解体工事中!!


新年あけましておめでとうございます。もう、5日になっちゃいましたが・・・。これまでにご縁のあった方も、これから出会うであろう方も、2015年、どうぞよろしくお願いいたします。


今年はこちら、YAWP! backpackers が開業する年です。まだ最終的な営業許可をもらえたわけではありませんが。工事を終えてからの、役所の「やっぱ、ダメ〜」は、さすがにないでしょう。

なんといいますか、このお正月、“その年” に対するワクワク感が、僕のこれまでの人生の中で一番大きいです。僕は生粋のポジティブ思考人間ですので、「うまくいかなかったら、どうしよう」の意識はゼロ。とにかく楽しみで、しかたがないのです。別に、いきなり結果を出そうとしているわけではなく、のんびりマイペースにやっていくつもりですしね。


さて、その宿の開業の進捗状況ですが、2ヵ月ぶりに “やるべきことまとめ” を引っ張り出し、

1、 物件の決定、購入(もちろん賃貸でも可)
2、 役所(保健所)から、簡易宿泊所の営業許可をもらう
3、 消防課、建築指導課の許可をもらう
4、 資金の調達(政策金融公庫、もしくは銀行、信用金庫)
5、 リフォーム業者の決定
6、 リフォーム工事
7、 リーフレット等、広報ツールの作成
8、 ホームページの作成
9、 インターネットサイトへの登録
10、従業員の募集

現状としては、

1、 ◎ 完了!
2、 ◯(あとは完成後の検査のみ)
3、 ◯(あとは完成後の検査のみ)
4、 ◎ 完了!
5、 ◎ 完了!
6、 △ 解体工事中!
7、 手つかず・・(完成後に作る)
8、 ◯(ほぼ、完成)
9、 手つかず・・(完成後に)
10、△(何人か目処が。完成後に決めます)


・・・というわけで、工事前にやるべきことは、全て完了! そのほとんどは12月に、一気に進みました!!!


そして12月末から、予定通りにリフォーム工事が始まっております。スタートの行程である解体工事は、もうすぐ終了。


大工さんが破壊中

2階リビングルーム





















明日に解体後の最終打ち合わせがあり、7日からはついに、内装工事が始まります!!


工事に入り、お伝えする事も増えるかと思いますし、工事に関してだけでなく、これまでに購入した家具などの報告もしたいと考えますので、僕は今後は月イチペースではなく、もう少し頻繁に更新をするつもりです。

寒い日が続きますが、風邪などひかぬよう、皆さまお身体にお気をつけ下さい。