2016年12月4日日曜日

値段に、振り回されないでほしい!


いきなりですが、今夜(4日)から7日の昼までの三日間、僕は宿を閉めて休みます〜。今回の休みは、ずっと前から決めていたことです。実は、誕生日なのです(こういうことはたいして大事にしないタイプなのですが)。特に用事は入っていませんし、疲れているわけでもないのですが、ゆっくりしたいなと思いまして。



ではでは、まずは月初めのいつものやつです。


【YAWP!来泊ゲスト国籍 トップ10(2015年4月〜:計1235)】

 ①アメリカ     212名(+5)

 ②日本       139 (+3)
 ③イギリス     135 (+4)
 ④オーストラリア  134 (+5)
 ⑤カナダ      112 (+6)
 ⑥ドイツ       63 (+4)
 ⑦台湾        43 
 ⑧フランス      32 
 ニュージーランド  32 (+2)
 ⑩インドネシア    28 (+1)  
 


【新規ゲスト数(泊数:日数平均:稼働率(キャパ))月別まとめ】

【2015】
4月:22(81 :3.68:22%(12))
5月:28(132:4.71:35%(12)
6月:11(60 :5.45:17%(12)
7月:65(205:3.15:59%(12)
8月:98(312:3.18:93%(12)
9月:79(278:3.52:93%(10)
10月:91(253:2.78:94%(10)
11月:74(227:3.07:84%(10)
12月:84(229:2.73:82%(10)
【2016】
1月:59(198:3.36:73%(10)
2月:55(194:3.53:78%(10)
3月:72(242:3.36:83%(10)
4月:83(275:3.31:85%(12)
5月:100(278:2.78:80%(12)
6月:26(72 :2.77:60%(10)
7月:45(139:3.09:61%(12)
8月:81(247:3.05:66%(12)
9月:64(215:3.36:90%(10)
10月:56(152:2.71:61%(10)
11月:42(112:2.67:45%(10)

計:1235(3896:3.15:72%)
※稼働率のみ、直前一年間の平均



ハイ、何度も宣言した通りに、11月は初の50%割れ。すなわち、赤字です。まいったなぁ。昨年11月の総泊数が227泊でしたので、なんと今年はその半分にも満たず。ぐぁ〜。



この原因はもちろんいろいろあるでしょうが、最大の原因は、はっきりしています。


①そもそも需要(ホステルに泊まる観光客)自体が減っている。 hostelworldでは、東京都全体での客数の前年比・前月比を常に載せてくれているが、ここのところどちらもずっとマイナスである。

②にもかかわらず、供給は増え続けている。違法宿でも何でも載っける、booking.comほど爆発的ではないにしろ、hostelworldでも登録数は着実に伸び続けている(現在、“東京”カテゴリで91軒)。

③その結果、値下げ合戦がすさまじいことに。平均価格はついに、2500円を下回った。つまり、ウチの価格はいまや、平均を越えている。他宿は“平日は2000円前後、金・土曜が3000円前後”な所が多い。その影響で、ウチは平日はスカスカ、週末のみ混むという事態に。



都内の宿々は、ウチも含め、レビュー評価が90%を越えているところだらけですので、ゲストが宿を選択する上で、評価はあまり大きな要素にはなりません。10・11月は、ウチは1〜2泊滞在のゲストがとにかく多かったのですが、そのほとんどが金・土曜の2泊か土曜のみの1泊でして。もちろん彼ら全員が、日曜に日本を出発するとか、日曜に京都に向かうとか、そういうわけではないです。日曜以降の平日は、彼らは都内の違う宿を予約しているのです。

最近は特に、「明日からはエン◯レム・ホステルを予約済み」と言う方が多い印象です。エン◯レムさんは、まさに上に挙げたようなポリシーで、平日は1800円、週末は3000円あたりに設定している大きな宿です。


要は結局のところ、宿泊先を選ぶ際には、なによりも“値段(安さ)を重要視する”ゲストが多いということです。ウチは、hostelworldでは2500円で、平日も週末もハイシーズンもローシーズンも関係なくガッチリ固定ですので、特にローシーズンにはウチの値段設定の上下をウロウロする宿が、かなりの数、存在しているということです。その結果、ゲストも宿をコロコロ変える、というような事態が発生しています。


土曜にウチに1泊したゲストが、ウチをとても気に入っていただき、「明日からの他宿の予約を済ませていたことを後悔している」といったことを言ってくれることが、よくあります。これ、僕はすごく嬉しいのですが、かといって「そっちをキャンセルしてこのまま滞在する!」とまでになってくれるゲストは、残念ながら稀です(そりゃそうですよね、キャンセル料をとられますし)。



ウチは今現在、【2泊すると3泊目が無料!】という特別キャンペーンをやっておりますが、その結果、長期泊予約のゲストが増えたと共に、値段に関する問い合わせも最近、すさまじく増えました。僕はこのキャンペーンを【12月15日まで】と明記しているのですが、「年末年始に予約したいんだけど、私にも適用してくれる?」とか(そもそも年末の何日かは、すでに売り切れているのですが・・)、「1泊のみなんだけど1667円でOK?」とか。「値段が一番安いところに泊まるつもりなので!」と、はっきり宣言されるケースも少なからずあります。そんな感じで僕は、今回初めて値段にかかわる仕掛けをやってみたことで、改めて、値段(安さ)にばかりこだわるゲストがこうも多いものか、と気付かされた恰好です。



わかっちゃ〜いたけど、やっぱりちょっとガッカリ。なんだ結局みんな、値段で選ぶのかぁ〜。


日本人のゲストは、なんなら1泊3000円でも「充分に安い」という感覚なのか、あまり値段にこだわっている様子はなく、立地や居心地といった内容面で選ぶ方ばかりの印象なのですが。外国人の多くは、なかなかそうはいきません。そして、ゲストから「安かったからここに決めたぜ」と言われても、僕はぜ〜んぜん嬉しくありません(と、今回のキャンペーンでよくわかりました)。



安さばかりを求めるゲストたちと、売れなければ値段を下げまくる宿。卵が先か鶏が先かのような話で、どちらが先にあったのかはわかりませんが、最近顕著になったこの構図ってもう、手遅れなんですかねぇ・・?

値段を下げないと、なかなか選ばれない。しかし、安さを理由にウチが選ばれるのは、気持ちがよくないという矜持が、僕には根強くある。いやはや、ホント難しいです。来年3月にブッキングサイトの登録先を増やし、値段に振り回されずに、このジレンマが解決出来ればいいのですが。


この業界の、この値下げ合戦、いったいどこまで突き進むのでしょうか・・・。




0 件のコメント:

コメントを投稿