2017年9月22日金曜日

政府発表の数字が、なかなか衝撃的だった!!



だいぶ涼しくなりましたね〜。

YAWP! backpackersは来週24日〜10月5日までは、少し早めの秋休みをいただきます。例の、“三ヵ月働いて一ヵ月休む”リズムのやつです。しかし今回もこのあいだの夏休み同様、特にやることもなくダラダラするだけなので、期間をだいぶ削りましたが。経営的にもそろそろ、一ヵ月も休めるほど余裕がなくなって来ていますし(涙)。


なので、9月はウチの宿としてはあと二日で終わりなのですが、今月の稼働率はなかなかヒドいもんで、50%はなんとか越えそうですが55%にはおそらく届かないですね。なお、例年だと9月〜2月はキャパを10と設定しておりましたが、ウチは7月からexpediaでの受付を開始しておりますし、さらにはもはや「ローシーズンはノンビリ経営で〜」とも言っていられない状況なので、今後はすべてハイシーズンと同じキャパ12で統一します。

なので、昨年9月の稼働90%と比べると凄まじい落ちっぷりに見えますが、あれはキャパ10での計算なので、今回に合わせてキャパ12で計算した場合には、75%です。それでも、20%以上の落ち込みですけどね・・・(涙)。


そんな感じで、経営的には好調とは言えず、あまりハッピーじゃない最近でしたが、その一方では長期泊&延泊&再泊ゲストが大量発生し、ゲストたちの和も強く、僕も皆とムチャクチャ仲良くなり、とにかく楽しい日々でした。カラオケしたり、相撲を観に行ったり、TVの撮影が来たりと、すごくイベンタブルな月でもありました。不思議なもんで、三〜四ヵ月に一度くらいのペースで、こういう“みんなで毎日盛り上がる”月が発生しますねぇ。おかげさまで、グッドレビューもたくさんいただき、感謝感激です!!




さてさて。そんなハッピー(楽しい日々)とアンハッピー(経営の面はビミョウ)が共存する時くらいは、ポジティブ気分を優先して楽しい記事を書きたいもんですが、今回も相変わらずの「業界がヤバいよ」系の内容です。



僕がこのブログで何度も書いていることに、「ゲストハウス開業セミナーは×」「ゲストハウス開業コンサルタントなんてのも×」というのがあります。今は僕は、“業界が完全に飽和状態なので、現状を包み隠さず発信し、これ以上増やさないことに努める”立場でいようとしておりますので、そういったセミナーやコンサルタント、すなわち「参入を促すことでお金を得ようとする者たち」に対して、否定的なスタンスになるのは当然のことです。


この業界、開業のラッシュは相変わらず収まる気配がありませんが、同時に今では、身売りの話も大量に発生しております。ある宿の経営者は、僕の大嫌いな“ゲストハウス・コンサルタント”もしているのですが、彼の宿も今では、身売り先を探しております。コンサルタントという肩書きは、その事業で成功を収めた者が名乗れるもんだと僕は思っていましたが、もはや何でもアリなんですね〜(笑)。



はっきり言いますが、僕は頭に来ています。彼の宿の、身売りのために発信している情報の中に、ウソが含まれているからです。


彼の宿は、ウチと同じくキャパ15人の小さな宿ですが、年間の稼働率は70%で、月間の売上げ平均は80万円なのだそうです。僕は、都内の宿々に関しては価格設定を常に確認しておりますので、彼の宿が普段、1泊2000円以下なことを知っています。ローシーズンには、1500円で売り出しているような宿です。


これ、どう考えたって、計算が合わないんですよね。稼働率が70%だというのを事実だとすると、仮に1泊を2000円だとしても、月の売上げは60万ほど。逆に、売上げの80万円を事実とすると、稼働が90%に近くなってしまう。よって、70% or 80万、この開示情報のどちらかは、確実にウソなのです。もしくは、ベッドキャパの15人を超えるゲストをムリヤリ押し込むという、卑怯な手(違法行為)を使っているか。

年間の平均稼働が90%に達するなんて、土台ムリな話ですし、月の売上げ平均が80万というのが、おそらく虚偽です(それが本当なら、わざわざ稼働を70%と過小にする意味がありません)。一年で最も混む時期の、4月や8月にはそれくらい儲かったのかもしれませんがね。だいたい、平均稼働が90%なら、この業界では勝ち組中の勝ち組。そんな優良なビジネスを、手放すわけがないのです。事業の売買で、開示した決済情報を粉飾するというのは、れっきとした違法行為ですよ。わかっているんですかね?



