2015年9月16日水曜日

僕が嫌いなシステムは、採用しない!!


最近なぜか、「ブログ見てますよ」と言われる機会が増えました。閲覧件数は、以前とさほど変わらないのですが・・。僕は「fecebook見てますよ」は全然平気なのですが、「ブログ見てますよ」はなんだか照れくさいです。ブログからは、僕のクセだらけの人間性が垣間見えると思いますしね。


実はここ数日、僕は体調を崩して寝込んでしまいました。7月中旬からの怒濤の連続フルが先日、一段落し、身体の緊張感が急に途切れたのかもしれません。ここのところ、たまたま長期泊のゲストが多く、チェックイン・アウトがほとんどなかったのは、ラッキーでした。寝込んだ一番の原因が “疲労” なのは、ほぼ間違いないので、そろそろ常勤スタッフを雇ってもいい頃なのかもしれません(今いる二人は、非常勤です)。せめて、僕が月に5日くらいは休めるシステムにしたいなぁ。




さて話は変わりますが、今回はYAWP!backpackersの “こだわり” についてを、記そうと思います。僕はフレキシブルな面もあるとは思いますが、基本的には「やると決めたら、徹底してやる」「やらないと決めたら、絶対やらない」人間です。学生時代もそうだったので、国語や英語の家での勉強は、本当に全くやらなかったです。


まず大前提として、そもそも僕はバックパッカーです。大きな荷物を背負いながら、世界中を放浪して、世界中の宿で経験した「このシステム、嫌いやわぁ〜」があります。よって僕は、自分で宿を作るにあたり、それらを徹底的に排除しています。





【僕が嫌いだったシステム】


①「ベッドメイクはご自分で」

長距離移動で疲れた身体で、やっとのことで到着した宿で、チェックインの際にシーツの束をドサッと渡されます。マット、ふとん、枕、これら用の全てです。これ、本当に嫌い。僕は失礼はしたくないので毎回律儀にせっせと作っていましたが、他のゲストの中には、ベッドにポイッと投げてシーツ無しで寝る人も。。。

先進国を中心に、世界の多くの国で、日本でもほとんどのホステルで、このセルフベッドメイクシステムが採用されています。よってこれがホステル業界のスタンダードなのかもしれませんが、とにかく僕は嫌いなので、ゲストのベッドは毎回、ゲストがチェックインした後に、僕がすべて作ります。流れ的にそのゲストとおしゃべりしながらになることが多いので、最初のコミュニケーションの場としても、とてもいいことだと思っています。



② チェックインタイムまで休めない

長距離ナイトバス移動で疲れた身体で、やっとのことで到着した宿で、着くなり「チェックインは15時からです」と言われます。「今、9時なんですけど・・」「はい、あと6時間後になります」で無下もなく、眠たいのに寝れません。そして荷物だけを宿に預け、眠い目を擦りながら、長くて無意味な6時間を街で過ごします。

はい、これも嫌いです。僕の “眠たくなった時にこそ寝たい” 欲が、強過ぎるせいもあるかもしれませんが。というわけでYAWPでは、チェックイン可能は朝11時から。ブッチャケ、9時でも対応しています。休みたがっているゲストに「6時間後にまた来てね」なんて、僕にはとても言えません。



③「チェックアウトの時間です」で起こされる

気持ちよく寝ている時に他人にムリヤリ起こされるのって、僕にとってはヘタしたら、最も不快なことなんですよ。世界中のたいていの宿では、チェックアウトリミットを朝10時に設定していますが、10時って普通にまだ寝ていてもいい時間だと思いませんか? みなさんも、お仕事がお休みの日はそれくらいまで寝たりしませんか? 14時とかまで寝ていたら、さすがに「よう寝とるなぁ」と思いますが。

というわけでYAWPでは、チェックアウトリミットは “夜の” 10時。そう設定してから今まで、特に混乱のようなことは起きていません。僕が「起きなはれよ〜」な圧力をゲストにかけたことも、これまで一度もありません。



④「掃除の時間です」で宿に居づらい空気になる

上記の③同様、寝ていた場合にはもちろんサイアク。起きていても「一旦出て」と言われたり、「このままベッドにいたいですって?・・・ぅん〜・・まぁいいでしょう、オホホ」としぶしぶな許可だったり。お掃除タイムの権力は、たいていの宿で強大です。

掃除なんて、別にいつやったっていいじゃないですか。ゲストが全員外で宿にいない時、もしくは極力少ない時にやればいいわけで。僕は誰かがいる時にしかたなく始める際には、「掃除するけど、気にしないでのんびりを続けてオクレ♡」と必ず言います。

まぁこれはあくまで、ウチが小さな宿だから成立する話ですけどね。



⑤(朝食付きの宿で)遅めに起きたらもう、朝食タイムが終了してたりする

こればっかりは、完全に自分が悪いのですが、なんだか無性に悔しいです。ガッツリ寝て昼過ぎに起きたのならばまだ、開き直れるのですが。10分遅れとかだと、「やっちまった!」「朝食代、もったいなっ!」「買いに行くの、めんどくさっ!」でムシャクシャします。

