2019年9月11日水曜日

「ゴメンナサイ」を断ち、「アリガトウ」の未来へ!!





今日は9月11日。あの強烈なテロ事件から18年も経ったわけですが、世界の平和はいつまでたっても訪れる気配すらありません。


そこで、まずはちょっとした小話を・・・




ポンくんとカンちゃんは、隣りの家に住んでいて、まるで兄弟のように仲良し。


ある時、彼らの住む町の治安が極端に悪くなり、強盗や略奪がそこら中で起きるように。

当時、腕力に自信の無かったカンちゃんの父親は、家族での会議の末、屈強なポンくんの父親に「ウチも守ってほしい」と頼むことに。しかしそれは、家族全員の総意ではありませんでした。

ポンくんの父は、カンちゃん一家を守ることを承諾しましたが、「そのかわりに、我が家のルールに従うこと」とし、実際にいろいろと強要し、カンちゃん一家のプライドは大いに傷つきました。

ポンくんの父が襲撃者を撃退し続けたことで、二つの家族は、そんな関係でもしばらくはうまく行っていました。しかしある日、ムチャクチャ強くてなんでもアリの暴漢Aが襲って来て、ポンくんの父は必死になって戦いましたが、あえなく負けてしまいました。

父が負けて、ポン家は暴漢Aの物になりました。すると、今度は違う暴漢S(&その子分の荒くれ者C)が、カンちゃんの家を襲って来ました。暴漢AとSはとにかく仲が悪く、暴漢Aは「隣りの家を奪われると次はポン家が狙われる! 危ない!」と考え、カンちゃんの家で暴漢Sたちと戦うことにしました。

戦いは暴漢Aが劣勢になり、Aは、ポンくん一家に手助けを要請します。「武器を作って持ってこい。作り方を教えるし、その分の金はちゃんと渡すからよ」と命令します。それに従い、ポンくん一家が必死に武器を作りまくったおかげで、カン家でのケンカは引き分けとなり、家は暴漢AとSで、半分ずつ分け合うことに。その結果、カンちゃんの家族は、バラバラになってしまいました。

武器を作りまくったことで大金と技術を手にしたポンくん一家は、それを元手にビジネスを始め、一気にウハウハ、裕福になります。相変わらず暴漢Aは偉そうにボス面で命令して来て、ブッチャケむかつくけれど、ジャイアンに対するスネ夫のように、ゴマをすりペコペコしながらうまく付き合っています。

しかしカンちゃん一家は、生き別れた家族のことをずっと憂いています。さらに、ポンくんの父にプライドを傷つけられたこと、そしてポンくん一家が武器を作って金持ちになったこと、それらを恨めしく思っています。いつの間にか、カンちゃんの父は「お前らがウチを侵略したんだろうが! あの頃はヒドい目にあわされた! 謝れ!!」と、過去を自分に都合良く解釈して憎しみ倍増、みたいにまでなっています。

ポンくんの父はモヤモヤしながらも、傷つけたことは事実なので謝り続けましたが、「謝れ!」があまりにもしつこいので、「いい加減にしろ!」と、ついに限界。両父親の怒りはヒートアップし、悪口を言い合い罵り合い、ポンくんとカンちゃんは、複雑な心境に。さて二人は、どうするべきでしょうか!?

〈小話、了〉




わざわざ書かなくてもとっくにお気付きでしょうが、これが僕が捉える、ザックリとした日韓の歴史&現状です。もちろんポンくん=日本国民、カンちゃん=韓国国民、“父”は政府&軍のメタファーです。暴漢Aはアメリカ、Sはソ連、Cは中国ですね。

僕は、超がつくほどの親・韓国ですが、かといって日韓併合の歴史を“侵略だ”とは捉えておりません。彼らのプライドを傷つけたのは事実ですし、韓国国内でも意見が分かれていたのは承知していますが、併合に至った当時のそもそもの目的は、双方にとってポジティブなものだったはずです。それを後になって「俺らは本当は望んでいなかったのに!」などと言って非難をするのは、事実を一方的に湾曲しており、非常にアンフェアです。僕は韓国に対して、少なくとも日韓併合の時代の問題については、謝る必要は全く無し!というスタンスです。