そんなウソまみれのチートな身売り話に、騙されてしまう人がいないように、ここでなかなか衝撃的なリンクを貼ります。観光庁が8月31日に発表した、統計調査です。


この調査結果、いろいろと注目点はありますが、まずは先の6月の簡易宿所(ゲストハウスが属する)の稼働率の全国平均が、なんと、なななんと、

27.7% !

とのことで! ガッッビーーーーン(古い)!!

7月でも、34.2%ですってよ奥さん! 壊滅的に低い!! 低すぎる!!!


しかしまぁ、これは茨城県の5.0%とかも含まれている、日本全体の数字なわけで(茨城にあるゲストハウス、大丈夫でしょうか!?)。僕が常々、分析している東京都内だけを見てみると・・・・

52.8%

でして。

・・・まぁ、これは予想通りというか、以前から僕が発信していた「オペレーション設計は50%設定で」や「今年中に最悪、都内の稼働平均は45%になる」に、近い数字です。「政府発表のデータは信用できない」とも日頃から発している僕ですが、これに関しては同意しちゃおうと思います(都合がよくてすみません)。ちなみに、大阪は54.4%で、京都に至っては、なんと31.4%なんですねぇ。この業界、東京もヤバいが京都はさらにヤバい、とは聞いていましたが、本当にそうなんですね〜(涙)。近年増えまくっている、石川も29.7%か・・・。



というわけで、東京都内のゲストハウスの平均稼働率は、今では約53%なのだということです。これは先の6月の数字ですが、この業界では6月はハイでもローでもない、中途半端で平均的な月ですから、年間の稼働率平均もだいたいそれくらいになります。


なので、前述の“オーナーがコンサルを名乗っているくせに身売りしている宿”の話に戻りますが、ここの稼働率が仮に本当に70%なのだとしたら、これはすでに平均よりも大きく高い数字なのです。しかし僕はこの数字に関しては、虚偽ではないと捉えています。この宿は、集客の方法が“とにかく値下げをしまくる”だからです。都内のゲストハウスの最近の平均価格が2400円前後で、稼働平均が53%なわけで、彼らのように1800円とかに設定してしまえば、70%には届くでしょう。値下げをしまくった結果、70%には達したが売上げは月60万にも満たず、経費等を引くと赤字続き・・・で、限界が来たのでしょう。


そして彼らは、撤退の理由も「事業の拡大のため」のように書いています。まぁ、それはそれで勝手に言っていればいいと思うのですが、とにかく、全体的に誠実さに欠けていると感じます。コンサルを名乗っている以上、プライドが邪魔をして「経営破綻しました」とは言えないんでしょうかねぇ? それをごまかすために、剥げまくっているメッキを必死に隠そうとしている最中なわけですね。



これを読んで、「そんなことを書いているアンタ(僕)も、いずれは経営が行き詰まって、身売りをするかもしれないだろうが」と思う方もいるかもしれませんね。僕は、一年ほど前の記事にも書きましたが、いずれ撤退することがあるとしても、

経営が好調でないかぎりは、それを他者に押し付けはしません。

儲からなくて首が回らなくなったら、潔く潰します。カッコつけずに、「失敗しちゃいました!」と素直に認めます。そしてビルを売ります。経営が好調、という状況の上で、僕の個人的な理由で(飽きるとか笑)引退する場合にのみ、身売りを検討します。ウチの営業実績は、毎月このブログにアホみたいに赤裸々に載せているので、粉飾のしようもありませんしね。



僕が、“宿をこれ以上増やさないように努めている”というのは、ウチの経営のために、という一面があるのは間違いありませんが、それ以上に、“胡散臭い連中の口車にのせられて、勢いで開業してアッという間に経営破綻に落ち入る人を、もう見たくない”という気持ちがあるからです。二度も同じことを書くとクドいですが、政府が発表した日本全国の簡易宿所の稼働率平均は、27.7%です。東京だけでも、52.8%です。


