2017年10月18日水曜日

右か左か、保守かリベラルか。



今回の記事は、宿やホステル・ビジネスには一切関係がないです。総選挙の投票日が近いので、ド直球に、選挙の話です。


僕は、とにかく選挙が大好きなんですよ〜。投票に行かなかったことは、これまで一度もありませんし(日本にいる限りは)、投票日には、毎回朝まで選挙特番を観ます。僕が子供の頃、親父がまさにそんな感じでして、当時の僕は「何が面白いのかよくわからん」だったのですが。血は争えませんね。

しかし今回の選挙は、すごく、すごくつまらない。公示前は、盛り上がりそうな気配があったのになぁ。小池さんは、もはや完全にレームダック状態ですね。



僕が常日頃から「物足りないなぁ」と感じていることに、【日本人は、政治を語らなすぎ】というのがあります。話題に上がるとしても、文句を言うだけで。消費税が上がれば文句を言い、年金の支給年齢が上がれば文句を言い、政治家の癒着や汚職が発覚すれば文句を言う。

では財源はどこから集めるべきとか、年金制度をどうするべきかとか、どうしたら不正を無くすことができるのかとか、そこまでは議論が深まらない。


僕はTV番組「朝まで生テレビ」が好きで、毎月欠かさず観ておりまして、出演できるチャンスがあるなら(あるわけないが)大喜びで参じたいと思っているくらいなのですが。ああいうポリティカルな議論を、日常でする機会が全くない。「残念」とか「情けない」とか、そういういう上から目線の主張ではなく、なんというか、単純に「つまらない」。


僕は、日本人は自分の思想を、もっとハッキリ表に出していいと思うのです。皆さん、集団意識を持ちすぎで、同調傾向が強すぎます。意見が食い違ったっていいじゃないですか。主張をぶつけ合って、口喧嘩レベルにまでヒートアップしたっていいじゃないですか。先日、とある芸能人がSNS上に政治に自身の意見を発信したところ、「影響力を考えろ」といった批判コメントがあり。いやいや、逆でしょう。影響力がある人こそ、積極的にどんどん、意見を言うべきなんですよ。


僕は、たとえ思想が真逆でも、性格的に気が合うのならば、友達にはなれます。極端に言えば、「日本は戦争を仕掛けて北朝鮮を滅ぼすべき」といった、僕と正反対の主張の者がいたとしても、それはそれで、アツい議論を交わせれば僕は満足なのです。しかし何も考えていない、何も知ろうとしない、何も思想のない友人は、僕にとっては“つまらない”相手でしかないです。


今回の選挙は、やれ小池都知事は右だの、保守だの、リベラルを排除だの、そういうワードをよく耳にしますので、大きなチャンスだと僕は思っているのです。「日本人は、自身の思想をもっとハッキリ表明ちゃおうぜ!」のチャンスです。


この、右 or 左、保守 or リベラルは、解釈は一つに定まっておらず、時代と共に変わっていたりするし・・なのですが。あまりそういうことに詳しくない方々に向けて、大まかにまとめると

【右】強くあれ!という考え方。
強い者(勝者)が国を引っ張って行くことを是とする。要は、金持ちが得をする社会になり、経済格差は広がるが、国全体の経済力は強くなる。外交面でも、日本が強い国であることを是とするので、憲法改正を目指し(憲法がアメリカから押し付けられたままなのは弱者)、自衛隊を肯定し、“対話”よりも“圧力”寄りになる。よって当然、戦争に巻き込まれる可能性が高くなる。

【左】弱さを許容しよう、という考え方。
弱き者(敗者)の救済を優先するため、税金は上がるがその分、福祉が充実する。要は、金持ちからお金を吸い取って貧乏人に配るわけで、経済格差は縮まるが、国全体の経済力は弱くなる。外交面では、“圧力”よりも“対話”を重視。憲法改正にも否定的で、反戦一辺倒かつ軍縮の傾向が強い。悪く言うと、平和ボケや理想論とも捉えられ、現実的な戦争の危機には対応できない。

【保守】大きな改革はせず、これまでの伝統や社会システムを今後も維持しよう、という考え方。

【リベラル】保守の逆。革新を求め、日本を根本から変えて行こう、という考え方。


・・・と、僕は捉えておりまして(基本的には間違えていないはずです)。【右】or【左】は、「日本のことを好きか嫌いか」と理解している人が多いようですし、僕もだいぶ前はそうだったのですが。僕の高校時代、社会科のとある教師がゴリゴリの日本嫌いで、スキあらば日本ディスりタイムをブチ込んで来る、偏りすぎ&洗脳したがりの愚か者でしたので、左=日教組=日本嫌い、という先入観で、そう思い込んでいました。


上記の分別で、相性がいいのが【右】&【保守】、【左】&【リベラル】の2ペアだというのは、誰でも簡単に理解出来ると思います。例えば経済の面で言うと、格差というのは放っておけば勝手に広がりますから、保守=維持=格差拡大≒右、なわけです。一方で、格差を無くす=制度を変える、ですから、左≒リベラルとなります。また、【右】の思想は強いリーダーを求めるため、天皇主権の回復を主張する人も中にはいますが(極端な保守)、【左】の思想は「みんな平等!」なので、天皇制の廃止を主張する人がいたりします(極端なリベラル)。「知っている人には当たり前」な話ですが。


僕は、たとえ平和ボケや理想論と言われようとも、「憲法改正には断固反対!」「圧力ではなく、徹底して対話!」という思想の持ち主です。とにかく、世界中の戦争とは距離を置き、どこかで戦争が起きたとしてもどちらか一方に肩入れすることなく、ただ純粋に平和を訴える。日本はそんな国であるべき、との考えです。軍事的に強くなることがプライドなのではなく、平和のみを追求する姿勢を貫くことこそが、真の強さであり、プライドなのです。そして、その姿勢によって世界中から尊敬を得ることが、まさに戦争に巻き込まれることに対する抑止力になる、との主張です。

というわけで僕は、外交面においては完全に【左】です。そして僕は、おそらく最もシンプルかつ最強の福祉システムである、“ベーシックインカム制度”の採用を強く求めておりますので、内政面でも【左】ですし、【リベラル】です(ベーシックインカムについては、いずれまた書こうと思います)。今回の選挙では、【右】&【保守】のはずの希望の党が、ベーシックインカムを公約に掲げたため、この辺りは正直、ややこしいんですけどね。


僕は日本のことは大好きですし、天皇制には賛成ですので、そういう面で判別すると僕は【右】になってしまいます。しかし、天皇制の賛否の問題は最も深いところにあるイメージ(よっぽど偏った人以外は主張していない)ですので、僕は【左】&【リベラル】だと、ここでハッキリ言い切ってしまおうということです。



どこかのサイトでは、とある大学教授が、【保守】を親・権力、【リベラル】を反・権力と定義していましたが、それだと基本、野党はすべてリベラルになってしまうので、違和感があります。また、この【保守】or【リベラル】は、どちらかに大きく偏るものでもありません。自民党は保守ですが、もちろんそれなりに改革もしています。逆に、民主党(旧)はリベラル寄りとされていましたが、2009〜2012年に政権を握っていた際に、大改革を断行したわけではありません。

なので、【保守】or【リベラル】で思想をハッキリ分けるというのは、やや難しいことなのです。分けやすいのは、【右】or【左】の方です。抽象的な表現だと、“力”をとるか、“愛”をとるか。“力”をとると、「いつでもかかって来いや!」なヤンキーなイメージで、ケンカに巻き込まれる可能性が高くなるが、鍛えているのである程度は戦える。“愛”をとると、ケンカには外側から「あんたたち、やめなさいよ〜」と言うだけの、クラスの女子的な立場でいられるが、いきなり殴り掛かってこられたりしたら確実に負ける。


アメリカなんかはものすごく分かりやすく、イラク戦争を起こしたジョージ・ブッシュや、就任早々ミサイルを落としまくっているトランプは、共和党(【右】&【保守】)。一方で、「世界の警察をやめる」と宣言し、紛争に武力介入することを控えた(全くミサイルを落とさなかったわけではないが)オバマは、民主党(【左】&【リベラル】)。

“力”のトランプと、“愛”のオバマ。“強者が先導すべし”のトランプと、“弱者を救済すべし”のオバマ。この分かりやすい対比はもちろん国民も理解しており、金持ち層は共和党支持ですし、貧困層は民主党支持です。わかりやすい思想と、わかりやすい理解&支持で、土台がガッチリと固定されています。


YAWP! に泊まりに来る外国人ゲストと僕は、政治的な議論をすることが多い(欧米人は政治トーク好きです)のですが、彼らも自身の思想スタンスははっきりと出してきます。自由主義のバックパッカーばかりで、さらにウチのような安宿に泊まる者々(金持ちではない)ですから、ほとんどは【左】&【リベラル】ですけどね。僕にもしょっちゅう、「タクは右?左?」と聞いて来ます。



というわけで僕は、日本人ももっと分かりやすくなろうぜ、と主張したいのです。僕が今回、

俺は【左】&【リベラル】だ!!!

と、はっきり言い切ったのは、そういうのに周りを巻き込みたいからです(笑)。



ムチャクチャで理屈の全く通らない、傍若無人(というイメージ)な国がご近所にあり、危機感が刷り込まれているせいで、日本は今や【右】&【保守】寄りの者だらけ。こんな状況下では、【左】の反戦一辺倒のスタンスは受け入れられにくい、というのは理解していますが。しかし、それでも僕は、平和主義を貫きます。「ミサイルが降って来て家族が死んでも、それでもその平和主義でいられるのかよ?」といったロジックで【左】を否定する【右】の人がけっこういますが、論点のレベルが低いし頭が悪いと思うので、そういうのは僕は相手にしません(笑)。


今回の選挙は、自民党も希望の党も思想の面では似通っており、【右】&【保守】です。この、似た者同士が対決する構図では、どっちが勝っても大差はありません。安倍が好きか、小池が好きか。投票における、どちらがいいかの判断材料は、主にはそれだけです。どちらが勝っても、今後は集団的自衛権は行使されますし、憲法は改正に向かいます。

僕のような【左】&【リベラル】の者は、蚊帳の外におかれそうな状態なわけです。希望の党に全然ムーブメントが起きず、野党同士で票を食い合い、また自民が圧勝する、という分析が多く出ておりますが。これは、本当に残念だなぁ。あ〜ぁ。最悪。



僕らはまず、【右】か【左】かに分かれ、その上で投票先を決めるべきだと思うのです。

自民も希望も【右】なのですから、【右】の思想の人はそのどちらか(維新等も右ですが)に入れるという決定がまずあり、それから利権(しがらみ)にズブズブの自民か、フレッシュだけど得体の知れない新人だらけの希望かを、選べばいいと思います。

一方で【左】の人は、立憲民主党や共産党が受け皿となります。彼らは今回、選挙協力をしているので、同じ選挙区での重複の立候補はありません。


自民vs野党ではないのです。親自民vs反自民でも、安倍vs小池でも、安倍を好きvs嫌いでもありません。僕らは、政党の対立を【右】vs【左】(力 vs 愛)として捉え、投票に向かうべきなのです。


憲法が改正されそう、北朝鮮とアメリカが戦争しそう・・・そんな今だからこそ、僕らは「日本をこういう国にしたい!」という思想をより強く持ち、それをぶつけ合うべきだと、僕はここに主張します!




2017年10月13日金曜日

さぁ、ローシーズン。乗り越えねば!



