2017年7月16日日曜日

エネルギーが枯れる感覚に、すごく共感する!!



いきなりですが前回、exipediaに載せてからの一週間で、新規予約は17件入りましたぜ、と書きました。そして二週目はというと、

expedia       :6件
hostelworld     :5件
ホームページから直接 :7件

の計18件で、変わらず目標の一日平均2件は越えており、好調です。早くも、expediaからの申し込み数がhostelworldを抜いちゃいましたね。やるなぁ、expedia。



しかしながらウチは、今月いっぱいは金・土・日曜日以外は、すごく空いています。新規に入って来る予約のほとんどは、金・土・日曜のものか、8月以降のものでして。なので、週末は稼働率平均が80%を越えるでしょうが、平日が軒並み50%を下回っておりますので、このままだと月の全体平均は60%くらいになりそうです。


expediaに載せたというのに、今月も相変わらずの60%程度かぁ〜。ほんと、マイッちゃう。まぁ、来月は前半にすでにフルの日が多く発生しておりますので、きっと大丈夫だと思います・・・。



ところで先日あった出来事なのですが、僕が朝10時頃に出勤すると、既存のゲストたちはすでに皆、街に出かけており。しかし、知らない外国人の男女がなぜかリビングでくつろいでおりまして。

その日は外国人ゲストのインの予定は無かったので、僕は「えぇ!? 誰ですの!??」だったわけですが、彼らはアポ(予約)無しの飛び込みで、しかも朝9時に来て、中にいたゲストに入口のドアを開けてもらい、リビングルームに突入。そのうち既存ゲスト達がみんな出かけてしまい、僕が来た時には彼らだけがいた、という状態だったわけです(もちろん、あまりよろしくないシチュエーションです)。


僕は、事前連絡無しでの時間外チェックインを基本的には受け付けておりませんが、飛び込みのゲスト自体は歓迎しておりますので、「ま、いっか」と受け入れることにしまして。しかし、話を聞くと「ここに泊まるかは、まだ決めていない」とのこと・・。なんじゃそりゃ! そんな前提で、よくぞ勝手に宿のコーヒーを飲んだりしていたもんだ!!


それから僕は、彼らの求める通りにベッドルームを見せ、システムやサービスについてを説明し、「ウム、ここでいいんやないか〜」という流れで言われたのが「他より高いからディスカウントしてよ」。・・・どうやら彼らは、僕を待っている間にブッキングサイトで他の宿もいろいろ調べたようでして、「例えばA宿は、もっと都心にあるのに1800円だっていうし」とかいう展開になり。


これまで僕は、「長く泊まるから、ちょっと安くならない?」的なリクエストを受けたことは何度かありましたが、「他の宿と比べて高いから安くして」と言われたのは、これが初めてでした(ちなみに彼らは、“1泊”です)。僕はもちろん断りまして、さらにそれらの流れ全体を通して、正直、彼らに対してのウェルカム熱が冷めてしまったため、「じゃあ、その安いところに行きなよ」と返し、実際に彼らはウチに泊まることなく出て行きました。



まぁ、その件は経営的にはダメージは全くないのですが、そんな出来事から僕は刺激され、再び都内の他の宿々の価格設定っぷりを調べてみまして。すると相変わらず、たしかにウチより安い宿が大量にある。前回、このブログで価格調査を報告したのは5月でしたが、それよりも増えているのは間違いない。あまり似たような記事を連発したくないし、面倒だしで、いつものような分析の詳細は今回は書きませんが。


今は、7月。一年の内で特に外国人観光客が多い、繁忙期です。にもかかわらず、このホステル業界の平均価格はさらに安くなっています。2月(ローシーズン)→5月(ハイシーズン)→7月(超ハイシーズン)で、需要は確実に増えているはずなのに、業界全体の設定価格は落ち続けているのです。僕は5月の時点で、“ハイシーズンなのに供給過多の飽和状態”だと報告しましたが、それはますます拍車がかかっているということです。このままだと、需要が下り坂になる8月のお盆から先は、どうなってしまうのでしょうか!? 7月に、価格設定:一泊2400円のウチで「高い」と言われてしまう時代が、こんなにも早く来るとはっ!! これは、けっこうショックです!!!





ちなみに、“ジモコロ”というサイトの、今年の2月の記事に、


というのがあります。僕は、この記事を発見して読んだ際には、ほぼ100%同意の「わかるわかる!」となり、なんだかシビれました。


特に、

「愛=他者に優しく接するエネルギーみたいなもんですね。ゲストハウスの仕事って、愛をみんなに振り分けることでもあると思うんですよ。でも、振り分けられる愛には限りがある」

愛がゼロになると、ホントにしんどい。その状態で人と接しても、絶対にいい感じでは返せないわけで……

の部分。いやぁ、まったくもってその通りです!!