「これからゲストハウスを作りたい」という人も、「ゲストハウスの事業買収を検討している」という人も、この衝撃的な数字、この悲惨な現実は、ちゃんと把握しておくべきです。そして、やむを得ず撤退を決定し、身売り先を探すことになった宿は、粉飾等の卑怯な手は絶対に使わずに、とことんまでに誠実で実直になるべきなのです。




2017年9月12日火曜日

沈没船に、手ブラで乗り込む者たち。



最近、このブログは映画等の話題が多く、ホステル経営については、ほとんど書いていませんでしたね。まぁ、これまでさんざん「この業界、供給過多すぎてヤバいよ!」と書いてきましたので、そういう内容に飽きていた、というのはあります。読む方からしても、「またかよ・・」って感じだったと思いますし。



しかし我がYAWP!は9月に入り、思いっきりヒマになっておりまして。なのでネットでいろいろな宿のブログを読んだり、予約の入り状況を調べてみたり等の、「他はやって行けてるのかな?」な活動をしてみまして。普段から読んでいる他宿さんのブログは、いくつかありますけどね。今回は、さらに掘り下げるような形で。


すると、どこもかしこもが凄まじい“予約が入っていない”っぷりで、けっこうな衝撃を受けました。僕が調べるのは小さな宿のみで、ベッド数が50を越えるような中〜大規模な宿は検索すらしていませんが。小規模宿のオーナーさんたちは、今は(というか相変わらず)みんな苦しい思いをしているというのが、よくわかりました。

ウチのように、わざわざ毎月、稼働率を公表している宿など他には皆無ですし、「ヤバいです」や「経営難です」といったド正直すぎる内容のブログは、どこにもありませんでしたけどね。しかし、「バイトをしようかと検討しています」等、やんわりと苦しい胸の内が出てしまっているところはありました。


一方で、「これからゲストハウスをやりたい!」と意気込む者々のブログも改めて大量に発見しましたが、それらを読むと相変わらず、本当に、ほんっっっっとうに・・・現実をわかっていない!! 中には、“業界がすでに飽和状態で、既存の宿々は軒並み苦戦している”・・というのを理解している(書いている)者もいましたが、そんな人でも結局のところではなぜか、「でも、私ならばうまく行く自信がある!」となっている。


この、既存の宿々のオーナーさんたちのブログと、「これから宿をやるぞ!」と意気込んでいる人たちのブログの、印象の差が激しすぎる。現実とファンタジーの乖離、とでも言いますか。



ところでそれに連なる話として、先日、ウチに開業の相談に来た方がおりまして。僕が先日、

持ち物件での開業 or 賃貸ならば自己資金が1000万以上、
その上で稼働50%、値段2000円のオペレーションを組める

・・・以外の方は、お断りします。

と書いた影響か、相談者はしばらくはいなかったんですけどね。



彼に話を聞くと、

・賃貸で物件を探している
・自己資金500万+融資500万で、開業資金は1000万の予定
・稼働は70%予測、値段は3000円に設定

とのことで。

・・・オゥ、全然、僕の提示した条件を満たしていないじゃんか・・・。



しかし、彼なりにロジックはしっかりしており、

「融資が500万ならば、月にたった10万の返済で5年以内に返せます」
「ベッド数は10を想定。タクロウさん(僕)のところ(YAWP)は、15。15ベッドで50%ならば、10ベッドだと75%だということですよね。で、少し控えめにして70%」
「ベッド数をしぼると、一台あたりのベッドを広くすることができ、その分快適さが増すので、3000円設定でも充分に予約は入るはずです!」

そして、

3000円×10(ベッド)×30(日)×0.7(稼働率)で、月の売上げは63万円。

そこから①家賃20万②借金返済10万③サイト手数料8万④光熱&通信費4万⑤諸経費1万⑥人件費・・は完全ワンオペにするのでゼロ

を引くと、残りは20万。

 「20万円あれば、なんとか食べていけます!!」



・・・とのことで。彼曰く、僕のこのブログの過去記事を参考にしてメチャクチャ考えに考え抜いてこの数字に達したとのことでして、僕は正直、それに関しては嬉しかったです。ここまで本気で、オペレーション設計をして来る人はそんなにいませんし。それに、彼のロジックは、それなりに説得力も伴っています。