昨日は暑かったですが、今日はずいぶん涼しいですね〜。う〜ん、いい季節。

しかし業界的には10月〜3月半ばまではローシーズンですので、今はズバリ、暗黒期の入り口です(笑)。この先5ヵ月半は、確実に儲かる時期は年末くらいしかありません。2月の前半の中国の春節は、今年の時点で勢いが完全に止まっておりましたので、もはや期待が出来ませんし。


なので、僕としても当然「がんばっていかなあかんな〜」と、しみじみと思っているわけですが。実は、先の9月末をもって潰れた宿が、日本中にけっこうありまして。みなさん、この夏の売上げが厳しく、「春〜夏のハイシーズンでダメなら、秋〜冬は間違いなく赤字だから、もうやっていけない」との判断を下したのでしょうね。閉めるのならば9月いっぱいで、というのは、このビジネス的にはベストで賢明な判断だと思います。

閉めてしまった宿の中には、僕が個人的に好きで応援していたところもありまして、なんだか切ない気持ちになります。がんばっているところが、こんなにもあっさりと無くなってしまうとはなぁ〜。魅力のある小さな宿が先に潰れて、魅力に欠ける赤字続きな巨大宿が、バックの大企業のおかげで生き残る。まぁ、僕にはどうしようもないし、こればっかりは仕方がないですね。



そんなわけで僕は、「さて、この先5ヵ月半をどう生き延びようか」という気分の昨今でして。booking.comやagodaに載せてしまえば、一気に予約数が伸びるのは間違いないんですけどね。しかし7月頭に宣言した通り、僕は現状の予約受付体制【hostelworld or expedia or ホームページ】を、しばらくは変えるつもりがありません。


現状のウチの予約待機(これから宿泊する方々)の件数は、おおよそで言うと、

hostelworld :20件
expedia   :30件
ホームページ :10件

の計60件(“人”じゃないですよ)でして。実はいつの間にか、expediaからの予約が一番多くなっておりまして、仮に7月にexpediaへの掲載を開始せずだったら、どエライことになっていたかもしれません。一昨年、最も経営が好調だった頃には、hostelworldだけで予約待機100件越えが普通だったので、登録サイトを増やしたのに計60件というのは、それと比較するとかなり残念な数字です。



なので僕は、今年は積極的に仕掛けて行きます!


僕は昨冬、12月と1月に二週間ずつ、【2泊したら3泊目が無料!】というキャンペーンを開催しましたが、あれはメリットだらけで言うこと無しの大成功だったので、あのシステムをまた採用します。


昨秋〜冬のウチの問題点だった、“週末は埋まるが平日がスカスカ”状態を、うまいこと解消させたいと思います。


・・・この①②を合体させて、YAWP! backpackersでは10月9日から12月21日までの二ヵ月半を、

【2泊したら3泊目は無料!・・しかし金・土・祝前日が三泊目の場合を除く!】

期間とします。少し分かりづらいので、クドい感じで細かく書くと、

月・火曜に宿泊→翌日の水曜は無料
火・水曜に宿泊→翌日の木曜は無料
水・木曜に宿泊→翌日の金曜は無料にならない
木・金曜に宿泊→翌日の土曜は無料にならない
金・土曜に宿泊→翌日の日曜は無料
(以下、略)

・・・ということです。しかしこれは、3泊するゲストのパターンでして、例えば水・木・金・土曜に宿泊していただきましたら、翌日の日曜はもちろん無料、さらに3泊目の無料分を先送り扱いにして、月曜日も無料でご宿泊いただけます。


とにかくウチの、ローシーズンの悲しい兆候“日曜日にゲストがドドッとチェックアウトする現象”を、この策でもって断ち切ろうということです。もちろん、1〜2泊のゲストも大歓迎ですよ! しかし前回の同キャンペーンの実績から推測するに、おそらく長期泊のゲストばかりになると思われます。


というか、上に“10月9日から”と書いている通り、実はこのキャンペーンはすでに開始しております。それも、最近決めて最近そう設定した、というわけではなく、10月以降の予約受付を開始した7月の時点で僕はそれを決めており、その設定の上で、予約をいただいております。hostelworldやexpediaでは、相変わらずそのような特殊な設定にはできないため、今回も日曜〜木曜日の値段を1泊1名1667円とし、最低宿泊日数を3泊とさせていただいております(1667×3泊=5000で、2泊分の料金)。


また、以前の同キャンペーンと同様に、稼働率は無料泊分を差し引いて計算いたしますので、この先の数カ月は、稼働率の公表数字と実際の混みっぷりには、大きなズレが生じることになります。ウチはあくまで、値段2400円(ブッキングサイトでは2500円)設定を貫く形で、稼働率を計上します。

極端な値下げ等で無理矢理に高めた稼働率を公表して、それで「ウチは儲かっている」ぶろうとする宿がけっこうありますが、これってすごくダサいです。今はどの宿も苦しい状況なのですから、見栄を張る必要なんて全くないと思うんですけどねぇ。

例えば夏に3000円設定で50%のところを、冬は半額の1500円に下げて80%になり、「この冬は、稼働率80%達成!」とかアピールしている宿があったりします。もっとすごいケースでは、例えばキャパが100(10部屋×10人)で、10人のゲストが宿泊した場合に、各ゲストに一部屋ずつあてがい、「10部屋が全て埋まった→稼働は100%です!」と言ってしまう、そんなギャグみたいな宿まであります。10%しか入っていないのに、100%と公表するということですよ! もはや、なんでもアリすぎて爆笑です。


ウチは昨年の3〜9月は、稼働平均が73%で、10〜2月が52%でした(キャパを12で統一したとして)。ハイシーズンとローシーズンで、20%以上の開きがあったわけです。今年は3〜9月の平均が70%でしたので、同じように落ちるとしたら、この先は50%を下回ってしまいます。

それはできれば避けたいことなので、このキャンペーンは12月21日に完全終了ではなく、1月〜2月にも開催すると思います。僕は2月末〜3月半ばに長めの冬休みをいただく予定ですので、まずはこの策でもって、それまでを乗り越えようじゃないか、と考えております。



というわけで、今回は思いっきり、業務連絡な記事になってしまいました〜。つまらなくてすみません!

競合が、増えまくり&潰れまくりの、今のこのホステル・ゲストハウス業界。ついに始まったローシーズン、これからどうなってしまうのか恐ろしい感じですが、僕なりに頭を使って工夫をこらして、いつもと変わらずにエンジョイ経営を続けますよ〜っ!!




2017年10月6日金曜日

僕は、“夢を叶えた人間”ではない!



秋休みを昨日で終えて、本日からYAWP!backpackersは、運営を再開しております!


今回の休みは、いつも通りに映画ばかり観ていました。家で邦画「この世界の片隅に」を観て(僕は基本、アニメは映画館では観ません)、その翌日に映画館で洋画「ダンケルク」。二作品とも戦争を背景にする物語なのに、“庶民の普通の暮らし”を淡々と描いた前者と、“軍人が英雄になる様”をケレン味たっぷりに描いた後者でして。この対比に関しては、僕は日本人として、日本の感性や美意識の方を誇りに思いました。

「ダンケルク」は、期待値が高かっただけに、ガッカリ度も大きかったです。もう一つ、映画館で観た韓国映画の「新感染」の方が、はるかに素晴らしかったです。僕にとってはクリストファー・ノーランはマスト鑑賞な監督だったのですが、前作(インターステラー)もイマイチだったし、もうそのリストからは外そうかな・・・。


【秋休み中に観た11本の映画の、個人的★採点

★(大傑作!)
この世界の片隅に     
新感染 ファイナル・エクスプレス
スウィート17モンスター

★(よかった!)
雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜
メットガラ ドレスをまとったまとった美術館

★(まぁフツー)
ワイルド わたしの中の獣
アメリカン・ヒーロー

★(イマイチ・・)
ダンケルク
ウーナ

★(やっちまったな!)
ストロングマン




・・・とまぁ、前置きが長くなりましたが、まずは月初めのいつものやつです!!!


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1744)】

 ①アメリカ     288
名(+4)
 ②日本       217 (+13)
 ③イギリス     202 (+3)
 ④オーストラリア  180 (+5)
 カナダ      151 (+3)
 ⑥ドイツ       91 (+2)
 ⑦フランス      51 (+1)
 ⑧台湾        49
 ⑨ニュージーランド  40 
 ⑩スウェーデン    39 



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)
8月:66(234:3.55:75%(12)
9月:39(149:3.82:54%(12)

計:1744(5627:3.23:68%※)
※稼働率のみ、直前一年間の平均



稼働はなんとか50%を越えましたが、総泊数が150に満たなかったため、ビミョウに赤字です。休みがなければ、黒字だったのは間違いないのですが。まぁ、しょうがない。


なんといっても9月は、平均泊数が3.82と、とんでもなく高かったのが、すごく嬉しかったです。ちなみに日本人ゲストの13人は、ほとんどが1泊で、泊数の合計は15。一方で、外国人のゲスト数は26人で、泊数は134でして、彼らの平均泊数は5.15! 5泊以上してくれたゲストが、なんと11人もいました!!

長期泊が多かったというのは、延泊と再泊がたくさん発生したおかげでもあります。ゲストが全体的にいつも以上に仲がよく、すごくいい雰囲気だったからでしょうね。特に、20泊もしてくれたアメリカ人のナイスガイが、すごく明るく楽しくフレンドリーで、皆から愛される人気者だったというのが大きな要因で、とてもありがたかったです。

それ以外にも、休み前の最終日にインしたゲストが、奈良のゲストハウスのオーナーさんだった(僕と同い年で、似たような時期に世界一周していた!)ので、旅や業界の話を肴に一緒に遅くまで飲んだりもしまして。そんな感じで、とにかく毎日がすこぶる楽しい一ヵ月でした。



ところで話は変わり、先日とある友人から、僕が“クラウドファンディング(の中の、夢を叶えたい!系の連中)嫌い”を表明した記事についての、反論を受けました。曰く、「大きな夢があっても、どうしても資金面で諦めざるを得ない人がいる」「素晴らしいアイデアがあるのに、資金が足りなくてそのアイデアを具現化できない人もいる」「そんな人たちにも平等にチャンスが与えられるべき」とのことで。さらには、「タクロウ(僕)は夢を叶えた側の立場なのに、なぜ彼らを応援しない?」とも言われてしまいました(笑)。


なるほど、それはたしかに一理あると思いましたし、そもそも僕はディベート好きな人間なので、なんというかこれは、“嬉しい反論”でした。それに対しての僕のさらなる反論は、「夢を追うにしたって、それは自身の能力や環境にアジャストさせるもんでしょ」「アイデアが本当に素晴らしいのなら、銀行や国庫がちゃんと貸してくれるし、国や自治体には助成金の制度だってある」「チャンスはもちろん与えられるべきだけど、それは道筋が常にあるということであって、簡単に夢を叶えるスキップボタンを渡すことではない」・・・といったところで。


例えば月収が20万円なのに、1億円の家を買う人なんていませんよね。今、①を持つものはいきなり⑩を得ようとせず、まずは②を目指すべきなのです。スキップボタンを渡すことは、むしろ彼らにとってはマイナスで、ただの甘やかしだと僕は考えるわけです。子供が欲しがるものを、ねだられる度に全部買い与えていたら、ロクな人間に育たないでしょう? 欲しい物は、自分で努力して手に入れる方が、喜びや達成感があるし、大切にするでしょう? それは言うならば、パラドックス的な僕なりの“愛”ですね。


さらには、前述の友人からの「お前は夢を叶えた側」に対して言いますと。僕にとっての“ゲストハウス開業”は、別に夢でもなんでもありません。僕にとってのこの仕事は、5年ほど前に、僕なりに真剣に「今後の人生をどう生きるべきか」を考え、そこで導き出したいくつかの選択肢の中の一つにすぎません。僕はそれからゲストハウス用の物件探しを開始しましたが、実は同時に他の選択肢の準備も進めておりました。

ゲストハウスは、80%は“立地”で勝敗が決まるという理解がありましたので、僕がゲストハウスをやる上での最低条件は、「完璧な物件を見つける」でした。なので仮に、いい物件が見つからず、そうこうしている間に他の選択肢の展開が進んでいたとしたら、僕はゲストハウスの開業には至っていなかったわけです。


僕なりに「完璧だ!」と思える最高の物件との出会いがあり、僕なりの勝算と言いますか、やっていける分析と自信があり、そこで他の選択肢を全て捨ててゲストハウスの開業を決意した、ということです。要はこれは、すごく冷静かつ戦略的な判断であって、「夢を叶えたい!」の熱量で突っ走った結果ではありません。こう言うと、ガッカリする人がいるかもしれませんが(笑)。


