2019年12月3日火曜日

コンセプト? 共感? マッチング?・・そんなもんは、どうでもいいんだよ!!




カオォォォォォーーーーッス!! カオス! カオス!! カオスッ!!

やはり11月は鬼門だ!! 毎年々々、なんで11月って、強烈にブッ飛んだゲストが多いのでしょうか・・・。僕は過去の4年半で、五度くらいしかキックアウトの経験はないんですけどねぇ。先月は、二度も。しかも、なんとなんと、それは二日連続で発生!!

トラブルの詳細の報告は、相変わらず来年の2〜3月頃に、一年分をまとめてやりますが。直近の一件はおそらく過去最強のカオス・ゲストでしたが、相手はかなりのご年配の方で、彼女はネットに疎そうでリベンジレビューを書かれることはなさそうなので、報告には載らないかもなぁ〜(笑)。




さてさて、まずは月初めのいつものやつです!


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計3159)】

 

 ①日本       519名(+19) 
 アメリカ     488 (+1)
 イギリス     270 (+3)
 ④オーストラリア  240 (+1)
 カナダ      234 (+1)
 ドイツ      150 (+1)
 ⑦フランス     127 (+3)
 ⑧タイ        90
 ⑨韓国        88 (+1)
 ⑩台湾        81 (+1)



【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

2015】
4月:22( 81:3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11( 60:5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26( 72:2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10))
10月:56(152:2.71:61%(10)) 
11月:42(112:2.67:45%(10)
12月:68(191:2.81:68%(10)
【2017
1月:50(190:3.80:79%(10)
2月:22( 81:3.68:58%(10)
3月:55(151:2.75:97%(12))
4月:75(238:3.17:79%(12)
5月:61(185:3.03:57%(12)
6月:19(126:6.63:84%(10)
7月:54(186:3.44:55%(12)

※以降、キャパは12で完全固定とし、()内は名目稼働率に変更。

8月:66(234:3.55:75%(75%)
9月:39(149:3.82:54%(54%)
10月:67(230:3.43:74%(93%)
11月:50(151:3.02:52%(65%)
12月:52(167:3.21:57%(63%)
【2018
1月:41(132:3.22:46%(57%)
2月:42(129:3.07:45%(62%)
3月:58(143:2.47:60%(60%))
4月:73(240:3.29:80%(85%)
5月:74(270:3.65:73%(91%)
6月:39(122:3.13:73%(90%)
7月:51(189:3.71:79%(85%)
8月:78(295:3.78:95%(95%)
9月:68(206:3.03:78%(97%)
10月:63(222:3.52:69%(85%)
11月:75(200:2.67:67%(78%)
12月:56(202:3.61:77%(85%)
【2019
1月:43(204:4.74:68%(84%)
2月:48(195:4.06:71%(79%)
3月:49(241:4.92:84%(88%))
4月:76(253:3.33:92%(97%)
5月:54(270:5.00:73%(83%)
6月:19(109:5.74:61%(77%)
7月:60(213:3.55:66%(82%)
8月:43(173:4.02:58%(62%)
9月:39(158:4.05:60%(73%)
10月:51(184:3.61:57%(70%)
11月:46(179:3.89:60%(72%)
          
計:3159(10709:3.39:69%(79%)※)

※稼働率のみ、直前一年間の平均

名目実績(泊数:日数平均:稼働率)215:4.67:72%


稼動はギリで60%を越えましたが、これは前述の通りに、二件(三人)をキックアウトした上での数字でして、彼らは一週間を越える長期泊の予定でしたので、仮にキックしていなければ合計は200泊に近い数字でした。そういう意味では、8〜10月に比べれば予約状況はけっこうよかった・・と言えなくもないです。

なんにしても、厳しいのは変わりない。そして12月はさらに厳しくなりそう(年末を除き)。まぁ、のんびりと、しぶとくやります〜。




さてさて、ちなみにこのブログ、先月は結局二回の更新しかせずだったので、今月は4記事をマストで書きますよ! うおぉぉぉぉぉ〜(笑)!! ・・・というわけで今回はいきなりですが、とある架空のラーメン屋の話をします。