しかしそこには、ツッコミどころがいくつかあります。まず、月に20万が成立したとしても、それは一月30日完全ワンオペで休み無く働いて、の数字です。日給で6666円。一日12時間強働くとしたら、時給だとたったの500円です。しかも、彼の試算した経費①〜⑥以外にも、経営する上での必然的な出費はまだまだありますので(これは僕も開業してから気付いたことですが)、この数字はさらに下がります。


また、僕が提示した値段2000円&稼働50%というのは、別にウチの環境や経営状況をベースにしているわけではありませんでして。

この業界の顧客(ゲスト)のほとんどは、
値段とロケーションを見て、宿を選びます。
値段を上げる分は、ベッドの質の良さで相殺され、稼働率は変わらない・・・とは、なりません。ベッドが広いかどうかなんてゲストはわざわざ調べてくれず、値段を上げれば単純に、それがそのまま稼働率の低下に繋がります。

というかそもそも、既存の宿々のほとんどはすでに、素晴らしく快適な、滞在環境を用意しています。その上で、今は2000円以下の宿が大量発生中なのです。


あくまで値段を基準に、稼働率&売上げの予測をする(キャパは15で)と、

値段    稼働率  一日の売上げ
1600円→60%  14400円
1800円→55%  14850円
2000円→50%  15000円
2200円→45%  14850円
2400円→40%  14400円

といった感じになる、ということです。そんな計算を元に、僕は2000円50%という数字を、提示しています。

さらにこの流れで3000円まで計算をすると、

2600円→35%  13650円
2800円→30%  12600円
3000円→25%  11250円

となります。仮に、彼の言う“ベッドが広くて快適そう”補正が全くない場合には、3000円設定にすると、稼働は25%ほどに落ち込むと予想されるわけです。


キャパ15で25%なら、キャパ10では37.5%になりますが、その計算はあまり意味がないですよね。とにかく、ベッド数に関係なく、仮に3000円設定にするとゲストは一日あたり4人くらいしか来ませんよ、ということです。“ベッドが快適そう”補正をムリヤリ発動したとしても、せいぜい+1で、5人。3000円×5人=15000円では、2000円設定の50%→15000円と、結局のところ何も変わりません。


そして、仮に一日の売上げが15000円だとすると、月の売上げは15000×30で、450000円になります。ここから、彼の計算をそのままなぞり①家賃20万②借金返済10万③サイト手数料6万(売上げ減の分は調整)④光熱&通信費3万(〃)⑤諸経費1万・・・を引くと、残るのはたったの5万円です。

家賃ー20万・借金返済ー10万の状態でスタートしても、経営は全く成り立たないということです。なので彼のこのケースは、持ち物件(家賃のー20万が消える)か、もしくは自己資金1000万以上=借金無し(返済のー10万が消える)の、どちらか一つだけでも満たしていないと、話にならないというわけです。


というわけで、僕の示した条件

持ち物件での開業 or 賃貸ならば自己資金が1000万以上、
その上で稼働50%、値段2000円のオペレーションを組める

は、根拠無しにテキトウに書いたわけではなく、僕なりにきっちりと計算をした上での、“最低限この状態でなければ確実に失敗しますよ”だということです。



この説明はもちろん、前述の“相談に来た”彼にも話しています(この内容をブログに書くことは、了承を得ています)。しかしそれに対しては、「でも、YAWPさんは2400円で70%じゃないですか〜」という彼の反応でして(まぁ、そりゃそうなりますよね)。ほんと、よくそこまで細かくこのブログを読んでいるもんだ・・・。


ウチはまず、キャパを12(時期によっては10)に設定しており、稼働率も、それに沿って計算しています。単純な計算として、キャパ12の70%は、キャパ15だと56%になります。

また僕は、これまでの実績を元に、“この期間は確実にゲストが少ない”という時期にはそれなりの頻度で、宿を閉めてお休みをいただいております。その分も、稼働率の計算には入っておりません。

仮に、ウチが休んでいた日=ゲスト0人だったとして、2017年1〜8月の総合稼働率を出すと、1391(全泊数)÷243(日)=5.72(一日あたりのゲスト数)、5.72÷12(キャパ)×100で、47.7。ウチがもし、休みが一切無く、キャパ12で完全に固定の宿だったらという仮定で計算したとしたら、今年のこれまでの稼働率実績は、およそ48%だったということです。

そしてこれはあくまで、現状の話です。これから先はますます確実に、厳しさが増します。2000円50%のオペレーション設計の提示をしているのは、あくまで「今、開業するならば」です。来年には、1800円40%とか、そんな悲惨な状況になっているかもしれません・・・。