というわけで僕は、自身が“夢を叶えた”という意識がない以上、夢追い人に対するサポート欲?応援熱?みたいなものも基本は持ち合わせていないのです。僕が応援しようがしなかろうが、才能(お金を稼ぐ能力も含む)やセンスや分析力や人脈がある人は、自分で勝手に努力&工夫して夢を叶えるでしょうし。叶えられていないのは、“夢を追っている”という居心地のいい立場にいつまでも甘えているだけの、モラトリアムやワナビーな者がほとんどです。



そこで、ではなぜ僕の「どう生きるべきか」の中にゲストハウスがあったのか、という話をします。これまでは「僕はとにかく旅好きなので、いつでも旅をしている気分でいたい」「旅で出会った人々から受けた親切に対する、恩返しがしたい」といった動機しか公表していませんでしたが。

一言で言うと、僕の人間性の問題です。僕は、「いずれ起業する」というのは、はるか前から決めていました。誰がどう見ても“誰かに雇われるのは向いていない”、“会社という組織には順応できない”性格だからです。僕自身、心の底からそう思いますし、僕の家族からも、そう言われ続けてきました。

僕は究極の個人主義で自由主義、そして超がつくほどの面倒くさがり屋です。仕事をすること自体は嫌いではないのですが、誰の指図も受けずに、誰にも相談せずに、完全に僕のペースで僕の好きなようにやりたい。面倒くさい仕事はさっさと終わらせたいですし、面倒くさいと思う相手(上司や同僚)とは極力、距離を置きたい。完全に没頭型で、協調性が皆無なので、共同作業が全く出来ない。

なので僕は自身を、「起業を選んだ」というよりも「起業するしかなかった」ダメ人間、という認識なのです。さらには、僕の性格の大問題な点として、「同じ人と毎日顔を合わせることに耐えられない」というのもありまして。どんなに気が合う友人でも家族でも、めったに連絡を取りませんし、年に一〜三度ほど会うくらいが心地よい。普通にどこかの会社に就職して、たいして仲良くもない同僚たちと週に五度(×数年)も顔を合わせなくてはならないのは、僕にとってはストレスでしかない。


そのあたりの僕の人間としての欠陥部分を、クリアしてくれそうな仕事が“ゲストハウスのオーナー”だったわけです。外国人のほとんどは個人主義ですし、バックパッカーは基本、自由主義です。なので彼らとは僕は特に気が合い、“ちょうど良い距離感”で接することができます。ゲストの平均滞在期間は三〜四日なので、パっと仲良くなってババっとサヨナラをする。そんな“アッサリ感”も、ちょうど良い。


そして、日本人の古典的な美徳“勤勉に働くことは尊い”とは真逆の、外国人の“人生は楽しむべき”の価値観の方が、僕にはハマる。僕は、ゲストから「仕事、楽しそうだね〜」と言われることは多々ありますが、「たいへんそうだね」や「働きすぎだよ」といったことを言われたことは、これまでで一度もありません(笑)。この「仕事、楽しそうだね」は、外国人からの目線ではポジティブな「イイね!」でしょうが、日本人からの目線ではネガティブな「真面目に働けよ!」が含まれている気がします(実際に、日本人の年配の方から、過去に何度かそのような苦言を呈されたことがあります)。

また僕は、ゲストに対しては「迷惑にならない限りは、各々の自己責任で、好き勝手に過ごしてちょうだい」という放任のスタンスなので、基本的にはストレスも全くありません。もちろん、しかるべきレベルの責任感は、ちゃんと持ち合わせていますけどね。



そんな感じで僕は、ノーストレスかつ必要最低限しか働く気がなく、誰かと共同で作業をすることは苦痛。“長期で浅く”ではなく“短期の深い”人間関係を好み、とにかくノンビリと気の向くままに、マイペースに楽しく生きたい。だから僕は、ゲストハウスのオーナーという仕事がアジャストする、という結論に辿り着いたわけです。

僕はそんな人間なので、恋人が全然できないのだ、という自覚もありますけどね。恋愛や結婚、子育てとは、真逆にありそうな人生観だもんなぁ。恋人が出来たとしても、向こうに合わせる気が全くないので、いつもフラれちゃいますし(笑)。



僕は、アリではなく、キリギリスなのです。それも、夢を追うキリギリスではなく、アリの社会に全く馴染めなかったことで、そこから追い出された形のキリギリス。


こんな僕をいい感じに好き勝手に生かせてくれながら、末永く惚れてくれる物好きな女性が、どこかにいませんかねぇ・・・(笑)。



たまには、みんなでランチ




2017年9月22日金曜日

政府発表の数字が、なかなか衝撃的だった!!



だいぶ涼しくなりましたね〜。

YAWP! backpackersは来週24日〜10月5日までは、少し早めの秋休みをいただきます。例の、“三ヵ月働いて一ヵ月休む”リズムのやつです。しかし今回もこのあいだの夏休み同様、特にやることもなくダラダラするだけなので、期間をだいぶ削りましたが。経営的にもそろそろ、一ヵ月も休めるほど余裕がなくなって来ていますし(涙)。


なので、9月はウチの宿としてはあと二日で終わりなのですが、今月の稼働率はなかなかヒドいもんで、50%はなんとか越えそうですが55%にはおそらく届かないですね。なお、例年だと9月〜2月はキャパを10と設定しておりましたが、ウチは7月からexpediaでの受付を開始しておりますし、さらにはもはや「ローシーズンはノンビリ経営で〜」とも言っていられない状況なので、今後はすべてハイシーズンと同じキャパ12で統一します。

なので、昨年9月の稼働90%と比べると凄まじい落ちっぷりに見えますが、あれはキャパ10での計算なので、今回に合わせてキャパ12で計算した場合には、75%です。それでも、20%以上の落ち込みですけどね・・・(涙)。


そんな感じで、経営的には好調とは言えず、あまりハッピーじゃない最近でしたが、その一方では長期泊&延泊&再泊ゲストが大量発生し、ゲストたちの和も強く、僕も皆とムチャクチャ仲良くなり、とにかく楽しい日々でした。カラオケしたり、相撲を観に行ったり、TVの撮影が来たりと、すごくイベンタブルな月でもありました。不思議なもんで、三〜四ヵ月に一度くらいのペースで、こういう“みんなで毎日盛り上がる”月が発生しますねぇ。おかげさまで、グッドレビューもたくさんいただき、感謝感激です!!




さてさて。そんなハッピー(楽しい日々)とアンハッピー(経営の面はビミョウ)が共存する時くらいは、ポジティブ気分を優先して楽しい記事を書きたいもんですが、今回も相変わらずの「業界がヤバいよ」系の内容です。



僕がこのブログで何度も書いていることに、「ゲストハウス開業セミナーは×」「ゲストハウス開業コンサルタントなんてのも×」というのがあります。今は僕は、“業界が完全に飽和状態なので、現状を包み隠さず発信し、これ以上増やさないことに努める”立場でいようとしておりますので、そういったセミナーやコンサルタント、すなわち「参入を促すことでお金を得ようとする者たち」に対して、否定的なスタンスになるのは当然のことです。


この業界、開業のラッシュは相変わらず収まる気配がありませんが、同時に今では、身売りの話も大量に発生しております。ある宿の経営者は、僕の大嫌いな“ゲストハウス・コンサルタント”もしているのですが、彼の宿も今では、身売り先を探しております。コンサルタントという肩書きは、その事業で成功を収めた者が名乗れるもんだと僕は思っていましたが、もはや何でもアリなんですね〜(笑)。



はっきり言いますが、僕は頭に来ています。彼の宿の、身売りのために発信している情報の中に、ウソが含まれているからです。


彼の宿は、ウチと同じくキャパ15人の小さな宿ですが、年間の稼働率は70%で、月間の売上げ平均は80万円なのだそうです。僕は、都内の宿々に関しては価格設定を常に確認しておりますので、彼の宿が普段、1泊2000円以下なことを知っています。ローシーズンには、1500円で売り出しているような宿です。


これ、どう考えたって、計算が合わないんですよね。稼働率が70%だというのを事実だとすると、仮に1泊を2000円だとしても、月の売上げは60万ほど。逆に、売上げの80万円を事実とすると、稼働が90%に近くなってしまう。よって、70% or 80万、この開示情報のどちらかは、確実にウソなのです。もしくは、ベッドキャパの15人を超えるゲストをムリヤリ押し込むという、卑怯な手(違法行為)を使っているか。

年間の平均稼働が90%に達するなんて、土台ムリな話ですし、月の売上げ平均が80万というのが、おそらく虚偽です(それが本当なら、わざわざ稼働を70%と過小にする意味がありません)。一年で最も混む時期の、4月や8月にはそれくらい儲かったのかもしれませんがね。だいたい、平均稼働が90%なら、この業界では勝ち組中の勝ち組。そんな優良なビジネスを、手放すわけがないのです。事業の売買で、開示した決済情報を粉飾するというのは、れっきとした違法行為ですよ。わかっているんですかね?



そんなウソまみれのチートな身売り話に、騙されてしまう人がいないように、ここでなかなか衝撃的なリンクを貼ります。観光庁が8月31日に発表した、統計調査です。


この調査結果、いろいろと注目点はありますが、まずは先の6月の簡易宿所(ゲストハウスが属する)の稼働率の全国平均が、なんと、なななんと、

27.7% !

とのことで! ガッッビーーーーン(古い)!!

7月でも、34.2%ですってよ奥さん! 壊滅的に低い!! 低すぎる!!!


しかしまぁ、これは茨城県の5.0%とかも含まれている、日本全体の数字なわけで(茨城にあるゲストハウス、大丈夫でしょうか!?)。僕が常々、分析している東京都内だけを見てみると・・・・

52.8%

でして。

・・・まぁ、これは予想通りというか、以前から僕が発信していた「オペレーション設計は50%設定で」や「今年中に最悪、都内の稼働平均は45%になる」に、近い数字です。「政府発表のデータは信用できない」とも日頃から発している僕ですが、これに関しては同意しちゃおうと思います(都合がよくてすみません)。ちなみに、大阪は54.4%で、京都に至っては、なんと31.4%なんですねぇ。この業界、東京もヤバいが京都はさらにヤバい、とは聞いていましたが、本当にそうなんですね〜(涙)。近年増えまくっている、石川も29.7%か・・・。



というわけで、東京都内のゲストハウスの平均稼働率は、今では約53%なのだということです。これは先の6月の数字ですが、この業界では6月はハイでもローでもない、中途半端で平均的な月ですから、年間の稼働率平均もだいたいそれくらいになります。


なので、前述の“オーナーがコンサルを名乗っているくせに身売りしている宿”の話に戻りますが、ここの稼働率が仮に本当に70%なのだとしたら、これはすでに平均よりも大きく高い数字なのです。しかし僕はこの数字に関しては、虚偽ではないと捉えています。この宿は、集客の方法が“とにかく値下げをしまくる”だからです。都内のゲストハウスの最近の平均価格が2400円前後で、稼働平均が53%なわけで、彼らのように1800円とかに設定してしまえば、70%には届くでしょう。値下げをしまくった結果、70%には達したが売上げは月60万にも満たず、経費等を引くと赤字続き・・・で、限界が来たのでしょう。


そして彼らは、撤退の理由も「事業の拡大のため」のように書いています。まぁ、それはそれで勝手に言っていればいいと思うのですが、とにかく、全体的に誠実さに欠けていると感じます。コンサルを名乗っている以上、プライドが邪魔をして「経営破綻しました」とは言えないんでしょうかねぇ? それをごまかすために、剥げまくっているメッキを必死に隠そうとしている最中なわけですね。



これを読んで、「そんなことを書いているアンタ(僕)も、いずれは経営が行き詰まって、身売りをするかもしれないだろうが」と思う方もいるかもしれませんね。僕は、一年ほど前の記事にも書きましたが、いずれ撤退することがあるとしても、