YAWPでは、用意する側(僕)としても時間を気にするのとかは面倒なので、“朝食はいつでもご自由にどうぞ(もはや朝食じゃないじゃん)” システムです。パンはもちろん、冷蔵庫内に置いてある卵やジャム、バター、ジュース、そしてもちろんコーヒー&紅茶等、これら全部が「いつ食べ飲みしていただいてもいいですよ」です。ついでにお酒とお菓子まで、「お好きな時に、お好なだけどうぞ」です。僕は買って来る以外は、一切何もしませんけどね。一日一度以上は、なくなっても補充しませんけどね。



⑥ 何かにつけて細かく支払いがある

経営者としては間違えているような気もします(笑)が、僕はお金のやりとりというものを、極力したくないのです。だから、カフェの併設なんかは絶対にしない。冷蔵庫の中のものを “売る” 気もない。ゲストからたかだかコーヒー1杯のために、わざわざお金をとりたくないのです。お金のやりとりが多ければ多いほど、僕とゲストとの関係は “スタッフと顧客” になるからです。

以前の記事にも書きましたが、僕はゲストとは同じ “旅人仲間” というスタンスで接していますので、コーヒーやビールとは売るものではなく、あくまで一緒に飲むものなのです。「1本買いま〜す」よりも「一緒に飲もうぜ〜」を歓迎しているのです。ゲストもちょくちょく買って来ますので、別に僕ばかりが提供者なわけでもないですしね。

ちなみにウチがヘアドライヤーを50円とホームページに記載しているのは、バスルームを一人のゲストに長く独占してもらいたくないからであって、実際には取っていません。



⑦「〜禁止」的な貼り紙が多い

これ、海外の宿にはあまりない(僕が日本人なので気にならなかっただけかも)のですが、日本の宿にはけっこう多いです。「夜間は静かに!」とか、普通に貼ってあります。・・ってぃやいやそれ、貼ってなくてもわかりますよ!って思いませんか?

僕は、宿にやって来るゲストは、“マナー等はちゃんとしている方々” という前提で接しています。実際、7割くらいのゲストは、何も言わなくてもすごくちゃんとしてくれています。残りの3割の内、2割は、指摘すればちゃんとしてくれます。1割はそれでも直りませんが(無意識のケースが多いので)、1割程度であればそんなに大問題にはなりません。大騒ぎするとか人の物を盗むとか、そういうレベルの話ではないですよ(そういう人は、当然キックアウトします)。

たった1割の皿を洗わない(例)ゲストのために、僕は内装のデザインを犠牲にはしたくない! ということです。別にウチが特別なのではなく、内装にこだわっているゲストハウスさんは全体的に、貼っていない所が多いと思いますけどね。



⑧ スタッフは常にカウンターの中

日本だけでなく世界でも、大きな宿ではたいていそうです。やることいっぱいで、外に出てゲストとくっちゃべっている時間なんてないです。一緒にお酒を飲めるような自由もないです。でも実は、僕は世界中のそんな大きな宿で、スタッフがヒマそうな時間を見計らって、ガンガン話しかけていました。みなさん親切でしたよ。バカ話もたくさんしましたよ。

でも僕らの会話の間には、カウンターの板があるわけです。こんなに親切で面白いスタッフさん、外に出てみんなともしゃべればいいのに、と思いましたよ。一緒に飲みたいと思うスタッフ、たくさんいましたよ。

というわけで、僕はリビングのソファでダラけながらゲストの皆とバカ話をしますし、一緒に外に飲みにも行きます。なんなら遊園地に行っちゃったりもします。個人オーナーなので、誰からも怒られませんしね(笑)。

まぁこれも、ウチが小さな宿だから成立する話です。あしからず。




・・・と、いつの間にかなんだか世界のホステルあるあるみたいになっていました。主に旅人の皆で、わかる人は笑っているかもしれませんね(笑)。


②と③は、これがなんで成立するのか不思議に思った方もいるかもしれません。答えは単純に、YAWPでは宿の15ベッドを、絶対に埋めないからです。ベッドがいくつかは必ず空いているので、朝9時のチェックインでも、すぐに寝れます。逆に誰かがアウト直前に22時まで寝ていたとしても、それが翌日の空きベッドになるだけです。

また、⑤のあたりで「おいおい、経費は大丈夫?」と感じた方もいるかもしれませんが、僕は本当にお金儲けに興味がないのです。そもそも利益を生むことにではなく、自分がいかに好きなように楽しく生きられるか、に投資しておりますので。だから、損があろうがなかろうが、自分が嫌いなことは一切やらないですし、嫌いじゃない環境を作るためには、僕は惜しみなくお金をかけます。


まぁこれが、経営上の僕の弱点でもあり、逆に最大の強みでもあると思っています。



宿はオープンからもうすぐ半年、そろそろ僕は、業界のルーキー気分を卒業します。

YAWP!backpackersは、こんな感じでアイデンティティが確立されて来ましたので、今回のような(以前も何回か書いた)「ウチはこんな宿です!」「オーナー(僕)の経営哲学はこれです!」的な話は、今後はあまり書かないことにします(笑)。


ゲストと焼き鳥飲み!





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