もはやこの業界は、ウチのような小さな宿は、賃貸物件かつ借金有りの状態では、生き残ることが出来ないのです。そんな脆弱な基盤の上では、このビジネスは、確実に失敗します。あなたがこの沈み行く船に乗り込むのなら、せめて浮き輪くらいは持って来ないとエラいことになりますよ、ということです。


前述の“相談に来た”彼には、いずれ開業のチャンスが来ればいいなと思いますし、違う業界に行くにしろ今のお仕事を続けるにしろ、このまま志を高く保ち、がんばってほしいと僕は思っています。




2017年9月5日火曜日

皆さまへの、お願い・・・?



今回は少々、趣向を変えまして。
(いつもの営業実績報告は、最後に載せます、、、)



いきなりですが、これを読む皆さまの内のどなたか、我がYAWP! backpackersにお金を寄付していただけませんでしょうか?


ウチの宿には、屋上があるのですが、オープン以来2年半、全く有効活用できておりません。当初は、人工芝を引いて、裸足で寝転がってのんびりできるイメージで、夏にはバーベキューでもして、ウチに泊まるゲストたちに喜んでもらいたい!と考えていたのですが。ウチは黒字経営が続いてはいるものの、経営的にそこまでの余裕がなく、いまだに実現できておりません。

どうせなら人工芝だけでなく、ウッドデッキも設置できれば、最高にハッピーです。そんな僕の理想の屋上環境を整えるために、業者さんに見積もりを出してもらったところ、人工芝が30㎡で18万円(施工費込み)。ウッドデッキが10㎡で32万円(施工費込み)。よって合計で50万円あれば、夢が叶います! 世界中から来るバックパッカーたちに、これまで以上に快適な滞在をしていただけます!!

目標額、50万円!

お1人1万円として、50人の方に賛同していただければ、充分に届く金額です。なので皆さま・・・・

・・・


・・と、ここまで読んで「おぅ、いいじゃない、1万円くらい寄付してあげようじゃないの」と思っていただいた方。あなたは素晴らしく優しいです。ナカマや絆や縁を大切にする、たいへん心のキレイな方です。

逆に、ここまで読んで「おいおぃ、何だよそれ?」「えぇ〜、急にどうしちゃったの?」「なんだかガッカリ」「お前、そんなセコいキャラだったっけ?」と思った方、あなたは、間違いなく僕と気が合います(笑)。



上記の「お金を寄付してください〜」は、全部ウソです。僕に、そんな気は全くありません。YAWPの屋上の環境を物足りなく思っているのは事実ですが、いずれ改修するとしても、もちろん自己資金でやります。すべてテキトウに書いたので、見積もり金額もテキトウですが(笑)。


なんとなく気付いた方もいるかもしれませんが、これは、クラウドファンディングのマネをしてみただけです。ズバリ、茶化しています。文頭に、「ゲストハウスで外国人をおもてなしプロジェクト」とか書くと、よりそれっぽくなったかもしれませんね(笑)。


しかしこれは、ただのマネごと、ウソの羅列でしたが、書いてみて僕は凄まじく恥ずかしい気分になりました。これを、自信たっぷりに発信できる人、キラキラした瞳で「みんなで一緒にやろう!」となれちゃう人の、気がしれない。はっきり言って、寒気がします。



クラウドファンディングというものは、僕は存在を知った時点から違和感を覚え、大嫌いなシステムでしたが、なんだか最近ますます耳にするようになったと感じるんですよね。これって、要はただの“金の無心”、“せびり”“たかり”ですよね。横文字でカッコよくして、その情けなさをオブラートに包み、まるでイケてる行為のように装うのは、やめてほしい。


僕は、クラウドファンディングに関わる者や事柄のすべてを、批判したいわけではありません。営利目的ではなく、発案者の私欲を全く起源にしていない、ボランティア活動とか、ドッグシェルターを作りたいとか、そういうものに関してはこのシステムはとても有効だと思いますし、どんどん活用するべきだと考えます。しかし、

・写真展をやりたい
・CDを自主制作したい
・絵本を出版したい
・自転車で日本一周をしたい
・多国籍バーを開業したい

・・・といった類いの、「夢を叶えたい!」系のやつ。

そんなもん、
自分の金でやれよ!