経営が好調でないかぎりは、それを他者に押し付けはしません。

儲からなくて首が回らなくなったら、潔く潰します。カッコつけずに、「失敗しちゃいました!」と素直に認めます。そしてビルを売ります。経営が好調、という状況の上で、僕の個人的な理由で(飽きるとか笑)引退する場合にのみ、身売りを検討します。ウチの営業実績は、毎月このブログにアホみたいに赤裸々に載せているので、粉飾のしようもありませんしね。



僕が、“宿をこれ以上増やさないように努めている”というのは、ウチの経営のために、という一面があるのは間違いありませんが、それ以上に、“胡散臭い連中の口車にのせられて、勢いで開業してアッという間に経営破綻に落ち入る人を、もう見たくない”という気持ちがあるからです。二度も同じことを書くとクドいですが、政府が発表した日本全国の簡易宿所の稼働率平均は、27.7%です。東京だけでも、52.8%です。


「これからゲストハウスを作りたい」という人も、「ゲストハウスの事業買収を検討している」という人も、この衝撃的な数字、この悲惨な現実は、ちゃんと把握しておくべきです。そして、やむを得ず撤退を決定し、身売り先を探すことになった宿は、粉飾等の卑怯な手は絶対に使わずに、とことんまでに誠実で実直になるべきなのです。




2017年9月12日火曜日

沈没船に、手ブラで乗り込む者たち。



最近、このブログは映画等の話題が多く、ホステル経営については、ほとんど書いていませんでしたね。まぁ、これまでさんざん「この業界、供給過多すぎてヤバいよ!」と書いてきましたので、そういう内容に飽きていた、というのはあります。読む方からしても、「またかよ・・」って感じだったと思いますし。



しかし我がYAWP!は9月に入り、思いっきりヒマになっておりまして。なのでネットでいろいろな宿のブログを読んだり、予約の入り状況を調べてみたり等の、「他はやって行けてるのかな?」な活動をしてみまして。普段から読んでいる他宿さんのブログは、いくつかありますけどね。今回は、さらに掘り下げるような形で。


すると、どこもかしこもが凄まじい“予約が入っていない”っぷりで、けっこうな衝撃を受けました。僕が調べるのは小さな宿のみで、ベッド数が50を越えるような中〜大規模な宿は検索すらしていませんが。小規模宿のオーナーさんたちは、今は(というか相変わらず)みんな苦しい思いをしているというのが、よくわかりました。

ウチのように、わざわざ毎月、稼働率を公表している宿など他には皆無ですし、「ヤバいです」や「経営難です」といったド正直すぎる内容のブログは、どこにもありませんでしたけどね。しかし、「バイトをしようかと検討しています」等、やんわりと苦しい胸の内が出てしまっているところはありました。


一方で、「これからゲストハウスをやりたい!」と意気込む者々のブログも改めて大量に発見しましたが、それらを読むと相変わらず、本当に、ほんっっっっとうに・・・現実をわかっていない!! 中には、“業界がすでに飽和状態で、既存の宿々は軒並み苦戦している”・・というのを理解している(書いている)者もいましたが、そんな人でも結局のところでなぜか、「でも、私ならばうまく行く自信がある!」となっている。


この、既存の宿々のオーナーさんたちのブログと、「これから宿をやるぞ!」と意気込んでいる人たちのブログの、印象の差が激しすぎる。現実とファンタジーの乖離、とでも言いますか。



ところでそれに連なる話として、先日、ウチに開業の相談に来た方がおりまして。僕が先日、

持ち物件での開業 or 賃貸ならば自己資金が1000万以上、
その上で稼働50%、値段2000円のオペレーションを組める

・・・以外の方は、お断りします。

と書いた影響か、相談者はしばらくはいなかったんですけどね。



彼に話を聞くと、

・賃貸で物件を探している
・自己資金500万+融資500万で、開業資金は1000万の予定
・稼働は70%予測、値段は3000円に設定

とのことで。

・・・オゥ、全然、僕の提示した条件を満たしていないじゃんか・・・。



しかし、彼なりにロジックはしっかりしており、

「融資が500万ならば、月にたった10万の返済で5年以内に返せます」
「ベッド数は10を想定。タクロウさん(僕)のところ(YAWP)は、15。15ベッドで50%ならば、10ベッドだと75%だということですよね。で、少し控えめにして70%」
「ベッド数をしぼると、一台あたりのベッドを広くすることができ、その分快適さが増すので、3000円設定でも充分に予約は入るはずです!」

そして、

3000円×10(ベッド)×30(日)×0.7(稼働率)で、月の売上げは63万円。

そこから①家賃20万②借金返済10万③サイト手数料8万④光熱&通信費4万⑤諸経費1万⑥人件費・・は完全ワンオペにするのでゼロ

を引くと、残りは20万。

 「20万円あれば、なんとか食べていけます!!」



・・・とのことで。彼曰く、僕のこのブログの過去記事を参考にしてメチャクチャ考えに考え抜いてこの数字に達したとのことでして、僕は正直、それに関しては嬉しかったです。ここまで本気で、オペレーション設計をして来る人はそんなにいませんし。それに、彼のロジックは、それなりに説得力も伴っています。


しかしそこには、ツッコミどころがいくつかあります。まず、月に20万が成立したとしても、それは一月30日完全ワンオペで休み無く働いて、の数字です。日給で6666円。一日12時間強働くとしたら、時給だとたったの500円です。しかも、彼の試算した経費①〜⑥以外にも、経営する上での必然的な出費はまだまだありますので(これは僕も開業してから気付いたことですが)、この数字はさらに下がります。


また、僕が提示した値段2000円&稼働50%というのは、別にウチの環境や経営状況をベースにしているわけではありませんでして。

この業界の顧客(ゲスト)のほとんどは、
値段とロケーションを見て、宿を選びます。
値段を上げる分は、ベッドの質の良さで相殺され、稼働率は変わらない・・・とは、なりません。ベッドが広いかどうかなんてゲストはわざわざ調べてくれず、値段を上げれば単純に、それがそのまま稼働率の低下に繋がります。

というかそもそも、既存の宿々のほとんどはすでに、素晴らしく快適な、滞在環境を用意しています。その上で、今は2000円以下の宿が大量発生中なのです。


あくまで値段を基準に、稼働率&売上げの予測をする(キャパは15で)と、

値段    稼働率  一日の売上げ
1600円→60%  14400円
1800円→55%  14850円
2000円→50%  15000円
2200円→45%  14850円
2400円→40%  14400円

といった感じになる、ということです。そんな計算を元に、僕は2000円50%という数字を、提示しています。

さらにこの流れで3000円まで計算をすると、

2600円→35%  13650円
2800円→30%  12600円
3000円→25%  11250円

となります。仮に、彼の言う“ベッドが広くて快適そう”補正が全くない場合には、3000円設定にすると、稼働は25%ほどに落ち込むと予想されるわけです。


キャパ15で25%なら、キャパ10では37.5%になりますが、その計算はあまり意味がないですよね。とにかく、ベッド数に関係なく、仮に3000円設定にするとゲストは一日あたり4人くらいしか来ませんよ、ということです。“ベッドが快適そう”補正をムリヤリ発動したとしても、せいぜい+1で、5人。3000円×5人=15000円では、2000円設定の50%→15000円と、結局のところ何も変わりません。


そして、仮に一日の売上げが15000円だとすると、月の売上げは15000×30で、450000円になります。ここから、彼の計算をそのままなぞり①家賃20万②借金返済10万③サイト手数料6万(売上げ減の分は調整)④光熱&通信費3万(〃)⑤諸経費1万・・・を引くと、残るのはたったの5万円です。

家賃ー20万・借金返済ー10万の状態でスタートしても、経営は全く成り立たないということです。なので彼のこのケースは、持ち物件(家賃のー20万が消える)か、もしくは自己資金1000万以上=借金無し(返済のー10万が消える)の、どちらか一つだけでも満たしていないと、話にならないというわけです。


というわけで、僕の示した条件

持ち物件での開業 or 賃貸ならば自己資金が1000万以上、
その上で稼働50%、値段2000円のオペレーションを組める

は、根拠無しにテキトウに書いたわけではなく、僕なりにきっちりと計算をした上での、“最低限この状態でなければ確実に失敗しますよ”だということです。



この説明はもちろん、前述の“相談に来た”彼にも話しています(この内容をブログに書くことは、了承を得ています)。しかしそれに対しては、「でも、YAWPさんは2400円で70%じゃないですか〜」という彼の反応でして(まぁ、そりゃそうなりますよね)。ほんと、よくそこまで細かくこのブログを読んでいるもんだ・・・。


ウチはまず、キャパが12(時期によっては10)の設定で、稼働率も、キャパ設定に沿って計算しています。単純な計算として、キャパ12の70%は、キャパ15だと56%になります。

また僕は、これまでの実績を元に、“この期間は確実にゲストが少ない”という時期にはそれなりの頻度で、宿を閉めてお休みをいただいております。その分も、稼働率の計算には入っておりません。

仮に、ウチが休んでいた日=ゲスト0人だったとして、2017年1〜8月の総合稼働率を出すと、1391(全泊数)÷243(日)=5.72(一日あたりのゲスト数)、5.72÷12(キャパ)×100で、47.7。ウチがもし、休みが一切無く、キャパ12で完全に固定の宿だったという仮定で計算したとしたら、今年のこれまでの稼働率実績は、およそ48%だったということです。

そしてこれはあくまで、現状の話です。これから先はますます確実に、厳しさが増します。2000円50%のオペレーション設計の提示をしているのは、あくまで「今、開業するならば」です。来年には、1800円40%とか、そんな悲惨な状況になっているかもしれません・・・。



もはやこの業界は、ウチのような小さな宿は、賃貸物件かつ借金有りの状態では、生き残ることが出来ないのです。そんな脆弱な基盤の上では、このビジネスは、確実に失敗します。あなたがこの沈み行く船に乗り込むのなら、せめて浮き輪くらいは持って来ないとエラいことになりますよ、ということです。


前述の“相談に来た”彼には、いずれ開業のチャンスが来ればいいなと思いますし、違う業界に行くにしろ今のお仕事を続けるにしろ、このまま志を高く保ち、がんばってほしいと僕は思っています。




2017年9月5日火曜日

皆さまへの、お願い・・・?



今回は少々、趣向を変えまして。
(いつもの営業実績報告は、最後に載せます、、、)



いきなりですが、これを読む皆さまの内のどなたか、我がYAWP! backpackersにお金を寄付していただけませんでしょうか?


ウチの宿には、屋上があるのですが、オープン以来2年半、全く有効活用できておりません。当初は、人工芝を引いて、裸足で寝転がってのんびりできるイメージで、夏にはバーベキューでもして、ウチに泊まるゲストたちに喜んでもらいたい!と考えていたのですが。ウチは黒字経営が続いてはいるものの、経営的にそこまでの余裕がなく、いまだに実現できておりません。

どうせなら人工芝だけでなく、ウッドデッキも設置できれば、最高にハッピーです。そんな僕の理想の屋上環境を整えるために、業者さんに見積もりを出してもらったところ、人工芝が30㎡で18万円(施工費込み)。ウッドデッキが10㎡で32万円(施工費込み)。よって合計で50万円あれば、夢が叶います! 世界中から来るバックパッカーたちに、これまで以上に快適な滞在をしていただけます!!

目標額、50万円!