ゲストハウスというのは、飲食店の「美味しさ」や物販店の「品物の質」等とは違い、なんというか「ウェルカム度」といいますか、「あなたがウチに来てくれて私は幸せです」感が特に求められるビジネスだと思うんですよね。顧客との関係性を、時間的な密度で単純比較しても、飲食店ではせいぜい30分〜1時間、飲み屋でも2時間。物販店では長くても20分とかでしょうが、ゲストハウスは平均で3日、なんなら一週間を越えることすらザラにあるわけです。

なので、この仕事は他のサービス業と比べて、スタッフが一人の“人間”として顧客と接する度合いが高いのは間違いないのですが、その面で、確実にエネルギーが必要となります。穏やかでフレンドリー、ルールをちゃんと守りワガママも言わず面倒くさくもなく、さらには日本文化をリスペクト・・・ゲストの全員がそんなだったら、僕のエネルギーは減らずに済みそうですが。残念ながら、そうではないゲストは、少なからず存在します。


そのため、常にエネルギーを使います。ルールを全然守らないゲストがいても、グッと我慢。ワガママな要望だらけなゲストに対しても、それに応える努力を、出来る限りはします。「このゲスト、メンドいなぁ」「そんなことは、自分でやって欲しいなぁ」といった感情は、絶対に顔には出しません。日本とは文化や常識の全く違う国から来たゲストが、自分のそれを完全キープで日本に合わせる気が全くない、というケースも多々ありますが、そんな彼らの非常識行為にも、僕は理解を示します。ルール違反が度を超える者に対して注意をする際も、“怒っている”テイではなく、笑顔で言います(これは僕は苦手ですが)。そうやって、「私はあなたを歓迎していますよ」感を、出来る限り最大限に保ち続けます。


このエネルギーが“愛”と定義されるのかどうかは、よくわかりませんが、とにかく、確実に消耗して行きます。「楽しそうだね〜」と言われることの多いこの仕事ですが、他のいろいろな仕事と、なんら変わりません。「楽しい」と「楽しくない」が、共存しています。

ゲストハウス経営の仕事は、すこぶる楽しいのですが、同時に、メチャクチャ頭に来ることや残念に思うことも、大量に発生します。その極端な両面性と、うまく付き合う必要があります。



それの限界が来たときが、これが前述のジモコロさんの記事で言うところの「愛がゼロになる」という状態ですね。なので僕も、ときたま長期のお休みをいただき、海外に行ったりひたすらダラダラしたりして、このエネルギーをチャージしております(なんだかカッコいい表現!笑)。そして基本的には休みの期間中は、“独り”になりたいです。



そして、記事では

「結局、経営がうまくいって、ある程度の経済的な余裕もできてこないと、さっき言ってた『愛』だって、枯渇したままでチャージされない。『愛を与えたい→でも経営が不安定→愛が充電されない→愛が枯渇する→体力&精神的にもきつくなる』という負のスパイラルに陥るわけで」


とも書いています。これまた、すごくわかります。飲食店で経営がうまくいっていない場合には、シェフのメンタル面のせいで料理の味が落ちる、なんてことはめったにないと思います。しかしゲストハウス業は、スタッフが“人間”として接する度合いが高いので、経済面の余裕のなさ、メンタル面のダメージは、確実に負の影響を与えます。



前述のように最近は、経営難で値下げをしまくって1000円台に設定している宿が都内に大量発生しておりますが、彼らはどうやってこの問題と接しているのでしょうか? 仮に1500円でフルになったとしても、その値段でゲスト全員にエネルギーを降り注ぐことができ、さらにそれが枯れずにいれるのだとしたら、すごいことだと思います。僕にはとてもできないことなので、リスペクトします。お金の問題じゃないですけどね。しかし単純&正直に言って、「割に合わない」です。


なんだか今のこの業界は、経営面に限らず、スタッフのメンタルの面でも疲弊が進んでいると思います。利益薄傾向が止まらないのに、必要になるエネルギーが多過ぎます。バランスが、悪過ぎます。なのでか最近は、業界から去る方がすごく多いです。どんどん、辞めちゃっています。



というわけで今回は、ざっくり言うと「この仕事、ただでさえ精神的にキツいのに、他が値下げをしまくるせいで経営面もだいぶキツくなってるぜ〜」という、二重苦な話だったのでした。


・・・まぁ、僕は僕です。信念を持って、やり続けるしかない。

がんばりまっしょい!!


7月なのに、1000円台だらけ




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