そのラーメン屋は、素材にとことんこだわり、店主自らが世界中を飛び回り、厳選された食材のみを使用している、究極のラーメンだという触れ込みで、宣伝&集客しています。店は内装にお金をかけまくり、著名な宮大工に看板制作の依頼までしました。世界中で集めた食材ということで、「うちのコンセプトは“旅するラーメン。世界紀行ラーメン”だ!」とのこと。

店主は自信たっぷりで店をオープンしましたが、初めは一杯2000円で出しても全く客は来ず、1000円でも変わらず、800円にしてようやくそれなりの集客を達成することが出来ました。

もちろん経営状況はカツカツで、「800円ならば」で来る客達に対してイライラ。そして好き放題に書かれる食べログ的なサイトのレビューに対しても、プライドの高い店主は、納得のいかない思いがありました。そしてこんなことを言い出します。

「ウチは今はこの値段で出しているが、素材の質は他のどの店にも負けていない。私がどれだけ本気でラーメンづくりに精力を注いでいるのか、どれだけこだわってこの店を開いたのか、それを理解していただける人に食べに来てほしい。そんな人にだけ、レビューを書いてほしい」と。


・・・はい。例え話は以上です。

この店主に対し、皆さんは「はぁ? そんなの知るかよ」と思いませんか? 僕は思います。ラーメンを食べに行くならば、美味しいかどうかだけが興味の対象であって、素材がどうとか、内装がどうとか、そんなのはマジでどうでもいいです。「コンセプト? ストーリー? くだらんなッ! ペッ!!」です。 僕は、近所のスーパーで揃えた食材でテキトウに作った2000円のラーメンでも、美味しければ食べに行きます。逆に、店主がどれだけこだわっていようが、どれだけ心が込められていようが、不味ければ100円でも行きません。


僕のいる、このゲストハウス(&ホステル)業界では、このラーメン屋店主のような宿主が、なぜだか多いような気がします。「この宿にかける、私の思い」とか、「意味のある宿とは?」とか、キラキラキラキラしている者が散見されます。

しまいには、「我が宿の思いと魅力を、それを希求するゲストに、いかに届けるか」「コンセプトに共感するゲストと宿を、いかにマッチさせるか」とか、そんなことばかりをドヤ顔で発信していたりします。はっきり言って、面倒くせぇよ!!


YAWP! backpackersも、例えば家具なんかはビンテージのオリジナル物を揃え、確実に“日本中のゲストハウスの中で最もこだわったラインナップ”である自信がありますが、別にそんなのは「わかる人にはわかる」だけの話であり、「それを知った上で予約してほしい」なんて全く思いません。その結果、超レアな家具を思いっきり雑に扱われたりもします(笑)が、まぁしかたないです。

宿主の思いや考え、こだわりなんて、どうでもいいんですよ。それをゲストに理解してもらおうなんて発想は、余計な押しつけとしか言いようがない。ゲストは、ただ値段が安いからそこを選んだ。場所がいいから、選んだ。そんなシンプルな動機の、何が問題なの? 宿主や宿スタッフが何よりも追求すべきことは、ゲストがいかに居心地よく滞在できるか、いかに気持ちよく眠れるか、その一点でしょうが!! 自分のアレコレを押し付ける前に、ゲストが何を求めているのかをまずは考えろよ!!!

はっきり言いまして、そんなマッチング論者たち(笑)の宿々で、僕が魅力的だと思うところなんて一つもないです。その多くは、値下げ競争や迷惑ゲストに疲弊し、もしくは集客がサッパリで頭を抱えながら、「私が目指していたのはこんなんじゃないのヨォォォ!」と叫びたいだけです。前述のラーメン屋の店主だって、当初の想定通りに2000円での集客に成功していたら、「私の思いを理解して!」なんて発信はわざわざしないでしょう? 経営がうまく行かず、情けない思いを内外に誤摩化す目的で、「私にはこだわりがある!」を逃げ口上に使っているだけです。


僕には「私の宿を理解して! 共感して!」は全くないですが、「ゲストハウス文化を理解して!」とは思いますけどね。高級ホテルと勘違いして、受けるサービスの期待値が高過ぎるゲストには、正直「あなた、一泊いくらで泊まっているのか、わかっていますか?」と言いたくもなります(絶対に言いませんが)。それだけはできれば無くしたいのですが、これって例えるならば“100円ではフォアグラを食べられるわけがないことが理解できない人”なわけで、どうしても社会には一定数は存在する、はっきり言うと“変な人”ですからね。避けようがない!

