2020年12月3日木曜日

惚れたぜ、ハマったぜ、スウェーデン! vol.3




今月から湯たんぽを採用したところ、三日連続で睡眠時間が12時間を越えましたっ! さすがに「やべぇ、なんか損した」な気持ちになるといえばなるのですが、どっこい、アラーム設定せずの生活は今後も継続します!! 起きていてもロクなことがないし(笑)、今後もコロナが終息するまではアホみたいに寝まくってやるぞ~!!!



さてさて、【スウェーデンって素晴らしいぜ!】三部作の、ラストです!! 今回は、前回の記事の“公園の話”の、直後からスタートします。



ストックホルムにて、早朝から刺激的な出来事があった公園を出た僕は、とりあえずは受けたアドバイスの通りに“ホステル”探しを。しかしインフォメーションセンターで聞くと、街には2〜3軒しかない(当時は)。そして教えられた全軒にまわりましたが、どこもフル。もちろん値が高過ぎるホテルは候補から外していますので、相変わらず泊まる場所が決まらずでして・・・

よって僕は「もう一泊、昨日と同じ公園で野宿して、明日の夜行バスでコペンハーゲン(デンマーク)に移ろう」と決断。バスのチケットを無事にゲットし終えた頃にはランチどきだったので、マクドナルドに入りまして。レストラン、超高いですからね。マックでも日本の3倍くらいしますが・・・

ビッグマックセットをモシャモシャと食べながら「この街には明日の夜までか。何しよっかなぁ~」と考え地図を開いていると、座る席を探している一人の青年の姿が目に入りまして。その彼には、何やら見覚えがある。数日前に、イベントでの僕の似顔絵描きブースに、お客さんとして来てくれた者でした。

もちろん彼も僕のことを覚えており、目が合うと「あっ」というリアクション。僕は「どうぞどうぞ」と同じテーブルに招き。僕は、似顔絵を描いている最中はお客さんとずっとしゃべるスタイルなので、その際にすでに15分ほどは会話していた関係でして。それもあってか、二人はナチュラルに話し始めまして。

「イベントは終わったのに、まだ帰っていなかったんだね」
「普通に観光とかもしたいな、と思って。他の参加者たちはみんな日本に帰っちゃったけど」
「どこに観光したの?」
「いや、まだしてない。明日の夜行バスをとったから、それまでブラブラする」
「どこに泊まってんの?」
「それがさぁ・・・ホテルは高すぎてムリで。昨日は公園で野宿だよ。ホステルもフルだったので、今日もおそらく・・・」
「ええええぇぇぇ! マジで!!?」

・・・から、おそらく読者の皆さんの多くが予想したであろう、

「じゃあ、ウチに泊まりなよ! ベッドは1台しかないけど、ソファに寝ていいよ!!」

を、いただきました!!! ありがたぁ~い! スウェーデン人、ほんと親切!!


彼は午後は用事があるとのことで、「家の最寄り駅(ホーカランゲン、という駅名。今でも覚えている)で18時に」と約束し、一旦お別れ。僕は独りで、王宮や旧市街あたりを、ベタな感じで観光。約束の18時にホーカランゲンに着くと、彼は同棲している彼女(タイからの移民さん)と共に、迎えに来てくれておりまして。

彼の名は、マックス。日本のアニメ(特にナルト)をこよなく愛し、遊戯王カードのコレクター。「Tokyo Style in Stockholm(件のイベント)のことはずっと楽しみにしていたので、その参加者の日本人アーティスト(僕)をウチに招けるなんて光栄だ!」・・・という、完全にスーパーウェルカムモード。なんと、ありがたい・・・

寝床はソファとはいえ、ちゃんと布団や枕を用意してくれましたし、「リラックスしてね」と部屋着まで・・・。そして、夕食はメチャメチャ気合いの入った大量のミートボール! スウェーデンといえばミートボール!! 僕はレストランを敬遠していたので、実はこれがストックホルムでは初でした。


三人で深夜まで語り明かし、二日ぶりにシャワーを浴び、気持ちよく就寝。翌朝、朝食をいただきながら僕は「今日は夜まで何も予定を決めていないんだけど、どこかオススメの場所はないかい?」とマックスに聞きまして。