んでもって、
他人の金でそれをやって、何が楽しいんだよ!!

と、僕は声を大にして言いたい。



夢を叶えるための資金がいる、という人はまずはとにかく、ひたすら必死に働いて、自分でお金を貯めてください。どうしてもこのタイミングしかない、しかし今は資金が足りなくて困っている、というケースには、親や親戚や銀行やらに頭を下げまくって、下げまくって下げまくって、情けなく悔しい思いにたっぷり駆られながら、どうにか借金を無心してください。そして、その借金には利子をつけ、必ず返済してください。


他人から恵んでもらったお金で、あなたの夢を叶えないでください。そんなものに、達成感などありますか?



とある駅前で、学生たちが募金活動(赤い羽等)をしていたら、募金をしようという気にもなります。しかし、いい歳した大人の誰かが「夢のマイホームを建てたいので、お金を恵んでください」と書かれた箱を持ってそこに立っていたとしたら、笑ってしまいませんか?「自分の金でやれよ!」と、ツッコミたくなりませんか? “夢を叶えたい!”系のクラウドファンディングとそれの、どこが違うというのでしょうか?


厳しくてすみませんね。しかし、僕のいるこのゲストハウス業界では、引き寄せられる人々のカテゴリ傾向が近いのか、この「クラウドファンディング」というキーワードを、よく耳にします。ナカマ、絆、夢、といったワードが大好きな人たちのことですね。僕のところに開業の相談に来る方の中にも、「開業資金は、クラウドファンディングで集めるつもりです」という者がたまにいて、僕は呆れてしまいます。


ゲストハウスの開業にあたり、僕もそれなりに大きな借金をしていますが、借入先にはもちろん、完璧な事業計画書を提示し、頭を下げまくり、融資を決定していただいております。借金ですから、それがカッコいいことだとは全く思いませんでしたし、要は「たっぷり恥をかいた」わけです。

クラウドファンディングで資金を集めようとする連中のほとんどから感じられるのが、この「恥をかく」の意識がない、ということですね。それどころかむしろ、「カッコイイことをしています!」の気分の者が多い印象です。


まぁ、クラウドファンディングというものはスモールコミュニティで、そういうのが好きな者が集まって内輪でやるものだから、と言う人もいまして。その意見には、僕も異議はありません。しかし、「クラウドファンディングに挑戦する=カッコいい」が成立するのは、その内輪の中だけの話です。その外にいる、世間一般の多くの人があなたのその行為を、「ダサい」「情けない」「気持ち悪い」といったマイナスの方向に見ています。せめて、それくらいは知っておいてください。



なぜ今、こんなことを書いたのかというと、まずは前回の下世話なゴシップ系の記事の続きといいますか、“女優の真木よう子が、写真集を出版&コミケで販売、するための資金800万円をクラウドファンディングで募ると発表”→“批判殺到で炎上”→“謝罪&撤回”の流れが、面白かったからですね。僕は、芸能人の不倫は笑って見れる人間ですが、この件に関してはちょっとムカツキました(真木よう子に対して)。まぁ、これは僕のそもそもの“クラウドファンディング、大嫌い”という価値観、ありきの感情でしたが。


また、今現在、僕の友達というか知り合いというかのとある者が、まさに超個人的な「夢を叶えたい!」系のクラウドファンディングをしていまして。僕は彼の、その行為自体に正直ガッカリしましたので、寄付しないのはもちろん、さらに「お前のそれはただのタカリだぞ!」「目を覚ませ!!」と、わざわざ言い放ってやろうじゃないか、ということです(笑)。




最後に、月初めのいつものやつです。↓↓↓



【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1705)】

 ①アメリカ     284
名(+6)
↑②日本       204 (+20)
↓③イギリス     199 (+10)
 ④オーストラリア  175 (+1)
 カナダ      148 (+3)
 ⑥ドイツ       89 (+2)
 ⑦フランス      50 (+1)
↓⑧台湾        49
 ⑨ニュージーランド  40 
 ⑩スウェーデン    39 (+2)



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)
8月:66(234:3.55:75%(12)

計:1705(5478:3.21:71%※)
※稼働率のみ、直前一年間の平均



この夏は、expedeiaに載せた影響もあり、日本人のゲストが圧倒的に増えましたね〜。