お1人1万円として、50人の方に賛同していただければ、充分に届く金額です。なので皆さま・・・・

・・・


・・と、ここまで読んで「おぅ、いいじゃない、1万円くらい寄付してあげようじゃないの」と思っていただいた方。あなたは素晴らしく優しいです。ナカマや絆や縁を大切にする、たいへん心のキレイな方です。

逆に、ここまで読んで「おいおぃ、何だよそれ?」「えぇ〜、急にどうしちゃったの?」「なんだかガッカリ」「お前、そんなセコいキャラだったっけ?」と思った方、あなたは、間違いなく僕と気が合います(笑)。



上記の「お金を寄付してください〜」は、全部ウソです。僕に、そんな気は全くありません。YAWPの屋上の環境を物足りなく思っているのは事実ですが、いずれ改修するとしても、もちろん自己資金でやります。すべてテキトウに書いたので、見積もり金額もテキトウですが(笑)。


なんとなく気付いた方もいるかもしれませんが、これは、クラウドファンディングのマネをしてみただけです。ズバリ、茶化しています。文頭に、「ゲストハウスで外国人をおもてなしプロジェクト」とか書くと、よりそれっぽくなったかもしれませんね(笑)。


しかしこれは、ただのマネごと、ウソの羅列でしたが、書いてみて僕は凄まじく恥ずかしい気分になりました。これを、自信たっぷりに発信できる人、キラキラした瞳で「みんなで一緒にやろう!」となれちゃう人の、気がしれない。はっきり言って、寒気がします。



クラウドファンディングというものは、僕は存在を知った時点から違和感を覚え、大嫌いなシステムでしたが、なんだか最近ますます耳にするようになったと感じるんですよね。これって、要はただの“金の無心”、“せびり”“たかり”ですよね。横文字でカッコよくして、その情けなさをオブラートに包み、まるでイケてる行為のように装うのは、やめてほしい。


僕は、クラウドファンディングに関わる者や事柄のすべてを、批判したいわけではありません。営利目的ではなく、発案者の私欲を全く起源にしていない、ボランティア活動とか、ドッグシェルターを作りたいとか、そういうものに関してはこのシステムはとても有効だと思いますし、どんどん活用するべきだと考えます。しかし、

・写真展をやりたい
・CDを自主制作したい
・絵本を出版したい
・自転車で日本一周をしたい
・多国籍バーを開業したい

・・・といった類いの、「夢を叶えたい!」系のやつ。

そんなもん、
自分の金でやれよ!

んでもって、
他人の金でそれをやって、何が楽しいんだよ!!

と、僕は声を大にして言いたい。



夢を叶えるための資金がいる、という人はまずはとにかく、ひたすら必死に働いて、自分でお金を貯めてください。どうしてもこのタイミングしかない、しかし今は資金が足りなくて困っている、というケースには、親や親戚や銀行やらに頭を下げまくって、下げまくって下げまくって、情けなく悔しい思いにたっぷり駆られながら、どうにか借金を無心してください。そして、その借金には利子をつけ、必ず返済してください。


他人から恵んでもらったお金で、あなたの夢を叶えないでください。そんなものに、達成感などありますか?



とある駅前で、学生たちが募金活動(赤い羽等)をしていたら、募金をしようという気にもなります。しかし、いい歳した大人の誰かが「夢のマイホームを建てたいので、お金を恵んでください」と書かれた箱を持ってそこに立っていたとしたら、笑ってしまいませんか?「自分の金でやれよ!」と、ツッコミたくなりませんか? “夢を叶えたい!”系のクラウドファンディングとそれの、どこが違うというのでしょうか?


厳しくてすみませんね。しかし、僕のいるこのゲストハウス業界では、引き寄せられる人々のカテゴリ傾向が近いのか、この「クラウドファンディング」というキーワードを、よく耳にします。ナカマ、絆、夢、といったワードが大好きな人たちのことですね。僕のところに開業の相談に来る方の中にも、「開業資金は、クラウドファンディングで集めるつもりです」という者がたまにいて、僕は呆れてしまいます。


ゲストハウスの開業にあたり、僕もそれなりに大きな借金をしていますが、借入先にはもちろん、完璧な事業計画書を提示し、頭を下げまくり、融資を決定していただいております。借金ですから、それがカッコいいことだとは全く思いませんでしたし、要は「たっぷり恥をかいた」わけです。

クラウドファンディングで資金を集めようとする連中のほとんどから感じられるのが、この「恥をかく」の意識がない、ということですね。それどころかむしろ、「カッコイイことをしています!」の気分の者が多い印象です。


まぁ、クラウドファンディングというものはスモールコミュニティで、そういうのが好きな者が集まって内輪でやるものだから、と言う人もいまして。その意見には、僕も異議はありません。しかし、「クラウドファンディングに挑戦する=カッコいい」が成立するのは、その内輪の中だけの話です。その外にいる、世間一般の多くの人があなたのその行為を、「ダサい」「情けない」「気持ち悪い」といったマイナスの方向に見ています。せめて、それくらいは知っておいてください。



なぜ今、こんなことを書いたのかというと、まずは前回の下世話なゴシップ系の記事の続きといいますか、“女優の真木よう子が、写真集を出版&コミケで販売、するための資金800万円をクラウドファンディングで募ると発表”→“批判殺到で炎上”→“謝罪&撤回”の流れが、面白かったからですね。僕は、芸能人の不倫は笑って見れる人間ですが、この件に関してはちょっとムカツキました(真木よう子に対して)。まぁ、これは僕のそもそもの“クラウドファンディング、大嫌い”という価値観、ありきの感情でしたが。


また、今現在、僕の友達というか知り合いというかのとある者が、まさに超個人的な「夢を叶えたい!」系のクラウドファンディングをしていまして。僕は彼の、その行為自体に正直ガッカリしましたので、寄付しないのはもちろん、さらに「お前のそれはただのタカリだぞ!」「目を覚ませ!!」と、わざわざ言い放ってやろうじゃないか、ということです(笑)。




最後に、月初めのいつものやつです。↓↓↓



【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1705)】

 ①アメリカ     284
名(+6)
↑②日本       204 (+20)
↓③イギリス     199 (+10)
 ④オーストラリア  175 (+1)
 カナダ      148 (+3)
 ⑥ドイツ       89 (+2)
 ⑦フランス      50 (+1)
↓⑧台湾        49
 ⑨ニュージーランド  40 
 ⑩スウェーデン    39 (+2)



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)
8月:66(234:3.55:75%(12)

計:1705(5478:3.21:71%※)
※稼働率のみ、直前一年間の平均



この夏は、expedeiaに載せた影響もあり、日本人のゲストが圧倒的に増えましたね〜。





2017年8月29日火曜日

ついでに、映画「マギーズ・プラン」を語る!



暑い! あっつ〜い!! 夏が悪あがきし過ぎてる!!!

僕は夏よりも冬を愛する男なので、ほんともう、嫌になっちゃいます!!



僕の先週の五日間の休みは、予定通りに、ほとんど何もせずでした。友人たちと麻雀を一度して、一日だけ、実家に帰り。あとは仲の良い友人との飲みが一度。他は完全に家でダラダラでした。


映画は・・・DVDを3本だけで、僕にしてはあまり観なかったです。映画館にも行かず。

その3本は、「マギーズ・プラン」「渕に立つ」「皆さま、ごきげんよう」だったのですが、正直、どれも凄まじくつまらなかったです(涙)。すべての映画で、少しも気分が盛り上がらず、感動や興奮もなく。

僕なりにアンテナを立てて面白そうな映画を選んでいるので、3本連続でハズレなケースは、なかなかないんですけどね。まぁ、今回はアンテナの調子が悪かったのでしょう。



その3本の内の、「マギーズ・プラン」。アメリカ産ですがマイナーな映画なので観た方は少ないでしょうが、これはつまらないながらも、語りたくなる作品でした。前回の「LA LA LAND」同様にネタバレしますが、今回は公式の作品紹介の“あらすじ”に書いてある内容を、はみ出ない範囲に留めます(なので、未見の方も読んでいいかと思います)。




主人公(30歳くらい?)のマギーは、どこかフワフワした印象の、何考えてんのかわからん系の女性でして。妻も子供もいるジョン(40歳くらい?)に恋をし、いい関係になります。わかりやすく、ゴリゴリの不倫ですね。

二人が初めて身体の関係になった後、いきなり場面が変わって、次のシーンは三年後にワープします。すでにジョンは奥さんと別れており、マギーと再婚して二人の間には幼い子供もおります。

要は不倫&略奪婚の流れで一気に進むわけですが、ジョンは前の奥さんや子供達ともしょっちゅう連絡を取っており(隠れてではなく)、今でも仲良し。前妻が仕事で忙しい際にはマギーが子供達の世話をしたり等、二つの家庭の間にドロドロ感は全くなく。ものすごくライトな、恨みつらみ無しの、皆ハッピー状態でして。

しかしジョンは、厳しい性格の前妻と別れ、ユルいマギーと一緒になったことで、夢であった小説家を本格的に目指すようになり、全然働かない。家事もせず、わがままし邦題。完全に“我が家にはお子ちゃまがもう一人”状態になっており。

・・・で、マギーは「こんな結婚生活、なんか思ってたのと違〜う」という感じで、ついに決断します。「ジョンを前妻に返しちゃおう」と。



僕はこの映画の鑑賞前から、主人公が前妻に旦那を返すストーリーだというのは知っていましたが、「私もジョンを本当に愛している」「しかし彼は前妻との方が幸せなんだ!」という葛藤を描く、もっと崇高な、愛のある展開だと予想していたんですよ。それがなんと、ここまで違うとは・・・。

この映画は、完全に一方通行なマギーの気分のみで、「妻子ある人を好きになっちゃった〜」「不倫して奪い取っちゃった」「彼と結婚したけど、なんか違う」「こんな旦那、い〜らない」と移り変わるわけです。この女、よく言うと“自由”で“素直”ですが、ハッキリ言って、すげぇ思慮が浅い! アッタマ、わるっ!!


彼女のその決断以降の、展開の詳細はここでは書かないでおきますが、僕としては印象の逆転はなく、イライラが最後まで継続した映画でした。マギー(みたいな女性)、僕は大嫌いです。



しかしながら僕は、羨ましいとも思ったんですよ。何に対してかというと、このライトさにです。不倫して略奪婚して、やっぱりや〜めたで「前妻に返します」。二人の間には、赤ん坊がいるというのにですよ。なんという自分勝手、無責任さです。こんなマギーの行動、日本でやったら大バッシングの、大ブーイングの、袋だたきですよね。


でも、アメリカではこんな自己中女の物語が、普通に企画を通り、さらりと映画化されるわけです(ヒットはしなかったようですが)。そして映画ではむしろ彼女は、その素直で明るい性格から、愛されるべき存在として、描かれているように感じます。

別に直接、外国人から感想を聞いたわけではないのですが、欧米人はおそらくこの映画を観て、マギーに対して腹を立てないと思うのです。微笑ましく観れると思うのです。しかし、僕はイライラしてしまった。

といっても僕は、倫理的に許せなかったわけではないです。彼女のその、考えの浅さ、テキトウに生きてるっぷりに、腹を立てた・・というよりも、呆れただけです。僕は、不倫や略奪婚については、それは当事者間の問題で、周りがとやかく言うことじゃない、という考えの持ち主です。




日本人は、倫理観の押しつけが過ぎます。ここ1〜2年、芸能人の誰それが不倫した・・というニュースが畳み掛けるように続き、全く途切れていません。そのほとんどで、よってたかっての総バッシング状態になります。


簡単に思い出すだけでも

川谷絵音♡ベッキー
宮崎議員♡?(忘れた)
乙武洋匡♡たくさんの女性
とにかく明るい安村♡一般の人
ファンキー加藤♡柴田の嫁
三遊亭円楽♡?(忘れた)
ハイスタの人♡マギー
渡辺謙♡一般の人
中川議員♡一般の人
橋本市議♡今井議員
医者♡斉藤由貴
宮迫博之♡モデル
俳優♡上原多香子

・・・とまぁ、こんなもんでしょうか。この2〜3倍は、あったような気がしますが(笑)。僕は高尚な人間ではありませんので、それら全ての下世話な報道を、野次馬気分で面白半分に見ていましたが、彼らに対して腹を立てたことは一度としてありません。芸能人の誰が付き合おうが別れようが略奪しようが、僕とは関係ない出来事ですし。芸人さんなら、面白ければリスペクトしますし、ミュージシャンなら、ステキな曲を作ってくれれば、それでリスペクトです。