僕は今では主に、〈おかえりびと〉での活動を通して、「ゲストハウスって何ぞや?」を世間の皆さまに広く伝えるべく努めております。しかし、「ウチの宿って何ぞや?」を広める気は、全くありません。それを理解していただけないゲストが来ても、ミスマッチだとは全く思いません。

そもそも、“ミスマッチ”という言葉が、不愉快です。ゲスト目線で、「何様だよ?」って思います。 “宿とゲストとの相性”は確実にありますが、それは僕らのような小宿では、≒“宿主とゲストとの相性”でしょ。どうしても合わない人が来ても、それはそれで、最低限満足してもらえるレベルの対応くらいしろって。合うor合わないを超越する、変な迷惑者が来た場合には注意して、どうしようもなければ出て行ってもらえばいいじゃないか。「合うゲストにだけ来てほしい」ではなく、できる限りは、こちらからゲストに合わせに行くんだよ!!

もちろん世の一定数は、“コンセプトに共感したから”で、滞在先を選ぶ者もいることでしょう。しかし、それは確実に少数派です(10%もいないんじゃないかな?)。実際に僕もたまに、「共感しました!」なメッセージをいただくことがありますが、それには僕は「あら、ウチにコンセプトなんてないですよ笑。そんなのは抜きにして、滞在を楽しんで下さいね」と返しちゃいます。「これからのビジネスは“共感”がキーワードだ!」とか言ってウットリ&ドヤ顔している連中にも、「そう言って“時代を先取り”ぶってカッコつけたいのねぇ」としか思いません。


ゲストさんたちも、一部の宿々がせっせと発信する“コンセプト”や“ストーリー”や“この宿に泊まる意味”なんていうアピールには、「はいはい、お疲れさ〜ん」って感じでフルシカトでいいと思います。あんなのはオナニーみたいなもんで、マトモに相手する価値はない。というか、そういう宿への滞在は、できるだけ避けた方がいいです。承認欲求ばかり先走って耐性がなく、ゲストのことを第一に考えていない!!



お前のこだわりのラーメンなんて求めておらん! 客が美味いと思えるラーメンを提供しろ!!

そんな感じで、僕らが立てる旗は、もっとシンプルに行きましょうぜ!!!



(※追記)ソウルメイト(と僕が勝手に思っている)ヤシロさんのブログと、偶然に同日更新でネタが被りまして、しかもリンクを繋げていただいたので、こちらからもリンクさせます! ただのディスりだった僕の↑よりも、分析があっておもしろいと思います(笑)。

【意識低いゲストハウス(移転準備中)オーナーの業務日報】
増える排他的な宿、そうなる原因はやっぱりアレだった(笑)


(※)次回は12月12日頃に、“どうでもいいんだよ!”シリーズの第二弾をお送りします!!




2 件のコメント:

  1. 私も宿を選ぶとき、色々面倒そうだな、って所は選びません。
    コンセプト通りの客が来ないのとか、ミスマッチでストレスになるのとか気持ちは分かりますけど、露骨にそれやられちゃうとどんなにコンセプトに興味惹かれても選びませんね。この感覚普通だと思うんですけどね。色々なお宿さんがありますね(笑)

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    1. ミスマッチ論者の言う“ミスマッチ“とは、=迷惑客です。それを気取って?、ファジーに言っているだけですよね。

      「ルールを守れない迷惑者は来るな!」と素直にはっきり言う方が、よっぽどいいと思います。コンセプトに共感がどうのこうの〜言いたがるキラキラ連中は、ただ単に自分大好きで承認欲求が溢れ出ているだけかと(笑)。

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