第二次世界大戦“後”の歴史の方が、僕の韓国に対する思いにとっては、重要なのです。

朝鮮戦争が痛み分けに終わらず(実はまだ休戦状態なので、終わったわけではありませんが)、仮に共産国家勢力(ソ連&中国)が勝利していた場合には、彼らの次のターゲットは確実に日本でした。おそらく北からの侵略を狙ったでしょうから、日本国内で、北軍(ソ連&中国)と南軍(アメリカ&日本)に別れ、内戦になっていたということです。そして仮に、その戦争が引き分けで終わった場合には、今の日本は北日本と南日本という、二つの国に分断されていたかもしれないわけです。するともちろん、多くの家族が生き別れになっていたことでしょう。

さらには僕らには、“戦争に巻き込まれたくなくて武器を作りまくった→それをきっかけに経済成長した” という、皮肉のような歴史があります。要するに、朝鮮戦争というのは日本にとっても、全くもって他人事ではないのですよ! 韓国からの目線で言うと、例えるならば、“自分の家で火事があって家は半焼に。しかし隣りの家の連中は燃え移りを食い止めるための水を消防士に売りまくり、無事だった上に、それで大金持ちになりやがった”な状態なわけです。そりゃあ、ムカつくでしょうよ!!

なので、僕の韓国に対する思いというのは、「あなたたちの過去の悲劇によって、僕らは平和を手に入れたどころか、さらなる利まで得てしまった。その利は、双方にとって生産的な関係を創ることで、未来志向で還元したい」というものです。「侵略して、すみません」では全くなく、「戦後の日本が平和&裕福でいられたのは、あなた達の多大なる犠牲のもとです!!」という、感謝に近い感覚です。


日本政府は韓国に対して、「戦争から70年以上が経った。もう謝罪はしない。いつまでも、過去には縛られない。しかし、感謝はし続ける。手を取り合って、より良き未来を、共に創造しよう!」と、強く訴えるべきです。韓国側がしつこく「謝れ」と言ってこようが、「いえ、感謝します」「良き未来を共に」と、頑なに返し続けるべきです。政府同士では簡単には行かなくとも、少なくとも民間での関係性は、今すぐにでもそうなるべきです。

「ゴメンナサイ」の過去を断ち切り、
「アリガトウ」の未来へ進もう!!


国と国とは、点ではなく、線の関係です。国の歴史においても、そうです。なぜ、僕たちは日本という一つの国で、しかし朝鮮半島は北と南の二つの国に分かれてしまったのか。なぜ、戦後の日本では70年間、戦争が起きなかったのか。なぜ、日本が経済的に充分に豊かな国になれたのか。

そういった“奥行き”に思考が及ばず、知識も経験も無く、表面だけを見て韓国を叩きまくる愚か者たちのことは、僕は大嫌いです。もちろん、日本叩きをしまくる韓国人の一部連中のことも嫌いです。そういう短絡バカって、ネット上にはわんさかいるけど、僕の友人・知人には全くいないんだけどなぁ。韓国人の友人たちも、日本好きで共にポジティブな未来を語れる、いい奴ばかりなんだけどなぁ。なんなのでしょうか、ネット界と現実世界(僕の周り)との、このギャップは・・・?



親・韓でリベラル左派だが、「もう謝る必要なし!」という僕のスタンスは、けっこう珍しい視点かもな・・と思ったので、今回はこんな内容の記事になりました。

実体験を伴う僕の“韓国好き”のエピソードは、僕は以前に〈おかえりびと〉内にて記事にしておりますので、そちら(↓)をご覧になってください!!

〈おかえりびと〉韓国人は、チンジョラダ〜





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