上記にいくつかある、国会議員や地方議員の不倫も、世間では「俺らの税金でメシ食っているくせに!」と怒っている人が多いようですが、僕はなんとも思いませんね。政治家なのですから、政務活動さえしっかりやってくれれば、それでいいです。まぁ、上記の議員の方々は政務活動も残念な感じなので、仮に僕のいる選挙区で立候補されたとしても、僕は投票しませんけどね。


上記最後の、元SPEEDの上原多香子さんの不倫(疑惑)、三年前にミュージシャンの夫が自殺した原因が彼女の不倫だった・・との報道で、彼女は過去最大級のバッシングに晒されていました。僕はこれに関しても、彼女をとても気の毒に思います。こんなことを、わざわざ表明する必要はありませんけどね。

彼女の不倫が事実で、実際にそれを苦に旦那さんが自殺したのだとしても、僕は彼女に対してマイナスの感情は覚えません。彼女がした過ちと、それによって受けた罰との、バランスが悪すぎます。夫の自殺という衝撃で、心を痛めた弱者を、さらに痛めつけたがる者が、日本にはこんなにも多いものかと、僕は悲しくなります。


こういう意見を表すと、「それを被害者の家族の前で言えますか?」といったロジックで反論する者が現れますが、これって本当にレベルが低いと思います。事件に直接関係ない者々が、勝手に被害者と加害者に線を引き、なぜか被害者側に思いっきり寄り添って自分も被害者気分になっている。僕は、旦那さんが自殺したことがよくないと言いたいのではありませんよ。あくまで、上原さんをここまで厳しく叩くのは、おかしいと言っているのです。


誘拐殺人事件なんかがあったりすると、日本ではそのネット記事に「かわいそうに」「辛かったよね・・」「寂しかったよね・・・」といったコメントが殺到する。そこに「子供を深夜に外に出す親にも問題がある」といった意見があると、お決まりの反論「家族の前で言えますか?」で、やっつけた気になっている。この感じ、本当に気持ちが悪い。

不倫では、やられた方の正妻(夫)の気持ち(思い込みですが)を勝手に降ろして来て、「許せない!」と怒り出す。自分の一方的な倫理観を元に、それをハミ出る行為をした者を激しく攻撃する。なんなんですかね、この風潮。とにかく日本には、“被害者”に共感したがる者が多すぎます。



自分と関係のない者が、関係のない所で誰と恋していようが、どうだっていいじゃないですか。僕は、戦争や虐殺などの、世界中の大きな問題に対しては、激しく怒ります。戦います。権力者の横暴や、政治の不正などにも、憤ります。それは、被害者がかわいそうだからではないです。世の中が、平和で平等であってほしいからです。


不倫は、犯罪ではないのです。当事者が、それを許せるならいい感じに解決すればいいですし、許せないならば離婚すればいい。被害も加害もなく、ただ、それだけのことです。芸能人の不倫のニュースにいちいち反応するのはバカらしい、そんなのはネタとして楽しめばいいだけだと、僕は思うんだけどなぁ。


というわけで、映画「マギーズ・プラン」は、つまらないですし主人公の頭の悪さにイライラしますが、“他人の不倫なんて、どぉでもよくない?”というライトさがもっと世間一般に広がってほしいと思いますので、僕はみなさまにおススメします(笑)。





2017年8月20日日曜日

改めて、映画「LA LA LAND」を語る!



8月、おかげさまで前半は混んでいました。稼働は90%越えです。しかし後半は、昨年同様に、ガクッと減る感じでして。稼働は50%を下回ると思われますので、8月全体では、足して2で割って70%くらいでしょうか。う〜ん、まぁ、ボチボチ。


ちなみに、本日20日から24日までの五日間は、お休みをいただきます。休み無しがずっと続き、単純に「疲れちゃった」からです。よって今回も基本的には、誰とも会わず、何もしません。相変わらず映画を観たり本を読んだりで、ひたすらダラダラします。



しかし最近、映画、観たいのがないんですよね・・・。ベタに、スパイダーマンでも観るかなぁ。というか考えてみたら今年って、僕にとっては「公開前からワクワクが止まらない」映画が、すごく少ないです。観たくてしかたがない、というよりも、映画館で映画を観るという活動自体が好きだから、それなりの頻度で映画館に行き、その時のラインナップでベストと思うものを選んでいる、といった感じです。


しかし、今年はもう、それでもいいです。3月に観た「LA LA LAND」が、圧倒的に素晴らしかったので。この作品に出会えただけで、大満足な年だったと言えます。2017年の私的no.1は、おそらくこの映画で確定でしょう。


「LA LA LAND」は、実は8月2日にDVDが発売されておりまして、僕はその日に購入し早速、再鑑賞しました。3月に一度観て、公開期間中にもう一度映画館で観ようと思っていたのですが、結局叶わずで、少し間が空きました。ちなみに僕は気に入った映画は、基本的には全てDVDを購入しています(180枚ほど所有)。



いやぁ〜それにしても・・・二度目だというのに、またしても泣きましたよ。改めて、ボロッボロのグズグズに泣きました。周りを気にしなくてよかった分、映画館で観た初回よりも、泣いたかもしれません。

僕の涙腺刺激コンテンツ(観たり聴いたりすると必ず泣けちゃう)は、これまでは映画では「いまを生きる」、歌では「人生という名の列車(no plan の方)」くらいしかなかったんですけどねぇ。どうやら、「LA LA LAND」もそこに仲間入りしたっぽいです。



しかしながらこの映画、世間一般ではけっこう賛否が分かれています。それはまぁ、僕としてもわからんこともないのですが、しかし大絶賛派の僕としては、「この映画を“嫌い”とか“つまらない”ってぇ連中とは、絶対に友達にはなれない!」と言えてしまうくらいの、熱い思いがあります。


けれどもまぁ、否定派の人の意見も聞いてみようじゃないかと思い、テキトウにネットに転がっている批評(素人さんの)を読んでみたのですが、なんというか僕は、それらに対して根本的なズレを感じたんですよね。例えばとある肯定派の人は、「10代20代に否定派が多く、30代以上はほとんどが肯定派」「すなわち、恋愛経験の多さに比例する」と分析しており。それもまぁわからなくはないのですが、「恋愛経験の多さによる」というと、「これをわからないって? さてはオヌシ、恋愛経験が浅いな?」と、上から目線な感じがします。僕はこの映画をどう受け取るかは、恋愛経験というよりも、恋愛の傾向みたいなものによると思うのです。



【ここから先↓↓↓は、映画の内容がネタバレしまくりなので、鑑賞前の方は読まない方がいいです!!】


僕は、これまでの38年の人生で、それなりの数の女性と付き合い、その全てに別れがあり、今はその元カノたち、誰一人とも繋がっておりません。電話番号やメールアドレスは全て消してしまいましたし、facebook等のSNSでも完全に関係を断ち切っております。


元カノたち全てが、その面で僕と同じ価値観だったわけではないでしょうから、これは、基本的には“僕が”貫いているポリシーです。そしてこれは、今後も確実に変わらない、確固たるものです。

僕のそのポリシーは、恋人がいる時にも丸出しにしているので、別れの際に「友達に戻ろう」と言われたことも、これまでで一度もありません。僕にとっての恋の終わりは、すなわち関係の終わりです。元カノから、しばらくたって連絡をもらい、ヨリを戻したことは何度かありますけどね。



観た方ならばわかりますが、「LA LA LAND」は、きらめく恋のトキメキを主眼に描いているのではなく、むしろ恋の終わりを描いています。そしてそこには、「さようなら」や「別れましょう」といったセリフは、存在していません。しかし、あんなに愛し合っていた主人公の二人、セブとミアは、物語の最後に別れることになる、というか、別れてしまっています。


以前、とある批判的な人が、とあるサイトに「昼の展望台のシーンから先の、二人の物語は描かれず、いきなり5年後にスキップする」「その間に、どういった経緯でミアがセブを捨てたのかを、観客には見せない。そこがダメ」的なことを書いていたのです。僕はそれを読んで、「この人、な〜んにもわかってねぇ〜」と思いました。ミアがセブを捨てた?というのは、フランスに渡ってスターの道を歩み始めたミアが、金持ちイケメンと出会って恋に落ちて〜・・・的な物語を、勝手に想像したのでしょうね。ラストの、寂しそうなセブを見て、振られた男の末路だと捉えたのかもしれません。


あれはどう観ても、あの展望台のシーンで、セブがミアに別れを告げたのです。「別れよう」「さようなら」といった、わかりやすいセリフは発していませんが。一緒にフランスに行くことをイメージした(そう言ってほしかった)ミアに対し、セブの言った「俺はこの街に残る」。これこそが、彼にとっての別れの言葉です。ミアではなく、セブの方から、別れを選んだのです。あのシーンはその前提で観ると、ミアの表情の移り変わりが、本当に切ない! エマ・ストーン、素晴らしい演技をしています!!





そして、展望台での別れからは、彼らは一切の連絡を取っていません。完全に、関係を断ち切ったのです。これは僕の想像ではありますが、間違いないでしょう。二人にとって、愛し合っていた日々が本当に大切だからこそ、お互いに、その記憶を心の奥の奥に、しまいこんだのです。簡単に「久しぶり!」「元気〜?」とかいった連絡が出来るような、気軽な繋がりではないのです。


ではしかし、なぜセブは別れを決意したか?・・なのですが、これまた勝手な決め付けで、僕はこう考えます。「ミアの人生の物語における、自分の出番を理解した」と。彼は、ミアと結婚し一生を共にするのではなく、あくまでミアの成長を支え、ステップアップのきっかけとなる存在、との立場を受け入れたと思うのです。「好きだから、ずっと一緒にいたい」ではないのです。「好きだからこそ、出番が終われば、あえて去ろう」なのです。


僕も、出番を理解し、「好きなのにあえて別れた」経験は何度もありますので、このセブの決断に共感しまくりで、涙が止まらないです! そして極めてタチの悪いこととして、こんな形で別れた元カノのことは、その後もずっと好きでいてしまうんですよ!! ヘタしたら、僕がこれまで結婚できていないのも、長いこと彼女ができずに干上がっちゃっているのも、元凶はここにあるのかもしれません(笑)。


ラストシーン。きっとセブも、新しい彼女とかできなかったんだろうな〜と、僕は勝手に妄想で決めつけて、勝手に共感します。そして、勝手に自分の記憶の中の元カノを思い出して、いろいろと思いを馳せて泣けてしまいます。ほんとヤバいです、この映画。



逆に言うと、この映画を酷評する人は、

・恋人と別れても、友達に戻れるし連絡もする
・思い出を、宝物として心の奥にしまった、そんな相手がいない
・ちゃんと「さようなら」がないと、別れに気付けない
・“好きだけど、あえて別れる”の経験がなく、“別れる=冷めた”である

・・・そんな人たちだと思うわけです。こういうタイプは、たしかに若い世代ほど多いでしょうから、そういう意味では世代間ギャップがあるという分析は、納得できます。




僕は、学生時代に読んだ漫画「ツルモク独身寮」で、初めて恋愛を学んだと思います。あれは男1女2の三角関係でしたが、選ばれなかった方の彼女、ともみちゃんの最後の登場シーン&セリフ「知ってるよ、そんなこと・・・」に、当時ガキながらも僕は、感動してしまいまして。そして、そのシーン以降、ともみちゃんは漫画に一切出て来ない。話題にすらあがらず、完全抹消状態に。そんな潔い別れっぷり、恋の去り際の美学を、僕は「ツルモク」から学んだのです。


僕にとって、セブとはすなわち、ともみちゃんだったのです! この、「ちゃんと去る」感。僕としては、恋愛の傾向というか、恋愛に対する美学、と言ってもよさそうです(あえて、カッコつける)。恋人と別れても友達に戻れちゃう、気軽に連絡をとりあえちゃう者々とは、僕は根本的に美学が違う!!



「LA LA LAND」は、極めて優れた“語りがいのある映画”です!!

こんな感じで、一緒に熱い映画談義をしたいという方がいましたら、僕はYAWPでいつでもウェルカムですよ〜!!




2017年8月15日火曜日

ありがとう、向井さん!!