すると彼から、一つの場所の名前を教えてもらいました。そこはストックホルムの港から、フェリーで30分ほどの小さな島。無人島だけれど、ビーチがキレイなのでこの時期(夏)には多くの人が行く、とのこと。

出発の際にも、サンドイッチやら飲み物やら、いろいろな物を手渡され・・・。マックスと彼女さんは、これまでに出会ったことのないレベルの、サイコーに親切なお二人でした。今、思い出してもちょっと泣ける。ほんと、優しい人たちだった・・・


その後の僕は、港のフェリー乗り場へと移動し、彼からオススメされた無人島へ向かいまして。順調に島に着き、少し歩いて広いビーチに出てみると・・・驚愕!!!

そこはなんと、、
な、な、なんと、、、

ヌーディスト・ビーチでした!!!!


皆さんご存知の通り、スウェーデン(北欧)の女性の多くは、メチャメチャ美人でスタイルもいい!! 造形としての美女度はロシアンの方が上でしょうが、ロシア女性はムスッとしている人が多いので、いつもニコニコで愛嬌のあるスウェディッシュの方がカワいい(僕の独断ですが)!! そんな絶世の美女達が・・・みんな素っ裸って・・・・

とはいえもちろん、そこにいるのは老若男女。全部で300人くらいはいたかなぁ。カップルの割合も高く、というかそんなのは関係なしで、なんにしても“ジロジロ見る”わけにはいきません。ましてや僕は、バックパックを背負った変なアジア人。異分子すぎて目立つこと、この上ない!! 自分も潔く脱いでしまえばよかったのかもしれませんが、当時の僕にそんな勇気はなく(今ならば確実にやりますが)、立ち止まることもできず、「たまたま通りかかっただけですぅ〜すんまへ〜ん」的なポーズを貫いてしまいました!!


小さな島なので、一周をグルっとまわるのに費やしたのは、30分ほど。波止場に戻り、次のフェリーの到着&出発時刻を確認すると、一時間半後・・。というわけで僕は一時間半ずぅっと、ぼんやりとそこで、帰りのフェリーを待ちましたよ!! しかし、大勢のヌード美女を一斉に見た脳内残像のおかげで、気持ちは清々しく、「この世に生まれてよかった・・」レベルのハッピーでした(なんじゃそりゃ)。素晴らしい提案を、ありがとう~、マックス!! あんた、サイコーの男やで!!!



今回の三部作は、〈おかえりびと〉にて、僕が過去にスウェーデンのイベントに参加したという話を披露した流れから派生しているため、すべてが2004年の当時のネタになりました。僕は2008〜09年に世界を一周していますが、その際にはもちろん“思い出の地”スウェーデンに再訪しましたので、マックス&彼女さんとも再会しております。その四年の間に、二人は結婚し、子供も生まれておりました! 再び家に招待していただき、あのミートボールをごちそうになりました!! 彼とは今でも、たまに連絡を取り合う仲です。



ちなみに、マックスの家に泊まった、件の日のこと。僕はテーブルになんとなく置いてあった新聞を開きまして。一面にはモノモノしい雰囲気で、WANTED的な表題と共に指名手配犯の顔写真がデカデカと。それを見た僕は、「最近なんか事件でも起きた?」と聞いたのです。

するとマックスは「あぁこいつ、恋人を殺したんだよ。何年か前にね」との返し。僕はちょっと驚き、「スウェーデンで殺人事件は、年間にどれくらいあるの?」と聞くと「多くても1〜2件かな。全くないこともある」とのこと。


人口は1000万人ほどで、日本の十分の一にも満たないとはいえ、その少なさです。数年前にテロ事件があったりもしました(あれには衝撃を受けた)が、普段のスウェーデンは、福祉と助け合いの精神が社会の隅々まで浸透し、すこぶる治安が良く、さらに美女だらけのヌーディストビーチまである(笑)、本当に素晴らしい国なのです!!!


以上! 大好きだぜ、スウェーデン!! 物価が高すぎて住むのはムリそうですが、今後もそれなりの頻度で遊びに行きます~!!!






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