先月末、ジャパンバックパッカーズリンク代表の、向井通浩さんが、亡くなったそうです。


「亡くなりました」ではなく「亡くなったそうです」にしたのは、関係のある方から直接伺ったわけではなく、人づての伝聞の情報だからです。そして僕に、“まだ、信じられない”という思いが強くあるせいもあります。先月の後半まで、いつもと変わらずに、楽しく有益な情報をfacebookやtwitterにあげまくってくれていましたので。逆に言うと、とある日からプッツリとそれらの更新が途絶え、僕は「どうしたのかな?」と心配していたのですが。まさか、お亡くなりになったとは。本当に、急で驚きました。


向井さんは、一般的にはどれだけ知られているのかわかりませんが、このホステル(ゲストハウス)業界では、知らない者がいないくらいの有名な方です。元々は世界を旅するバックパッカーで、日本でも安宿の文化を普及させたいと、世間への発信を続けておりました。ジャーナリストとして、雑誌やTVからの取材の依頼も多く、仮にTV番組“マツコの知らない世界”でゲストハウスが特集に組まれたとしたら、ナビゲーターとして呼ばれるであろう、いや、呼ばれるべき方です。


彼はとにかく、この業界に関して、圧倒的に詳しいのです。業界全体の把握や分析に長けているのはもちろん、個々の宿々の経営状況やオペレーション設計まで知っているような方なのです。実は、僕が知ったように書いている、いろいろな情報や分析の、発信源の多くは向井さんです。このブログは、【※ソースは向井さん】だらけだったわけです。



向井さんは、新たにオープンした宿も、くまなくチェックしています。工事中どころか、着工前、なんなら計画が立ち上がった時点でもう、情報をつかんでいたりします。なので彼と僕との関係も、僕がYAWP!をオープンし、彼がウチに来てくれた、という出会い方です。


二年前の夕方頃、YAWP!にひょっこりと現れた向井さん(事前に連絡はいただいていました)。その第一声に、「素晴らしい。これぞまさにバックパッカー宿ですね〜」と言っていただけたのは、僕は今でも忘れられません。向井さんのことは、僕は以前から知っていましたので、僕なりにそれなりに緊張していたのです(僕が人と会うことに緊張するのは、極めて稀です)。しかし、挨拶よりも先にそんなありがたいコメントをいただき、僕はホッと胸を撫で下ろしたわけです。そして彼とはそれから2時間ほど、いろいろな話をして盛り上がりました。その後も、年に二回程度ですがお会いすることができ、一緒に飲んだりもしました。



ゲストハウス・ジャーナリストとされる方は、向井さんの他にも、何人かいらっしゃいます。しかし僕は、向井さん以外の方とは、現状で繋がってはいません。それは単純に、向井さん以外の方にウチに来ていただいたことがないせいもありますが、それよりも僕は、向井さんの、ジャーナリストとしての姿勢を尊敬しているからです。



向井さんは、新規オープンの宿のオープニングパーティー(たいていが巨大な宿です)に呼ばれることが多いようですが、何と言いますか、いわゆる“提灯記事”を全く書かないのです。どんなに接待を受けまくろうが、魅力を感じない宿のことは、絶対に褒めない。推薦しない。むしろ、なんならば、クソミソのケチョンケチョンに酷評します。「ゲストハウスは素晴らしいよ!」「ここ、おすすめ! ここも、おすすめ!!」を発信するばかりの、博愛でヌルいジャーナリストではないのです。なので、敵もたくさんいたと思います。

これは向井さんが、本当にホステル&ゲストハウスを愛していたからだと思います。なので、嫌われるのを分かった上で、この業界の玉石混交の“石”を、積極的にやっつけようとしてくれたわけです。これは、僕も同じ考えです。昨今のホステルの爆発的増加傾向を止めたいのではなく、“つまらない宿”がこれ以上増えて欲しくないのです。



さらには僕が向井さんに共感する部分として、「“ゲストハウス開業セミナー”は許せない」がありました。向井さん以外のゲストハウスジャーナリストの方は、こういった胡散臭いセミナーに関わっているケースが多いです。「ゲストハウス経営はこんなに楽しい」「あなたもやってみませんか?」を拡散し、誰にでもいい顔をし、無責任にナカマを増やそうとする。もちろん、有料で。向井さんの元にも、アドバイスを求める開業志望の者が多く訪れたようですが、彼はお金はとらず、業界のリアルな現状をちゃんと伝えてくれていました。


向井さんは、ゲストハウスの経営というものが、いかに儲からないか、いかにキツい仕事か、そういったマイナスの面も発信し続けてくれていた、とても貴重な存在だったのです。急激な飽和の兆候、昨今のすさまじい開業ブームに対しても、危険性を訴え続けてくれていました。少し前にこのブログに、僕は「2014年の時点で、この業界の未来への警鐘を鳴らす方がいた」と書きましたが、これはまさに、向井さんのことです。


要は、向井さんというのは、「日本のホステル・ゲストハウス業界の苦しい現状を包み隠さず訴え」「その上で優れた経営センスのある方や、本当にバックパッカーマインドのある方の参入を期待し」「素晴らしい宿々が揃い、業界全体の魅力が増し、この文化が世間一般に普及することを夢見る」そんな素晴らしいジャーナリストだったのです。



というわけで今回、向井さんを失ったというのは、このホステル・ゲストハウス業界にとっては、すさまじいダメージなのです。本当に、残念です。



向井さんは、亡くなる直前に、経営難による廃業を決意したゲストハウス経営者に対して、その決断を尊重し今後の人生を応援する、とても温かいメッセージを贈っていました。


向井さんは、そんな、優しい方でした。これからも、前途多難なこのホステル・ゲストハウス業界を、天国から見守っていただけると思います。


僕とは二年という、短い間でしたが、本当にありがとうございました!!


昨年の業界人飲み会で。左奥が向井さんです。





2017年8月8日火曜日

暑すぎてもう、ぃやんなっちゃう!!



まずは月初めの、いつものやつです!



【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1639)】

 ①アメリカ     278名(+10)

 ②イギリス     189 (+2)
↑③日本       184 (+15)
↓④オーストラリア  174 
 カナダ      145 (+5)
 ⑥ドイツ       87 (+2)
 ⑦台湾        49
↑ フランス      49 (+2)
 ⑨ニュージーランド  40 
 ⑩スウェーデン    37 (+2)



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)

計:1639(5244:3.20:70%※)
※稼働率のみ、直前一年間の平均




いやぁ、まいりました。5月の総括の際に僕は、「ハイシーズンなのに60%を切るなんて、超ヤバいよ〜」的なことを書きました。そして7月はさらにハイシーズンな上に、expediaでの予約受付を開始したというのにもかかわらず、その5月の57%すら下回る55%でした。ガックリ(涙)。総泊数が1多いのに、稼働が低くなっているのは、5月の方が多く休日をいただいているためです。


そのexpedia、受付を開始してからの二週間はそれなりに好調だったものの、予約申し込みゲストのほとんどが日本人の方々だからか、7月〜8月のお盆の頃までの週末がすべて売り切れてからは、パッタリと予約が入らなくなりました。週末は、hostelworldだけでも埋まると思われますので、そういう意味ではexpediaに登録したことによる恩恵は、今のところはあまりないですね(涙)


先月は、相変わらずノーショウがちらほら発生し、「ヤレヤレだぜ・・」という感じでしたが、それよりも残念な傾向が発生しておりまして。僕としてはそっちの方が問題でした。




7月の総泊数186を、4(週)で割ると、一週間あたりのゲスト総泊数はおおよそ46になりますが、この46は毎週、似たような偏りがあり。

日曜日:7
月  :
火  :
水  :
木  :6
金  :12
土  :12

という感じです。


要は毎週、金曜日に一気にゲストが増えてフルになり、日曜〜月曜日あたりにドドッと減ってスカスカになる、そんな波の繰り返しでした。もちろん多少のズレはありますが、大まかに言うと毎週が、だいたいこんな感じでした。



平日(月〜木)と週末(金〜日)の間に、なぜそんな大きな差があるのか。その理由は、どシンプルかつ、くどいほどにココに書いているものです。この7月は、他の宿々の平日の価格設定が、壊滅的に安かったのです。ブッキングサイトに1000円台の宿が連なる中、2500円のウチが選ばれることは、稀だということです。逆に、そんな“平日1000円台設定”の宿でも、週末はウチと同じ位かウチより高く設定しておりますので、週末のみウチはゲストに選ばれるのです。


これは、根拠のない話ではありません。僕はけっこうなデリカシーのない人間(笑)ですので、日曜or月曜日にドドッとチェックアウトするゲストたちの内の、「まだ東京にいるけどさ」な方々に対して、僕は「どこに移るの?」「いくらだった?」と、いつも遠慮なく聞いていました。おそらく10人くらいには聞いたと思いますが、その応えはなんと、すべて1000円台、1500円やら1800円やらだったのです。そして、彼らの多くが「もっとココにいたいと思うんだけどさぁ、他が安くてね〜」という話をします。


う〜ん。哀しいっす・・・。ゲストが宿を選ぶ基準の第一は、値段だというのは理解していますけどね。それにしても、はっきり言いまして、“経営が破綻状態になって値下げしまくってとにかくムリヤリ集客している”宿々に、足を引っ張られている感が強いです。こういった“無謀な値下げ合戦”状態が、その業界全体をダメにするというのは、宿泊業に限らないことだと思いますけどね。


これからやって来るローシーズンが、マジで恐ろしいです・・・。この流れだと、超激安の1000円や1200円に設定する宿が、大量発生するかもしれませんねぇ。くわばら・くわばら。



今回はこの先に、他の話題の記事も書いていたのですが、そちらは別枠で更新した方がよさそうだと思いましたので、ここまでとします(近日中に、更新します)。せっかく読んでいただいたのに、内容が薄い感じで、どうもすみませんです!!



最近は、10代の若者が多いです




2017年7月30日日曜日

彼らの「いらないものは、いらない」を、理解する。



僕は昨年の8月に、“日本人は、親切ではない!”という記事を書きました。今回は、しばらく間が空きましたが、それの第二弾のような気持ちで書きます。


前回、僕は日本人の親切心の問題点として、アクティブ(能動的)ではなくパッシブ(受動的)なのが良くない!と訴えました。日本人は、困っていたり具合が悪かったりな人に対して、向こうが「助けて!」と訴えれば皆で助けに向かうものの、そうではない人に対して「何かお困りですか?」「大丈夫ですか?」と能動的に声をかける者は皆無だと。特に日本人の“電車での席を譲らないっぷり”は、外国人達はちゃんと観察していて、けっこう失望しているんですよ、と。


なので、アクティブに親切な行動を起こせる人は素晴らしいと僕は思うのですが、そのアクティブな方々にも、伝えておくべきことがあります。



以前、まだ肌寒い時期の夜に、イギリス人カップルのゲストがYAWPに来泊しました。彼らがウチに着き、チェックインの手続きを進めていると、大きな袋を持つ一人の中年女性(地元の方)が、ふらりとウチにやって来まして。話を聞くと、イギリスの彼らが高砂の駅近くで、その中年女性にウチまでの道のりを聞いたのだそうです。

そのカップルの彼氏さんの方はその時、上半身はTシャツ一枚でして。それを見た中年女性が、そんな彼のために、家に帰りジャケット等の洋服類(旦那さんが着なくなった物だそうです)を袋につめてウチまで持って来た、という状況だったのでした。


・・・この中年女性は、間違いなく、とても親切な方です。彼を見て、「きっと寒いだろうから、助けてあげなきゃ」との親切心が働き、能動的な行動に移したわけですからね。なので、以下に書くことは決して彼女への批判ではないのですが。



「寒いだろうと思って」ということで、いきなり大量の洋服を渡されて、そのイギリス人カップル、喜んだと思いますか? 渡された際の彼らのリアクションは、ズバリ、苦笑いです。そして、その中年女性がいなくなった後に、彼が言ったのは「日本人って、優しいね」ではなく、「日本人って、変わってるね」でした。そしてその大量の洋服達は、一度も着られることなく、袋が開かれることすらなく、受付カウンター横にポイッと放置され、その状態にしたまま彼らは数日間の滞在の後に、ウチを出発して行きました。


人から貰った物を、そんなぞんざいな扱いにするなんてヒドぉい!・・と感じた方がいるかもしれませんが、僕は全くそう思いません。彼らは、バックパッカーです。基本的には、旅の荷物はできるだけ少ないのが良し、という価値観の者々です。そしてもちろん、そのイギリスの彼は彼で、ちゃんと上着を持っていました。Tシャツ一枚でも寒くないとか、それが気持ちいいとか、理由は知りませんが、彼の判断であえてその時は、その恰好だっただけなのです。


外国人(欧米人)はドライというか、合理的というか、その点では日本人とは大きく違います。以前、僕はゲストのチェックインの際にテキトウに手元にあったチョコレートや飴をあげていたことがあるのですが、まぁ驚くほどにゴミ箱にそのまま捨てられておりました。また、僕はゴミをまとめる際には、分別のために袋をそれなりにガサガサするのですが、中からはゲストが誰かからもらった品や手紙のようなものも、けっこうしょっちゅう発見します。


彼らは、どんなに良質な贈り物でも、誰から貰った物でも、いらなければ、使わないのです。食べないのです。袋を開けすらしないのです。仮に使ったとしても、用が済めば、あっさり捨てるのです。“必要ではないけれど貰いものだから大事にとっておこう”や“今、これを食べたい気分じゃないけれどせっかく貰ったから食べよう”的な、ウェットな感覚の持ち様は、日本人とは雲泥の差です。



さらに話を広げまして。特に食に関しては、日本人に“出された物は全部食べる”傾向が強いのは、残すことが「料理してくれた人に申しわけない」や「農家さんに申しわけない」、さらには根本的な価値観としての「捨てるのはもったいない」という気持ちが、多少なりともあるからだと僕は思います。なので、味が好みでなくても、量が多くても、完食することを是とする。

一方で外国人(欧米人)は、美味しくないと感じれば、その瞬間に食べるのをやめます。ウチのゴミ箱には、食べかけのおにぎりやら饅頭やらが、いつも大量に捨てられてあります。ウチが無料で提供しているパンが、たったひとカジリされただけの状態で捨てられていたりもします。食パンの味なんて、想像通りで波のない、特段に旨いもマズいもないもんだと僕は思いますけどねぇ。

レストランでの【客:「美味しくない! 作り直せ!」】が、当たり前の文化の国だってあります。日本人の僕からすれば、美味しくないのなら次回以降はそこに行かなきゃいいだけじゃんか、と思いますが。その根本には、“捨てる”という行為への意識の違いが、大きくあります。


僕は、日本人でアクティブ・カインドネス(能動的・親切心)をお持ちの希少な方々には、その点を理解していただいた方がいいと思うのです。たいていの外国人(欧米人)は、いらないものはいらない、美味しくなければ食べない、そんな人たちなのだと。なので基本的には、僕らの「これをあげたい!」という目線のみで、物を渡しても、食べ物を出しても、彼らにはほとんど喜ばれません。受け取ったからには使ってくれるだろうとか、箸をつけたからには全部食べてくれるだろうとか、差し出す側のそんな淡い期待には、彼らは応えてくれません。僕はそんな彼らの一面が、善いか悪いかを問うているのではなく、「この文化の違いを理解しましょう、皆さん!」と、訴えたいということです。



なので、日本人のあなたが欧米人の誰かに何かを贈ろう、となった場合には、彼らのその文化「いらないものは、いらない」を理解した上で、「相手が今、何を望んでいるか」の、相当なセンスが問われるわけです。Tシャツ1枚のバックパッカーを見て、「寒そうだから助けたい」となったところまでは、いいと思います(勘違いではあるものの)。しかし、その解決方法に選んだ「洋服をたくさんあげよう」が、大きくセンスに欠けたのです。なので、感謝よりも「なんで?」が勝ってしまった。そしてそのまま関心すら持たれず、ポイ捨てされてしまった。


あの場はせめて、ホッカイロを渡すくらいの程よさであれば、それなりに感謝されたのではないのでしょうか? せっかくのアクティブな親切心が、苦笑いで受け入れられてしまうのは、すごく哀しいことですよ〜。



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・・・と、この文章。ここまでは2ヵ月ほど前に書き上げておりまして、そのまま更新待機状態で、特に理由もなくしばらく寝かせていたのですが。


先日、葛飾区の花火大会がありまして。その前の晩に僕がゲストたちに伝えると、その内5人が興味を示したため、「それじゃあ、皆で一緒に行こうか。場所取りをしておくからさ」「Oh, it's a good idea !」「大会は19時20分からだから、18時半に宿に集合ね」「OK〜」というやりとりがあり。

花火大会当日、僕はレジャーシートを買った後、江戸川河川敷の会場まで行き、場所取りを。皆の喉が渇いてもいいようにと、大ペットボトル×4をシートの重りに。そんな、朝からなかなか忙しい一日でして。


そして、夜。約束の、18時半。

・・・なんと、誰一人として、帰って来ませんでした。やや遅れて19時に帰って来たとか、そういうのすらなく。彼ら5人は、2・2・1人のゲストでしたが、皆、23時以降にバラけて帰って来まして・・・そして帰宿後の彼らからは、花火大会については話題にすら上がらず(よって彼らが、単に忘れていたのか、気が変わったのかは、僕は知りません)。皆、僕とは何度か一緒に飲んだりして打ち解け済みの、いい関係のゲストだったんですけどねぇ。


場所取りとして置いておいたシートや飲み物は当然、そのまま放置するわけにはいきませんので、僕はそれを取りに会場に向かいましたが、その道中の切なさ?虚しさ?ったらなかったですよ・・・。そこで、このストック記事を思い出しまして。「あぁ、俺もゲストたちが実はたいして興味のない物(サービス)を、提供しようとしていたんやなぁ」「いらないサービスやったさかいに、あっさり捨てられてもうたんやなぁ」となり、今回のこの更新に繋がっているわけです。自分で書いていた文章が、自分への教訓になってしまった、ということです!!




しかしまぁ、それにしてもですよ・・・。


たいして興味がないのなら、最初っからそう反応してよ!!

エネルギーが、枯渇するってばよ!!!

もう二度と、「花火大会に皆で行こか」は、プロデュースせぇへんでワイは!!!!

(僕は千葉県出身ですが、心が荒れ気味なので!)




2017年7月24日月曜日

何処も儲からなくて・・・夏。



キレイな指してません、タクロウです。


友人から、前回の記事について、【序盤に「好調」と書いてあるのに、終盤には「経営がだいぶキツくなってる」とある。どっちやねん!?】 ・・・とのツッコミをいただいてしまいました。たしかに、最初と最後で大きく矛盾していましたね。


僕が設定している目標値の“新規予約獲得:一日2件”は、あくまで、最低ラインです。「それを越えれば僕はとりあえず食べて行ける」というだけのことで、「儲かっている」レベルでは全くありません。僕がそもそも、「食うのに困らなければいいや」のスタンスでビジネスをしているので、この目標値なわけです。その「食えればいい」も、独身一人暮らしで、大きな貯金をする気も無い、そんな無責任で気ままな生活の上での話なので、相当に低い設定です。


そこで、そういえば一昨年と昨年は、7月中旬の一週間に入った新規予約数を公表していたなぁと思い出しまして。昨年は一昨年と比較するために、わざわざ予約をしばらく止めてhostelworldに参入した当時のような状況をあえて作っていたっけ、と。


その結果の詳細は、このブログの昨年7月18日の記事

この業界は、今まさに下り坂!

に載せておりますが、いちいち開くのは面倒でしょうからここに書きますと、

2015年 7月 9日〜15日 50件
2016年 7月12日〜18日 40件

だったということで。この50件→40件は、泊数で言うとおよそマイナス60泊。そしてその通りに実際に、8月の稼働率を比較すると、

2015年 93%
2016年 66%

で、その落差たるや、−27%でした。


そして2017年。今年は予約の受付を止めることはしませんでしたので、正確な比較にはなりませんが、前回書きました通り、

2017年 7月 8日〜14日 18件

でして。今年はhostelworldだけではなく、expediaにも載っている状態での、この件数です。

“今年は予約を止めてはいない=この18件の以前にも、受けていた予約はそれなりにある”なので、40件が18件に減ったからといって、稼働率も半分以下になるわけではないのですが(すみませんね、ややこしくて)。しかながらこの夏の稼働率は、間違いなく昨年を下回ると予想します。


なので要するに、冒頭の僕の矛盾は、

好調です。→「まぁ、なんとか食えそうだな」
経営がキツくなっている。→「しかし昨年より確実にマイナスだぜ」

との意だったわけです。



ところで同じく、昨年のその記事には、都内にあるゲストハウス&ホステルのおおよその軒数を、

〜2013年末まで   35軒
 2014年     +15軒
 2015年     +20軒
 2016年     +15軒
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 2016年末予想  計85軒

と書いていますね。これは完全に大ハズレでした! 正直、恥ずかしい!!


正しくは、

〜2013年末まで   35軒
 2014年     +15軒
 2015年     +20軒
 2016年     +40
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
 2016年末   計110


でして、昨年の後半は僕の予想をはるかに上回る、新規オープンがあったわけです。


そして今年はというと、この7月末の時点で、さらに30軒ほど増えています。よって間違いなく、今年中には合計が150軒を越えます


僕がYAWP! をオープンした2015年春は、都内には50軒くらいしかなかったんだけどなぁ。それがもうすぐ、150軒。たったの二年ちょっとで、3倍か・・・。



なので、同記事に添付した画像【今後は最悪、こうなる】の表も、今年のこの業界全体の悲惨な現状を踏まえ、下方修正します(↓)。まさか、“最悪”よりも悪い展開になるとは・・・。



今後は最悪、こうなる(訂正版)



来年以降の簡易宿の増加数を鈍化させたのは、閉宿もますます多くなるだろうという予測の上です。オリンピックまでは、このまま変わらず年40軒ペースで増えるが、同じく毎年10軒程度は潰れるだろうと。




そういえば実は以前、ウチに開業の相談に来た方から、「タクロウさんのブログを読んでると、“この人ってほんとネガティブだなぁ”と思います」と言われたことがあります(笑)。う〜ん、僕としては、“僕ほどポジティブな奴はめったにいない”と自己評価しているんですけどねぇ。ポジティブの塊みたいな母親の元で育ちましたし。


ポジティブだからこそ、悪い方に予想がはずれているのです。僕の“ホステル業界の未来予測”は、これまでずっと、下方修正ばっかりです(笑)。ポジティブだからこそ、2012年に僕がホステル開業を決意した際に、「このビジネスの未来は明るい!」と勘違い(?)してしまったのです。



二ヵ月前にバズったこのブログの記事の影響か、2月にテレビ出演した影響か、僕は最近また、開業の相談を受ける機会が増えました。しかしいまだに「宿をやりたい!」と、瞳をキラキラさせている若者(年配の方もいますが)に、夢も希望もない話をしてその光が消えて行くのを見るのは僕としても哀しいことなので、今後は

持ち物件での開業 or 
賃貸ならば自己資金が1000万以上、

その上で稼働50%値段2000円のオペレーションを組める

・・・そうではない方からのご相談は、僕はキッパリとお断りします!! 




2020年の東京オリンピックの開催が決定してから、もうすぐ4年。政府が観光立国を目指すと宣言してから、3年。アンテナの感度が高い人、ビジネスの嗅覚のある人は、それから今日に至るまでに、とっくに動いています。そして今では僕以外にも、「このビジネスは危ない!」と発信している方が、それなりにいます。


なので、今さら宿の経営に興味を持ったという方は、自身のその鈍さ、センスのなさ、現状を気付いていないっぷりを、まずは自覚してくださいです。

3年前にすでに、この業界の未来への警鐘を鳴らす方もいたくらいなので、これは、以前の自分に対しても言えることなのですが(笑)!